空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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空の更に上に広がる宇宙に空の果てを見る


第12話空の果ての宇宙(そら)

今日も今日とて暁人は空を眺めていた

「今日は少し低いかな?」

そうしているとスマホが鳴った相手は日菜だった

俺は電話に出る

「もしもし、暁人だけど、どうしたの?」

(アキくんSPACEって所でLIVEやるからいかない?お姉ちゃん達も出るんだって)

「それって今日だっけ?声掛けられてたんだけど…」

(今日だよ!アキくんもしかして忘れてた?)

「みたいだね、LIVE行くって約束してたしいいよ!行こうか!」

(彩ちゃんも来るって言ってたから待ち合わせて3人で行こうね〜)

「了解、まぁ後は行った先で誰かしら会うでしょ」

(そうだね、じゃあ夕方5時待ち合わせでいいかな?)

「俺は構わないよ、現地集合でいいかな?」

(アキくん場所わかるっけ?)

「一応知ってるから大丈夫」

(じゃあ近くで待ち合わせて一緒に行こう)

「了解じゃあ後で」

そうして通話を終了すると俺はSPACEの事を調べる

「なるほどね、ガールズバンドの聖地ってくらいしか知らなかったけど、オーナーがやっぱり凄い人なんだな」

詳細を調べてわかった事だがオーナーさんがバンドの熱意等をしっかりとみてステージに上げているらしく

それがあるからこそ立ちたいと思える場所なんだろうなと感じた

「この人は空じゃなくその先の宇宙を見ているのかもしれないな」

俺はSPACEのオーナーさんと話してみたいと思った

「考えてなかったけど、空の更に上には宇宙が広がってて星の光だってその一部なんだもんな〜」

そう呟いて俺は宇宙で思い当たる言葉を並べてみる

「太陽系、惑星、隕石、衛星、宇宙人?はアリなのか?後は無重力?これも正直関係あるワードではあるけどなんか違う気が衛星がアリならロケットとか?」

俺は色々と考えては見るものの空から繋げるにはどうにも言葉足らずな感じがしていた。

「もしも歌詞に入れるならやっぱり太陽系なんだけど、知ってる曲だと平行線が一番印象的ではあるけど、あれはあれで俺の描く空とは違うんだよね〜」

俺は時間が許す限り書籍やネットを使って調べるがやっぱりこれと言うものは浮かばずに家を出る時間となってしまい

準備をして家を出てSPACEに向かい途中で日菜達と合流する日菜はすぐに俺に気付き手を振っている

「アキくん!こっちこっち!」

「お待たせ!行こうか!」

「そうだね、早く行かないと見やすい場所なくなっちゃうかも」

「後ろの方でも大丈夫だよ、俺は」

「前より後ろの方が見やすかったりするのかな?」

「人によりけりだけど、俺は後ろの方が音もよく聞こえるし

見える気がするんだ」

「暁人君が良いなら私も後ろの方で良いよ」

「あたしも良いかな、後ろの方がお姉ちゃんの演奏よく聞こえるかも」

「じゃあ、決まりだね」

俺達は連れ立ってSPACEに向かった

SPACEに着くと受付にはおたえがいた

「あ!黒崎先輩!いらっしゃいませ」

「今日、RoseliaがLIVEするんだよね、演奏聞きに来たんだ」

「控え室に行きますか?」

「入って大丈夫ならお願いしようかな2人はどうする?」

「あたしは終わってからで良いかな」

「私もそれで良いかな」

「じゃあ、先に挨拶してくるね」

俺は案内されて控え室に向かった

「失礼します。Roseliaの皆さんにお客さんです」

「こんばんは皆、今日のLIVE楽しみにしてる」

「私達のLIVEを見るのは2度目よね?今回もまた壮大な空を描いてくれるのかしら?」

「そうだね、この場所SPACEは最高の音を奏でてどこまでも広がっていく宇宙なのかなって考えてはいたけど、イメージはまだ出来てなくてさ」

「暁人は宇宙そのものを捉えると言うよりはそれを軸にまた別な空を描く方が良いのでしょう?」

「そうだね、実際この場所のステージから客席を見れたらなおのこと楽なんだろうけど、それは無理だからね」

「そうでもないんじゃない?」

「そうかな?」

「LIVEが終わった後なら大丈夫なんじゃない?オーナーさんに聞いてみなよ」

「話す機会があったらね」

「もう少ししたらオーナーさん呼びに来るんじゃないかな?」

そうして噂をすればなんとやらで扉が開きオーナーさんが入って来た

「Roseliaの皆、準備は良いかい?」

「私達はいつでも大丈夫です、それと、オーナーさんに一つお願いしてもいいですか?」

「なんだい?」

「そこにいる彼をLIVEが終わった後ステージに上げてくれませんか?」

オーナーさんが俺の方を向いて話しかけてくる

「あんたは?」

「黒崎暁人です。写真家件演奏家の端くれで今日はRoseliaの皆のLIVEを見に来ました、そしてそこから空が描けたらって」

「あんたにとって音楽は?」

「物語です。今見ているものを、空を描く物語です」

「ならアンタが見てる空はどうなんだい?」

「憧れです。俺が手を伸ばしても届かない俺にとって無くてはならないもの」

