魔入りました!入間く...女の子になっとるやんけ!? 作:サイコロさん
カゼカミ·ハヤトが創設した非公認
春の温かい温度と心地よい風が吹くこの日、寝ぼけている者は怪鳥の鳴き声で目が覚める。そして俺は今、地下運動場に向かっている。そう全ては―――
「ではルールを確認する」
『
① スタート時の外野は両チーム一名ずつ。
② 残りは皆、内野。
③ ボールに当たった者は外野へ、外野からの攻撃もOK☆ でも、要注意!! 今回は外野から当てても内野には戻れないぞ☆
④ 魔術はボールにのみ、使用可〇 敵に直接攻撃しちゃダメー✕
⑤ 当てた生徒の位階《ランク》によって評価も比例するのでバンバン狙っていこう!
⑥制限時間15分でワンバウンドセーフだけどね。顔面アウトだから頭を下げてやりすごすのはムリだよ☆
「さあ、皆も「ふんっ」ふばぎゃっ!!」
俺…マジであのハート型のキャラクターの説明が大好きだから壊すのは止めてくれないかな~
「AとBの腕章を配る。つけたらコートへ分かれろ」
『ハーイ』
意外とほのぼのした返事だな。そして俺は……クックック!
「いよいよだな。殺試合の時だ」
「うん…きっ緊張する」
「大丈夫だ。イルミちゃんは俺とオペラ先生の特訓を耐え抜いたんだ。己を信じればいいんだ」
「そうです! カゼカミの言う通りです。あんなに特訓したのですから! クラスメイトをあっと言わせてやりましょう!」
「! うん!」
そして俺とイルミちゃんはAチームのコートに行くが、アズ君はBチームのコートに行った。
「「ん?」」
驚いてるアズ君とイルミちゃんは放って置いて、チームの紹介をしよう。
Aチーム
·サブノック·サブロ
·ウァラク·クララ
·アンドロ·M·ジャズ
·アガレス·ピケロ
·イクス·エリザベッタ
·イルミ
·カゼカミ·ハヤト
続いてこちら!!
Bチーム
·ガープ·ゴエモン
·クロケル·ケロリ
·ジャックス·リード
·カムイ·カイム
·プルソン·プイ
·アロケル·シュナイダー
·アスモデウス·アリス
こうして見るとAチームもBチームもだいたい同じ強さということが分かってくる。するとアスモデウスがイルミちゃんに援護宣言している……これは駄目だ。
「アズ君……お前がやろうとしていることは、時には侮辱となる。それだけは分かっていろ」
「……どういうことだ?」
「―――…では
そして先行はBチーム。リードとカムイ、ガープが作戦会議していた。
「おーい。ジャズ、
「あー了解」
そしてジャズ君が手を振りかざすとリードの手にあったボールが消えた。
「もーらい」
「「「あ”あ”あ”っ」」」
「いつの間にッ!」
「ほいパス」
「ウム」
この中で一番強く投げれる(見た目だけなら)サブノックにジャズはボールを渡す。
「防壁ッ!! キィン!」
「ぬ る い!」
クロケルが氷の壁を作るがサブノックのボールには……
バキィィィン!!!
止まらず、氷の壁を砕きクロケルに当たった。
「誰かあのボールを「女子に当たったボール!!」おおっ!」
カムイが目の色を変えてボールをとった。
「セーフ…「お近づきのしるしに!」やっぱりアウト!!」
カムイがボールを渡すフリをして、全力で逆ヘッドスライディングでエリザのスカートの中を覗こうとした。俺はカムイが献上したボールを取ってカムイに向けて全力で投げた。
「覗こうとするんじゃねぇよ!! 死に腐れやぁあッ!!」
「ぴぃギャアァァァアアッ!!!」
ズドドォォォン!!!!
