空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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暁人は夏の青空の下で過ごす時間を歌にする


第17話青空とアイドルのLIVE

夏休みの課題もほとんど終わり2、3日に一度のペースで

暁の空やSKYを更新して過ごす毎日を送る暁人

久しぶりに退屈を感じていたところに千聖から連絡が入る

「なんだろう?」

俺は通話を押して電話に出る

「もしもし、千聖?どうしたの?」

(暁人、これから暇かしら?)

「特に予定はないよ」

(ならパスパレの公開リハ見に来ない?)

「リハってことは近々LIVEがあるの?」

(明日LIVEがあるのよ)

「明日!?随分急だな」

(そうでも無いわよ、私達はそれに向けて準備はしてきたもの

それに、リハになってやっと抽選で選ばれた人達限定なのよ)

「じゃあ、俺はなんで誘われてるの?」

(パスパレメンバーの特権で親しい人を1人だけなら呼べるのよ、ただ私達一人一人が1人呼ぶって訳にも行かなくて

1バンドに付き1人だけなのよ)

「それで俺って訳?」

(全員一致でね)

「わかった、せっかくの招待だし受けるよ」

(じゃあ、1時間後に駅前に来てちょうだいそこから移動するわ)

「わかった、じゃあ1時間後にね」

そうして俺は出掛ける準備をして時間通りに駅前に到着し

千聖と合流する

「お待たせ」

「行きましょう」

俺達は電車に揺られて目的地へ向かう

「暁人、明日も来るでしょ?チケットあげるわ」

「じゃあ、ありがたく」

「暁人、明日は私達の空をまた描いてくれる?」

「別に良いよ、最近は自分視点の空ばかりだったからね」

「でも、SKYの空はどこまでも広いわよ」

「SKYはね、どこまでも広い空を描くから、SKYは特別」

「あなたがSKYなのでしょ?」

「なんでそう思うの?」

「身近に空を描く人があなただけだもの、それにあなたの曲もSKYの曲も表現は違えど似てる部分があるもの」

「そっか、やっぱりわかる人にはわかるよね」

「秘密だったの?」

「まさか、自分から言わないってだけでそうなのかって聞かれたら答えるってだけ」

「広言はしないけど、秘密にもしてないって事ね」

「そういう事、パスパレの皆は勘づいてる感じ?」

「そうね、その可能性があるってくらいかしら?」

「なるほどねぇ〜まぁ、バレたらバレたて良いんだけどさ」

そうして話していると目的の駅に着いた

「暁人、着いたわここからもう少し移動するからね」

「了解」

そうして俺達はリハの会場に向かった。

しばらくして会場に着くとパスパレの皆と合流した。

「来てくれたんだね黒崎君」

「招待されたからね」

「私達の演奏楽しみにしててね!」

「もちろん!」

「ブシドー精神で頑張ります!」

「リハとは言え全力でやりますよ!」

「うん楽しみにしてるよ」

それから俺達は他のLIVE出演者の演奏を聞きつつ演奏備える

しばらくしてパスパレの番になり皆はスタンバイし演奏を始める

「パスパレの曲を聴くのは初めてか」

俺は耳を済ませて曲を聴いていく

曲自体はアイドルらしさとバンド独特の力強さが感じられた。

ファーストLIVEの事を引きずっているのは間違い無いだろうが

それでも前に進もうとしている風に乗り雲が晴れるように

少しづつ晴れ間が広がっていた。

リハが終わると皆が戻ってきたので感想を伝える

「とても良かったよ、少しづつ晴れ間が広がって来てるように感じた。」

「明日のLIVEは綺麗で素敵な晴れた空を見せてあげるわよ」

「期待してる」

そうして今日は解散した。

そして俺は今日の事を思い出し曲を作りを開始する

「歌詞は明日決めるか」

そうしてまずメロディを作っていき一段落付けてから明日に備えて準備して就寝した。

 