「面白いねあんた、いいだろう!LIVEが終わった後ならステージに上がりな」

「ありがとうございます。どんな形であれステージに立てることは演奏家として光栄です」

「そろそろLIVEが始まるからあんたは客席に行きな」

「はい」

それから俺は客席に移動しLIVEを観る

今回はRoseliaとGLITTERGReeeeNことグリグリの対バンらしく注目が集まっていた。

そして客席の後ろの方で俺は日菜達と一緒に演奏を聞いている

「アキくん、どう?」

「ん〜まだなんとも」

「今はどんな景色が見えてるの?」

「星のない空に一つだけ見えた星の光かな」

「一番星かな?」

「天体で一番最初に見えるのは木星だよ?」

「そういうのじゃなくて、本当に一筋の光みたいな」

「その光がどう広がるかでやっぱり例え方とか変わるの?」

「そうだね、その光が広がって行ってその光の先に何が見えるかで描くものは変わってくるよ」

俺はLIVEの様子をカメラに収めつつイメージをふくらませていく中でRoseliaの番となり演奏を聴いていく

Roseliaの演奏から感じ取ったのはとても静かな夜空

そして俺はRoseliaの演奏の瞬間もカメラに収めた

それかしばらくしてLIVEが終了し俺はオーナーさんに呼ばれ

ステージに上がった

「何が見えるんだい?」

「夏空のような高く青い空が見えます、徐々に日が暮れていって、星の光がまばらに見えてきます」

「LIVEの熱気とペンライトの光ね」

「じゃあ日が暮れていくってのは暗くなった客席かな」

「なるほどね、独特の感性を持ってるみたいだねあんたは

1曲歌ってご覧」

「なんでもいいんですか?」

「構わないとも」

俺はケースからギターを取り出し空も飛べるはずを演奏する

きっと自由に空を飛べると信じた曲を

そして演奏を終える

「…あんた、余程空への憧憬が強いんだね」

「永遠の憧れなんで」

「今は何が見えるんだい?」

「空の果てを追い求めた先に宇宙という名のもう1つの空が見えます」

「そうかい、果てに見つけた物語って所かね」

「そんな所です。ありがとうございました」

俺はそう言ってステージから降りた

「もういいのかい?」

「十分です。この場所を上手く描けるかわかりませんが曲を書いてみようと思います」

「そうかい、ならまた来るといいさ」

「はい、また来ます」

そうして俺は皆と共にSPACEを後にした

「アキくん!もし良かったら曲を作る所を見てもいいかな?」

「別にいいよ!皆来る?」

「良いの?」

「もちろん」

「じゃあ、せっかくだしお邪魔しようかしら?」

そうして全員連れ立って俺の自宅へと向かった

SPACEから30分程で到着する

「ここが暁人の家なのね」

「うん、ちょっと待ってね鍵開けるから」

俺は鍵を開け皆を招き入れる

「どうぞ」

「お邪魔します」

全員が家に入ったのを確認して俺は自分の部屋に案内する

「アキくんいつもここで曲作ってるの?」

「まぁね、設備は殆どここに集めて置いているよ」

「本当にバンドでやる楽器全部あるんだね」

「ギターベースキーボード全部2つずつあるし」

「色々と必要だからね、とりあえず俺は曲作るから好きにしてて」

俺はパソコンが起動したのを確認しギターやキーボード、ベース等を弾いて音を読み込めせていく

そして出来上がった譜面に詞を乗せていく

「よし!出来た!」

「もう出来たの?」

「いつもよりは時間掛かってるよ」

「普段はもっと早いのね」

「そうだね、曲upするよ!」

俺は暁の空に曲をupした

「このままパソコンから流そうか?」

「お願いするわ」

「じゃあ、流すね、果てのない宇宙(そら)」

俺は曲を再生する

 

『空の果てを探し続け空を飛んで行く先は未だ見ぬ果の果て

その先に待つのは希望か絶望か希望が待っているのなら満点の星空が迎えてくれるだろう絶望だとしたらどこまでも暗い

何も無い宇宙が待っているのだろうその先に待つのは太陽系という名の未知の世界、そしてそれぞれの惑星(ほし)にはその場でしか見られない新たな空が広がっているだろう』

 

曲が終わると俺はマウスを操作し次の曲を一時停止する

「こんな感じ、一応納得の行くものができた気はするんだけど、どうかな?」

「貴方らしいと思うわ」

「同意、結局希望は星空で絶望の果ての宇宙はまだ見ぬ空なんて暁人にしか作れない詞だと思う」

「わかりますね、黒崎君らしさを感じます。」

「あこはぶっちゃけ前に作ってくれたRoseliaの空の方が好きだな」

「あれはあれで好きだけど、こっちはこっちで好きだよ私」

「あたしはどの曲もるんってするよ」

「私もそうだね、どの曲も好きだし」

「思い思いの感想ありがとう気に入ってくれたなら良かったよ」

そうして暁人の空はまた少し広がったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




SPACE編になります。日曜の昼から書き始めてようやくです。この話を含め全3話くらいを予定してますので今後もお楽しみに
それではまた次回
次回「空まで届く声」

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