空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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秋の深まりを感じる中で秋の空を描いていく


第31話季節の深まりと変わりゆく空

本格的に葉が色付き肌寒くなってきて秋の深まりを感じる

今日この頃秋の空は変わらず広くどこまでも澄み渡っている

「本格的な秋の深まりを感じるな」

俺はアコギを手に懐かしい曲

one more timeOne more chanceを演奏する

『これ以上何を失えば心は許されるの

どれ程の痛みならばもういちど君に会える

one more time季節ようつろわないで

one more timeふざけあった時間よ

 

くいちがう時はいつも 僕が先に折れたね

わがままな性格がなおさら愛しくさせた

One more chance記憶に足を取られて

One more chanceつぎの場所を選べない

 

いつでも捜しているよどっかに君の姿を

向かいのホーム 路地裏の窓

こんなとこにいるはずもないのに

願いがもしも叶うなら今すぐ君のもとへ

できないことはもう何もない

全てかけて抱きしめてみせるよ』

 

懐かしさと哀愁が漂うこの曲が意味するのは過ごした時間とうつろう季節そして季節ともに様を変えてきた空

 

『寂しさ紛らすだけなら誰でもいいはずなのに

星が落ちそうな夜だから自分をいつわれない

one more time季節ようつろわないで

one more timeふざけあった時間よ

 

いつでも捜しているよどっかに君の姿を

交差点でも夢の中でも

 

こんなとこにいるはずもないのに

奇跡がもしも起こるなら今すぐ君に見せたい

新しい朝これからの僕

言えなかった「好き」という言葉も

 

夏の思い出がまわる不意に消えた鼓動

 

いつでも捜しているよどっかに君の姿を

明け方の街桜木町で

こんなとこに来るはずもないのに

願いがもしも叶うなら今すぐ君のもとへ

できないことはもう何もない

すべてかけて抱きしめてみせるよ

 

いつでも捜しているよどっかに君破片を

旅先の店新聞の隅

こんなとこにあるはずもないのに

季節がもしも起こるなら今すぐ君に見せたい

言えなかった「好き」という言葉も

 

いつでも捜してしまうどっかに君の笑顔を

急行待ちの踏み切りあたり

こんなとこにあるはずもないのに

命が繰り返すならば何度も君のもとへ

欲しいものなどもう何もない

君のほかに大切なものなど』

演奏を終えると俺は空を見上げた。

「夕暮れにはまだ早いか」

アコギを仕舞いフェンスにもたれかかると目を閉じ周りの音に耳を澄ませる

音は様々な情報を伝えてくるすべてが空の下にある

すべてが空の下で繋がっている

だからこそ空は偉大だと思う

そうしていると足音が聞こえてきた。

足音からして誰かはすぐわかる

扉が開きやってきたのはもちろん紗夜だ

「やぁ、鬼のお姫様」

「誰が鬼ですか!誰が!」

「すっごい形相してるから本当に鬼みたい」

「そういった態度を取らせる原因を作っているあなたがそれを言いますか!」

「落ち着いた空を見てみなよ!秋澄んだ空気が空を綺麗に見せている」

「ハア~また空ですか、そういえばさっき弾いていた曲はなんというタイトルですか?聞いた事はあるんですがタイトルがわからなくて」

「one more timeOne more chanceって曲だよ

この曲よりも紗夜には空も飛べるはずを大事にして欲しいかな」

「あの曲は誰かを探す曲なのでしょうか?」

「さぁ?人それぞれかな?」

「歌詞ではどっかに君の姿をと歌ってますが」

「だからこそさ、どっかにって具体的に言ってないし君って表現は誰にでも当てはまる。だからこそさ」

「あなたは曲を通して何を見ていたのですか?」

「過ごした時間とうつろう季節そして季節ともに様を変えてきた空かな」

「季節ようつろわないでと歌っていますし願いとは裏腹に変わりゆく季節や変わりゆく空模様ですか、黒崎君が変わりゆく季節の空をどう描くのか楽しみにしていますね」

「あぁ、まぁ、楽しみにしててよ」

そう言って笑みを返す。

学校の窓から見える景色は小さな物だと思う大きな窓がある訳じゃ無し俺にとっては窮屈な時間だ。

朝に紗夜と話してから曲のイメージが溢れている

自分だけの空を見つけるためにもたくさんの空を俺は描きたい。

学校ではほとんどボーッと過ごし迎えた放課後

「よし!帰るぞ!」

俺は早足で帰宅し無造作に制服を脱ぎパソコンに向き合う

「早く起動してくれ!」

カツカツと指先でマウスをいじりながらパソコンが立ち上がるのを待っているとやったパソコンが立ち上がり俺は早速曲作りを始める

「うつろう季節、変わりゆく空、探し物、まるで夢の中へだな」

多少イメージが似るのは仕方ないと思いつつ曲を完成させるとSKYとして動画をアップする

 

俺は感想が届くのを待っている間ギターでスピッツを奏でていた。

 

 

紗夜視点

 

季節ようつろわないでと彼は歌っていたけれど私はこの季節が好きだったりする

「何をするにも過ごしやすいですし、読書にももってこいなんですよね」

そう言って読みかけのページから読書を再開しようとした時スマホが鳴った。

「どうやら変わりゆく季節と空を描いたようですね。」

私は本を閉じてイヤホンをして曲を聴いていく

 

『移ろいゆく季節とと共に空も変わりゆく

桜舞う空、雲が広がり広く高く見える空、月がきれいに見える空、空気が澄んでいて星が綺麗な空

移ろいゆく季節の中でも空は必ずそこにある

みんな空の下何かをずっと探している』

「なるほど、みんな空の下で何かをずっと探しているですか、あなたらしいですね」

そう言って本に視線を落とす

ちょうど音楽と記憶がテーマの小説を読んでいたのでこの作品の結末が歌の結末のような気がしたのだった。

 

 




31話目です。季節の変わり目を描いたつもりですが伝わり辛かったらすいません。
とりあえず主人公は同級生や後輩と関わりつつ日常を過ごし空を描いていくようにしていこうと思います。
次回は姉妹関係の話を主人公が空を通して描いて行きますのでお楽しみに

次回「過ごした時間と見える空模様」

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