空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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笑顔にもたくさんのかたちや思いがあり喜びの笑顔を追い求める先に暁人が思い描いたのは…


第42話笑顔になる気持ち

その日は何気なく、本当にただ何気なくまさに思い立ったが吉日という感じで家にあったプレイヤーを使い俺は1本の映画を観た。

内容は大切な人との辛く悲しくそして優しい別れを描いた作品だった。

観終わったあと何故か心がモヤモヤとした。

「こう言ったらアレだけど、なんであんな悲しそうな顔しながらも笑えるんだろう?俺はそれがわからないな…」

俺は空にも感情があるとしたら晴れの日は嬉しく雨の日は悲しく曇りの日は憂鬱で雪の日はただ1人でいたいという感じに

表現の仕方があると思っている

人には言葉に出来ない感情が多くあるけれど、喜怒哀楽に当てはめるならば今の自分は哀だ、なんとも言えない哀しみとも虚しさともとれるモヤモヤとした感情が渦巻いている

「あぁ〜ダメダメ、こんなんじゃいい空は描けないよね」

俺は気分を切り替えるため外に出る事にした

特に行先を決めずに歩いているとハロハピの皆に会った

「あら?暁人じゃない!こんな所でどうしたのかしから?」

「ちょっと気分転換に出てきたんだ」

「あら、そうなの!なにか悲しい事でもあったの?」

「悲しい事って訳じゃなくてね、たまたま観た映画の最後でヒロインの子がものすごく悲しそうな今にも泣き出しそうな顔て笑ってたんだよね、演技とはいえなんであんなに悲しそうな顔で笑えるのかなってさ」

「あぁ〜何となく分かる気がしますね私は」

「私もちょっとだけね」

美咲と花音が同意してくれる

「泣きたい時は泣けばいいと言う訳でもないさ!悲しくてもあえて笑顔で別れなんて演技の世界では良くあることだからね!」

「演技とかはわかんないけど、はぐみもね!ソフトやってると負けて悔しいなってなる事もあるよ!でもね!やりきったなっていう思ったらね泣きたいような笑いたいようなそんな気持ちになるよ!」

「それよ!悲しい時こそ笑顔!笑っていればいい事がきっとあるわ!」

「みんながみんな笑って泣いて悔しい時こそ涙を堪えて笑うか…だとしたら曇り空の中てたまに晴れたら丸儲けなのかな?」

「どういう事?」

「たまに見える晴れ間が特別だって思えるって事」

俺はそう言うと持参していたインスタントカメラで空に向けてシャッターをきり

その写真をハロハピ皆に渡した。

「なんか掴めた気がするよ!ありがとう!」

「どういたしまして!またお話しましょう!」

「あぁ!またね!」

俺は早足で帰宅すると歌ってみた動画の撮影に入る

「こんにちは、暁です。今回の歌ってみた動画はみんながみんな英雄って曲を演奏しますので聴いてください」

俺はキーボードを弾きながら歌っていく

 

『特別じゃない英雄じゃないみんなの上には空がある

雨の日もある風の日もあるたまに晴れたらまるもうけ

 

振り向けば君がいる前向けば友がいる

走って転んで寝そべって

あたらしい明日が待っている

 

悩んでは忘れて忘れては悩んで

あした あさって しあさって

あたらしい明日がやってくる

 

いいことがないうまくいかない

それでもお腹はへってくる

 

向かい風でもつむじ風でも

寝転んでしまえばそよ風

 

空見れば星がある夢見れば虹がでる

誰も彼もどんな人も

あたらしい世界をもっている

 

走っては休んで休んでは休んで

泣いて笑って飯食って

あたらしい気分になっていく

 

振り向けば君がいる前向けば友がいる

走って転んで寝そべって

あたらしい明日が待っている

 

悩んでは忘れて忘れては悩んで

あした あさって しあさって

あたらしい未来がやってくる

 

