転生特典として世界最強の魔法を選んだけど、まさかネタ魔法扱いされてるなんて思わないよね?   作:苺1円

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はじめてついた感想が考察だった作者「こんな作品でもわりかしちゃんと読んでくれるひといるんだな〜」
読んでくれてるみなさんに感謝を!


仲間の意味

人間が取得できる情報というのは、そのほとんどが五感のうち視覚によって確保されるものであるため、私達にとってもっとも重要性及び依存性が高いのは視覚なのだ、などという話を前世では何度も耳にしてきたのは間違いなどではなく、事実光源として利用できるものが乱立する木々の隙間から降り注ぐ陽の光だけという現状において、隣を歩くダクネスも普段より僅かに慎重な様子を見せている、ただ僕みたいな感覚を備えた存在には当てはまらないというのも異世界の常識として頭の片隅にでも置いておくべき情報だろう

 

例え視覚が使い物にならない状況が訪れたとしても、魔力の流れなどから情報を拾い集めることは容易で、もはや視認性の悪い空間においては魔力による探索のほうが簡単で確実性も高いのだ、例としてあげるなら……

 

「ダクネスさん、発見しました」

 

未だ視界に捉えていないゴブリンの発見だって行えてしまう、ただし日常生活では問題なくなったが魔力による探索に頼りすぎると相変わらず酔うので使用はほどほどに

 

「では、手筈通りに」

 

僕の言葉に頷いたダクネスは大きく息を吸いこんで声を張りあげた

 

「さあ、かかってこいゴブリンども!私が相手だ!捕らえるというならやってみるといい!そして拠点に連れ帰ってあんなことやこんなことを……」

 

デコイという対象とした存在の注目を集めるスキルを使用しつつ放たれた大声はしっかり相手方に届いたようで、まだ遠方と言える位置にいるゴブリンたちが明確にこちらに接近してきているのが感じ取れる、やはり変態性に目を瞑れば高い耐久能力を有しつつ全ての敵を引きつけるような囮役すら特に拒否することもなく実行してくれるダクネスは割と引く手数多な気がする

 

まあ普通のパーティだと制御不能という点だけはどうにもならないのが困りもの、ではあるが僕としては独壇場的に敵を集めてくれるほうが遥かにやりやすいために、互いの事情が噛み合えばダクネスとの臨時パーティはしばらく続けることだろう

 

そんな思考をゴブリンとの距離が残り僅かになったところで強制的に打ち切り、潜伏を使用してダクネスともゴブリンとも離れた木の影へ身を潜める

 

ここからは簡単な仕事だ

 

木の影を上手く利用して、ダクネスへ接近するゴブリンたちの背後へ回り込む、幸いにもゴブリンという種族のほとんどは魔力を感知する感覚を持たないものが多いことは確認済みのため、この行動の成功率は非常に高い

 

あとは群れのなかでも他の個体の視界に入っていないものだったり互いを視認する2体を同時だったりと処理していけば十数体程度なら殲滅可能となる

 

これが幾度かダクネスと協力して依頼を受けたときに何故か比率高めのゴブリン討伐を楽に達成する方法なのだ

 

やはり僕だけでは群れとなったゴブリンを気付かれないように個々で処理をしていくのは困難だ、これはダクネスのデコイというスキルあってのもの、ダクネスだけでは群れとなったゴブリンを殲滅するための火力がない、というか攻撃が当たらないのでどうしようもない、とまあダクネスとの何度かの共闘というのは僕にパーティを組むことの大事さを教えてくれたのは間違いない事実ではありつつも、どうしてもダクネスに命を預けるビジョンは浮かばないのであった

 

「寄ってたかって1人に殴りかかるとは、なんて卑劣な!はぁはぁ」

 

棍棒で殴打されながら興奮する変態を見ていて命を預けたいと思える人間がいるなら見てみたいものである

 

…………

 

「では依頼完了です、おつかれさまでした」

 

あのあとすぐに最後に残った数体のゴブリンも片付けて冒険者ギルドへ帰ってきた僕達は、馴染みだと僕が勝手に思っている職員から達成報酬を受け取り山分けとする、当初は報酬は要らないなど宣っていたダクネスも金銭トラブルで絶縁したという体験話のように見せかけた前世のネットで転がっていた話をしてやれば素直に報酬を半分で分けるようになっていた、正直うすうすダクネスの金銭感覚がおかしいことは気付いてるのだが、指摘する意味も特にないため気づかないフリを続けている、というか貴族関連の騒動に巻き込まれたくないので、そこは鋼の意思で触れない覚悟である、推定貴族の娘が冒険者をやっているなどすぐに思いつく理由としては碌なものがないために

 

だがどうしても気になることというのは人間存在するもので

 

「そういえばダクネスさん、この街に人間以外の気配が多い理由を知っていたりしますか?」

「なんだと?それは本当なのか?」

 

これはまた予想外の反応である、てっきり説明でもはじまるのか、はたまたはぐらかされるかの二択だと思っていたのだが完全に知らない様子で……

 

「それ以上言うな、戦争が起こる、わかったか?」

 

唐突に肩に手が置かれ、耳打ちしてきたのはダストとかいう冒険者、本名なのだろうか?そうだとしたら親はずいぶんと子供という存在に恨みでもあったのか、そんな想像よりもはるかに物騒な内容なだけにダクネスとこの話題を続ける気も失せたところで、気の所為だったみたいです、と言葉を残して僕は冒険者ギルドをあとにした




戦闘描写をしようと思ったら特に描写もせずフラグ建設してた、いつかしっかり書きたいな
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