ラストライブ前日、俺はSPACEを訪れていた
SPACEという場所を写真に収めるためだ
そしてSPACEに着くとオーナーさんが待っていた
「よく来たね、黒崎」
「オーナーさん…」
「この場所をライブとかそいうのも含めて別な形で残せたらと思って」
「そうかい…黒崎、あんたさえよければ明日ラストライブの1日だけバイトしないかい?あんたが作りあげるものはこの場所を思い出と言う形で残すこと」
「…そうですね、ライブに来てくれた人達と出てくれた人達に俺の作ったこの場所の記録を配っても?」
「数用意出来るかい?」
「出演者側は大丈夫だと思います。でも、観客の分はどれだけ必要なのかわからないので難しいかもしれないので簡単なパンフレットに似たものを配ろうと思います。」
「いいだろう!これから準備し明日に間に合うなら許可しよう!」
「任せてください!」
「あぁ、任せよう!」
俺はSPACEの建物や内部の写真を何枚か撮ると帰宅しその写真をかなりの数用意して手書きで簡単なメッセージを書いて
行くこっちは観客用で出演者側のはこれから用意する。
出演者側はそれぞれのバンド事に最後の1枚を撮影してライブの後に配る予定だ。
俺は出来たものを持ってもう一度SPACEに向かった
そしてオーナーに出来たものを見せる
「これでどうですか?」
オーナーは俺からそれを受け取り目を通す
「上出来だこれを明日配るんだね」
「はい、出演者の方にはライブが終わったら渡します」
「それでいい、明日は頼むよ!それとね、あの子たち合格したよ」
「そうですか、まぁ、疑ってはなかったですけど、良かったです。」
「確信があったのかい?」
「まぁ、空はどこまでも繋がってるんで」
「そうかい、じゃあ、明日頼むよ」
「はい、それじゃあ失礼しますね」
俺はSPACEを後にし再び帰路に着いた。
それから更に少したって帰宅した俺は再び作業に没頭し日付が変わる頃眠りに着いた。
次の日学校では終業式が行われ皆は一気に夏休みモードだ
「黒崎君、休みの間は何をされるんですか?」
「自由気ままに空を見上げて曲を作ってるよ」
「私達Roseliaの合宿に参加してみる気はありませんか?
皆さんが是非にと言ってまして」
「参加するのは全然構わないよ、詳しい日程とかは連絡して」
「わかりました。私は風紀委員の仕事がありますのでそれでは」
「うん、またね」
俺は学校を後にしそのまま帰宅し荷物を持って家を出て
SPACEへと向かう
そしてSPACEに到着するとすぐにスタッフルームに移動し
着替えて受付に立つ
そして来てくれたお客さんに自作のパンフレットを配っていく
「いらっしゃいませ、SPACEラストライブにようこそ、こちらこのライブのために作ったパンフレットです。良かったらお持ちください」
そうして接客しているとポピパのメンバーがやってきた
「黒崎先輩!なんでここに?それに、その格好」
「今日限りの臨時職員なんだ」
「パンフレットかなにか配ってませんでした?」
「出演者用は別に用意してあるから、ライブ終わったらね」
「楽しみにしてます」
それから少ししてやって来たRoselia同じ説明をしてから簡単な準備を手伝い俺は後ろの方に控えていた
そしてオーナーが挨拶し本格的にライブが始まった
俺はSPACEのラストライブに出演したバンドの勇姿を写真に収めていく
カメラはすぐに写真が出来るインスタントカメラを使用する
そして出来上がった写真はバンド事のパンフレットに入れていく
そしてRoseliaとポピパの番も終わりオーナーの最後の挨拶と共にラストライブは幕を閉じた
そして現在俺はオーナーと話していた。
「空は見えたかい?」
「最後に見た空は青空でした、この場所で皆が笑ってました」
「SPACEは今日で終わりさね、最後にあんたの演奏を聞かせてくれないかい?」
「曲はなんでもいいんですか?」
「カバー曲を使うなり自分の曲を使うなり好きにすればいいさ」
「じゃあ、1曲ずつ披露しますので他の出演者の皆を呼んでください」
「いいだろう」
そうしてオーナーによって呼び集められた出演者達を前に俺は演奏する
『青い空白い雲勇気を持って踏み出そう
思い出すと笑いあえる楽しい思い出
大好きな皆の笑顔が宝物強いきずなを僕は忘れないよ …
またあえる日まで夢を忘れずに
変わらないままでずっといようよ
またあえる日まで夢を叶えよう信じる事が心を繋ぐ』
ここで過ごしたかけがえのない時間が無くなることは無い
友と一緒に笑い合える最高の思い出としてこの場所は残り続ける
その思いを曲に込めて歌って行く
『自分を信じて1歩進めば何かつかめるさ
少し夢を大きくして君は1人じゃないから
一生に一度の宝物 さみしいけれど泪ふいて旅立とう…
またあえる日まで流れ星に願った
飾らない心でずっといようよ
またあえる日まで輝く星に誓うよ
出逢えたことを忘れはしない』
俺はラストの繰り返しの部分を最後までしっかりと歌っていく
『またあえる日まで… またあえる日まで…
またあえる日まで…』
「青空の下で笑い合う私達が見えました」
「そうね、暁人に空を歌わせたらここにいる誰も適わないわね」
「本当に綺麗な空だったわ、そしてその下で笑い合う私達自身のイメージも鮮明だったわ」
「光栄です。じゃあ気を取り直して次の曲は今、この場で完成した曲ですまだ動画サイトにも上げてない曲なので聴いてください最後に見上げた空の色」
俺は再び演奏しながら歌っていく
『下ばかり向いて上を向くことを忘れてないか?
地に足つけてと言うけれど鳥のように羽ばたけるならと
願わない日はきっとないだろう
立ち止まって蹲ってもいいそんな時は上を見てご覧
空がどこまでも広がっている青く広い空がどこまでも広がり
海を超えて繋がり変わらずそこにあるものそれが空だから
辛い時悲しい時嬉しい時どんな時でもそこにありどこまでどこまで果てしない空はこの場所にも確かにあるよ』
最後まで歌い終えると拍手喝采だった
「さすがさね、澄み切った青空が目に見えた」
「私もです!」
皆が青空が見えたと笑っていた
「じゃあ、最後にこれは俺から皆へ」
そう言ってパンフレットを各バンド事に渡した
「暁人がライブの合間合間で作ってたんだ、形として残るものをってねそしてそれぞれにあった空の写真があるのと一緒で同じ空もある道はまた交差するのと一緒さね、この場所が無くなってもいつも全力でやりきったと思える演奏をして言っておくれ」
「オーナー、先輩!ありがとうございました!」
「「「「ありがとうございました」」」」
「私達もお礼を言うわありがとう暁人」
皆からお礼を言われて正直照れくさいと思いつつも
大切な場所と時間は必ずあるんだなと暁人自身も強く感じたのだった。
SPACE編完結です。正直言うともう一つストーリーは考えていたんですが、そっちはあえて没にしました。
単純に終わりを惜しみつつも笑顔で終わって欲しいと思ったからですが間接的な関わり方だとどうしても書くのが難しいと思ってますけど、この作品のテーマである空をしっかりと感じて貰えたら嬉しいです。それではまた次回
次回「夏空と水平線」
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