-学校-
その日は雨こそ降っていないがいつ雨が降ってもおかしくないほどにどんよりとした空模様だった。
そんな空を窓越しに眺めてからピアノに向かい俺は何気なく
翼をくださいを演奏する
そしてここ数日見ていない青空に想いを馳せる
この大空に翼を広げて飛んでいけたなら自由だろうか?
この曲では悲しみのない自由な空と歌っているがなら雨は空が流す涙と捉えるのはまた違うものなのだろうか
俺は演奏しながら大空を飛ぶ鳥になった自分をイメージしていく中演奏を終えると同時に扉が開きこころが入ってきた
「ピアノの音が聞こえていたけど、暁人だったのね!」
「何となくね、こういう雨が降りそうな天気の時って
なんでか翼をくださいを演奏したくなるんだ」
「どうして雨や曇りの時なの?」
「晴れてる時は鳥達の姿をよく見るけれど、曇りや雨だと見かけないからかな」
「確かに見かけないわね、こういう日は」
「だからかな、空を見上げて鳥達がいないからこそなのかもしれないけれど、自分も鳥のように空を飛んでみたいって
思うのかも」
「やっぱり暁人の考え方は独特ね、私は好きよ!そういう考え方」
「自分でも嫌いじゃないからね、自分の考え方」
そうして話しているといつもの如く紗夜が俺を呼びに来た
「黒崎君!屋上にいないので探しましたよ!」
「ピアノの音聞こえてたんじゃないの?」
「貴方は屋上に居ることが多いので屋上から探したんです!」
「そりゃごめんね、今日は屋上って気分じゃなくてさ」
「暁人は鳥になりたいそうよ」
「なりたいとは言ってないよこころ」
「そうだったかしら?」
「俺は空を飛ぶってどんな感じかなって考えてるっては言ったけどね」
「空を飛ぶ事ですか?」
「イカロスは自分を太陽と対等に考えてしまったからこそ太陽神の逆鱗に触れロウで固めた羽は溶かされたんだ、そして翼をくださいはそれとは対極にあるからね
あれは自由を望んだからこそ翼を欲したんだ」
「そんな窮屈な話でしょうか?」
「さぁね、とりあえず戻ろうか!こころ、また話そう」
「えぇ、とっても有意義な時間だったわ!」
「後、これあげる」
こころに鳥がまさに羽ばたく瞬間の写真を渡す
「素敵な写真ねどうもありがとう!」
「いいよ別に、じゃあまた」
「また会いましょう暁人!」
俺達はこころと分かれ教室へと向かう
「黒崎君、空を飛んでみたいんですか?」
「そうだね、鳥になって空を飛んでみたい気もするし、風のようにただふわりと自由に空の1部になりたいって時々思うんだ」
「翼が欲しいという訳では無いみたいですね」
「まぁね、それこそ自分が天使の様な存在だって言うつもりも無いけど、空を自分の力で飛んで見たいとは思うね」
「やっぱり貴方は変わってますね、普通はそこまで深くは考えないと思います。でも、その自由な発想があの広大な空を描く要素のひとつなんでしょうね」
「忘れることの出来ない空を描きたいからね」
そんな話をしつつ教室へと戻り授業を受け
普段と同じ日常を過ごした。
-放課後-
放課後になり俺はそそくさと足早に帰宅すると曲作りに没頭する。
「風や鳥の自由さを上手く言葉にして伝えないとな」
俺はピッタリな言葉を探しつつ曲を作っていく
「空の旅へとご案内っと!」
そして出来上がった曲をSkyとしてupすると夕飯を準備するため1階へと降りるのだった。
こころ視点
スマホにSkyの通知が届いた。
「Skyだわ!曲はどんな空かしら?」
私は早速曲を聴くことにした。
今回の曲は鳥や風のようにただただ自由なイメージで
その姿を見ていると自分が不自由に感じ自分も翼が欲しい
風になりたいという願いが込められた曲だった。
「今日のも素敵だったわ!」
私は暁人がくれた写真を見ながら夜空を見上げた。
紗夜視点
黒崎君がSkyとして曲をupした。
「今日は風や鳥のように自由を求める曲のようですね」
曲の概要に目を通してから曲を聴いていく
『空を飛びたいと思った事はあるだろうか
鳥のように大空を飛べたら素敵だと思わないか?
風のように自由に流れることができるなら
僕は夜空を飛んでみたい、晴れ渡る空よりも
月の光と星の光が輝く夜空を翼を広げ飛んでみたい』
「なるほど、太陽の下ではなく夜空ですか、いいですね」
夜空に翼を広げ飛ぶことが出来たらさぞや素敵だろうと思った
私は黒崎君がくれた夜空の写真を眺めながら彼が見ている空へと想いを馳せるのだった。
24話目です。今回も少し短いかもしれないですがこれ以上書くとグダグダしそうなのでやめておきます。
次回はまたRoseliaメンバーの誰かとの関わりを書いていきます誰かはお楽しみに
次回「大空と一輪の薔薇」
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