空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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2人が思い描いたものが交差していた頃と今の自分達の中で違うものはなにかと考える


第37話蓮と暁人〜2人が思い描いた空〜

俺、信条 蓮にとって黒崎暁人は最高の友だと思ってる

その気持ちは今も変わらない暁人がどう思ってるかはわからないが俺は本当に親友と呼べる存在だと思ってる

でも、あいつは俺達の前から姿を消した。

理由は自分の空が歪んだからだと言っていた。

もっと細かく言えば俺達に来ていた式典の演奏の場での演奏の事だ平和記念式典で暁人が用意した曲は1つの生命の終わりと生まれ変わり空を自由に飛ぶ鳥だったり、人は人でも今と違う人生があり違う空がある悲しみは雨に流し晴れ渡る空のように笑っていて欲しい同じ空の下繋がっている約束は果たされるそんな内容だった。

でも、事務所側はその内容を変えた。そして新しい曲はまさに世界平和の為の曲だったそして空よりも地と言う感じだったそして俺と桜花を指名し暁人には詳細も告げぬまま式典が行われそれがきっかけで暁人はバンドから抜けた。

そして暁人がいなくなっても曲は用意され俺達は歌い続けたがデュエット曲が無くなり完全に俺か桜花のどちからしか歌う事が出来なくなった。

そしてその曲はどれもランキング入りすらしなくなった。

そして評価されるのは古い曲、つまり暁人の作る曲ばかりで

事務所側は暁人を戻す気は無いがプロデューサーの1人が暁人の曲を高く評価していてもう一度5人揃い暁人が曲を作るならば自分が全面バックアップするとまで言ってくれている。

