魔法少女リリカルなのはー少女たちが見た流星ー 作:嵐の中輝きたい
ユーノにジュエルシードの回収の手伝いをすると言った翌日、ヒイロは既に起床しリビングで新聞を読んでいた。ちなみに現在の時刻は早朝の五時過ぎ。まだ高町家の住人も起きていない。
ヒイロはこの世界の世情や知識に情報を持っていない、故に先ずは情報を集めることを優先事項と判断し、行動を起こしたのだ。
『マスター』
『どうした』
『インターネットに接続し、一般知識や国名に通貨。法律に歴史についての情報をまとめておきましたのでご確認を。』
『助かる、引き続き情報収集を頼む』
『了解しました。』
そう言ってヒイロのデバイスは念話を切る、ヒイロは念話を済ますと視線を新聞に戻す。すると。
「あら、早いのねヒイロ君。」
「桃子か」
声のした方を見ると其処には高町桃子が立っていた、確認を済ましたヒイロは視線を再び新聞に戻す。すると桃子が思い出したかのようにヒイロに話し掛ける。
「あっ、そうだわヒイロ君。何か食べたい物はあるかしら?リクエストがあれば遠慮なく言ってね。」
桃子はそう言ってヒイロを見る、しかし、ヒイロにとって食事は必要最低限のエネルギーを摂取することのみの行為であり、リクエストと言われても特に思い浮かぶ物はないなので。
「エネルギーを摂取できればなんでも構わない。」
予想外の発言に桃子も唖然とする、ヒイロの過去を知ってはいる桃子であったがここまでだったとは予想外であった。それと同時にヒイロの育った環境の悲惨さに顔をしかめる。
が、しかし逆にこの機会にヒイロには食に対しての認識を改める良い機会なのではと考えると悪くはないかもしれない。そう思うと少しうきうきしている自分がいるのに気付き笑みを浮かべる桃子は軽い足取りで調理を開始する。
その様子を見ていたヒイロは少し首を傾げてはいたがすぐさま思考を切り替え新聞に目を落とし読み始めるのであった。
「おはよう」
「あら、士郎さんおはよう。朝ご飯もう少しで出来るから待っててくださいね。」
桃子との会話からしばらくして士郎がリビングにやって来た、キッチンにいる桃子と会話をしているが聞こえてくる内容は・・・。
「桃子さんは今日も綺麗だね」
「あら、そう言う士郎さんも素敵よ」
「そうかい、でも僕には桃子さんのほうが・・・。」
「そんな、私は士郎さんの、ほうが・・・」
以下ループ式の会話が繰り広げられでいた、普通ならばこのような雰囲気に居心地の悪さを覚えるであろうがそこは世間一般とは違った価値観を持つヒイロ、何事もないようにテレビのニュースを見る。がしかし。
(世間一般の夫婦とはこういうものなのか・・・。)
ヒイロには両親がどのような人物であったか殆ど覚えていない、故に今の士郎や桃子のような仲の良い夫婦が世間一般的だと思ってしまった。
間違ってはいないが何処か間違った知識を付けてしまったヒイロであった。
「父さん、母さんおはよう」
「おはよー。」
士郎と桃子の会話が終わりしばらくして恭也と美由希がやって来た、士郎は新聞をヒイロは相変わらずニュースを見ていた。そんなヒイロに気付いた美由希がヒイロに近づき。
「ヒイロ、おはよう」
「高町美由希か」
「あっ、ははは。そんなフルネームで呼ばなくても良いのに。気軽に美由希って呼んでよ」
最初はヒイロの呼び方に面をくらった美由希であったがすぐに表情を戻し笑みを浮かべる、初めて会った時から誰かに似ていると思っていた美由希であるがそれが今になって気付く。
(声とかもそうだけど雰囲気とかも恭ちゃんに似てるだよねぇ〜。)
改めてヒイロを見る美由希は自身の兄の恭也とヒイロの共通点に気付き、笑みを浮かべヒイロと恭也を見る。美由希の視線に気付いた二人は首を傾げながら美由希を見るのだった。
対して恭也のヒイロに対する態度は少し刺々しいもので目は合わせないわ声はかけないは、完全にヒイロを警戒していた。
剣術をやっている恭也はヒイロの立ち振る舞いなどを見てその様子からして只者ではないと感じ警戒をしていた、いかに自分の師である父、士郎が認めていてもやはり納得していないところもあるようであった。
(父さんや母さん、それになのはや美由希は彼奴に対して警戒心がなさ過ぎる。彼奴が只者じゃないのは父さんだってわかっているはずなのに・・・なのは至ってはさして反対せずに賛成していた。はっ!!まさか一目・・・み、認めんぞ!!なのはにはまだ早すぎる、おのれなのはを誑かすとは許さんぞヒイロ・ユイ!!)
そう思った恭也はヒイロを睨む、対するヒイロはその視線に気付きながらスルーしていた。むしろ見知らぬ人間がいるのだから恭也の様に警戒するのが普通だ。
そう考えるヒイロからして恭弥以外の人物は警戒しなさすぎるだろうと思いながらニュースを見るのであった。
その後は桃子が用意した朝食(和食)を食べるのに使用する箸に四苦八苦することになるヒイロであった。こうしてヒイロの朝は過ぎていくのであった。
もっと更新速度上げたいなと思いつつまた一ヶ月近くかけてしまった。