空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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その日暁人は晴れ渡る青空の下で太陽のような笑顔の少女と出会った


第4話晴れのち笑顔

春の暖かな風が頬を撫でる小春日和とは今日のような日を指す言葉なのかもしれないと感じながら今日も今日とて学校の屋上で空を眺めている。

 

その頃

「さぁ!今日も楽しい事を探すわよ!」

校門脇の塀に登りそう宣言していると風紀委員がやってきて

注意された

「こら弦巻さん!そんなところに登らないでください!」

「あら、残念ね!まぁ良いわ!屋上に行って高い所から楽しい事を探しましょう!」

私は塀から降りると校舎に入り屋上に向かった

そして屋上が見えてくると私はスキップしながら屋上の扉を開き声を出す

「ハッピー!ラッキー!って…あら?」

どうやら先客がいたようだった彼は寝そべり空を見上げていた、私は気になり覗き込むようにして声をかける

「ねぇ、何をしているの?」

「うわ!びっくりした!」

「驚かせたみたいね、私は弦巻こころ!あなたは?」

「俺は黒崎暁人、俺を知らないってことは、後輩かな?」

「あなたは2年生なのかしら?」

「そうだよ!俺は2年生だよ」

「なら私の方が年下ね、なんて呼べばいいかしら?」

「暁人で良いよ!先輩とか付けなくて大丈夫だから」

「なら暁人でいいわね!よろしく暁人」

「こっちこそよろしくこころ!」

「暁人はここで何をしていたの?」

「空を見てたんだよ!」

「空を?それは楽しいのかしら?」

「どうだろう?俺は好きで空を見上げているけど、人それぞれかな?」

俺は苦笑しながら答える

「そうなのね!私もやってみるわ!」

そう言ってこころも寝そべり空を見上げる

俺も再び寝そべり空を見上げながら話し出す

「手を伸ばしても届かないよね、空って」

「そうね!空はとっても高くて広いわ!」

「ならさ、イメージしてごらん、自分が鳥になってこの大空に羽ばたく様子を、虫でも良いさ、例えば蝶とかさ男子ならカブトムシやクワガタかな?」

「それは素敵ね!」

「でしょ!俺は色んな空を曲として描きたいからこそいつも空を見上げてるんだ」

「素敵じゃない!いつか聞いてみたいわ!」

「スマホで聞けるよ!動画サイトに曲上げてるからね、暁の空で探してご覧」

俺かそう言うとこころはさっそくスマホを取り出し検索する

「あったわ!これね!」

そう言って俺にスマホを見せる

「そうそれ、後でゆっくり聞いてみてよ!」

「そうするわ!」

「それでさ、こころはどんな空模様が好き?」

「そうね〜やっぱり晴れの日かしら?空が晴れていたらこう気持ちもパァーっと晴れるわ!」

「なるほどねぇ〜考え方によってはそういう捉え方も出来るのか…」

「暁人は違うの?」

「俺は空にも感情があるって思ってるからね、晴れてる日は空も晴れやかな気分なんだろうなって」

そう言って俺は1枚の写真をこころに渡す

「あげるよ!お近付きの印って事で、晴天の写真」

「まさにさっき私が話していた通りの空ね!」

「その通り、こころにピッタリだと思ったからあげるよ」

「素敵な写真をありがとう!」

「どういたしまして」

そうして話しているとチャイムが鳴った

「あら、もう時間なのね!名残惜しいけれど今朝はここまでね!また会いましょう暁人!」

「うん!またね」

そうしてこころが戻っていくのを見送ると少しして紗夜さんが呼びに来た

「黒崎君!もうすぐホームルームが始まりますよ!」

「さっきチャイム聞こえてたから今行くよ!」

「5分前行動を心掛けてください!」

「間に合えば大丈夫だって」

「黒崎君はそう言ってすぐホームルームや授業をサボるじゃないですか!だから私がお目付け役としてこうして呼びに来てるんです!」

「悪かったよ、風紀委員長様」

そう言って俺は紗夜さんにも写真を渡す

「今日のは雲が晴れて太陽が出てる写真だよ」

「ありがたく頂戴しますけどこんなものでは誤魔化されませんからね!」

「はいはい」

そうして俺達も教室に戻りホームルームを受けその後の授業の準備をして授業が始まるのを待っていた

 

