学校での日々を過ごす中で演奏家件写真家の俺にとっては土日は超が付く程貴重である。
俺は休みの日は最近は必ずと言っていい程外出している
そして今日もまた空の写真を撮る為外に出ていた。
とは言ってもここ数日は曇り続きの為晴れの写真や雨の写真が少ないが雨の日は紫陽花の写真が綺麗に撮れたりするけど
今日は雨が降る気配は無い曇り空でも今にも降り出しそうな空模様だったり少しだけ雲の間から覗く晴れ間だったりと色々バリエーションはあるのだが俺の今日の目標は秋らしい空が撮れたらと思っている
色々と考えながら空の写真を撮っては確認していく
「悪くは無いんだけど…もう一声欲しいと言うか…」
撮った写真を確認しながら呟きながらもう一度カメラのファインダーを覗いた時声が聞こえてファインダーから顔を離しその声の方を振り向いた
「こんにちは先輩!」
声の主は香澄だった
「やぁ、久しぶりに会ったね香澄」
「本当ですね!学校一緒でも学年違うとあんまり会いませんし!」
「そうだね、ところで香澄はこれからどこか行くの?」
「いえ、今日は暇なんです。皆忙しいみたいでお昼にはあっちゃんの練習が終わるので一緒に出かけようかなって」
「あのさ…あっちゃんって誰?」
「妹です!なんなら紹介しますか?」
「いや、良いよ!俺は今日は一日写真撮りで忙しいからね」
「先輩!写真見てもいいですか?」
「どうぞ」
俺はカメラを香澄に手渡すと撮った写真を確認していく
「どれも素敵な写真ですね」
「俺にとっては悪くないってだけで、いいモノでは無いんだよね」
「どの写真もキラキラして見えるのに」
「香澄がよく言うキラキラって何?」
「キラキラはキラキラです!」
「うん、よく分からないね」
そう言って苦笑する俺に対して香澄は言葉を続ける
「私に取ってキラキラは楽しいものだったり綺麗なものだったり色々なんですよね!私、小さい頃星の鼓動を聞いた事があってそれがキラキラしてて私もキラキラするもの見つけられたらって」
「それでバンドって訳か」
「前に話しませんでしたっけ?星のシールに導かれるようにしてランダムスターに出会ってバンドを始めたんです。」
「そういえば前に聞いたような気がするよ」
「先輩!今日はアルバム持ってきて無いですか?」
「あるよ」
俺は背負っていたリュックからアルバムを取り出す
「夜空の写真はありますか?」
俺はページを捲り夜空の写真を見せる
香澄はページを捲って行く中で1つの写真に目をとめた
「この写真綺麗ですね!」
「あぁ、流星群の写真だね、それはちょうど今頃の奴だねペルセウス座流星群の写真だよ」
「こんなに綺麗に撮れるんですね、流星群」
「あげるよ!妹さんにもよろしく」
俺は写真を渡した後香とわかれそのまま更に街をウロウロして近くのコンビニで飲み物を買って出た時再び香澄と会った
「あっ!先輩!」
「やぁ!また会ったね香澄とそっちが妹のあっちゃん?」
「お姉ちゃん私の名前ちゃんと教えてないでしょ!
改めて、戸山明日香です。中3で水泳部に入ってます。よろしくお願いします」
「水泳部って事は結構泳ぎとかスポーツ系得意?」
「えぇ、まぁどうしてですか?」
「何となく、香澄と違ってしっかりしてそうだけど
香澄とは違った意味で活発そうなイメージだったから」
「あぁ~よく言われます。お姉ちゃん程自由奔放ではないですけど活発そうとかは」
「まぁ、だと思った。あぁ、そうだ!お近付きの印に俺の写真何枚かあげるよ!」
「もしかして先輩がそうなんですか?」
「何が?」
「中等部でもちょっとした話題になってるんですよ!綺麗な空の写真を持ってる先輩達がいて全部春に転校してきた先輩がくれたものだって話で有名です」
「そうなんだ」
「なんか反応淡白ですね…」
「ん〜実感無いから?」
「それ以前に先輩は写真と音楽以外じゃ殆ど興味無いと思うよ」
「香澄、それは言い過ぎ」
「ちょっと踏み込んだ事を聞きますけど、実際恋愛面とかどうなんです?」
「俺は、俺の趣味に理解を持ってくれる人となら付き合いたいかな、今の所それに共感してくれる人はいないけどね」
そう言って苦笑する
「まぁ、その、とりあえず写真気に行ったのあればあげるよ!とは言っても風景写真ばっかだけど」
「全部綺麗に撮れてますね、夜空とか月とかの写真ってこんなに綺麗に撮れるものなんですね」
「まぁ、それなりにね」
それからしばらく悩んだ末に香澄と同じ流星群の写真と日の出の写真を選んだ。
「気に入ってくれて何よりかな」
「先輩、この後予定ありますか?」
「家に帰って少し仮眠して星空の鑑賞かな」
「星空!良いですよね!私も好きです!」
「まぁ、だと思った。俺は星空を眺めながらちょっと落ち着いた感じの曲を聴くのが好きなんだ」
「最近のお気に入りはなんですか?」
「ん〜空の欠片かな?俺が小学校1年生くらいに再放送してたヤツだからもっと前にやってたヤツかな?そのアニメのエンディングテーマでさ、歌詞に深みを感じるって言うかすっごく歌詞に深みがある曲なんだ」
「先輩が気に入るくらいだからかなりいい曲なんですよね!私も今度聴いていよう!」
