転生特典として世界最強の魔法を選んだけど、まさかネタ魔法扱いされてるなんて思わないよね?   作:苺1円

2 / 5
流石に短編のだけだと原作キャラとの絡みが少なすぎる、ということで不定期連載に変更


現実は無常

人間に備えられた慣れる力というのは案外馬鹿にできないものだということを強く実感する

 

平和になった日本にて生を受けた前世とは比べることすら難しいほどに文明の発達に差があるにも関わらず、こうして宿屋の硬いベッドにて安眠と呼んで差し支えない質の眠りを取ることができている、馬小屋?論外、考慮するに値しないことを冒険者登録をしたあの日に体感した、だが何よりも変わったのは剣を用いて生物を斬ることが日常の風景と化したことだろう、なんならはじめて生命活動を続ける生物を斬りつけたというのに多少の精神の乱れもなかったのだが、これ女神にこの世界に転生するときに細工されていたりしないだろうか?そう考えると全て慣れの問題ではなく女神的なパワーによる………不穏なことは忘れるが吉、僕は特に何にも気づかなかった、よし、それでいい

 

まあ実際のところは異世界に順応できているなら女神パワーでも慣れでもどちらでもいい、懸念としては魔力酔いの回数は減ったものの未だに油断すると酔うこと、第六感という、人間に翼が生えたような未知数の感覚には諸々の事情は通じないらしい、無常である

 

そんな思考を巡らせつつも毎日の日課となった【平原に捨ててきた剣が部屋にないか】の確認をする作業に移るが、わずかに目線をずらせば自らの存在を主張するようにベッドに堂々と立てかけられた実戦では使いそうにない装飾が僅かに施された剣が目に入る………冒険者登録から1週間で何故に僕は呪われているのだろう?ただ理由が明確なのは悲しい事実である

 

とある魔道具店にて店主さんも僕も、まさか勝手に所有者を定めるまで呪いが表面化しない剣だとは露知らず、どんな手法でも錆が取れない代わりに折れず曲がらず摩耗しない殴打武器という剣としての役割を完全に放棄した代物という店主さん紹介のもと出世払いで買うことにしたのだが、僕が触れた瞬間に魔力の9割ほどを吸い取って刀身が鏡として使えそうなレベルの輝きを取り戻したのだ

 

しかもその切味は神器とやらと同等レベルと店主さんが断言、ここまでなら別に呪い要素などないのだが本題はここから、この剣は定期的にある程度の魔力を強制的に僕から徴収していくのだが、定期の期間、なんとピッタリ1日、吸い取る量は初回よりは少ないとはいえ体感で全体の6割は吸われている、剣士として生きていくならなんの問題もない素敵スペックの呪い武器、そう、剣士として生きていくなら………

 

僕はこいつのせいで今日まで1度として爆裂魔法を使えていない!!そろそろ本気で対策を考えないと手札の中でも最高戦力を潰されているのは痛すぎる、まだ試し撃ちもできていないというのに………まあ出世払いを店主さんが呪いの負い目から無料にしてくれたため資金を使うことなく武器を用意できたことだけはこの剣に感謝してもいいかもしれない

 

当初の目的であった初心者用モンスターのジャイアントトードが特に力を込める必要すらなく一刀両断できていることもありがたいが、これはどちらかと言えば実は盗賊とかいう怪しさ全開の職業についていたクリスから教えてもらった潜伏スキルの影響が大きいので除外、ん?僕この世界でクリスに頼りすぎじゃないか?なんなら呪いの相談もクリスにする予定だったし……たまには自分で対策を考えてみるか、手詰まりになったら相談するということで

……………

 

「それであたしに相談にきたと」

「はい、知識不足であることは実感しているので」

 

いつものようにジャイアントトードを作業感満載の様相で狩った帰りに冒険者ギルドで発見したクリスに武器に呪われて困っているという相談をしている僕がいる、いや詰まるの早すぎるだろ情けないと思われそうなところだが慣れたとは言っても必要な知識が不足しすぎているのは自覚している

 

「ちょっと剣見せてもらってもいい?」

「これです」

 

特に躊躇なくまた捨ててきたはずなのに手元にある剣をクリスに手渡そうとしたところで異変が、クリスの顔が引き攣っており普通に渡せる状況でもなさそうである、明らかに呪われている雰囲気みたいなものはない剣なのだが、呪いを可視化でもできるのだろうか?なにその便利スキル、あとで教えてもらいたいものだ

 

「これ……高位のプリーストなら解呪もできるだろうけど……その、ね、多分翌日にはまた呪われてると思うよ」

 

………詰んだ、いやまだそうと決まったわけじゃない、最悪の場合は魔力を吸われてもなんとか補充して爆裂魔法を使えれば、なるほど、その方向で聞いてみるか

 

「まあ呪いは残念だったということで諦めますけど、吸われた魔力をなるべく早く回復する手段は存在していたりしますか?」

「それならマナタイトっていう便利アイテムがあるけど……」

 

それは僥倖、だがそれほど次の言葉を渋るのは何故だろうか

 

「モノによっては家と同じくらい高いよ?」

 

どうやら、爆裂魔法はしばらくお預けらしい、泣いていい?




なんで未だにこいつ爆裂魔法撃ってないの?なんならネームドだとクリスとしか会話してない現状、ストーリー書くのって難しい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。