ラララ…

 

特別じゃない英雄じゃない

みんなの上には空がある

 

雨の日もある風の日もある

たまに晴れたらまるもうけ』

 

「ありがとうございました!」

そうして撮影を終えた俺はそのままSKYとしての作詞作曲に入る

「今回は物語っぽくしてみようかな?」

俺は自分の中のイメージをまずは単純に文字として起こす

 

【ある少年が少女に問いかけるどうして泣いているの?と

少女は言った泣いてないと笑っているのだと

少年はさらに問いかけるならどうしてそんな悲しそうにしているのかと少女はしばらく黙っていたが答えてくれた

悲し訳じゃないとでも楽しいとか嬉しいとかそう言うのとも違うからそれなら笑っていようと思ったからと

少年はニッと笑ったあとそっかとだけ言って帰って行った。

そして夜になると少女の元にまた少年がやってきて着いてきてと行った。そして着いていくと満天の星空が広がっていた

その時その世界を見たらやっと心から笑えてる気がした】

「こんな感じかな?これを曲にするには…」

 

俺は更にこの3曲が物語を曲の世界に落とし込む

 

『誰かが誰かに問いかけるなぜ泣いているの?と

何故そんなに悲しそうに笑うのかと僕は目の前の子に

今日も問いかけるなぜ悲しそうに笑うのかと

そんな顔で笑っていたら楽しくないだろうと

僕はその子に心から笑って欲しいと願ったから

僕の秘密の場所へと案内する

満天の星空が広がる外の世界へ夢溢れ虹が広がる外の世界へとただ笑顔が見たくてただその子と笑っていたくて

今日も僕はまたその子に綺麗な空を見せるんだ』

 

「よし!出来た!」

俺は曲をそのままSKYとして投稿すると家の窓を開けた。

窓からは少しだけ冷たい風が入って来て俺の頬を撫でた。

 

ハロハピ視点

 

暁人と別れたあと私達は老人ホームでおじいちゃんおばあちゃん達とLIVEで盛り上がった。

そして今日のイベントを終えて帰る途中私達のスマホが鳴った

「暁人ね!」

「それしかないよね!」

「きっとね!」

「彼さ!」

「うん!暁人君だよね!」

確認すると暁の空とSKY両方に動画が投稿されていた。

「どっちから行く?」

「歌ってみた動画からにしましょう!」

「決まりだね!」

「そうさ!きまりさ!」

「じゃあ、再生するね!」

そして歌ってみた動画はみんながみんな英雄の一発撮りだった。

歌詞はただ当たり前のことを歌っていた特別じゃない英雄じゃないみんなの上には空がある

だけどなんだか当たり前の中にある幸せを感じられる曲だなと思った。

「いい曲ね!私は好きよ!この曲!」

「私も!」

「とても素敵じゃないか!」

「だよね!」

「うん!」

そして私達はSKYとしての曲【笑顔がある世界】を再生する

曲は架空の世界だったけど悲しそうな表情の女の子を心から笑顔にしたいと外の世界、星空や虹がかかる空等沢山の空を見せる物語のような曲となっていた。

「特別な世界だわ!」

「笑顔の溢れる世界だね!」

「とても儚くて素敵じゃないか!」

「多分本当なら感動のあまり泣いちゃうんじゃないかなと思うんだけど、でも何か笑った方がいいよねって思えるよ」

「泣いちゃったら綺麗な世界が見えないから、だからきっと笑うんだよ!」

そう話しながら私達は晴れやかな笑顔で笑えているんだろうなと感じたのだった。

 

 

 

 

 




42話目ですね!予定通りハロハピ回になります。
【笑顔】って言葉や表情ひとつとっても色んな表情がある中で【悲しげな笑顔】をキーワードとしてみましたが楽しんで読んでもらえたなら良いなと思います。
次回はポピパ回になりますのでお楽しみに

次回「満天の星空の下で」

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