最近は梅雨時期の再来かと思うほど雨が多い
今日もまた空は雨模様だ
「私の心は夏模様って言うより私の心は雨模様だよ!」
俺のテリトリーとも言える屋上に出られないため屋上へと続く扉を開けて雨空を眺める
「はぁ〜、帰るか」
俺はやる気も起きないので帰ることにした。
階段を降りて教室に戻り荷物を持つと学校を後にした。
俺は帰宅すると何枚か撮った写真を現像する
「今日のはまぁまぁだな」
俺は写真を乾かしている間に俺は風景写真集を手に取り眺める
どの写真も俺の心を捉えて離さない
「俺の写真はここまで鮮やかじゃないよな」
俺は頬杖をつきながらページをめくって行く
そして俺が空に憧れる1枚となった写真を眺める
この写真には未だに届かない加工もしてないのにこんなに鮮やかでここまで綺麗な写真は他にない
「俺はこの写真に音を添えてみたいけれどそれを望んではいけない気もする」
俺は写真集を閉じて自分の写真をアルバムにしまうと外を見る
「雨は止まないな」
止まない雨はないとは言うけれど、 雨が止めば自然と晴れ間は広がるだろうか…
ふとそんな事を考えつつ特にやる気が湧かない俺は早めに夕飯等を済ませ寝る事にした。
眠る時は雨の音が心地よいそう思いつつ眠りについた
-次の日-
早めに目が覚めた俺はカーテンを開けると空は曇り空だった
俺は起きて天気予報を確認すると1日曇り予報ではあるが雨対策は必須との事だったのでレインコートと折りたたみ傘を持って家を出る
そして俺は久々に屋上に上がり深呼吸する
「雨上がり独特の少し湿った空気が気持ちいいな」
俺はしばらくその場に立ち曇り空を見上げていた。
そして薄っすらと覗いた一瞬の晴れ間を写真に収めてから
教室へと戻った。
-放課後-
「あぁ〜やっぱり降ってきたか」
こうなるとは思っていた。天気予報は当てになる場合とならない場合があるが今回に限り当たりだった
俺は帰り支度をして昇降口に行くと紗夜が立ち尽くしていた
そして雨の中に駆け出そうとしたのを止めた
「何してんの?風邪ひくよ」
「黒崎君、まだ帰ってなかったのですね」
「自転車だから少し弱まるの待ってたんだ、それで帰ろうとしたら紗夜が雨の中に駆け出そうとしてたから」
「傘を忘れてしまって、家の下駄箱の上に置いて来てしまったようで」
「ん〜傘はあるんだけど、紗夜ギターもってるからな〜」
「何か問題が?」
「俺の傘はさすがにギターを濡らさない自信はないね」
「そうですか…」
「あぁ〜その…家来る?ここから自転車なら7、8分くらいだからさ、ちょっと大きめの傘貸すよ、ちょっとまってて自転車取ってくる」
「あっ!ちょっと黒崎君!」
黒崎君はそのまま自転車を取りに行ってしまった。
ほんの少しして黒崎君が戻ってきた
「おまたせ、とりあえずこのレインコート着てくれる?後一応傘さして」
「貴方が濡れるじゃないですか!」
「家すぐそこだから大丈夫だよ!それに自転車漕いでたら自然と濡れるって!」
黒崎君は気にもしない様子で自転車の後ろを指さした
「乗って」
「わかりました。」
黒崎君の自転車の後ろに乗って黒崎君は自転車を走らせた
そして言っていた通り7、8分で到着した。
「思ったより濡れたね」
「えぇ、でもギターは濡れませんでしたので助かりました」
「制服濡れたよね、着替え貸すよちょっとまってて」
黒崎君は少ししてジャージを持ってきてくれた
「良かったらシャワー使って俺の家2階にも小さいけどシャワールームあるんだ」
「ならお言葉に甘えます」
その後制服と靴を乾かして貰ってる間にシャワーを借りた後居間に行くと黒崎君は居なかった
「2階でしょうか?」
2階に続く階段の方に行くとピアノの音が聞こえてきた
「ピアノの音ですね」
私は階段を登って音のする方へ行くと黒崎君がピアノを弾いていた
黒崎君は私に気付いたようで弾いていた手を止めて声を掛けてきてくれた
「やぁ、暖まれた?」
「えぇ、ありがとうございます。ピアノ弾けたんですね」
「キーボード弾けるのにピアノ弾けないとか有り得ないじゃん」
そう言って苦笑する
「先程は何を演奏していたのですか?」
「西野カナさんのifって曲だよ」
「どんな曲ですか?ifってもしもとかありえたかもしれないと言う意味ですよね?」
「まぁね、なんなら聴く?」
「良いんですか?」
「まぁ、バットマン別に嫌じゃないしかなり前に紗夜のギター借りて演奏した事もあったでしょ」
「ありましたね」
「じゃあ演奏していくね」
俺はピアノを弾きながら歌っていく
『もしあの日の雨が止んでいたなら
きっとすれ違っていただけかも
いつも通りの時間にバスが来てたなら
君とは出会うことがなかったんだね
もしも少しでもあの瞬間がずれてたら
2人は違った運命を辿ってしまってた
君と同じ未来をずっと一緒に見ていたい
同じ星を同じ場所で見つめていようよ
君の描く未来に私はいるのかな同じ空を同じ想いで
見上げていたいよ』
紗夜視点
「なるほど、ifとはそういう事なんですね」
私はまだ雨が降る外を見ながら呟くのだった
『口癖や仕草もよく似てきた二人
まるでずっと昔から知ってるみたいだね
同時メールしたり同じこと思ったり
赤い糸で引き寄せられてるのかも
偶然は最初からもう決まってたみたいに
重なった二人は運命っていう信じているよ
君の描く未来に私はいるのかな
同じ空を同じ想いで見上げていたいよ
君と同じ未来をずっと一緒に見ていたい
同じ星を同じ場所で見つめていようよ
君の描く未来に私はいるのかな
同じ空を同じ想いで見上げていたいよ
たとえば涙の日も晴れの日もいつまでも
手を繋いで歩けますように
君と同じ未来をずっと一緒に見ていたい
同じ星を同じ場所で見つめていようよ
君の描く未来に私はいるのかな
同じ空を同じ想いで見上げていたいよ』
「素敵ですね、私もそれなりに音楽は聴きますが何故でしょうね雨の日に聴くからこそ想いが伝わるというのでしょうか、素敵です。黒崎君、こう言う感じの曲作れませんか?
