今日もまた俺は空を見上げていた。
空を見上げていると気分が晴れる
屋上にいるとまた紗夜さんにドヤされ兼ねないので今日は中庭にいた
そして寝そべっている俺の頭の上の方に誰かが座った
首を動かし確認すると千聖だった
「千聖、久しぶり」
「久しぶりね暁人、今日も空を見ていたの?」
「空を見てると自然と気分が晴れるからね」
「悩み事でもあるの?」
「大したことはないんだよね、ただ、最近雨が降らないから、雨の写真が少ないなって」
「雨空を撮るのは難しいんじゃないの?」
「確かに難しいけど、写し方によってはかなり綺麗に見えるんだ」
「確かに、あなたがくれたあの写真は綺麗だったわね」
「千聖は雨の日に思い入れがあるんだっけ?」
「まぁ、そうね、でも、もちろん天気が良いに越したことはないけれどね」
「そりゃね、でも、天気が続いても個人的にはね」
「なるほどねぇ〜暁人は前に空にも感情があるとしたら雨は涙だって言ってたわよね」
「そうだね、雨は空の悲しい感情の現れで通り雨や天気雨っていうのは泣いてスッキリしたい時に降るものだって考えてるよ」
「だとしたらその後に出る虹はどういうもの?」
「そうだな〜涙の痕かな?」
「涙の痕?」
「そう、泣くだけ泣いて気分がスッキリした時に涙の痕が出来るような感じかな」
「そんな捉え方もできるのね」
「人によりけりだと思うけどね」
「あなた程独特な考え方はなかなか聞かないわよ」
「そうかな?それよりも千聖はなにか用があったんじゃないの?」
俺は話題を切り替える
「そういえば、そうだったわ、暁人は私がアイドルバンドに所属してる事は知ってるわよね?」
「Pastel*Paletteでしょ?知ってるよ!千聖はベースなんだよね」
「そうよ、それで良かったら私以外のメンバーにも会ってみないかしら?」
「俺は良いけど、いつ会えるの?」
「彩ちゃん、ボーカルの子ね、その子と、キーボードのイヴちゃんはすぐ会えるわよ、この学校にいるもの」
「そうなの?」
「知らなかったの?」
「残念な事に、空見てる時以外は紗夜さんに追い回されてるから」
「そうだったわね、ある意味この学校の名物になりつつあるわよ」
「みたいだね、逃げてるとたまに頑張ってとか言われるし」
「そうみたいね、それはそうと、放課後はどうかしら?」
「全員一気に会える感じ?」
「放課後なら大丈夫だと思うわ、練習スタジオに集まるから貴方も行きましょう」
「学校終わりにそのまま行くの?」
「なにか持っていきたいものがあるの?」
「一応ギターかキーボードあった方良くない?」
「いざとなれば事務所の備品を借りてあげるわよ」
「まぁ、千聖が大丈夫って言うならそうするよ」
「なら、放課後は私に付き合ってちょうだいね」
「了解」
そうして俺達は教室に戻り授業を受けた後
千聖に着いていき練習スタジオに到着する
「ここ?」
「そうよ、行きましょう」
「うん!楽しみだな〜パスパレの空はどんななんだろう」
「まだ、空は曇り空よ、これからよ、晴れになるのは」
「千聖、そういえば、これ!」
「え?」
俺は雨上がりの虹がかかる空の写真を渡した
「とても素敵な写真ね、雨上がりの虹が綺麗に見える瞬間ね」「撮るの難しかったけどね」
「でしょうね、とりあえず行きましょう」
「そうだね」
そうして千聖に案内されて練習スタジオに入ると他のパスパレメンバーが勢揃いしていた
「お疲れ様、待たせたわね」
「お疲れ様、千聖ちゃんその人は?」
「私達の新しいマネージャーよ!」
「え?」
「はい?」
「そうなの?」
「本当ですか?」
「いやいや、嘘だから!」
「フフフ、冗談よ!」
「千聖ちゃん…冗談に聞こえないから」
「えっと…改めて黒崎暁人です!」
「あ!写真の!」
「そうよ、皆会いたがってたから連れてきたの、全員の顔と名前は知ってるわ、一応自己紹介はしてね」
「じゃあ私から、丸山彩です。パスパレのボーカルをしてます」
「次はあたしだね、氷川日菜だよ〜!お姉ちゃんの名前が氷川紗夜!知ってるよね!」
「もちろん、よろしく2人とも」
