空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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雨空の感情とは空が悲しんでいるものだけど、荒れた空はどんな感情を秘めているのだろうか


第33話雨空と荒れた空模様

今日は天候が不安定で学校が臨時休校のため俺は窓越しに雨空を眺めたり写真を現像したりしつつ過ごしていた。

時々雷が鳴り稲光が空を照らす。

雷が落ちる前に上手く写真が撮れれば少し幻想的な写真になるがタイミングは中々掴めないのであまり上手くいかない

「まぁ、そんなに上手く行くわけないか」

そう呟き庭の花を写真に撮る

「この雨で花が落ちなきゃ良いけど」

そう呟きながら写真を撮り時々空を写しつつ過ごし暇を潰す

「普段ならもっとゆっくり空を眺められるんだけど、あいにくの雨だしな〜演奏しようにも気分が乗らないし」

1人の時間は嫌いじゃない、むしろ好きな方だけれど気分が乗らない時は誰にでもあるだろう

今の俺はまさにそんな気分だった。

「雨の日の沈んだ気分ってこんな日の事なんだろうな、こんな時こそ演奏して気分を変えたいところだけど…」

俺はなんの曲を演奏しようかと考える

「自分の曲はSKYとして出すからな〜でもあえて自分の曲ってのもありか?」

SKYとしての俺を知ってる人は俺の予想よりも多いだろうSKYの曲は秋晴れの空を中心に投稿してはいるものの季節を先取りして欲しいという意見もそれなりに聞く為冬の始まりをSKYとして描くのも良いだろう

悩んだ末に結局歌ってみたをライブ配信する事にした。

俺は準備をしてピアノの前に座りギターを手の届く所に置き準備を完了させてカメラを起動すると配信が始まる

「皆さんこんにちは今日は雨で家から出られない為早い時間から配信します。今日演奏する曲は雨の日に聴きたくなるような曲を演奏します。まず一曲目は恋時雨」

 

俺はピアノを演奏しながら歌っていく

 

『サヨナラ愛しき人サヨナラ愛した人

愛する事がこんなにもつらいなんて知らずに

降り続けてくれ雨よ 俺の涙が消えるほど

ウソみたいだが もういない…

夏の終わりの恋時雨』

 

愛しき人との別れを歌いつつ自分と向き合う

この曲には雨の中に隠しきれない感情が入り混じる

 

『何をやってんだ俺は 最低な男だ

悔し涙 午前4時の朝

好きじゃねぇ女抱いて めっちゃ虚しくて

隙間埋めるはずが余計思い出す

あれは確か雨の中 浴衣姿

愛ノ言葉鍵に書いた湘南平

「90歳でもラブラブね」って言ってくれた笑顔を

忘れるために最後今だから言えるかも

「世界で一番お前を お前だけをただ ただ愛してた」

って事を

 

サヨナラ愛しき人サヨナラ愛した人

愛する事がこんなにもつらいなんて知らずに

降り続けてくれ雨よ俺の涙が消えるほど

ウソみたいだがもういない…

夏の終わりの恋時雨

 

時間が経って初めて気付いた

1人になって出来ない事の多さ

溜まってく洗濯 毎日の外食

週末 日曜日過ごす孤独 持て余してる

いっぱいもらってた 小さな優しさ

お前が引き出してくれた 俺らしさ

何気ない事の方が大切だと分かった

夏の海のオレンジ色の空を見ながら

思い出の浜辺 やっと来れたぜ

大丈夫さ一歩一歩俺は俺で頑張って歩くから

 

サヨナラ愛しき人サヨナラ愛した人

愛する事がこんなにもつらいなんて知らずに

照らし続けてくれ太陽 俺の涙が乾くほど

ウソみたいだがもういない…

夏の終わりの恋時雨』

 

時間が経って初めて気付いた事の多さ

自分がどれだけ何も出来なかったかソシテ

何気ないことの気付き頑張って行こうと決意する

それが歌詞に現れている

 

『傘のような存在がいなくなってびしょ濡れ

寒さに震え 孤独に怯え

けどチクショウ絶対負けたくねぇと

ガムシャラに前だけを見てきた

''大切な何か''を忘れてないか

なんて問いかけた空は晴れ渡っていた

お前は今の俺をどう思うのかな

俺らしく生きてるか

 

