ドンモモタロウが童磨をオトモと認めるまでのアレコレ! 略してドン×どま! オンリーワンのハイブリッド鬼退治物語、満員御礼・大好評連載中…ドンドン行くぜぇ!!   作:マキシマムとと

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たびたび申し訳ないのですが、タイトル変更しました。
やっぱり略称は大切だよね、と思ったので変更するついでに色々モリモリ盛り合わせしました。

自分は信じられなくてもこの作品の出来映えには自信があるのでグイグイガンガン自発的に宣伝して行くスタイル。

俺は鬼滅とドンブラが大好きだ!
たがら、大好きな皆を集めまくってドンドコどんぶら~っと盛り上げて行くんだぜぃ↑↑↑




【とんでもねぇエラーが】鬼滅の刃 第29話 那田蜘蛛山【に発生◇$■¶!!】後編!

 

「気がすんだか?」

 

返事が無いと知りながら、それでも彼は童磨に語りかけた。

ここはアバター空間。

その中でも最も重要な役割を持つ【守護人の間】世界から隔絶された浮き島の形をした異空間。

 

語り手は薄手のフードを被り視線を隠す。

その名を桃井陣。

桃井タロウの育ての親である、謎多き男。

 

彼が捕らえられた監獄の奥、その壁の一面に映し出された映像が繰り返し再生されては、童磨の心を傷付けた。

 

『ウソ…?』

 

呆然とした表情のまま、周囲から押し寄せる絶死の糸に飲み込まれ、無惨な血肉と成り果てる彼の女神の、その最期。

 

「ーーーーーー!!」

 

まだ炭化していなかった左手を、牢獄の奥に向かって押し込む。

腕は一瞬で燃え上がり、細かな粒子に分解されて黒い煙となり消える。

 

全身の毛穴が開き、人のモノとは信じがたい量の濃い汗が溢れ、噛み締めた奥歯がバキリと砕けた。

 

しかし童磨は諦めず、更に強引に腕を捩じ込もうとして…エネルギーの暴発を引き起こした。

 

「グァ!!」

 

爆発により遂に両腕を無くした童磨が弾き跳ばされる。

 

「無駄だ、理解しろ童磨」

 

桃井陣は平然とそれを見下ろし、童磨は血汗にまみれて疲弊した、野獣のような視線で憎悪を尖らせた。

 

「理解しろ、これを防ぐためにお前を呼んだのだ」

 

「ふざけるなよ? 俺の女神だ、なんで…なんで俺から奪うんだ!?」

 

会話にはならない。

 

…童磨は天才だ。

一を聞いて十を知る、紛う事なき天資英明。

しかし。

 

「お前は愛を知った、それは素晴らしい変革だ。だが、お前の心はまだ愛しか知らない。愛は素晴らしく、愛は美しく………そして、愛は果ての無い我欲の炎を産み出して、世界の全てを喰らい潰す」

 

桃井陣の求めにより、一部の床が浮上して台となった。

 

「お前は知らなくてはならない。だが世界はお前の成長など考慮せず、まありにも無慈悲にその選択を迫るだろう」

 

ーーーだから。

 

台座には光。

 

『赤』『青』『黄』『紫』『白』

 

五つの光から、桃井陣が赤を指差した。

 

「心を学べ」

 

赤色の光球が舞うように空を踊り、童磨の胸の中に入り込む。

 

「…腕と歯はサービスしてやる」

 

アバターの光が煌めき、一瞬の後に童磨の腕は元の状態に復元されていた。

 

「いいか、歯は大切にしろ。神もそれを望んでいる」

 

「おう! そんじゃま! いっちょ暴れてやるぜ!」

 

童磨の口から、童磨ではない台詞が転ぶ。

それはもう、楽しそうに。

 

「…!?」

 

愕然と、自らの口を押さえる童磨に取り合う者はおらず、

 

「ふむ、やはり野上…本来の特異点よりは相性が悪そうだ」

 

「あぁ~ん? リョータローを他の誰かと比べるんじゃねーよ」

 

噛み付くように下からヤンキー睨みを利かせたかと思うと、即座に驚いた表情に七変化して飛び退いた。

 

「申し訳ない。だが相性が悪くとも彼は童磨だ、下手に暴れないようしばらくの間封印しておく」

 

指を揃えて空を切る。

それだけでもう、童磨は動けなかった。

 

「今回はベルトもパスも無い。だが童磨の肉体は人外の域にある、それでどうにかしろ」

 

「武器は?」

 

問われ、渋々と言った体で一本の棒を投げた。

 

「デンガッシャー(仮面ライダー電王の武器←あ)…なんだ、やれば出来るじゃねーか!」

 

手にし、喜びを露にして童磨の中にある活力を練り上げ、赤い刀身のオーラソードを形成した。

 