 

こころside

ホームルームが終わると私は教室を飛び出し隣の教室に行き

美咲に声をかける

「美咲〜!これを見てちょうだい!」

「何?写真?」

「そう写真よ!さっき貰ったの!素敵だと思わない?」

「確かに綺麗な写真だよね、誰に貰ったの?」

「暁人よ!さっき仲良くなったの!」

「暁人…さん?それって最近よく氷川先輩と鬼ごっこしてるあの先輩?」

「そう言われてみればよく追いかけっこしてるわね!」

「で〜その先輩にその写真貰ったんだよね?私も見て綺麗だなとは思ったけど、それから?」

「それだけよ!綺麗だなと思う気持ちを誰かと共有したかったの!」

「なるほどねぇ〜」

こころから話を聞いていて思い出した事がありそれをつたえる

「そういえば、花音さんもなんか写真持ってたよ!なんか関係あるかも!」

「なら、後で花音のところに行きましょう!」

「はいはい、後でね〜もうすぐ授業始まるよ」

「そうね、じゃあ昼休みに花音のところに行きましょう!約束よ美咲!」

そう言ってこころは戻って行った

 

数時間後

迎えた昼休み、俺は屋上に行こうとすると紗夜に肩を捕まれ呼び止められる

「どこへ行く気ですか?黒崎君」

「屋上!いいだろ別に昼休みなんだから!」

「あなたはそう言って午後の授業をサボるじゃないですか!よって!生徒会室に連行します」

「やだね!」

俺はそう言っと一目散に駆け出した屋上に行くと思わせ校舎の反対側の階段から外に出て体育館裏に行く

ここなら邪魔は入らないだろうとそう思い俺は昼食を済ませ

空を見上げるとちょうど飛行機雲が伸びていた

 

一方その頃

「花音!いるかしら?」

2年生の教室に行き花音を呼ぶと花音がこちらに来てくれた

「こころちゃん、美咲ちゃんどうしたの?」

「暁人に会いたいのだけど、いるかしら?」

「あはは…それがね…」

花音が苦笑しながら話してくれた

「暁人君はよく午後の授業をよくサボるから紗夜さんが生徒会室に連れていこうとしたけど逃げちゃってまた学校中走り回ってるんじゃないかな?」

「そう、なら探してみるわ!」

「あっ!ちょっとこころ〜!花音さん、一応聞きますけど、心当たりはありませんか?」

「屋上かな?それか中庭かもしれないよ、でも、なんで黒崎君を探してるの?」

「こころが黒崎先輩から写真を貰ったらしくて、皆に引き合わせたいんじゃないかな?」

「私は同じクラスだし、顔見知りではあるから後は、美咲ちゃんとはぐみちゃん後は羽丘の薫ちゃんかな?」

「そうなりますね、でも、まずは同じ学校の私達が仲良くならないと他の人に紹介する事も出来ないですし、とりあえずこころを追いかけますね」

「うん、また後でね」

そうしてこころの後を追いかけて黒崎先輩を探すが昼休みの間に見つける事は出来なかった

 