出逢い 笑顔 別れ 涙 痛みはやがて強さに変わる

日暮色の君との愛を 夏の海を見ると必ず思い出すよ

紅の夕暮れ 純情に憧れ 群青の夜明け 自分を戒め

 

億千の星の中いつかきっと一途になれる女(ひと)に

出逢うだろう

「綺麗になれよ」「かっこ良くなるぜ」

「幸せになれよ」「BIGになるぜ」

決意の太陽 本当に最後 届かぬ君へもう一度

 

サヨナラ愛しき人サヨナラ愛した人

愛する事がこんなにも強くなるって知らずに

君とすごした季節も今じゃ虹色の思い出へと…

ウソじゃないほら笑顔が…今生まれ変わる

サヨナラ…

愛しき人に別れを告げ

新しい愛の元へ』

 

 

恋時雨を歌い終えるとカメラに向かって話し出す

 

「一曲目は恋時雨、不器用な男性視点からの曲でした。

2曲目も雨の日に聴きたくなる曲です。聴いてください

恋音と雨空」

 

俺はまたピアノを演奏し歌っていく

 

『「好きだよ」と伝えればいいのに

願う先、怖くていえず

「好きだよ」と「好きだよ」が

募っては溶けてく

君との時間が一秒でも長くなるなら

ずっとじゃなくていい

願いかける恋音と雨空』

 

お互いの「好き」という気持ちを伝えられない

もどかしさがこの曲の始まりだ

 

『君と離れてから数日目の土砂降りの雨の中

こんな日は必ず傘を届けにいった

 

いつもの待ち合わせの場所いるはずのない面影待つ

傘もささず、ずぶ濡れな君はそこにいた

悴んだ手を温めることがもう一度できるなら

始まりの時まで戻りたい

 

「好きだよ」と伝えればいいのに

願う先、怖くていえず

「好きじゃない?」「好きだよ」が

揺れる恋と雨空

君との時間が一秒でも長くなるなら

ずっとじゃなくていい

雨が止むまでこのままいさせて。。。

 

信じた明日も君は過去と笑うの?

消し去る力も無く

あの日のままで時間が止まる

雫が二つ君の頬を伝う

絶えず止まぬ雨のせいと恋音は歌う』

 

始まりの時まで戻りたいと願いつつも

その時間が続けばいいと雨が止むまでこのままと

願ってしまう切なさが込められているこの曲のいい所だ

 

『町行く恋人が羨ましく思うことが増えた

いつから1人が怖くなったんだろう

 

でも今は束の間の幸せ

できることならこのまま

ありふれた恋人達になりたい

 

君がここで望んでること僕がここでいいたいこと

今なら想いも重なるかな?

 

「好きだよ」と伝えればいいのに

願う先、怖くていえず

横顔を見つめてる

それだけでも もういい!

だけど一握りの幸せも

君がくれたものだから

本当はずっと抱きしめていたい

 

「すれ違いも二人もう一度やり直すための試練」だって

すぐに言えるのならどんなにいいだろうか

好きという事実通り過ぎて

今ではもう愛してる

失った数日間でやっと知った

本当はこのまま気持ち確かめたくて、、、

 

「好きだよ」と伝えればいいのに

願う先、怖くていえず

「好きだよ」と「好きだよ」が

募っては溶けてく

君との時間が一秒でも長くなるなら

ずっとじゃなくていい

願いかける恋音と雨空』

 

「聴いてくれてありがとうございました。あいにくの雨ですけど、雨なりの楽しみ方を見つけて見てください、最後に自分が撮影した空の写真を何枚か映像に載せておきますので景色を楽しんでくださいね」

 

空を写した写真を何枚か動画に乗せてから動画を終了させる

動画を撮り終えた俺はもう一度雨が降る空に向けてシャッターを切ったのだった。

 

 




33話目です。予定通り1人の視点で描きました。
次回は主人公がなぜ1人で活動しているのか、バンドはやらないのか、なぜ1人にこだわるのかなどを書いていきますのでお楽しみに

次回「空の道と暁人の空」

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