「封印に関してだが、下手な刺激を与えなければしばらくは持つ」

 

「お!? そいつぁー豪気じゃねーか! いやぁーワクワクするぜ、鬼退治だろ? なぁ、おい鬼退治だぜオイ!? ハナクソ女もいねぇから暴れまくっても怒られねーし! いやーここに来て良かった! サイコーだぜぃ!!」

 

仕舞いにはスキップし始めた童磨(の中の人)に厳しい視線を投げ、桃井陣が呟いた。

 

「下手な刺激を与えるなよ? いいか? これはフリじゃないからな? おい聞いてるか? ちょっと、お…えっ? あれ? モモさん? モモタロスさん??」

 

【へんじがない。だれもいないようだ】

 

「…時間だ」

 

おもむろにフードを被り直す桃井陣。

 

ーーーしかし、それはおかしい。

何故なら今回は最初からフードを被りっぱなしで、最初から1ミリもズレていな「時間だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

…時間だそうです。

まったく、四十代まで行くと怒りっぽくなるんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーそんなんだから、気が付かないんですよ。

ほら、台座の光の数が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

正直、作者はこの小説を書いてる時、だいたいこの辺でドンブラのオープニングが頭の中を流れるんだよ。

 

前回は胡蝶姉妹&義勇くんとお館様がバックダンサーでセンターにドンモモだったから、今回はカマボコ隊&ねずこちゃんがバックでセンターに童磨(中の人は赤)とかどうだろうか。

ねずこちゃんにはウサギの耳を着けて踊ってほしい。

 

あー歌が聞きたいんじゃー!

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

「【血鬼術・刻糸輪転ーー肆ノ絆ーー】」

 

 

糸が迫る。

前後左右、どこを見回しても逃げ場のない糸の波。

 

ハルカの前に位置していた炭治郎が振り返り、必死の形相で刀を構える。

ハルカの後ろに逃げていた善逸の悲鳴が耳に障る。

 

正直、それらを認識する余裕がハルカにはあった。

 

(ドンブラザーズをなめんじゃないわよ!)

 

「ドンブラスター!」

 

光を抜き射ち、大地にゲートを作成する。

ドンブラザーズの十八番となる緊急回避手段。

 

(余裕余裕♪)

 

ほくそ笑むハルカが目にしたのは。

 

【ワイド・ファイブスターに接続して下さい】

 

事務的で、デジタル的なその一文。

 

「ーーーーぴ?」

 

ワイド・ファイブスター?

ん、んん?

 

ワイド・ファイブスター…ワイド・ファイブスター……ワイド・ファイブスターァァァァァァァァァァァァァァァァァアアア!?!?!?

 

Wi-Fi接続!?

ファ?

あれ、タロウの嘘じゃなかったの?

《■■■■■■■■》

なになに?

最新情報wとして確定?

タロウは嘘ついたら死ぬからあの時の台詞は本当になりました、悪しからず?

PS.タロウが初めて嘘ついて死ぬシーンかわいいんだけどあれはなんかのバグなんですかね? 男に可愛さを感じる日が来るとは思わなくて死にたくなったのですが。

 

ーーーーーーは?

ファ?

馬鹿…なの??

 

え、なに?

んじゃ、そのWi-Fiに接続しなきゃって事?

接続…接続!?

接続ってどうやるの? 出来るの? 出来ないの? どっちなんだい!?

 

いや、ムリ、ムリムリムリムリムリ!

そんなの知らない!

合体とか変身とか、他のことならボンヤリ知ってるけど。

…コレ、知らない!!

 

ーーー死ぬ、の?

え、、、へ?

ひょっとして、死んじゃう??

 

鬼頭ハルカが?

この天才美少女漫画神女子高生でありながらドンブラザーズの紅一点の、鬼頭ハルカが?

 

ウッソでしょ?

見間違いだよね?

ゲートあるよね??

 

無い?

ないないないないない、地面とWi-Fiщ(゚д゚щ)カモーンの文字しか、なぁーーーーーーーーーーーーーい!!

 

 

絶体絶命!!

 

 

鬼頭ハルカの消失はこのerrorstoryを生み出すイキモノのモチベーションの喪失と同義!

 

つまり!

これは!

世界の危機!!

 

 

だがその時!

だからこそ、その時!!

高らかに夜空に響く電車の警笛が響いて轟き!

 

「行くぜ行くぜ行くぜぇぇぇぇぇえ!!」

 

突如、ハルカの直上に現れたアバターゲートから、騒がしい男が舞い降りた!

 

「ふぎゃ!!」

 

尻に当てられ、姿勢を崩したハルカが転ぶ。

彼は当たり前にその背を踏んで、踏ん…踏み…何故か踏めなくてよろめきながら、それでも狂暴に笑い両手を広げ、デンガッシャーを片手に構えて大見得を切った。

 

「俺!」

 

シュバシュバ!!

