空に憧れた少年とバンド少女達   作:凌介

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Roseliaの練習風景を見学した暁人はLIVEでのRoseliaを目にする


第6話RoseliaのLIVEと空の下

Roseliaの練習風景を見学した暁人はRoseliaが目指しているステージについて調べていた。

「プロでも平気で落ちるような超が付くほどの難関ねぇ〜

目指す先は超難関か…」

俺は画面越しにRoseliaが目指すステージを見るがどうしてもイメージが湧いてこないため友希那に連絡を取ってみる

そして数回のコールの後友希那に繋がった

「もしもし友希那!俺、暁人だけどさ、ちょっといいかな?」

(どうしたのかしら?)

「友希那達の目指すステージでの演奏の動画とかないかな?」

(どうしてかしら?)

「空を描くのに必要なんだ」

(ちょっと待っていなさい)

そうして電話が切れるとLINEで映像が送られてきてすぐに友希那から再度連絡してきた

「もしもし、映像が送られて来たけど、いつの?」

(かなり前としか言えないわ、それと他言無用でお願いするけれど、私の父のリハーサルの時の映像よ!出場が決定したけれど舞台に立つ前に解散してしまったのよ、リハの映像がかろうじて残っていたけれど、参考になるかしら?)

「見てみるよ!ありがとう!出来たら真っ先に聴いてね!」

(楽しみにしているわ!それじゃあまた)

「うんまたね!」

俺は通話を終了すると映像を見てみる

そして映像から全体像をなんとなく掴めたので俺はそのステージにRoseliaが立つ姿をイメージするがどうしても曖昧になるため更に友希那にお願いしRoseliaの曲を何曲か送って貰い聴いて見るがイメージが定まらない

「あぁ〜ダメだ!煮詰まった!」

俺はベッドに寝そべり天窓から覗く空を見上げる

「よし!こういう時は旅だな!」

そう言ってギターを持って部屋を出て廊下からハシゴを伸ばして屋根裏に行きそこから屋根に上がり空に向かって手を伸ばし呟く

「空は繋がってるし!旅の間にどんな空が見えるかな?」

そう言って俺はその場に座りギターを弾きながら歌っていく

 

『さすらおう この世界中を

ころがり続けて歌うよ旅路の歌を』

俺は空の下で1曲分の時間旅に出る

 

『まわりはさすらわぬ人ばっか 少し気になった

風の先の終わりを見ていたらこうなった

雲の形をまにうけてしまった

 

さすらいの 道の途中で 会いたくなったらうたうよ昔の歌を』

 

色んな所をさすらいゆく中で高く広がる青空や低くかかる雲が広がっていたり様々な景色が浮かんで来る

 

『人影見当たらぬ終列車 一人飛び乗った

海の波の続きを見ていたらこうなった

胸の隙間に入り込まれてしまった

誰のための 道しるべなんだった

それをもしも無視したらどうなった』

 

列車の窓から見える夜空や砂浜から見上げる満点の星空

などたくさんの空を見る事が出来た

『さすらいもしないで このまま死なねえぞ』

演奏を終えると俺は続けて2曲目を演奏する

 

『遠ざかる雲を見つめて

まるで僕達のようだねと君がつぶやく

見えない未来を夢見て

 

ポケットのコインを集めて

行けるところまで行こうかと君がつぶやく

見えない地図を広げて

 

くやしくて こぼれ落ちたあの涙も

瞳の奥へ沈んでいった夕日も

目を閉じると輝やく宝物だよ

 

風に吹かれて消えてゆくのさ僕らの足跡

風に吹かれて歩いてゆくのさ白い雲のように』

 

旅の間に何度も見上げる空は風に吹かれて消えていく雲が

あり、そして振り返ると自分達の足跡も一緒に消えていくのだった

 

『風に吹かれて消えてゆくのさ僕らの足跡

風に吹かれて歩いてゆくのさ白い雲のように

 

白い雲のように

白い雲のように

 

