魔入りました!入間く...女の子になっとるやんけ!? 作:サイコロさん
満月の夜に現れては獲物を狩り得る、まさに月夜の王者! そしてこの狼の最大の特徴は白く輝く毛並み、あまりにも強すぎて取れないことから代々魔王様の献上品として選んでいる一族があるらしい。
~とある狼SIDE~
『ねぇ、起きて、起きて!』
『う…アラディア…無事……か?』
『大丈夫なのはそっちよ! こんなになるまで戦うなんて……いくらなぎ丸を助けるっと言ってもライトと私は..』
『いえ、これは我が果たすべきご恩である。そして相棒を助けたいと思うのは我のワガママ。だからこそ、アラディアは早く逃げろ!』
キシャアアアァァァァァーー!!
『い、嫌よ! ライトを置いて逃げるなんて……なら私も戦う』
『アラディア、何を言っている? 冗談はやめろ…』
『ありがとう。今まで一緒に居てくれて...ポロポロ』
『た、頼む! 行かないでくれ! アラディア! アラディアァァァァァ!!』
我の主は我の為に命をかけて守ってくれた。そして今度は我が守るべきだったはずなのに……どうか...約束を破ってすまない。アラディア……
我が目を覚めるとそこは昔住んでいた家だった。所々燃え尽きたのか、黒くなっている。そしてそこには
(ハ…ヤト?)
「よぉ! 目はパッチリかい?」
我を倒した悪魔がいた。
~とある狼SIDE終了~
~カミカゼSIDE~
この狼を治療して3日が過ぎた。その間に俺は治療しつつもこの家にある本を読み上げてだいたいの知識を得た。そして狼が目を覚めると突然、頭を下げて懇願した。
(我を倒した実力者として頼みがある。どうにか聞いて貰えんだろうか?)
「いいけど、何だ?」
(我が主と友を助けて欲しい)
「ん? どう言うことだ?」
俺は聞き返すと、狼は机の方向に向いては隠し棚から何かの写真を取り出した。
(これが我の主、ブエル·アラディアだ)
そこには黒髪を三つ編みにした物静かなそうな美しい女性だった。身体中から妖艶なオーラを出しており、服は青と白を基調した服で肩出し、また胸が強調しており、スカートの丈は短く、まるでサキュバスと見間違えそうだ。スタイルはかなり良くて、身長はかなり高い。よくよく見ると左手には印がある。そして何よりの特徴は人形と間違えるほどの童顔と見ると覗きたくなるような輝く黄金の瞳だ。
「この女性の方が……主なのか?」
(如何にも。主はお世辞ではないが大変美人であるためによく町に声を掛けられた)
ふむふむ。
(勿論、全て断っていたがとある男性にしつこくつきまとわれた。その男性はとある有名な魔術師らしく、かなりうでの良い悪魔らしかった。だが主は断った。それが悪夢の始まりだ)
「つまり、その男性の逆鱗に触れて、何かが起こったんだろ?」
(あぁ、あいつは力で言うことを聞かせてやろうとしたが、我と相棒でなんとかしていたがあいつはついに禁忌の呪術魔法をやりやがった!)
「禁忌の呪術魔法? それは何だ?」
(禁忌の呪術魔法、それは『
つまり、精神や心を壊し、傷つける方法か……気に食わねぇな!
(無論、この魔法には条件がある。この魔法を使用するには生け贄の心臓が必要だ。しかも呪う悪魔によって数が違う)
「なるほどな。生け贄が必要で心を壊す、さらに召喚獣を狂暴にさせる。だからこそ禁忌なのか」
確かにこの方法ならどんな強力な敵にでも倒せるが...この力はあまりにも危険すぎる。
(そして…相棒は……相棒は我の代わりにその呪いを受けた! そして今はこの洞窟の奥にいる)
「待て。だったら何故あそこでお前は何を守っていた?」
狼が居た場所は出口に近かったはずだ。奥ならおかしい。
(理由はある。相棒は狂暴になっておるために誰彼構わずに襲うからだ。そして――)
なるほどな、確かに退治される可能性は大だ。ならば洞窟に閉じ込めた方が安心なのか。
(――我が主をあいつの手に渡さないようにするためだ!)
狼が大きく吠える。そこには怒り、憎しみなどいろんな感情が込められた。
「……わかった。その前に一つ教えてくれ」
(なんだ?)
「名前を教えてくれ。共に戦った者として、そして背を預ける戦友としては名前を知らないのはおかしいからな」
俺は決意した。こいつは誰かを傷つけないように守り続けた一種の英雄であり、そして主を思う優しく誇り高い狼だ。素晴らしき狼の願いを叶えさせてあげようっと俺は決意する。すると狼が目を合わせて言う。
(………我の名は、ライトだ)
「ライトか、よろしくなぁ!」
そして"運命"は動き出す。
俺達は今は洞窟の奥にいる。洞窟の奥は大きな穴があり、薄暗くじめじめとしている。さらに大きな蜘蛛の巣が穴の上に作られていた。そこにいたのは、大きな蜘蛛のようだ。7~8mはあるだろう胴体、八つの脚はギザギザしており、ノコギリのようだ。全体には毒針を思わせるトゲがあちらこちらにある。目は青く鈍く光り、体からは何かの赤く光るクリスタルを背負っている。そのクリスタルの一部は誰かが閉じ込められていた。
それは、ライトの主人のブエル·アラディアだった。
(おい、作戦があるっと聞いたが本当か?)