腕が振るわれ空気が呻く!

 

「参上!!」

 

その姿は童磨。

しかし、その髪は燃え盛る炎の赤を滲ませて、爛々猛勇な瞳が叫ぶ!

 

「バカッ! 格好つけてる場合か!!」

 

下から睨み上げられて、それでも余裕に鼻を鳴らし。

 

「俺は最初から最後まで、いつだってクライマックスだぜ?」

 

ベルトが無い? ライダーパスが無い? 電車が無い?

 

それがなんだ!

俺が、俺こそが元祖!!

 

「電王を、ナメんなよ!!」

 

桃の戦士、その裂帛でもって剣が鳴く!

糸も因果も斬っては捨てる!!

 

「バカな! 鋼糸だぞ!? 日輪刀よりも強く、変幻自在に形を変える、僕のーーー!!」

 

認めない。

認められるハズがない!

だが、現実に!

眼前で四体の鬼を使い潰した絆の糸が切り飛ばされて…!

 

「ふざけるな、そんな、デタラメを!!」

 

その思いで血鬼術を乱れ撃つ。

 

「【刻糸牢】【殺目篭】【刻糸輪転】」

 

調律された糸の波が、多重起動して混ざり合う!

細く鋭利な糸の束。

それらが結合を重ね、最後には虚な龍の姿を成した。

 

「絆だ…絆の力さえあれば、僕は負けない!!」

 

何一つ中身を持たない幻影の龍。

たった一頭の、地に足付かぬ夢幻の龍。

その悲劇すら見えない子供が嘆く。

 

「【血鬼術・刻糸龍天涯!!】」

 

だが、それは児戯なのだ。

 

「俺のぉぉおおおおおお!」

 

童磨を中心に、目に見えるほどに膨大な活力が渦を巻く。

本来ベルトがあるはずの場所、人体の氣の中枢ーーー丹田ーーーに集積し、そのオーラの全てが光の糸となってデンガッシャーへ繋がれる!

 

人外と評された童磨の肉体、そこに正しく人外であるモモタロスの『道理(俺・最強!)』が噛み合わさり、光を放つ!!

 

「必ーーー殺ーーー技ーーー!!」

 

迫る糸の龍を頭から斬り刻みながら、少しずつ刀身が柄から離れて距離を持つ。

 

「鬼退治! パァァァト1だぁ!!!」

 

飛翔する刃が桃色に発光する竜巻を生み出し、強襲した空虚の龍を巻き込んで天の果てまで輝き猛る!!

 

「そんな、バカな!?」

 

「ドォォォォォォォリャア!」

 

流星のような剣が、累を頭から叩き割った。

 

「ぎゃー!!!! R18!!」

 

ハルカが衝撃映像に泡を吹き、モモタロスは世紀末のモブキャラよろしく『ヒャッハー』と口角をつり上げ、デンガッシャーの柄でトントンと肩を叩いた。

 

「決まった、ゼ…?」

 

勝利を確信したモモタロスだが、次の瞬間には停電したように全身の活力を失い、大の字になって地に倒れたのだった。

 

「ーーーは? え、なに? なんで??」

 

急展開に動揺するハルカ、その混乱に応えたのは。

 

「エネルギー切れだぜチクショウ! こいつ腹の中カラッポなんだけどよぉ、どうなってんだぁ?」

 

赤い砂のような粒子が、さらさらと音を伴って童磨から抜け出して人の形に組合わさる。

 

上半身は地面、下半身は空に生えて、下の身体が偉そうに腕組みしてハルカに応えた。

 

「は!? なにアンタ? ヒトツ鬼!?」

 

「ちげぇよ! 俺はイマジン! 今お前を助けてやっただろが! つーか見たか? 見たよなぁ? 俺の超かっこいい必殺技! まさか変身なしで使えるとは思わなかったんだけどよぉ、才能だよなぁ? 俺の才能は仮面ライダーを超えちまったなぁオイ!」

 

大喜びで素振りを始める愉快なお友達。

その隣でピクリともせずに地面に転がる大男。

 

「ど、どうしよーーー」

 

なにはともあれ危機を脱し、今後の展望に意識を向けた瞬間。

 

「いや…ハルカさん! 臭いが!?」

 

炭治郎の鋭い嗅覚が、その異常を感じ取った。

 

見れば、血に見えたのは細かな糸。

赤く染められた糸が解れ、累を形どっていた全てが崩れた。

 

「た、炭治郎…音が、音が近付いてくる!」

 

次の異変に善逸が反応し、全員が彼の指差す森の奥に向かって構えた。

 

「や、ヤバい? またヤバいヤツ来るよね? 鬼ヤバ? 鬼ヤバのボスキャラ来ちゃう??」

 

