空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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大空と共に描くのは1輪の薔薇、どんな視点で描かれるのか
暁人の空はどんな広がりを見せるのか…



第26話大空と一輪の薔薇

-夜-

何気なく夜空を見上げると月がきれいだった。

星の光はないけれど、月が静かに夜の空を照らしている

「確かラブソングかなんかにあったわね、思い出が夜の空星になり輝くって歌詞が」

そんな事を呟きカーテンを閉めて私は眠りについた。

 

次の日

 

-暁人視点-

 

目が覚めるとまだ少し暑さを感じさせる空気が頬を撫でる

雨が続いて憂鬱気味だった俺は足早に着替えと朝食を済ませ

家を出る

「久々の青空だ」

俺は今日の青空を写真に納めると宛もなく自転車を走らせる

まさに風の向くまま気の向くままに色んな場所を巡っては空と共にある街の風景を写真に収めて行く

そして橋を渡り街の反対側の河川に自転車を止めそこで何枚か写真を取りまた移動する

街のはずれの方まで来るとちょっとした自然公園のような場所に辿り着いた。

「誰かに管理されてる場所なのかな?」

俺はとりあえず入って見ることにした。

入ってみるとある程度の管理は行き届き花や他の植物が綺麗に咲いている

そして奥の方は薔薇がたくさん咲いていた

「綺麗だな、青薔薇はさすがにないか…」

完璧な青薔薇は自然界にはないとされる花の為無いのも当然だろうなと思いつつ写真に納めその場を後にした。

それなりにいい写真が撮れたので写真を現像する為に1度戻ることにした。

帰る途中で珍しく友希那に会った

「暁人、久しぶりね」

「そうだね、友希那こそ珍しいね、今日Roseliaは?」

「今日は個人練習の日なのよ、いつも集まって練習してる訳じゃないわよ」

「それもそうか、じゃあ今は気分転換?」

「そうね、その途中であなたに会ったのよ、暁人は写真?」

「そう、色々と気の向くままに走り回って写真撮って来たんだ」

「見せてもらっても良いかしら?」

「どうぞ」

俺はカメラを渡すと友希那は写真を見ている

俺はその間また空を見上げている

「暁人」

名を呼ばれて目を向ける

「気になる写真あった?」

「この写真はどこで?」

友希那が目を停めたのは薔薇と空を写した写真だった

「街外れの自然公園、さすがに理想の写真とはいかないけどね」

そう言って苦笑する

「そんなにいい写真なの?理想の写真って」

俺はスマホを操作し写真を見せる

「俺が理想とする写真だよ」

「とっても綺麗ね…それ以外の言葉が出ないくらい素敵な写真ね」

「でしょ!中々こうはいかないんだ。音楽もその通りでさ」

「暁人の空はかなり広いじゃない」

「まだまだ届かないんだよね、どっちもさ」

「理想が高いのねあなたも」

「って事は友希那達も?」

「えぇ、FWFにトップの成績で出場する事が目標よ」

「中々難しいね、その目標を達成するのも」

「えぇ、プロでも簡単に落ちる最難関のフェスだもの」

「そっか、達成できるといいね」

「その時は貴方にもその空を見せてあげるわ」

「期待してる」

それから話題は曲の話になった。

「そういえば暁人、曲名が思い出せなくて歌詞を検索してみたりもしたんだけれど、似たような歌詞のがあってわからないのよ」

「どんな曲?」

「思い出は夜の空星になり輝くよって歌詞のやつね」

「それは多分LoveForeverの方かな、似たような感じのは多分アンサーソングのForeverLoveの方だね」

「そういう事ね、暁人はその曲を歌う事はあるのかしら?」

「一応あるよ、誰かに向けて歌う訳じゃなくてその曲を演奏してヒントを得たりとかだけどね」

「そう、もし暁人さえ良ければその曲をヒントに1曲作れないかしら?」

「やってみようか?」

「えぇ、是非聞いてみたいわ」

「OK!ていうか、なんなら家くる?」

「良いの?」

「別にいいよ、なんなら写真の現像とかやってみる?」

「…そうね、お願いしようかしら」

「じゃあ、決まりってことで」

俺は友希那を伴って自宅へ向かった。

 

そして自宅に着くと早速現像作業を友希那にも体験してもらうまずは俺が一通りやってみせてからの作業体験となる

「なるほどね、こうするのね、中々大変だわ」

「慣れるまではね」

そうして出来上がった写真を確認する

「いい出来だ。でもやっぱりあの写真には届かないよな」

「貴方の写真には貴方なりの良さがあるわよ」

「そうだといいけどね、さて、じゃあ作詞作曲の方に取り掛かろう」

「見ていても良いのよね?」

「あぁ、もちろん」

俺はLoveForeverの歌詞を思い浮かべつつ自分だけの曲としてのイメージを曲へと乗せる俺

そしてその様子を静かに見ている友希那

「出来た!大空と1輪の薔薇!友希那、1番最初に聴いていいよ」

「ならありがたくそうするわ」

友希那はヘッドホンをして早速曲を聴き始めた

 

『晴れ渡る空は青くどこまでも広く澄み渡る

そして陽の光を受けて輝く1輪の薔薇、空よりも青いその薔薇はたった1輪その花びらに空を写し空の色を一つ一つで

彩り鮮やかにそして孤高に咲き誇る奇跡の青い薔薇

いつか必ず澄み渡る空の下で大輪の花を咲かせたい』

 

「なるほどね、空の下で咲くからこその青い薔薇という訳ね、いいじゃない」

「気に入ってくれて良かったよ」

「あなたの空は地上にある花すらそこに咲かせてしまうのね」

「いずれは空にしかない楽園を描きたいからね」

「楽しみにしているわ、果てのない空にしかないたった一つの楽園が再現されるのを」

「楽しみにしてて」

俺の描く空はまだ近ずきて空だけのユートピアはまだ描けないけれど、その空をいつか描く事は自分にとってのかけがえのない夢であり約束となるのだった。

 

 

 

 

 




26話です。少し短めですがこれ以上書くと絶対グダグダしますのでここまでとします。
次回はAfterglowとの交流を書いていきますのでお楽しみに

次回「夕焼け空と沈む夕日」

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