魔法少女リリカルなのはー少女たちが見た流星ー 作:嵐の中輝きたい
目覚め
意識が浮上して行く、朧げな意識の中ヒイロの目蓋が次第に開き始める。そしてヒイロの視界に映ったのは。
(此処は・・・何処だ?)
視界がハッキリとしてヒイロは身体を起こす、そしてそこで気付く。自分に布団の様な物がかけられていることに。
(俺は一体・・・、そうかあの青い宝石か)
朧げながらも思い出したヒイロは原因となった青い宝石を探すが見当たらない、自分を見つけた人物に聞くしかない。そうヒイロが考えていると。
(・・・足音。)
扉の奥から足音が聞こえてきた、音の数からして一人であることはわかった。工作員としての訓練の賜物であると言えよう。
そして足音が扉の前で止まりドアノブが回させ扉が開く、そこに立っていたのは。
「あら、もうおきてたのね。身体の調子はどうかしら?」
そこにいたのはエプロンを付けた若い女性だった。手にはお盆を持っておりお盆の上にはなにやら料理が乗せられていた。
ヒイロは女性の様子を観察していた、工作員としてガンダムのパイロット時にに染み付いたことはそうやすやすとは抜けるものではなかった。
そんなヒイロの視線に気が付いたのか女性がヒイロのほうを見る。
「どうかしの?もしかして私の顔に何かついてるかしら?」
少し困った表情の笑みを浮かべる、様子を見る限りは特に怪しい素振りは見せない。やはり一般人だろうと思いたったヒイロは緊張を解く。
すると、そんなヒイロの心情を知ってか知らずかエプロンを付けた女性がヒイロに話し掛けてくる。お盆に乗っけいた物を置いて。
「お腹すいているでしょ?お口に会うかわからないけどどうぞ食べて。」
そう言って女性はヒイロに器を渡す、器は丼で中身はうどん日本人なら誰でも知っているであろう食べ物であるが生憎ヒイロは日本人ではないため始めて見る物に少々戸惑いぎみであった、なので。
「これは?」
素直に尋ねることにした、するとヒイロの質問に女性は少し驚いたように目を見開くが直ぐに表情を戻すと。
「もしかしてうどんは始めてかしら?そう言えばまだ自己紹介をしてなかったわね、私は高町桃子よ。貴方は?」
「・・・ヒイロ・ユイだ。」
少し迷って本名(コードネーム)を名乗ることにした、最初はデュオ・マクスウェルと名乗ろうとしたが別に本名を偽る必要は無いと判断したのであった。
自己紹介を済まし桃子がうどんを知らなかったヒイロに箸の使い方を始めヒイロに様々なことを教え始めた、ヒイロは公園の入り口に倒れているところを娘のなのはという少女が見つけ夫の士郎が家まで運んで来たそうだ。
話を済ますと桃子はその士郎を呼びに部屋から出て行く、その感ヒイロは部屋を見渡すと一枚の新聞があった。それを手に取り新聞を見る、そして次の瞬間ヒイロの目が大きく見開かれる。
ヒイロの視線は新聞の発行年に注がれていた、そこには20××年と書かれていた。
「AC(アフターコロニー)ではない・・・ならここは何処だ?」
ヒイロは考える、何が原因でこのような状況になっているのか、その原因はなんなのかを。思い当たる原因はやはりあの青い宝石しか思い当たらない。
しかし、そうなるとあの青い宝石が何なのかがわからない。やはり自分を最初に発見したなのはという少女に話を聞くしか無いかとそう今は結論づけた。
そのとき扉がノックされる音が聞こえた、ノック後に。
「入っても大丈夫かな?」
桃子とは違う声、男性のものであった。だとしたら扉の前にいるのは士郎と呼ばれていた桃子の夫であろう。そう判断したヒイロは返事をしようとするがあることに気がつく。
(気配がなかった・・・何者だ?)
ヒイロは警戒心を持ちながら返事をする、そして入って来たのは。桃子がつけていたのと同じエプロンを付けた男性であった。
(っ!この男・・・強い。)
(一目みただけで警戒を・・・この子一体)
二人の間に沈黙と共に緊張感が高まっていく、互いがお互いの力量を理解し動かず唯視線を合わせるだけで動かない。そして。
「少し・・・話をしないかい?」
「わかった。」
こうして二人は語り始める、己のことについて。
なんでこうなった?