そしてLIVE当日

俺は一足先に会場に着きパスパレが立つステージから見える空の写真を撮る

快晴とはいかないが十分な晴れ模様が広がっていた。

それから少ししてパスパレメンバーと合流し俺からもエールを送った後俺は観客sideに回った。

 

 

パスパレside

出番が近付くに連れて私達に緊張が走る

「彩ちゃん、緊張してる?」

「うん、かなり」

そう言って苦笑する

「大丈夫だよ!今日に向けていっぱい練習したし昨日のリハも絶好調だったじゃん!」

「そうですよ!緊張する気持ちはわかりますが、それにのまれないようにいきましょう!」

「張り切っていきましょう!」

「う…うん!」

それでも緊張の糸は和らぐ気配がないので私は暁人の言葉を思い出し彩ちゃんに声をかける

「彩ちゃん、まず深呼吸して」

「え?…うん」

彩ちゃんが何度か深呼吸したのを確認して言葉を続ける

「空を見上げてご覧なさい」

「空?」

上を向くと薄く雲がかかってはいるものの青空が見えている

「お客さんに届けるって考えるんじゃなくて空に向かって声を届けるって考えたら少しはマシじゃない?」

「空に歌えばってヤツだよね?やってみる!」

「じゃあ、円陣しましょう!」

私達は円陣を組んだ

「皆、暁人に貰った虹の写真覚えてる?」

「もちろん!御守りだもん!」

「皆持ってますよ!」

「なら、あの写真のように私達は空に虹を掛けましょう」

「やろう!」

「いいですね!」

「じゃあ、いくわよ!パスパレ〜オォー!」

「「「「オォー!」」」」

そうして私達の出番となり演奏する

私達の演奏を大空へと届ける為に

 

暁人視点

皆が観客の熱気に負けないくらいの演奏をしている

空に向かって音を響かせている

暁人の目には音符が譜面から抜け出し虹を描いているように見えた。

「虹が奏でる空」

その呟きと同時にLIVEは終わりを告げた。

俺はパスパレの皆に合流し感想を伝える

「虹が見えたよ!虹に沿って音符が並んで空に虹が出来てた」

「暁人のくれた虹の写真が私達の御守りだもの、空に歌えばって言うでしょ!」

「俺が前に言ったセリフだね」

「暁人君のおかけで色々と上手くいったよ」

「俺は特に何もしてないよ、ただ写真を撮って空を眺めていただけだし」

「あなたの言葉は不思議と心に響くのよ」

「だとしたら嬉しいね」

「アキくんは今回どんな空を描くの?」

「後のお楽しみ、ただ1つ言うなら空は広いってこと」

「期待していいのよね?」

「それをどう感じるかは君達次第だよ」

そうして俺達は解散した。

 

俺は帰宅するとすぐに曲を仕上げていく

「よし!完成!」

俺はすぐさまSKYとして曲をアップし暁の空には歌ってみたの動画をあげておいた。

 

パスパレ視点

 

SKYの曲がアップされたのを全員が確認した。

「来た!」

「アキくんの曲!」

「正確にはもう1人の暁人ね」

「今日はどんな空でしょうか?」

「聴いてみましょう!」

 

『雨が上がり雲が晴れて虹が出る7色の色一つ一つが

音を奏で道を作る空へと音を届けるために音が1つとなって

空へと音を運び雲を晴らし青空を広げていく』

 

「まさに虹と広がる空!」

「今日のも素敵だったわね」

「るんってした!」

「景色がフワッと浮かびます!」

「最高ですね!SKY」

暁人の空はいつでも私達一人一人を繋いでくれるそう思った今日だった…

 

 




17話目です。なんだかんだこの作品も20話近いんですね
とは言っても20話なったからはいおめでとうくらいでしょうがこれからも楽しみにしていてください。
次回はAfterglowの話を書いて行きますのでお楽しみに
次回「陽だまりと茜色の空」

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