その瞬間、カムイは向こう側の壁まで飛ばされ、壁にはカムイを中心に半径20m程の穴が出来た。
『……………………へぇ?』
「...あっ、やっちゃた☆」
まあ普通に考えて、オペラさんに及ばないけどやり合えている時点で俺がどれだけの力があるのは予想出来ていたが……どうしよ………
「おいッ! 絶対にカゼカミにボールを渡すなよ!!」
「承知! むしろ渡したくないでごさるよ!」
「ウム、流石は
「カゼカミち、すごーい!!」
周りからは畏怖と賛美の声が聞こえてくる。俺はクララにお願いする。
「クララ! 家系能力でボールを取り出せッ!! ルール通りならボールを対象に取り出すから、取り出しても大丈夫のはずだ!」
「! まっかせてー!」
そうしてポケットから大量のボールを出してくれるクララ。しかしいろんな種類があって何が何なのか分からない。
「よーし、作戦成功だ!」
「カゼカミくん!? 何が成功したの!?」
皆を混乱させること(※俺も含む)だ!
「も~うるさいなぁ」
ハッ! マズイぞ! アガレスが手を振りかざし、地面に手がつく瞬間。
「邪魔!!」
「
地面にひび割れる瞬間、俺は地面を変化させて耐え抜く。しかし――
「あった! 誰か捕れぇ!」
ボールが空高く舞い上がる。そして俺のすぐ横で誰かが跳んで行く。そう!
「ッ!!」
「
「ヤベッ」
イルミちゃん! オペラ先生との練習の成果が出ております!
「よし! このまま……投…げ……」
あっ………そっちの投げ方は教えてないや。
「すごい形相だ!!」
「みんな離れろ!!」
周りの方々、イルミちゃんは焦っているだけですよ。すると後ろからサブロがやって来た。
「よく捕った。我がもう一人の
そしてイルミちゃんのボールを捕って狙いを定めるように目を鋭くする。
「攻めは任せい!
そしてサブロは全力でボールを投げた。速さと音も何もかもが今までのボールよりも強いことを教えてくれる。
「バシッ!……思案の邪魔するなッ!!」
しかしアズ君は簡単に捕って、サブロに投げ返す。
「ッ………ヤバいな」
「やっぱアスモデウスやばいわ!」
「彼に投げるのは駄目ねぇ…」
「ぬぉぉお! 外野にボールを回せい!」
俺はサブロが当たったボールを拾い、そのまま魔術の詠唱を開始する。
「朽ちることなく、地獄の燃え続ける炎よ! 我に、その手に、永遠の炎を与えたまえ!」
「って! これは上級魔術!?」
「まさか使えるのでござるのか!?」
見せてやる! モモノキ先生に賄賂(召喚後のカルエゴ先生の生写真)を渡して得た力を!
「『
紅く燃え盛る炎のボールを俺は投げた。見るからに熱そうな炎に包まれており、普通の悪魔ならば触るのは無理だろう……
「バシッ!!…だから思案の邪魔するなッ!!」
やっぱりアズ君には効かないかぁ。するとサブロを倒したボールが飛んでくる。
「チッ! オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」
勢いがなくなったボールを俺はキャッチする。説明しよう! 全力でボールを殴ることで、ボールの勢いと拳の勢いで相殺して勢いを失くす方法で俺はボールを捕る。
「イルミ……悪いが頼みがある……」
「え? 頼みって何?」
「アズ君を倒すにはお前の力が必要だ! 協力して倒そうぜ!」
この戦い、イルミちゃんが勝負の鍵だ! そのためにも……
「悪ぃがお前らには消えてもらうぜ!! オラァッ!!」
他の奴らにはいなくなってもらおう!