「マジかよ!? ここでおかわりとかズルだろ! 俺はまだ暴れ足りねぇんだぞ! おい女、俺に身体を寄越せこらオイ! て、やっぱりムリなのね~」

 

動けない大男、騒がしい幽霊。

そして残念ながら現時点では頼りになりそうにもない子供たち。

死の運命を切り抜けたハルカに、更なる脅威が襲いかかろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

累は家族役の鬼を取り込む事で上弦に匹敵する力を得ることが出きる。

だが、それは『上っ面のスペックだけを見れば』と注釈がつく砂上の楼閣。

 

それはそうだろう。

実力ではなく、他者を取り込んで力を得る一時的なドーピング。

その行為が日常化しているのならまだしも、累にとってその代償は安くはない。だから切り札として常に温存しなくてはならず、結果として格段に上昇した己の能力をもて余す。

 

端的に言えば、これは通常形態では対応できない危機に抗うための非常手段でしかないのだ。

 

だから累は、無惨から光の戦士がこの那田蜘蛛山に現れたと聞いた瞬間、もっとも確実性の高い生存ルートを模索した。

『赤』の戦士は単体で上弦の弐と互角に渡り合ったと言うし『白』は元柱であることも分かっていた。

 

たから『黄色』だと思った。

 

もっとも弱く、剣の心得すら無いゴミだと聞いたし、どれだけ観察してもあの隙の多さはただの一般人にしか思えなかった。

 

『黄色』を殺し、その功績を用いて敵前逃亡からの減刑を願う。

生きたいのなら、この胸の内側にある空白を埋める為のナニカを追い求めるのなら。

累にはそれ以外の道が無かった。

 

 

だから最初に狙いを定め『白』の戦士に邪魔されて。

苛立ちながら、糸で編んだ写し身に力を宿して送り込み、それすらも突如現れた元・上弦の弐に邪魔された。

 

 

「父さん、アイツはズルいんだよ」

 

信じられない。

雑魚なのに、足手まといなのに。

 

「母さん、なんとか言っておくれよ」

 

人の助けを借りなくては、生きることすら出来ない能無しのクズなのに。

 

「ねぇ、ねぇ! 父さん? 母さん!?」

 

なんで?

なんで返事が無いの?

 

アイツは、アイツは何もしなくても、誰かに助けて貰えるのに。

アイツは弱くて、蜘蛛が怖いと泣いて、慰めて貰えて。

 

「父さん…?」

 

父さんは優しい。

頭が良くて、口数が少なくて、力持ちで、お茶目な所があって、いつも僕を守ってくれる。

 

「母さん…?」

 

母さんも優しい。

良い匂いがして、穏やかで、たくさんお喋りしてくれて、僕のために操り人形の練習をして、動けない僕を喜ばせようとしてくれる。

 

「ゴホ…」

 

血を吐いた。

醜い。

 

着物を汚した。

汚い血で着物が汚れた。

 

誰がその処理をする?

ーーー母さんだ。

母さんが、また、自分の人生を浪費して、自分が幸せになる為に使われる筈の、大切な、大切な時間を、無駄に、無意味に浪費して、汚れを無くすために動かなくてはならない。

 

「ゴホッ、ゴホゴホッ!!」

 

醜い血を垂れ流すだけの、出来損ない。

誰がその命を繋ぐ?

ーーー父さんだ。

父さんが、苦労して稼いだお金で、なんの意味もない薬を買って、ザルのような僕の身体にザバザバ注いで捨ててしまう。

 

「…なんで?」

 

なぜ、僕は『こう』なのだろうか。

どんなに願っても、大切な誰かの重石にしかなれない。

それが嫌で、嫌で、、、嫌で。

 

父さんを助けたかった。

母さんを喜ばせたかった。

 

ただそれっぽっちの願いすら。

現実は。

 

「不公平だ…」

 

世界は、平等じゃ無い。

 

「不公平だ…」

 

だから僕は。

 

「不公平だから…」

 

呼び寄せる。

 

「皆殺しにしよう」

 

 

 

これできっと、僕はしあわせになれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地鳴りの正体は蜘蛛。

過去、累と契約を結び『不良品』として処理された鬼たちのカルマを集め、気紛れに捏ねては継ぎ足して放置していた大鬼蜘蛛。

 

カニのように硬質な足。

その一本一本が霧雲杉の大木と大差ない重量物であり、本来胴体と顔があるはずの部分には濁った緑色の液体がユラユラ揺れていた。

その中には身体を融かしながら浮かぶ累の姿。

胎児のように身体を丸める彼の、その白い皮膚が少しずつ剥がれ、内側にある筋肉の赤が見え隠れし始める。

 

もはや後戻りは出来ない。

勝とうが負けようか累は死ぬ。

未来永劫に救いのない地獄に落ちて。

これは、そう言う死の奥義。

 

(それでも殺す。お前は、お前だけは…!)