だからこそ暁人を迎えに行ったが暁人の決意は硬くどう頑張ってもあいつが戻ってくる事など無いだろうと思う

「それでも俺はお前と音楽がやりたいそれはきっと皆そうだろうが難しいよな」

桜花は暁人の所に行きもう一度と願ったがダメだったようでかなり落ち込んでいる。

それでも暁人は桜花がソロでやるのなら手助けすると言っているだけマシだろう

「暁人は俺達の所に戻る気はないんだろうな」

「だろうな、あいつは1度こうと決めたら無理難題でもやり遂げるし空への憧れは人一倍だ」

「それを知っててあいつの空を歪めて価値観を違えてしまった俺達の所には戻らないだろうさ」

「少なくもと蓮と桜花はソロでやるのなら手助けしてもらえるだろうけど俺達2人はな…」

「ならさ、こうしようぜ!仮にこのまま解散するとしても

LIVEだけはやり遂げよう!暁人に最後にもう一度だけ力を貸してもらうんだよ!最後にもう一度だけあいつの空を歌わせてもらう空を描く音を演奏さてせもらうんだよ!」

「それっきゃないか…わかった、俺から暁人には話してみるよ!協力して貰えるかわかんないしよ!変にみんなでぞろぞろ行くより良いだろ」

「わかった、任せる」

「頼むぜ!蓮」

「お願いするわね蓮もう一度暁人の空を歌で表現できるなら私は最後になっても良いわ!」

「じゃあ、行ってくるわ!」

俺は暁人の所に向かった。時間的にはそろそろ学校が終わる頃だろうから暁人の家の近くまで行って家の前で待たせてもらおう

マネージャーに頼み車で暁人の家の近くまで送ってもらい暁人を待っていると少しして暁人が帰ってきた

「暁人!」

「蓮…お前、何してんの?」

「少し話したくてよ、聞いてくれるか?」

「聞くだけなら、とりあえず入れよ」

「おじゃまするよ」

「なんか飲むか?」

「お茶あるか?」

「烏龍茶なら」

「それ頼む」

「ほらよ!」

ペットボトルを投げ渡される

「サンキュー」

「それで、話って?」

「近々LIVEがあるんだよ、力貸してくれないか?」

「俺はどうすれば良い訳?」

「曲を作ってくれ、もう一度3人で歌う空の曲をお前と音楽やれるのは今回が最後かもしれないからよ」

「事務所の人達はなんて?」

「新しいものに目を向けろってさ、今の曲だって時が経てば評価されるの一点張り」

「それだと俺、何も出来ないよ」

「それについては大丈夫だ、プロデューサーの1人が暁人の曲をかなり高く評価しててさ、今回のLIVEもその人の企画なんだよ!曲も暁人が作った曲だけを選んだんだ」

「その人って俺が知ってる人?」

「1度だけ会ったことがある人だよ高木総二郎さん」

「あぁ、あのいつもタバコ臭いプロデューサーか蓮達が俺抜きで演奏した時にもあってるよ、あの人にも言われた歪んじまったなお前の空はって」

「あの人にはわかるんだよな、そういうの」

「まぁ、とにかく一度だけ会って話がしたいから俺からも連絡はしてみるよ曲はその時にな」

「また書いてくれるのか…?」

「今回だけだよ!前にも言ったけど戻る気は無い」

「わかってるつもりだ、でも今回だけ頼む!」

頭をさげる蓮に対して俺は言った。

「ただし!条件が2つ!」

「条件ってのは?」

「1つ!今俺が関わってる子達をLIVEに呼ぶ」

「わかった、そのくらいなら融通するよ!もう1つは?」

「その声貸せ!歌ってみた一発録りする曲はカバーだ」

「え?今から?」

「文句あるのか?」

「一発録りってカメラに映るんだろ?俺、大丈夫か?」

「サングラスかけろ!髪はとりあえずオールバックで良い!準備しろ!」

「わかった」

洗面所を借りて髪をオールバックにして暁人から借りたサングラスをかける

「準備出来たぜ」

「じゃあ、やるか!暁の空の一発録り!」

「付き合うよ!最後まで!」

俺達はマイクを目の前に置いて向かい合い話し出す

「こんばんは、暁です。今日は1人ゲストを招いての歌ってみた一発録りになります。じゃあ、ゲストの紹介です。今日はよろしくお願いします」

「よろしくお願いします。暁の友人のRODEです。道無き道を突き進むって意味でこの名前で活動してます。自己紹介はこんなもんで、今日の歌ってみたはなんですか?」

「曲のタイトルは『再会』女性アーティスト2人が歌う曲なんですが今回それを俺達男性二人によるカバーでお届けします。聴いてください『再会』」

 

暁人『「またね」と笑って見せてくれた同じように

笑い返していたのに気付けば少し滲んでいたあなたの姿』

 

蓮『あれからいくつ夜を越えた窓越しの白い画面に映った

あなたと見たい景色を今もずっとずっと見つめたまま』

 

暁人&蓮『降りしきる雪が積もるように

この町でただあなたを想う離れていても同じ空が』

 

暁人『どうか見えてますように』

 

蓮視点

暁人と久々に歌うのがものすごく楽しい

俺と暁人の声が重なる瞬間に感じるビリビリとした感覚が

俺の声をさらに上へと引き上げていく

 

 

蓮『「またね」と優しい声が響く

耳元にあなたが残した静寂(しじま)』

 

暁人『世界か切り離された夜また目を瞑る』

 

蓮『くだらないことにずっと』

 

暁人『幸せを感じてたきっと』

 

蓮『特別じゃない日々をもっと』

 

暁人『2人でただ過ごしていたくて』

 

蓮『季節が何度変わろうと』

 

暁人『隣にいたいよねぇそれ以上何もいらないから』

 

蓮&暁人

『降りしきる雪が積もるように遠い町でただあなたを想う

触れ合うことができなくても』

 

蓮『変わることなく』

 

暁人『ああ何度だってそう振り返ればあの日の

あなたの言葉が声が会いたくなるんだよ』

 

蓮『何度だってそう信じ合えればいつまでも

二人繋がっていられる

雪明り照らすこの町にもいつかは優しい春が芽吹く』

 

暁人『ここでまた会えたその時は涙溢さないように』

 

蓮&暁人

『冬の終わりを告げる淡雪そのひとときに願いを乗せる

どんな季節も景色もあなたと共に』

 

暁人『同じ』

 

蓮『場所で』

 

蓮&暁人

『感じていたい

町に柔らかな風が吹いて鮮やかな咲くその日を

待ち続ける二人にもああ』

 

蓮『春が訪れますように』

 

蓮&暁人『笑顔でまた会えますように』

 

「「ありがとうございました。」」

歌い終えそれをネットにあげた俺は蓮と向き合う

「約束だ!今俺が関わってる子達をLIVEに呼ぶ!それを守ってくれるならもう一度だけお前達と歌う!」

「約束するよ!だから!最後にもう一度だけ一緒に」

「ああ、約束は守る!明日もう一度皆に会うよ」

「頼む…」

そうして暁人と蓮は約束を交わした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




37話目です。投稿が遅くなり申し訳ないです。
スマホからの投稿なんですがスマホの調子が悪くショップでメンテしてもらって数日代替え機使ってました。
何も無ければ土曜には次の1話が出せると思いますのでお楽しみに

次回『LIVEと偽らざる空』

投稿頻度に着いてのアンケートです

  • とりあえず現状維持で!
  • 最低でも月に2回くらいは投稿を!
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