「では、私ですね。若宮イヴと申します!」
「私が大和麻弥です」
「それから私を含めた5人でPastel*Paletteよ」
「じゃあお近づきに皆写真をどうぞ」
俺はバックからアルバムを取り出し渡す
「何枚でも良いの?」
「良いけど、あんまり大量にあっても持ちきれないよ」
「今回は2~3枚にしておいたら?」
「そうだね」
そうして皆が写真を選ぶ
「ねぇねぇ、人は撮らないの?」
「人を撮るのは苦手なんだ、それに俺は空が好きだから」
「どうしてそんなに空が好きなの?」
「憧れなんだ、空は繋がってるって言うように俺にとっての空は色んな事が空を通して伝わってくる俺の憧れ」
「そうなんだ」
「空が憧れなら音楽は?」
「物語、空を描く物語だよ」
「ねぇ、暁人、暁人には私達の空はどう見えてる?」
「まだ晴れきってない曇り空、晴れ間は見えてきてるけどまだ晴れるのには時間がかかりそうな感じ」
「あなたならどうするの?」
「前にも言ったじゃん!泣くだけ泣いて空に向かってありったけの感情を込めて叫べば良いんだよ」
「他には?」
「そうだな〜皆で雨にでも濡れちゃえば?」
「え?」
「雨に皆の悲しい気持ちを流してもらえば気持ちも晴れるんじゃない?」
「あなたは本当に空模様を中心に考えるのね」
「空を見上げなくなったら終わりだよ、見上げるんじゃなくて見下すようになったら人は終わりだからね」
「なんとなくわかるかも…見上げるうちは確かに辛い気持ちになる事もあるけど、見下すようになったら人って変わっちゃうし」
「だからこそ俺は空を見上げる事を忘れないし、空を描いた物語を作り続けるんだよ」
「なら、黒崎君!虹をテーマに曲を作れる?」
「できるよ、虹は涙を流した後に残るたった1つの形あるものだからねそれだって空の1部だもん」
「私達の上にも虹は掛かりますか?」
「自分達で様々な色んな色を組み合わせて自分だけの虹を描いたら良いじゃん!そうすればこの写真みたいに2つの虹が見られる時があるかもよ」
俺は皆に2つの虹が写った写真を渡す
「綺麗〜」
「虹のトンネルだ!」
「素敵です!」
「本当に綺麗で見ててるんってする」
「分かります」
俺は皆の姿を見ていてそれぞれが持つ色を合わせたらどんな虹ができるのかが楽しみだと感じた
それから少しの間練習を見学させてもらい解散し帰宅すると
今日の事を音にするそして出来上がった曲をupしてパスパレの皆に送っておき俺は空を見上げる為に屋根に登った
パスパレside
暁人と別れた後、皆で集まっていた時スマホが鳴った
暁人からのメッセージで曲が送られてきた
「どうやらまた曲ができたみたいね」
「暁人君の曲なの?」
「本人は否定してるけど、きっと彼は最近有名なSKYよ」
「そうなの?」
「多分だけどね」
「とりあえず曲聞いてみよう!」
「ですね!」
「そうしましょう!」
私達は曲を再生する
『空に虹が架かった涙を流しきった時太陽が暖かく照らしてくれてそしてその先の道を示すように虹が架かり空へと続く道を作っていくその道を仲間と共に歩んでいけばきっと空と虹がきっと新しい場所へと導いてくれるだろう』
曲自体は3分無かったくらいだけど、聞き終わったあとはかなりの満足感があった
「空に架かる橋で仲間と共に歩む道は虹なのね」
「いい曲だね」
「とってもるんってした」
「同意です!」
「最高でしたね」
私達は虹の写真を皆で見せ合い輪を作って笑い合う
「虹の輪が私達の繋がりそのものなのかもね」
「嫌な事とか辛い事は雨に流して」
「虹を渡って私達の新しい未来へ」
「新しい可能性へ」
「行きましょう!」
私達はまだ先の未来へと思いを馳せるのだった。
8話目になります。パスパレメンバーとの交流を書きました今回はキリよく10話まで投稿しますのでお楽しみに
次回はハロハピメンバーとの交流を書いていきますのでお楽しみに
次回「皆の笑顔とよく晴れた空」
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