貴方の歌詞で音で聞いてみたいです」
「やってみようかな、せっかくのリクエストだし
なんなら曲作ってるとこ見る?」
「良いんですか?」
「構わないよ!別に見られて減るものじゃないし、こっち来て」
俺は部屋に案内する
「散らかってるけど、どうぞ」
「散らかってると言いますが物が多いだけで整理はされていると思いますけど」
「まぁ、退屈かもしれないけど見ててよ」
「黒崎君ギター触ってもいいですか?」
「黒いのなら良いよ、スカイブルーのやつは俺がこれから使うから」
「ではお借りします。黒崎君、作業の邪魔にならないようにしますが何か演奏しましょうか?」
「任せるよ、Roseliaの曲でもカバー曲でも良いからね」
「では何曲か演奏しますね」
俺は紗夜の演奏を聴きながらイメージを固めていく
「雨の中立ち尽くすここは少年かな、その姿を見ている少女、雨の日にしか現れない少年はいつもバスに乗り晴れた場所で必ず降り消えるように去っていく」
俺はブツブツと呟きながらイメージを形にしていく
「黒崎君、どうですか?」
「雨の日だけの特別な出会いを描いてるつもりだけど、まだ形になったくらいだね」
「どんなストーリーなんですか?」
「雨の日に必ずバスを待ってる少年と少年と仲良くなりたいと願う女の子の話だよ、ストーリーは蛍火の杜へって映画と少し似ちゃうかな?」
「蛍火の杜へはアニメ映画でしたか?タイトルは聞いた事あるんですが」
「かなり泣けるね、後で貸してあげる、よし完成!」
「もう完成したんですか?」
「ちょっと聞いてみてよ」
俺は曲を再生する
『雨の日にだけ会える君は私に気付いてくれているだろうか
いつも陽のあたる場所に向かう君は太陽の下で笑いたいのかもしれないそれが叶うなら私は君と同じ空を見てみたい君と見る世界を共有したい少女は思いを馳せる
同じ空をそして同じ未来を夢見て』
「こんな感じかな」
「素敵だと思います。雨の日にだけ訪れる特別で大切な時間を感じます。」
「じゃあ、これはSkyとしてupしておこうかな、せっかくだしタイトル付けてみる?」
「よろしいので?」
「構わないよ」
紗夜は少し考えたあとタイトルを告げる
「では、雨の日のifでいかがです?」
「良いね!じゃあ、タイトルは雨の日のifにしよう」
俺はタイトルを入力しSkyとしてupした。
紗夜視点
制服が乾いたので傘とレインコートを借りて私は帰宅した
「ただいま」
「おかえりお姉ちゃん、雨に濡れた?」
「えぇ、黒崎君に着替えと傘を貸してもらったわ後でお礼をしないと」
「またLIVEにでも招待したら?きっとアキくん喜ぶよ」
「それでいいのかしら?なにかもっと違うお礼の仕方があるんじゃないかと思うのよ」
「ん〜じゃあ、手作りのなにかあげるとか!クッキーとか!後は〜ご飯奢るとか!家に呼ぶのもアリだね!」
「それはちょっと…気が早いのではない?私達はまだそこまで仲良くないと思うのだけど」
「じゃあ、いっそデートでもしてくれば?」
「どうしてそうなるの!」
結局結論が出ないまま時間だけが過ぎていくのだった。
23話目ですね!雨の日イベントです!
やはり主人公が空を描く描写が難しいですね
とりあえず悩みながら書いていこうと思いますので今後もお楽しみに
次回も空模様をテーマに書いていきますのでお楽しみに
次回「翼と共に」
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