「ヤバい! 皆避けろ!」
「来るぞッ!!」
甘いッ!! 俺はあえてストレートに投げる。それは――
「よし、狙いが外れた……!? 違うッ! これは罠だッ!!」
「よくやった!! 後は任せろッ!!」
外野にいるサブロがボールを捕り、俺のボールを避けることに必死だった相手チームは反応が遅れる。その隙をサブロは見逃さなかった。
「貰った!」
「ぐっ!……嗚呼、我が一生に悔い無し……ガクッ」
サブロの豪腕から放たれたボールはシュナイダーに当たり、シュナイダーは永遠の眠りについた…(詩的表現)その瞬間だった。
「ッ!! 目が見えないだと……!」
「よし! ゴエモン、今だッ!!」
「承知! 『
成程……声からしてリードが
「嗚呼、水よ。嗚呼、海よ! その万物を呑み込む暗黒の大海原で全てを封じ込め!」
見せてやらッ!! モモノキ先生(じいちゃんの方)に足を掴み、泣きながら喚いて手に入れた
「『
そうして、大量の水が魔方陣から出てきて、ゴエモンのボールを呑み込み、他の水が周りを檻のように包み込む。
「ちょ!? ちょっと待てッ!? まさか上級魔術をマスターしているなんて!! これはもう勝ち目なんて――「ゼェ…ゼェ……グハッ!……グフッ!…ゴホゴホ…」...いけるぞ!」
確かに知識面ならば、上級魔術はマスターしているが……
(めっちゃ魔力が……無くなるやん)
魔力面では限界だった。例えるならば、体育のテストは満点だけど実習はダメダメな感じだ。そして俺は魔力切れで倒れかけている。かくなる上は!
「イルミちゃんーッ!! 俺の魔力を全て使って『
「えっ!? か、カゼカミくん!?」
そして俺は気を失う。
~カゼカミSIDE終了~
~
カゼカミくんがリタイアした後、次々と皆が外野に入ってしまって残るのは……
「残ったのはアスモデウスと
「やっぱ当たらんな。
「いけ首席ー!」
僕とアズくんだけだった。するとアズくんが今までとは違う雰囲気となる。いつもみたいに優しさはなく、炎が体から溢れ出てきてくる。
「
「本気でいかせていただきます!」
「ッ……絶対に捕るッ!!」
さっきまでとは雰囲気が全然違う……! アズくんは本気……いや殺す気でくるッ!!!
「来るぞー! 距離とれー!」
皆からは距離をとるように言われる。しかし僕は前に出る。
「前に出た!?」
「マジかッ死ぬぞッ!!」
アズくんの燃えるボールを受け止めようとした時、カゼカミくんが教えてくれたことを思い出した。
『僕だけの必殺技?』
『ああ、正確に言えばイルミちゃんの得意技を更に
『
『そうだな。イルミちゃんを今からミジンコ並みの攻撃力を上げるくらいならば、達人級の回避·防御力を上げまくって攻撃の領域に達した方が早い』
『どう言うこと……?』
『ほら"防御は最大の攻撃"て言うだろ? つまり極めれば回避·防御は攻撃の類いになる。例えばパリィや合気道等々、つまり相手の隙をついた攻撃方法ならイルミちゃんは達人並みの強さを得れる』
『フムフム……もう少し簡単に言うと?』
『つまり
『オォーッ!』
『これからイルミちゃんには"恐怖"を出来る限り克服してもらう! 勿論、オペラさんの特訓と平行してやるから大変だと思うがッ! これを習得したらイルミちゃんは更に強くなれるッ!! この技を名づけて――』
熱く痛い玉を受け止めるが、勢いは止まらず後ろに下がってしまう。
(……だめだ。持てないッ…なら!)
僕はボールの勢いに任せて回転する。そうこれこそが……!
『『
「ぉぉおおおおッ!!!」
そしてボールはアズくんに当たった。
「勝者! Aチーム!!」
先生の勝利宣言を聞いて、僕は笑った。あまりにも嬉しくて笑い続けた。こんなに嬉しいことは今までなかったからだ。……今までいろいろ教えてくれて、ありがとう。カゼカミくん…。
遂に決着ついた
次回 カゼカミの猛攻進!!