遠ざかる雲を見つめて

まるで僕たちのようだねと君がつぶやく

見えない未来を夢見て

見えない未来を夢見て』

演奏を通して旅をして知った、想像だけじゃなくて現実からのアクションが必要だと感じた俺は友希那に頼んでRoseliaのLIVEに招待してもらう事にした

そして友希那に連絡しOKを貰いLIVEまでの間俺は空を見上げながらまずはイメージを形にしていく

そして現在、俺は学校の屋上でいつものごとく空を見上げていた

「どうしてもイメージが形にならないんだよね〜」

空に手を伸ばしながら呟くとその呟きを拾われた

「イメージは力と言いますが、イメージに囚われすぎてもいいものは生まれませんよ」

「紗夜さん!なんでここに?って聞くだけ野暮か、呼びに来たんだよね?」

「その通りです。もうすぐホームルームが始まりますので呼びに来ました、それと、湊さんから聞きました、LIVE来られるそうですね」

「うん!Roseliaが見てる空を描きたいからね、LIVEで直に音を聞いてイメージを重ねていけばできると思えるんだよね」

「貴方が私達の空をどう描いてくれるのか楽しみにしていますね」

「きっと最高の空が描けると思うから待っててよ」

そう話しながら俺達は教室に戻りホームルーム、そして授業を受けお昼休みを迎えた俺は再び屋上で空を見上げていた

「目指す先の空を描くのは簡単じゃないけど、それを見てみたいと願うから努力を怠らないか…」

俺は考えるが答えは出ないまだった

それからも俺は友希那達RoseliaのLIVEまでの間空を見上げつつ色んな場所に立ちそこから見える空を写真に納めていた

そしてLIVE当日

俺は最前列でRoseliaのLIVEを観るそしてLIVEで演奏するRoseliaは圧巻だった、圧倒的世界観と技術によって練り上げられた音が友希那の声を更なる高みへ押し上げる

「なるほどねぇ〜これがRoseliaか!」

そしてLIVEは終盤に差し掛かる中で友希那が話し出す

「そろそろLIVEも終わりよラストまで楽しんで行ってちょうだい!さぁ!行くわよ!FIREBIRD!」

曲が始まった瞬間辺りは静寂に包まれ友希那が高らかに声を発した瞬間辺りが一斉に沸き立つ

「凄い熱量だ!」

そして何より曲から伝わるRoseliaが目指す場所への想い

そして天への渇望が俺にイメージとして伝わって来る

「不死鳥じゃないけど、鳥のイメージならイケるかも!」

そうしてFIREBIRDが終わり次がラストの曲となる

「次がラストの曲よ!最後まで私達Roseliaに付き合って貰うわよ!さぁいくわ!BRAVEJEWEL!」

自分と仲間を信じてどんな高い壁をも超えていける

その純粋な気持ちが純度の高い宝石となり涙も汗も皆

自分を照らしてくれる

無限が綴る可能性を握って諦めないと叫でみれば

揺るがない地平線のような果てしない存在となれる

俺はこの曲にRoseliaの決意が綴られたものだと感じた。

「イメージが形になったよ!決めたよ!」

そう言って俺はLIVE会場を出て控え室に戻ったRoseliaの元を尋ねる

「来たわね!暁人!どうだったかしら?私達RoseliaのLIVEは?」

「最高だったよ!もうね透き通った青空が見えるくらいに最高だった!」

「それは褒めているの?」

「もちろん!」

「黒崎君、空に例えるなら私達Roseliaは青空とは違う気がするんですが?」

「そうかな?FIREBIRDなんかは生まれ変わった不死鳥が青空に羽を広げて飛び立つようなイメージが浮かんだけどね!」

「一応アタシ達Roseliaのシンボルは青薔薇なんだけどね」

「青薔薇の花言葉って不可能とか奇跡って意味だし、不可能を超えて奇跡を掴み取って空に向かって大輪の花を咲かせるって考え方だってできると思わない?」

「独特な考え方というか世界観を持ってますからね黒崎君は」

「でも暁人兄ぃのイメージって凄いしさ!そのイメージがあんな凄い空の曲になるんだから、あこ楽しみなんだよね!」

「まぁわからなくはないわね、暁人イメージは固まったかしら?」

「うん!最高の空が描けそう!」

「なら良かったわ」

「うん!じゃあ俺はこれで!感想伝えたかっただけだし、今すぐ色々湧いてきたイメージを形にしたいんだ!」

「善は急げというわけね!わかったわ!曲が出来たら送ってちょうだい!」

「わかった!じゃあね!」

俺はそうして急ぎ足で家に戻り上着を脱いですぐにギターを手に取りキーボードを近くに引き寄せて弾いていき曲を作り歌詞をのせる!

 

『1羽の鳥が片翼の翼を広げ天に向かって囀る

遥かなる空に向かって片方だけの翼を広げる

片翼は傷を負った友の背に差し出した

友はその翼で空を飛び自分の元に空の物語を運んでくる

その話は自分にとっては宝石のようだった

だからこそもう一度と願った、翼が欲しいともう1度友と

空を駆ける翼が欲しいと

その願いに呼応するようにたくさんの友が自分の羽を集めて翼をくれた私はもう一度空を駆ける事が出来た仲間に囲まれて話でしか知らなかった宝石のような空をもう一度駆け抜けた』

 

