空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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パスパレの皆が見ている景色は同じようで違うのだと気付くのは暁人の作った曲だった。


第41話皆で描く空の色

-昼休み-

4限目をサボったら鬼の風紀委員長様にお叱り&鬼ごっこを食らっていた

「先生も気にしてなかったしいいじゃんか!」

「そういう問題ではありません!いいから止まりなさい!」

「止まったらお説教だよね?嫌だよ!俺は空を流れる雲のように自由でいたいんだ!」

「それなら風紀を乱すような真似は謹んでください!」

「謹んでます〜!」

俺は学校中の死角という死角を利用して紗夜から逃げ切る

「ハァッ…ハァ…紗夜の奴最近俺と鬼ごっこしてるからか体力ついたよな絶対!」

「それはあなたがいつも授業をサボるから悪いんじゃない?」

「それ、私も同じ事思ってたよ」

声を掛けて来たのは千聖と彩だった

「2人とも居たんだね…邪魔したらごめん」

「良いわよ別に、今日も今日とて平和だなと思うだけだもの」

「千聖の場合は平和なおかげで充実しているようなもんだからね」

「あら、そんな事も無いわよ、あなたといれば波乱万丈な気がするわ」

「褒められてんのか貶されてんのか…」

「一応褒めてるんじゃないかな?」

「なら良いんだけど、所で今日は2人なんだね」

「いつもは教室だものね」

「珍しいなと思ってさ」

「ちょっと2人で話したいことがあってね」

「あぁ〜もしかして意見の違い?」

「そうね、そんな感じよ」

「と言うと?」

「なんて言うかね、皆で曲のアイディア出し合ってたんだけどね…」

「皆が皆意見が違くて戸惑ってると言うわけだ。」

「作詞作曲の経験が私達乏しいからこそね」

「あなたはどうなの?」

「俺?」

「SKYROADの時もSKYの時も、あなたはいつも曲作ってきたじゃない」

「そう言われてもな〜俺は空を描く事の方が楽しいからね」

「でも、あなた前にも頼まれて仲直りソングを作っていたわね」

「あぁ〜苦手なんだけどね、人を描いたり写したりするの」

「そこをなんとかならないかしら?」

「そもそもグループってさ、何人も集まって活動するんだから意見が合わないのとかは当然だと思うわけ、見え方が違えば考え方も変わるけどさその意見を1つにするのはかなり骨が折れる」

「暁人君はさ、例えば空って言葉から何を連想する?」

「は?空?」

「例えばの話しよ、今回の作詞作曲というかテーマがね空に向かって飛び跳ねたくなるような曲なのよ」

「サークルゲームじゃんそれ」

「サークルゲーム?」

「廻る遊び?」

「アニメのオープニング曲なんだけどね、聴いてると淡い感じと言うかなんとも言えない感じがして好きなんだ。別れともとれるし仲間がまた集まって廻る遊びが再開されるそんな曲」

「私は1度聴いたけど、また聴きたいわ、ねぇ暁人演奏できないの?」

「今、ギター持ってきてないし、多分そろそろ移動しないと鬼の風紀委員長様に捕まっちゃうからまた後でね!」

俺はそう言ってその場を後にした

「風紀委員長の紗夜さんが怒るのは授業サボるからなのにね」

「彼はなにかに縛られたくないのよ、まさに風に吹かれて消えるようにね」

そう言って千聖ちゃんは笑ってた。

 

紗夜視点

昼休み中に彼を捕まえる事は出来なかった。

そして教室に先生が入ってくるのとほぼ同時に戻ってきて5限目を受けていた。

そして途中で寝ていて頭に辞書を落とされていた。

その様子を皆が笑ってみている

「黒崎〜今は授業中だぞ〜居眠りする余裕があるならあの黒板の空欄全部埋めてこい!」

「ふぁ〜い…」

欠伸混じりに返事をして軽く黒板の文字を眺めるとスラスラと答えを書いていき先生に確認をとる

「これで良いですよね?」

「あぁ、問題ない…」

「んじゃ席戻りますね〜」

そうして席に戻り窓の方に視線を移す。

「ハァ〜…」

ため息が出る今日この頃だった。

 

暁人視点

 

5限、6限と授業を終え帰宅した俺は早速ギターを手に取り

歌ってみた動画を投稿するためカメラを起動しカメラに向かって話し出す

「こんにちは、今日は歌ってみた動画ということでサークルゲームを演奏します」

俺はギターを演奏し歌っていく

『忘れな草が咲く頃に花びらの色思い出す

静かな目をしたあの子と高く空に上っていく夢』

 

幼い頃の思い出を今なって思い出すように俺は演奏して行く

 