昼休みが終わり俺は教室に戻るとまた紗夜さんに捕まった

「黒崎君!昼休みはどこにいたんですか?」

「体育館裏にいたけど?」

「はァ〜まぁ今回はいいです、授業はしっかり受けてください」

「わかってるよ」

そうして午後の授業を受け迎えた放課後俺は荷物を纏めて帰宅しようと昇降口を出たところでこころに会った

「暁人!」

「やぁ、こころ、これから帰り?」

「えぇ、今日はバンドの練習があるのよ!私達はハローハッピーワールドって言う世界を笑顔にするバンドとして活動しているの!」

「世界を笑顔にねぇ〜良いじゃん!世界が笑顔で満たされたら皆の心も明るくなるよ!」

「わかってるじゃない!それでね!良かったら見学しに来ないかしら?」

「お誘いは有難いんだけど、今日は用事があるんだよね、だからまた今度誘ってよ!」

「あらそう、残念だけど仕方ないわね!じゃあせめて美咲とはぐみに会ってちょうだい!」

「バンドメンバーだよね?同じ学校なの?」

「えぇ、ここで待ち合わせしてるからすぐ来ると思うわ」

そう話していると2人の少女がやってきた

「こころんおまたせ!って話し中だった?」

「ちょっと!はぐみ!先に行かないでよ!ってこころその人…」

「そうよ!彼が暁人!今朝仲良くなって友達になったの!」

「友達認定早いな〜、まぁ悪い気はしないけどさ、こころ、紹介してくれる?」

「そうだったわね!こっちの元気いっぱいなのがはぐみで

こっちのしっかり者の子が美咲よ!」

「初めましてだね!北沢はぐみだよ!暁人君だよね?何暁人君?」

「黒崎だよ、黒崎暁人!よろしくね」

「よろしくね!アキくんでいいかな?」

「その呼ばれ方は初めてだな〜、でも良いよ!」

「やったー!改めてよろしくね!アキくん!」

「うん、よろしくねはぐみ、そっちは美咲ちゃんだっけ?苗字は?」

「奥沢です。奥沢美咲、よろしくお願いしますね黒崎先輩」

「暁人で良いよ暁人先輩とか君付けでも大丈夫だから」

「じゃあ暁人先輩で!こころが迷惑かけてませんか?」

「その辺は大丈夫だよ!お近付きの印に2人にも写真あげるよ、選んで」

俺は持ち歩いているアルバムを渡す

「どれも綺麗な写真、迷うけど…これにします!このいわし雲の夕方のやつ、なんか見てると懐かしい気持ちになるので」

「あたしははこれ!よく晴れた青空の写真!」

「選んだ利用を聞いても良いかな?」

「あたし、ソフトやってて、よく晴れた日にねボールが宙を舞う感じとか好きなんだ!」

「なるほどね、ならピッタリかもね」

「でしょ!」

そんな話をしながら俺達は校門を出て別れそれぞれの帰路に着いた

 

俺は帰宅するとすぐにギターを手に取り曲を作って行く

自分の中のイメージを形にしていきそこに歌詞を載せる

そしてできた曲を確認のために自分で聞き自分自身が納得出来たならそれを動画サイトにSkyとしてアップする

 

「こころにも聞いてもらおうかな」

そう言ってもう一曲暁の空の方にも曲をアップしSkyの方の曲のURLを載せておき画面を閉じて楽器を片付けてから夕飯の準備をするために1階に降りた

 

 

こころ視点

ハロハピの練習を終えてくつろいでいた時にスマホが点滅しているのに気付き確認すると暁人が曲をアップしたようだった

「暁人、新しい曲ができたのね!」

さっそくイヤホンをして目を閉じ聞いてみる

 

『よく晴れた空に虹が架かり太陽がその輝きをより一層鮮やかに飾り立てる

虹を目指し走り出せば背中を暖かくそして熱く太陽が照らしてくれる

その道の先には何があるのだろう?嬉しく楽しい事ならきっとみんなが笑顔になれるだろう』

 

「素敵な曲ね!まさに私が貰った写真の空のようだわ!」

私は貰った写真を眺めながら呟いた

そしてもう一曲Skyという別なチャンネルの曲のURLが概要欄に貼ってありそちらも聞いてみる

 

『空に雲が架かり太陽を隠す

それでもその隙間から光が覗き雲が途切れ途切れになっていき少し傾いた日が夕暮れの道を淡く照らす

友と歩いた帰り道を真っ赤な夕日が照らしていた』

 

「こっちのはまた違った空ね、どっちも素敵だわ」

そう言って窓から見える空を見上げると三日月が夜空を照らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです。投稿遅くなってすみません。何とか今週中に出せて良かったなと思います。投稿頻度についてはタイミングを見ながらという事で少しずつ頻度を増やして行けたらと思います。
次回はいよいよ羽丘のメンバー達との出会いを書いて行こうと思います。最初は紗夜と燐子以外のRoseliaメンバーとの出会いを書いていきますのでお楽しみに

次回「Roseliaと空に手を伸ばして」

投稿頻度に着いてのアンケートです

  • とりあえず現状維持で!
  • 最低でも月に2回くらいは投稿を!
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