 

その決意を持って、累は運命と対峙した。

 

 

 

 

 

 

「…なんで?」

 

 

 

 

 

累が目にしたのは緑と黄色の少年、ただ二人。

 

どう見ても雑魚だ。

いや、雑魚だゴミだと評する以前。

母役を任せていた鬼の【操り糸】にすら苦戦する半人前。

家族を食べる必要すらなく、元々の累の能力だけであっさりと殺せる路傍の石ころ。

 

それが二匹残って、肝心の『黄色』は………。

 

「逃げたの…か?」

 

許せない。

そう思考しながらも、累の唇は歓喜を乗せて怪しく歪む。

 

「俺たちには意識の無い大柄な男性を運ぶ力はない、だからーーー」

 

「逃げたんだよ!!」

 

子供の癇癪により、蜘蛛の足が大地を割いた。

 

「アイツは逃げた! 弱くて弱くて、守られなければ息をする事さえ出来ないお前たちを、見捨てて逃げたんだ! なんてヒドイ奴なんだ!? 蜘蛛が怖いだ疲れただのと、グズグズと喚いて迷惑をかけて、母さんを困らせて依存したくせに、いざとなったら逃げるんだ! 醜い…醜いィィィィィ!!」

 

悲しい臭いだった。

ただ…ただ。

悲痛で、悲しい。

残酷を煮詰めて押し込めた…。

 

「お前…誰に怒ってるんだ?」

 

意識を混濁させながら叫ぶ累。

炭治郎はその悲しみを嗅ぎ取り、善逸は強く奥歯を噛み締めた。

 

「俺…やるよ。怖いし、逃げたいし、死にたくないし。嫌でたまんないよ! けど…だけど、こ、こんな悲しい音を聞いて『弱いから』とか『今は無理だから』とか、そんな事言えない。もしここで、そんなこと言ったら。じいちゃんにも、兄貴にも、顔向け出来ない…!」

 

息を尖らせ目を見開いて。

脆く儚い雷を纏う。

 

「俺たちは、弱い」

 

炭治郎の願いは、その根源は家族だ。

亡き父に代わって家族を守りたかった。

守れなかったのなら、せめて妹だけは救いたかった。

そのために走って、走って、走り続けてここに来た。

 

幾度かの戦闘によって理解している。

この鬼は、この悲しみは手に負える代物ではない。

鼓の鬼など比較にならない、明白な死の香り。

 

妹を救いたいのなら。

胸の中にある空白を埋める、その為の未来を願うのならば、あの場所で最も強いオニシスターに殿を任せ、自分と妹、そして善逸の三人で大男を運びながら、カナエやまだ見ぬ彼らの頭領に助けを乞い願うべきだった。

 

「だけど…それでもーーー」

 

『出来る』『出来ない』

 

ではない。

 

『やる』『やらない』

 

この二択こそが、その心の太陽こそが!

 

【竈門炭治郎なのだ!!】

 

「ーーーお前を、倒す!!!」

 

師から受け付いた呼吸が燃える。

輝く命に血が燃える。

心を燃やして剣を取る!!

 

「五月蝿いよ」

 

羽虫を払うような雑さで、累の蜘蛛足が薙ぎ払われて炭治郎を狙う。

 

「させないーーー雷の呼吸・壱ノ型」

 

信頼の絆を見せ、動かない炭治郎の影から黄金が飛び立つ。

 

「霹靂一閃」

 

その神速は、しかし。

 

「グッ…!」

 

子供が大人に挑むような物だ。

違う。

実力以前に質量が違いすぎる。

 

善逸の剣は何一つ意味を成さずに弾かれて「六連!!」それでも、喉から血を吐いてでも食らい付く。

 

そんな程度で! 諦めるのならば! 彼はこの場に、残っていない!!!

 

弾かれる方向を自発的に調整し、重力よりも強烈な慣性の直下に樹木の真芯を持ってくる。

これにより足場を確保して連激の火力を高め、迫る蜘蛛足を炭治郎から遠ざけた。

 

「…有り難う、善逸」

 

有り難い。

 

その技が、どれほど大きな価値を持つのか。

それを証明するために、炭治郎が口を切る。

 

「水の呼吸・拾ノ型」

 

現時点で、炭治郎が放てる最強の技。

原作であれば、その発動前に累の糸により刀身を切断され、その上で発動して累の本気を呼び起こした、奥義。

 

刀は斬る為の剣だ。

西洋の武器とは違い、力ではなく速度で斬る。

最も速度が増す切先の、最重要部位を失って、それでも累の鋼糸を切り捨てた絶技が。

 

体調万全、意気軒昂。

 

「生生流転!!」

 

幻影の水龍が立ち昇り、守護する勇者と共に行く!