「あぁ、お前の話を聞く限りだと、守っていたことはあいつを負かす程の何かがあるんだろ?」
(我が爪と牙ならば相棒にダメージを与えることが出来る。しかし我は…)
「わかっとる。助ける方法はある。そのためにはお前の主の力が必要だ」
俺の作戦はこうだ。
まずは俺があいつの気を引く。そしてお前の爪でクリスタルを破壊してブエルさんを助ける。そしてブエルさんがあいつを召喚させる。
(待て。それだとどうやって狂暴化した相棒を助けるんだ?)
「簡単な話だ。召喚は召喚者と召喚獣の心が繋がった時しか来ない。それを利用してまだ狂暴してない心にうったえかけて落ち着かせる。現にそれにお前の話が正しくてもこの現状はおかしいところがある」
それに頭をかしげるライト。そう俺はこれを見ておかしいところがあるっと言ったのは蜘蛛が何故、クリスタルに主を封じ込めているのか? これを俺は狂暴化しても主を守りたい気持ちがあるのではないかと考える。そもそも洞窟という餌が少ない環境で食べないのはおかしいからなっと言った。
((ボソッ)ふむ……一理あるが……いけるだろう…)
ライトは納得したのか、一人言を言ってたが納得してくれた。
「よし! 行ってくるわ!」
(ちょっ!? おい待て!)
俺は蜘蛛の巣の縦糸の上を走る。なぜならば蜘蛛の巣の縦糸はベタベタしていないからだ。すると蜘蛛が俺の方に気がついたようだ。
(キシャアアアァァァー!)
蜘蛛は咆哮をあげるがこれくらいなんともないわぁ!俺は魔法を射つ瞬間!
「え!? 何で炎吐けんの!?」
(カミカゼ! そいつは
ならば、こちらをくれてやらぁ!
「クウォーター!」
俺は水の塊をあいつに当てたが、効果は期待できなかった。今度は体を縮ませて防御態勢に入るが...
「上等だぁ!」
俺は拳を固めて、あいつにぶつける瞬間。 何かを喰らったらしい。頭がクラクラしている。そして蜘蛛を見ると全身から毒針を飛ばしていたようだ。あの態勢は射撃態勢だったのか...上等だぁ!
「いいねいいね! これくらいして貰わないと困るぜ!」
最高に楽しい! 俺は水の魔法や体術をかますが蜘蛛は避けたり、炎吐いたり、脚を使って来て反撃してくる。そして俺が正面向くとライトの姿が見える。 今だ!
「食らいやがれぇぇえ!」
(キシャアアアァァァー!)
俺と蜘蛛の足と脚がぶつかる瞬間。蜘蛛は驚きの表情をしているような感じをした。そりゃそうだろ……だって…
(ライト! 成功したぞ!)
「よっしゃあ! とにかく逃げろぉー!」
ライトの爪がクリスタルを破壊し、ブエルさんを出したからだ。俺とライトはブエルさんを運びながら廃墟を目指す。勿論蜘蛛は追ってきます。
(カエセ!…カエセエエェェェ!!)
「やはり、守るためだったようだなぁ! ライト! お前はこのまま逃げろ! 俺は蜘蛛と遊ぶぜ!!」
(承知! 帰ってこいよカミカゼ!)
俺と蜘蛛は睨み会う。そして蜘蛛は喋りながら攻撃してくる。
(カエセヨ! アイツナンカニワタスカァ! オレガマモルンダァァ!!)
「素晴らしい。主を思うその心に感激しているよ。そして俺は...」
俺は蜘蛛の脚で壁に叩きつけられた。
「お前に負ける」
(ウルセェェッ!!)
そもそも毒でやられかけており、魔法も初心者、現世ではいくら戦い慣れても負けるのは当たり前だ。
(イイカラソッソトカエセヨ! サッサト!?? …………ナゼ!? ナゼダッ!?)
蜘蛛が驚く。どうやら成功したようだ。さらに追い打ちをかける俺。
「お前のご主人様がお呼びだぞ! 応えてやりなよ! 相棒さんよぉ!!」
(ナゼそのナヲ……俺はナンでアバレテいたんだ……)
徐々に狂暴化が解けていく蜘蛛、どうやら絆の力は偉大だな。
(そうか……悪魔よ。おまえのおかげで俺は助かったのか?)
「さて、何のことやら?」
(まぁ…いい。俺様を助けてくれてありがとう…)
そして蜘蛛は煙の中へと消えた。俺はそれを見届けて泥のように眠った。
蜘蛛にカチコミして無事にブエルさんを救出したカゼカミ!(カゼカミは死にかけてます) そしていつになったら入間君たちと関われるのか?
次回 悪魔学校よ! 私が来た!