『飛行機雲を日向に描くロケットボーイズと眺めて笑う

突拍子のない未来を胸に抱くガールズ

時はぐるぐるそんな僕らもみんないなくなって

おざなりになるくらいに目まぐるしい日々に切なくなる

「いつかまたここでね」さよならの声がいつまでも

響いて背中を押すことも無く僕らを繋いだ

曖昧なことも単純なこともみんな色付いていく

言葉にならないこのくすぶった気持ち抱きしめていたいよ

曖昧なことも単純なこともみんな同じだって僕らの歌この胸の真ん中で花を咲かせている』

 

さよならで繋がった物語の中のみんなは言葉にならない気持ちを抱えて自分たちの胸の真ん中で花を咲かせる

まさに俺の知る世界観がよく表現されていると思った

 

『駆け出した1人の午後だあれもいない街をくぐり

廻る遊びからいちぬけて君の事を思い出にしてしまう』

 

1人またひとりと廻る遊びから抜けていき一緒だった気持ちが離れていく

 

『サークルゲームを続けて僕は祈って君は歌う

消えない幻を叶えようだから祈って僕は歌う

サークルゲームを続けよう僕ら跳ねて重みを知る

変わる喜びや悲しみをここで祈って歌にしてみたりする

「やっとまた会えたね」懐かしい君の声がする

気付けば僕らは宙に浮かび上がって時に追いやられ

曖昧なことも単純なこともみんな花びらのよう

漂いながら空を回っているだけ振り返らないで

風に運ばれた忘れな草がみんな追い越していく

僕らの歌ずっと先にあの色の花を咲かせている』

演奏を終えてからおれはカメラに向かって話し出す

「サークルゲームは知ってる人はたくさんいると思いますがとあるアニメのオープニング曲です。あの作品の世界観がそのままこの曲に現れていますからねある意味では絆の歌でもあると思います。まずは小さな事でも自分に素直になることから初めて見るといいと思います。それではまた次回」

俺はそう言って動画配信を終えるとすぐに千聖から電話が来た

「もしもし、千聖?どうしたの?今日練習あるんじゃなかったの? 」

(歌ってみた動画を観たのよ、それであなたと話したくて)

(私達もいるよ!)

「あれ?皆いるの?」

(いるよ〜!)

「そうなんだね、それで話って?」

(曲の感想から言うわね、仲間の大切さが感じられたわ。言葉は違えどみんな同じ意見よ)

「そっかそっか、何かを感じて貰えたなら良かったよ!」

(それで、この後曲作るのよね?)

「そのつもりだよ」

(絆ソングを作ってくれないかしら?)

「絆ソング?」

(仲間の大切さや頼もしさとか感じられる曲だといいなと思ってね、仲直りソングの時のような)

「わかったよ!やってみるよ!じゃあ切るね!」

(えぇ、またね暁人!)

(また学校で!)

(またねあきくん!)

(また会いましょう!)

(またの機会に!)

「うん!またね!」

皆と挨拶を交わし電話を切ると俺は作詞作曲に取り掛かる

メロディは元々思いついたら書いていたのであとは歌詞を載せるだけだが、まずは絆から連想されるもの、そしてその時の空をイメージしないといけない

「虹がかかった空だよな、やっぱり…パスパレイコール虹ってありきたりすぎないか?そうなると絵の具?絵筆…やっぱり虹か…」

LIVEの時に見たイメージがパスパレのイメージそのままだか仕方ないなと思いながら絆ソングを作っていく

「う〜ん虹は虹でも色とりどりの色があるから青系7色とか紫系7色とか色分けしてと…なんか子供の頃NHKの番組で歌ってた一緒に作ったらみたいだけどあれもまぁ、今考えると絆ソングみたいなものだったのかな」

そう言いつつ曲を完成させると投稿する

俺は少し懐かしくなりピアノに向かい

『いっしょにつくったら』を演奏するのだった。

 

 

パスパレ視点

SKYの曲がアップされた。

「来た!」

「どんな曲になっているんだろうね」

「聴いてみましょう」

「ですね!」

「そうしましょう!」

私達は曲を再生する

 

『たくさんの色があるように目に見えない形がたくさんあるように絆も目には見えないものでしかないけど、人それぞれの色があって人それぞれの空があって当たり前のもの

それは自分の中に必ずあるもので誰にでもあるもの

空の色にもたくさんあって夕日が沈みゆく直前の空は紫色に見えると言うように澄み渡る空にかかる虹が皆にとっての象徴のようで全ては空と共にあるものなのだから』

 

「なるほどね、あって当たり前の目に見えないものが形になるのは空に虹が架かる時って事ね」

「絆ソングになってるね」

「目に見えるものが全てじゃなくて見えないものこそ大切でって事よね」

「なんかいいね!るんってする!」

「素敵です!」

「いい曲ですね!」

私達は自分達らしらを活かしたやり方で沢山のことに挑戦していこうと思ったのだった。




41話目です。先月は忙しいくて投稿できませんでしたが何とか今月は出せました。
次回はハロハピ回になりますのでお楽しみに

次回「笑顔になる気持ち」

投稿頻度に着いてのアンケートです

  • とりあえず現状維持で!
  • 最低でも月に2回くらいは投稿を!
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