回転し、うねる龍と歩調を揃え。

 

一撃・二撃・三撃と、回転と共に、増す威力!

 

(助走を得るための時間は善逸にもらった、後はこのまま、最高速度で…!!)

 

切り払う。

善逸が傷付けた足の一点を狙い、両断する!!

 

ーーーーーーそれは。

 

「ーーー?」

 

ーーーーーーーーーーー幻想ーーーーーーーーーー。

 

「ーーーーーー!!」

 

聞こえない。

炭治郎には聞こえなかった。

 

(善逸…?)

 

必死の形相で手を伸ばし、何か叫んでいるらしい友人の声が、届かない。

なんだか、腹が熱い。

 

意識を無くす直前、炭治郎が見たのは濁った液体の中の累。

その鬼の指が長く長く伸びて、自分の腹を貫通している所だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死ぬ。

炭治郎は遠からず死ぬだろう。

そうした確信があって、それでも善逸は退かなかった。

 

「なんでだ? 勝てないのに、無駄なのに、なんで?」

 

炭治郎に興味を無くし指を引き抜いた累が、今度は善逸に照準を当てながら問いかけた。

 

「駄目かよ…」

 

「は?」

 

「勝てなきゃ、駄目なのか?」

 

泣きながら、震えながら、それでも。

 

「無駄なら、諦めるのが、正しいのか?」

 

剣を構える。

 

「俺は嫌だ、絶対に、絶対に…!」

 

子供だ。

それは、その姿は、いつの間にか累が無くした。

 

「もういいや………死ね」

 

飽きたから、目障りだから、弱くて無価値で無意味だから。

だから、死ね。

 

そして、闇が訪れた。

ーーーいや。

闇にも見える紫色の、その光が…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーそうなんだよぉ! モモタロスばっかりヒーキされてるんだよ、今回だって最初は僕の出番無かったんだよ? 信じらんないよね、僕ってこんなにキュートで格好良いのに!」

 

沈まない水面の上に立ち、光る小人と手を繋ぐのは黒い龍。

 

「でもここに来て良かった! 君たちはワンちゃんやネコちゃんみたいに可愛いし、お空の太陽はポカポカで温かいし、空気は涼しくて気分が良いんだ」

 

アバター空間を抜け出して、自由気儘に散策していたリュウタロスは彼に惹かれた。

自分と同じ龍の幻影を身に纏い、自分の大切な友達と同じ、気高い魂を震わせる、弱くて強い男の子。

 

負けてしまったのは残念だったけど、ここで出会ったのも何かの縁かもしれない。

そう思って彼の中に入ったリュウタロスを、彼の中に存在する光の小人たちは『わきゃわきゃ』と喜びながら歓迎した。

 

…だけど。

 

「消えちゃうの?」

 

世界の真ん中にある太陽が、消える。

夕陽が水平線の向こうに落ちる、あの瞬間のようにあっさりと、容赦なく消えていく。

 

残念で、切なくて、もったいなくて。

 

あの子なら。

僕の大切な友達なら、どうするだろうか?

 

そう考えた時にはもう、リュウタロスの手は太陽に向かっていた。

 

その手に繋がるのは『過去』か『未来』か。

 

 

 

 

 

 

 

 

一変。

 

 

 

 

 

 

 

 

紫色の怪しげな光球が炭治郎の中に入った瞬間、世界が変わった。

具体的には、鬼滅の世界軸から………。

 

「ミュージック!」

 

唐突に、前後の脈絡など完全に無視して炭治郎が立ち上がる。

右手には黒いハット帽。

市松模様の羽織を天高く投げ捨て、帽子を目深に被って指を鳴らした。

 

「え? た、たたた、炭治郎? ケガは? え、アレ?」

 

流れに置いて行かれた善逸が目を白黒させるが、その程度では止められない。

 

スポットライトが炭治郎を照して魅せて、軽快に胸を高鳴らせる太鼓の音が人を呼ぶ。

 

気付けば彼の背後にはウサ耳を着けた禰豆子、その姿に狂乱する善逸、笑顔満点花丸良い子のハルカ、そして気合い十分のモモタロスが宴の始まりを待っていた!!

 

「準備は良いよね? 答えは聞いてない!!」

 

決め台詞と共に、全てが始まる、

 

今世紀最高の名曲と名高い【暴太郎戦隊ドンブラザーズ】そのopening・song、それこそが!

 

「【俺こそオンリーワン】」

 

彼らは踊った。

小説の都合上、歌詞は控えるが、その笑顔と気迫は鬼である累すらも虜にして動かさなかった!

 

もお、それはもお! ドンドンいった!!