「出来た!これが俺がRoseliaのLIVEで見た空への憧憬!」

俺は早速友希那達に聞いてもらうため暁の空の方に曲をupし

URLを友希那のLINEに送っておきもう一曲作り

Skyの方にもupしてから身体を伸ばしてからベッドに寝そべり天窓から空を見上げると空が薄暗くなってきていた…

 

Roselia視点

LIVEの後の片付け等を終えて帰ろうとしていた時スマホがなった

「友希那〜メッセージ来てるよ!ってあれ?アタシのも鳴ってる?」

「私達全員のが鳴りましたね」

「という事は…」

「Skyだよ!Sky!」

「そのようね、それと暁人から俺のチャンネルの暁の空に曲をupしたから聞いておいてだそうよ」

「じゃあ、今日はSkyから行こうか!」

「そうね、そうしましょう」

そう言って私達はそれぞれのスマホにイヤホンを繋ぎ

Skyの方の曲を聞き始める

 

『空を飛んで行くはるか先に見える虹を追い羽ばたく

どんなに追いかけても虹にはたどり着けないが空に果てがないように追い掛けるからこそ知れる景色があるのだろう

その羽根を広げて風に乗り未来へ向けて羽ばたいていく

はるか先にあるであろうまだ見ぬ景色を友と一緒に求めていく』

 

そして曲が終わると私達はそれぞれの思いを共有するために話し出す

「今回も良かったね!虹とか未来とか届かないものやはるか先を空で繋げた感じがまた良かったよ!」

「そうね、曲を聞いている間はまるで鳥になったようだったわ」

「私も同意ですね!1羽の鳥として虹やはるか先の景色を羽根を広げて飛び立ち目指していました」

「素敵ですよね!まさに飛翔と言う言葉をこの曲で再現したような」

「だよね!なんかファンタジーって感じであこ好きだな〜」

「でもSkyだけじゃなくて暁人の曲があるわ」

「だね!暁人がどんな空を私達のLIVEから想像したのか楽しみだよね!」

「イメージとしては今回は仲間らしいわよ」

「友希那!早く聞こうよ!」

「そうね、じゃあ再生するわよ」

そう言って曲を再生するとピアノのような音と一緒に物語が紡がれギターの力強い音色が空への憧憬を強くイメージさせた

「物凄いイメージね、傷を負った友のために失った翼を仲間たちの羽根が新たな翼になるなんて」

「他の仲間達が話してくれる空の物語が宝石か幻想的」

「物語の世界を知れる喜びと空を飛ぶ喜びをもう一度知れる事がこんなにいい物だなんて初めて知りました」

「どこか暁人君らしさを感じますね」

「カッコイイ!」

そうして曲が終わると私はすぐに暁人に電話した

(もしもし?友希那?連絡してきたって事は曲聞いてくれたの?)

「えぇ、皆絶賛しているわ」

「曲なのに本を読んだ後みたいな?満足感だったよ!」

「聞いてる間は本当に物語の世界にいるようでした」

「自分達が鳥になったようでした」

「カッコ良かったよ!」

(ありがとう!今回は仲間と空への憧憬を強くイメージした曲だからね、皆が同じ景色を見れたらとは思ったんだ)

「そう、LIVEを見てこんなに凄い物語が描けるんだもの

他のバンドの演奏から見る物語も見てみたいわね」

(なら、紹介してよ!俺、まともにバンドメンバー全員と知り合ったのってRoseliaだけでさ、他のバンドの子達とも話してみたいんだよね!)

「ちょうどいいわね!今度私達の学校の後輩のバンドを紹介するわ、メンバー全員私達の学校だからなかなか会うことも無いだろうしね」

「あぁ!Afterglowの子達か!良いかもね!あの子達も暁人が好きそうな曲歌ってるし」

(楽しみにしてるよ!)

「えぇ、じゃあまた何かあれば連絡するわ!」

(うん!またね!)

そうして通話を終了する

「湊さん、あんな約束して黒崎君はともかくAfterglowの皆さんとの件どうされるんですか?」

「引き合せるわよ!ここ、circleでね」

「どんな空を描いてくれるんでしょうね」

「楽しみー」

「確かに楽しみではありますね!」

「だね!あの子達と暁人が出会ったら暁人の空は更に広がりそうだしね」

私達は今なお広がり続ける暁人の空が更に広がる事を楽しみにするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです!空に憧れた少年とバンド少女達の6話目に
なります。
RoseliaのLIVEを見て描く空が更に広がった主人公は次回いよいよAfterglowと出会いますのでお楽しみに!
投稿頻度は2話連続投稿する形で書き進めていただきますので今後もお楽しみに!
次回「暁人といつも通りの夕焼け」

投稿頻度に着いてのアンケートです

  • とりあえず現状維持で!
  • 最低でも月に2回くらいは投稿を!
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