その日は生憎の雨で天気予報では台風が直撃で1日雨らしく
学校もその影響で休講となった。
俺は唐突に出来た休みをどう過ごそうかと考えまずは最近撮った写真の整理をする事にした。
空以外にもそれなりに色々写してきた俺だがその中でいつか行った薔薇が綺麗に咲いてる自然公園のような場所を写した写真が目に止まった。
「もはや懐かしいな、夏頃のヤツなのに」
俺はその写真を持って部屋に行きパソコンを起動し何枚か撮った薔薇の写真をスマホにも入れそれをRoseliaのグループメッセージに送っておき、また写真の整理を再開した。
友希那・リサ視点
台風の影響で学校が休講になり私達は仕方なく友希那の家で軽く勉強していた。
「リサ、この問題は応用かしら?」
「応用ってより引っ掛けだね」
友希那と一緒に授業の復習を兼ねて教科書の計算式を解いていたらスマホがメッセージを受信した。
「なんだろう?」
「グループメッセージのようだから私達以外の誰かでしょうけど」
私達がスマホを確認するとメッセージを送ってきたのは暁人だった。
前に撮った薔薇と空の写真を送ってきたようだ
「綺麗な写真だね」
「そうね、咲き誇るって感じねまさに」
私達二人は写真を眺めながら笑いあった。
紗夜視点
部屋で一人ギターの練習をしていたらスマホがメッセージを受信し確認すると黒崎君が薔薇と空を写した写真を送ってきたようだった。
「空まで咲き誇る大輪の薔薇ですかね」
そう言って私は再びギターの練習に没頭した。
燐子・あこ視点
二人でゲームをして過ごしていたらスマホに写真が送られてきた。
「薔薇と空の写真…」
「みたいだね…すごく綺麗」
「黒崎君なりのメッセージかな?」
「どんな?」
「例えばだけど私達Roseliaの象徴みたいな…」
「有り得そうだけど暁人兄ぃそこまで考えてない気もする」
「そうかもね」
そう話しつつ画面に映る写真を見ていた。
その頃暁人は…
俺は写真整理に一区切り付け曲を作っていた。
「雨で周りがどんよりしてるけど雨の日独特の薄暗い感じは花を綺麗に見せてくれたりするんだよね」
1人でブツブツと言いつつ歌詞を紡ぎメロディを乗せて静かだが力強い曲をイメージしつつ曲を作っていく中でふと歌詞の一節が思い浮かび口ずさむ
「雨のそぼ降る岩陰にいつも小さく咲いている花はきっと切なかろう色も霞んだ雨の中愛でてくれる手もなくて」
「なんの歌詞だっけ?」
浮かんだはいいが思い出せないが印象に残る歌詞なのだろうと一人感じていた。
俺は自分の中のイメージを形にするために歌詞を紡ぎメロディを紡ぎつつ更に考える
雨の中、花、映える色、空、登場人物を曲の世界で自分の描く物語でどう表現出来るかは自分次第だから、最高の物語を描くのが俺事Skyだから、自分の中で言葉を探しながら曲を作り上げた時タイミングよくスマホが着信を知らせた。
グループ通話でRoseliaの皆からだった。
俺は通話を押して電話に出る
「もしもし、珍しいねグループ通話なんて」
(あなたが写真を送ってきたからよ)
「俺の写真?あの写真だよね?」
(はい、皆で写真の事を話していたらあなたの話になりましたので)
(いっそ巻き込もうかって!)
(そうそう!ついでに暁人兄ぃ何してるかなって!)
(そういう訳で連絡しました)
「なるほど、じゃあ、ちょうどいいし出来たばっかの曲聴いてよ!」
(曲作ってたの?)
「まぁね、後でSkyとして編集はするけど、とりあえずRoseliaの皆が最初にってことで」
そう言って俺は曲を再生する。
『雨の中、小さな街の片隅に咲く色とりどりの薔薇の花
時々小さな晴れ間から覗く陽の光を受けて更に輝きを増す花
その存在を私だけが知っている私だけの秘密の花園の中
私は今日も雨の中花に囲まれてまた小さな晴れ間が覗くのを心から待ち続ける』
曲が終わると皆が電話越しに拍手をしてくれた。
「いい曲ね、花の儚さとか色々伝わってくるわ」
「雨の中だからこそ映える花の色ってのは意外性があったよ」
「儚くて切ない感じがしました。でも、孤独な感じはしませんでしたよ」
「色とりどりって言葉が浮かんでイメージが浮かんできて綺麗だなって感じたよ!」
「とても綺麗で儚い景色が浮かびました。」
「静かで力強い感じに作ったからその影響かな?」
「雨でどんよりした気分だったけれど今はたまになら雨の日も悪くないって思えるわ」
「だよね!アタシも同じ事思ってた」
「そりゃよかったよ」
「黒崎君は空と共にある何かを描く天才ですからね」
「大袈裟だよ」
などと話しつつ雨の日も悪くないなと皆が感じた今日だった。
39話目です。今回はこの1話のみで勘弁してくださいm(_ _)m
リアルで体調を崩してから色々バタバタしてまして執筆の時間が中々作れませんでした。【僕等が奏でる歌と音】も更新したいので申し訳ないですがこの1話のみとさせていただきます
次回はAfterglowとの話を書いて行きますのでお楽しみに
次回「茜の空といつも通りの景色」
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