 

「僕の好みで言えばもっともっとハードな踊りの方が好きなんだけど、皆で踊るとそんなのカンケー無いってくらい楽しいね!」

 

「お、俺もう死ぬんだと思ってたのに、ね…ねずこちゃんのこんな可愛らしいウサギ耳を拝めるだなんて…夢じゃないよね? 夢じゃないですよね!?」

 

「むーむ~♪」

 

「ねずこちゃん踊り上手いね! 超超超鬼カワユかったよ!」

 

「チッ、超なのか鬼なのかハッキリしろってんだ」

 

「ハァ? なんか文句あんの? 踏み潰すわよ?」

 

「あ…無い、無い…です」

 

和気あいあいである。

そして禰豆子ちゃんの初台詞である。

作者はとても嬉しいのである。

 

「てゆーかさ、踊ってわかったんだけど炭治郎って音感無さすぎなんだよー。むしろマイナスって感じ? だから弱かったんだよ♪」

 

気軽に気さくに飄々と。

楽しい祭りの余韻のままに、リュウタロスが『一息』入れる。

 

「炭治郎の心はポカポカで、どこまでもどこまでも見通せたから良くわかるんだ、この子がどれだけの才能を埋もれされていたのか、僕には、わかる!」

 

その息は燃える。

発熱し、自ら光り、輝き照らす!

 

「【ヒノカミ神楽ーーー】」

 

燃え上がる呼吸は日輪の炎。

それがーーー!

 

「【ーーー黒龍演舞!!】」

 

黒に染まる。

黒く揺らめく炎の龍が、情熱の炎を活力に、吼える!!

 

「炎舞」

 

吼える。

 

「火車」

 

吼える。

 

「陽華突」

 

吼えたくる!!

 

剣と同時に牙を剥き、鋼の塊に近しい大鬼蜘蛛の足を易々と噛み千切った。

 

「これはね、神楽なんだよ! 神様に見せて、皆を魅せて、そうして楽しく踊って歌う! 炭治郎、楽しいだろ? 剣じゃ無い、ダンスだ! 踊りが鬼を救うんだよ!」

 

消えて行く炭治郎に、リュウタロスが語る。

舞い、踊り、剣を振っては魅せながら、死に行く気配を励まして。

 

……そう、例え世界の軸がズレた所で、致命傷は覆せない。

強引に塞いで、強烈に惹き付けて。

それでも炭治郎の命の零落は止められない。

 

(どうすれば良い? 僕に何が出来るんだ? こんなに、ポカポカの良い子なのに…!)

 

彼には手の施しようが無かった。

だが『彼』は一人ではない。

 

「むー!!」

 

鬼の力で身体を歪め、涙を溢す妹がいた。

そして、その隣には。

 

「ねずこちゃん」

 

禰豆子の優しさがハルカを救った。

それなら、今度は…!

 

「ねずこちゃん!!」

 

強く抱き締め、心を伝える。

 

「私たち、オニシスターだよね」

 

大丈夫。

絶対に、大丈夫だよ。

 

その心を、目で送り、繋がる…絆!

 

「ドンブラスター」

 

願い、応えるその神器。

 

組み込む歯車は虹の色。

 

人の願いと咎から産まれ、希望の光で照らし出す!

 

「【ヒトガカリ・ギア】」

 

二頭の蝶が戯れる桃源郷、その描かれたる魂の!

 

「一緒に、救おう!!」 

 

私と共に、兄と共に。

悲しみの連鎖を、打ち砕くためにぃぃ!!!

 

【ドンドンドン!!】

 

禰豆子の指が、ハルカに重なる。

天空の月よりも気高き決意を魅せて、二人の鬼が、鬼を見る!

 

 

「これが私の…私達の!!」

 

 

【ドンブラコォォォォォオ!!】

 

 

「鬼退治!!」

 

 

光。

 

 

 

 

 

 

月の光さえ霞むほどの、柔らかな桃色の光が闇夜を包む。

鬼の苦しみ絶望を、受け入れ流し、抱き締める。

人が知る、無償の光…即ちそれはーーー。

 

 

 

 

 

 

 

「むーむ?」

 

「…む?」

 

現れたのは、小人。

 

小人の姉妹。

 

蝶の髪飾りを頭に乗せた、3頭身程度の幼児の姉妹。

 

「む? むーむん??」

 

仮に名付けるなら『ちびカナエちゃん』と『チビしのぶチャン』が適切だろう。

良く似た姉妹の口は禰豆子と同じ竹の口枷によって封じられ、良く見ればそれぞれの小人の頭には可愛らしい角がちょこんと鬼を主張していた。

 

「え、ちょっと待てコレ、可愛いけど、今? 今そんな場合? 死んじゃうんじゃね? 炭治郎死んじゃう直前じゃね? なんか激辛カレー食べてる所にオハギ持ってこられたような食い合わせの悪さがちょっともぅアップダウン激し過ぎてゲボしちゃいそうなんだけど??」

 

消えた禰豆子とハルカの代わりに現れたのが幼児だ。

この状況下でなければ善逸もヨダレを垂れ流してハアハア言いながら目を血走らせていたのだろうが、残念。

 

肉体、精神共に限界を向かえた善逸がその場に崩れるが、二人の幼女は気にしない。

 

月を見上げ、まるでお日様の下でピクニックに出かけるような足取りの軽さで鬼へと向かう。

 

「え、えぇ!?」

 

死んじまうぞ!?