「なんならウチくる?曲聴かせてあげるよ」
「先輩の演奏で?」
「原曲で」
「残念」
「ん〜じゃあ歌ってみたを暁の空に出しておくからとりあえず原曲は聴いてみて!俺はこのまま帰って歌ってみた動画制作するから」
「暁人先輩、動画制作するんですか?」
「歌ってみた動画とか、サイトに上げてるんだ」
「へぇ〜オリジナル曲も上げてるんですか?」
「まぁ、それなりにねでも俺のチャンネルは知る人ぞ知るって感じなんだ」
「そうなんですか、私も後で確認してみます。」
「よろしく!じゃあまたね!」
俺は香澄達と分かれ少しだけ家路を急いだ
帰宅後俺は早速歌ってみた動画撮影の準備をしてピアノに向かうと画面の向こうに向けて話しかける
「このチャンネルをご覧の皆さんこんばんは投稿者の暁です。今日は歌ってみた動画です。今回はかなり昔の自分が小学校くらいの時にやっていたとあるアニメのオープニングとエンディングをピアノで演奏します。聴いてくださいプリズム、そして、空の欠片」
俺はピアノを弾いて歌っていく
この2曲のいい所はどちらの歌詞にも道、そして痛みという歌詞が入ってる所だ俺個人は空を見あげながらこの曲を聴いていると不思議と荒んだ気分が落ち着いてくる。
皆そうだと言いなと思いながら歌って行き2曲の演奏を終える
「聴いてくれてありがとうございました。良かったら空を見上げながら聞いてみてください。それではまた次回」
撮影を停止しパソコンに読み込ませ少しだけ編集して歌詞を入れておき少し遅めの時間に投稿設定し俺は仮眠をとるためベッドに寝そべり目を閉じた。
-夜・戸山家-
夕飯と入浴を済ませて部屋でくつろいでいた時スマホが鳴った先輩が歌ってみた動画をアップしたみたいだ
早速あっちゃんの所に行って一緒に聴くことにした
「あっちゃん!先輩が歌ってみた動画アップしたから一緒に聴こう!」
「言ってたヤツだよね、気になるし良いよ!」
じゃあ再生するね
動画を再生すると先輩が自己紹介して簡単に曲の紹介をしてからピアノを弾いて歌い始めた。
『誰もが探してる誰かを探してる
手を伸ばせばいつでもあるはずのぬくもりは
幼い日のまぼろし
眩しすぎて見つめることもできない太陽
明日へと続くこの道にいつも影は1つ
明日はどこへゆくのだろう
扉を開けるたび差し込む光と闇
上手く伝えられなくて優しくなれなくて
その弱さも脆さも
大きすぎて羽ばたくことができない翼で
刻んだ痛みは優しさに変わってゆくから
明日はそこにあるのだろう』
香澄・明日香視点
「凄いね」
「うん」
ただただ言葉が出なかった、道・痛みという歌詞があったからかもしれないけど上手く言葉にできない優しさを感じられた。
『あの路地の向こうで繋がってる未来に
怯えてる私がいる
言葉にはできなくたっていい前を向いていれば
刻んだ痛みは優しさに変わってゆくから
眩しすぎて見つめることもできない太陽
光が溢れるこの道にいつも影は1つ
明日はそこにあるのだろう』
「いい曲だね、先輩がこの曲好きなの何となくわかるかも」
「なんて言うか夜明け前くらいの空か日か沈むちょっと前くらいの時間に聴くと良いかなって思ったな」
そう話していると次の曲が始まった
『この道を進んだならいつかまた君に逢えるだろう
遠く続いていく時の中で今日を懐かしむきっとこの場所で
微かに見える空の欠片を追いかけて
光と影も心に描いて走るとき
その笑った顔が勇気をくれる何気ない言葉だけで
君が涙の日は飛んでいくから
いつでもどんなときも道は続いてる
多分ね見失っても迷ったりしても無駄じゃない
今はねあの痛みが教えてくれる君の言葉のその温かさ
特別なことなんてないのに毎日は
季節の中で出逢いも別れも連れてくる
その笑った顔が勇気をくれるあの時見上げた空
並んだ影が長く夕陽に伸びて
明日まで届いていた
道は続いてる』
香澄・明日香視点
「先輩が言ってた通りの曲だね」
「聴いてると落ち着くね、なんか夕暮れ時に聴いたらちょっと泣きそうになるかも」
「わかるかも!」
2人でそう話しながら曲を聴いていく
『踏み出す一歩目は小さくていい大きな勇気がいるから
もしも不安な日は半分もらおうあの時してくれたように
その笑った顔が勇気をくれる
何気ない言葉だけで
君が涙の日は飛んでいくから
いつでもどんなときも揺るがない手と手
道は続いてる
繋がってる』
聴き終わった私達は凄い満足度に満たされた
優しい気持ちになれるとかそんなんじゃないけど
落ち着いた気持ちになって嫌な事とか忘れられるような感じが凄くしてる
「先輩も今頃聴いてるかなこの曲」
「きっとね!聴いてるよ!聴きながら星見てると思う」
私達は流星群の写真を夜空にかざしながら笑いあった。
30話目です。タイトル詐欺っぽくてすいません。
でも、香澄=星なのでとりあえずそれっぽくかつ姉妹と主人公の絡みとかそういうので上手く交流の輪を感じて貰えたらと思います。
次回から時間軸的に秋の終わりを書いていきますのでお楽しみに
次回「季節の深まりと変わりゆく空」
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