止めたくとも、身体の無いモモタロスにはどうにも出来ず、しかし。

 

「え! えぇぇ!?」

 

早い。

動作と現実が噛み合わない。

どう見てもヨチヨチした小さな歩幅の動作一つで、倍速された映像を見せられるように存在が転移する。

 

時間が飛ぶ、それはモモタロスだけが観測する現象では無い。

 

「な、なんだ、この!?」

 

ちびカナエちゃんが飴細工のような棒を抜き、エイエイどんどんと斬りかかり、チビしのぶチャンがその間に炭治郎を救い出す。

 

「む~~~~むっ!」

 

傷口に指を差し込んで、ぐるぐる。

それはもう容赦の欠片もない、幼児特有の残酷さを遺憾無く発揮してぐるぐるぐるぐると、炭治郎の悲鳴もお構い成しに押さえ付けてグリグリと回し、最後に『痛いの痛い飛んでいけ』の要領で指を天に差し向けた。

 

「ーーーーーーゲ…ボァ」

 

口から鬼毒の塊を吐き、炭治郎が意識を失う。

その傷口が塞がれている事を確認すると、大粒の汗をかいたチビしのぶチャンがその上に倒れ込み、チェンジOFFの光と共に元の禰豆子の姿に戻り、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

「くそ、くそ、くそがぁ!!」

 

ーーー強い。

 

ふざけた姿の幼女に圧倒され、蜘蛛の巨体がよろめいた。

既に累に許された時間は少ない。

 

肉が溶け、骨が露出して内臓からは血が溢れる。

なのに倒せない。

いや、それどころか。

 

「むっ!」

 

棒切れの一振りでその千倍はあろうかと言う巨大質量の足が砕かれ、振り回されて。

 

その隙に合わせて幼女が睨んだ。

 

「む~~~~~っ!」

 

気合いを込める。

可愛さ100倍・勇気は1000倍・込める威力は10000倍!!

今、ヒッサチュの!!

 

すぅーぱぁー↑↑↑

カナエちゃん☆アタック☆

 

投擲された棒は軽々と音速の壁を超え、凄まじい衝撃波で辺り一帯の木を薙ぎ倒して累の首を突き抜けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

負けた。

累は負けた。

誰一人殺せず、何一つ切れず。

絆と言う名の見えない糸に、グルグル巻かれて負けたんだ。

 

なのに、それなのに、累の目の前には血溜まりが広がっていた。

 

黄色い女、黄色い男、緑の男や白い女。

 

山で見かけた人間や、両親という顔も忘れた記号が転がり、恨めしそうに累を見ていた。

 

「よくやった」

 

肩に冷たい手がかかる。

 

「え…」

 

それは無惨。

鬼舞辻無惨と言う、鬼の始祖。

 

「素晴らしい戦果だ」

 

後ろから抱き締められる。

冷たい熱に、背筋が、凍って。

 

「お前には褒美を取らそう。何が良い?」

 

問われ、意識する間も無く。

 

「絆」

 

「…ほぅ?」

 

「絆が、欲しい…です」

 

殺されるかもしれない。

なのに、願っていた。

命よりも、欲しかった。

 

何よりも欲しかった。

二度と手に入らないからこそ、欲しかった…!

 

「よかろう」

 

だから、その返事は夢だ。

いや、そう。

この世界の全てがゆめまぼろしで。

 

「俺がお前のママになってやるよぉ? うふふ、うふふふふ」

 

怖気がする。

精神の、一番大切な何かを掴まれて、いる。

 

「大丈夫だ累、俺がママだ」

 

「あ、ああ…あ。か・あ・さ……ん?」

 

その赤い涙が何故流れたのか。

累にはもう、何もわからない。

 

「ほら…ほらぁ、ママの中にお入りィ? あたたかくて、ネトネトしてて…直ぐに病み付きになるから」

 

うふふ。

うふふふふふ。

うふふふふふふふふ。

 

その声に抗う力を、今先ほど知ったはずなのに。

 

堕ちてしまった。

累は、どこまでも、世界を堕ちてしまったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー那田蜘蛛山編・完ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 





くっ!!!!!
ドンブラ本編が神すぎる!!
時間が一瞬で消し飛ぶぜ!!!
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