東方指輪録   作:ネオバレットファイア

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執事と妹、花に出会う

 

 

 

 

 

〜〜〜

 

あれから暫くバイクで色々と幻想郷の中を見て回った。

人里、妖怪の山、魔法の森、香鈴堂

人里に行けば、フランと一緒に歩いていると、慧音に怪訝な顔をされたり、妖怪の山では、哨戒天狗との鬼ごっこを満喫しそのまま河童の住む川の方まで行って河童と相撲をとり仲良くなった。

仲良くなった河童、河城にとり曰くなんでも妖怪の山に神社がいきなり現れたから天狗が何時も以上に慌ただしいとのこと。

それを聞いてフランと天狗と鬼ごっこなんてするんじゃなかった。なんて事を話すとにとりに白い目で見られた。そこに都合良く白い犬耳を持ったいわゆる獣系女子の天狗が来たのでそそくさと退散した。

 

その後、魔法の森でキノコ狩りを一通り楽しみ、香鈴堂へ向かった。

 

「いらっしゃい、おや?珍しいね。この前に懐中時計とチャイルドシートだっけ?あれを買いに来た以来じゃないか。それで?そっちのお嬢さんは?もしかして、そっちの趣味にでも目覚めたのかい?ダメだよ。誘拐なんて」

 

「違うっての。ウチの主人の妹だよ。ほら、フラン挨拶」

 

「フランドール・スカーレットです。」

 

「森近霖之助だよ。よろしくね。」

 

「それにしても驚いたよ。紅魔館の主に妹がいたなんてね。」

 

「だろうな、俺もつい最近知ったんだ。」

 

「へぇ」

 

などとこーりんと話していると勢いよく香鈴堂の扉をぶち破り魔理沙が突入してきた。

 

「邪魔するぜ!こーりん!」

 

俺は即座にディフェンドでフランにドアの破片が当たらない様にしておく。

だが、箒は急には止まれない。

 

「へぶ!」

 

勢いよく、防御魔法陣に魔理沙が当たる。その様子を見てフランはけらけらと笑う。こーりんはその様子をみて呆れている。

 

「魔理沙、君は扉を壊さず入って来れないのかい?」

 

「いててて、まぁまぁ、いいじゃないか。それにしてもフランと彰人は久しぶりだな!」

 

あまりダメージがないのかけろっとしている。

こーりんと魔理沙の邪魔をしてはいけない気がしたので次の所へ行くことにしたが、如何せんもう、思いつく所が無いので魔理沙に尋ねることにした。

 

「なぁ、魔理沙、幻想郷で綺麗な所ってないか?」

 

「綺麗な所か…あ、向日葵畑なんてあるぜ!あそこは一年中綺麗な向日葵が咲いてるんだ。行ってみるといいんだぜ!」

 

「そうか、フラン行くぞ。こーりん邪魔したな。」

 

「そうかい、また来てくれよ?」

 

「そのうちな」

 

会話を終わらせるとすぐさま、バイクで向日葵畑に向かう。あ、場所聞き忘れた。まぁ、ぶらぶらしてたらそのうちつくだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「魔理沙、いいのかい?」

 

「何がだぜ?」

 

フランと彰人が居なくなった香鈴堂。

そこでは神妙な面持ちのこーりんとニヤニヤしている魔理沙がいた。

 

「その向日葵畑には『四季のフラワーマスター』なんて呼ばれている。妖怪がいるんだろう?」

 

「さっきのお返しなんだぜ。それに彰人なら大丈夫だと思うんだぜ。」

 

「そうかい」

 

その言葉にこーりんは何も言うことはなかった。それと結構魔理沙は根に持ってたらしい。自業自得なのに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイクを走り回して暫くすると花畑が現れた。結構紅魔館に近かったらしい。奥へ進むと向日葵が咲いていた。

月夜に向日葵とはなんとも幻想的で美しいと思った。

 

「あら?こんな時間にお客さん?」

 

声のする方へ振り向くと緑の髪に白のシャツ、赤と黒のベストに黄色いネクタイ。更に、赤と黒のスカートとかなり綺麗な女性が立っていた。

 

「おっと、畑の持ち主の方でしたか。勝手に入って失礼しました。紅魔館で執事をやっております相馬彰人と申します。」

 

「ええ、知ってるわ。新聞で読んだもの。」

 

「それはそれは「貴方、強いんでしょう?」え?」

 

その言葉に俺はなんとも間抜けな答えを出していたと思う。だが、その言葉を理解すると嫌な予感しかしなくなった。間違いなくそれはバトルジャンキーのセリフ。俺の中でこの人は綺麗な女性からバトルジャンキーへと一瞬でイメージが変わった。

 

「挨拶が遅れたわね。私は風見幽香『四季のフラワーマスター』なんて呼ばれているわ。『紅魔館の|指輪執事(リングバトラー)』さん?」

 

そう言うと風見幽香は一気に妖気を放つ。それに釣られたのかフランが走ってこっちに向かってくる。

 

「彰人?どうしたの?」

 

フランの手をよくみてみると不器用ながら作られた花冠と向日葵丸々一本があった。

何やってくれてんだぁ!火に油どころか火に灯油かけてんじゃねぇか!

などと言えるわけも無く。多分俺の顔はかなり青かったと思う。

 

「あら、お嬢さん綺麗な花冠と向日葵ね」

 

「うん!お姉様にあげるの!」

 

「そう、ねぇ?|指輪執事(リングバトラー)さん?私の言いたい事はわかるわよね?」

 

満面の笑みで風見はそう言うが、俺は笑えない。

 

「フラン、畑の入り口で待っててくれ。ちょっと俺はここで、このお姉さんと話さなきゃならないから。」

 

「え?うん、わかった」

 

そのままフランはとてとてと入り口の方へ走って行く。

 

「さて、すみませんね。うちのお嬢様がご迷惑をかけて。」

 

「別にいいのよ。花も飾られるだけより誰かにあげられる方が喜ぶわ。」

 

「結構寛容なんですね。フラワーマスターなんて呼ばれているから向日葵があんな抜き方されて怒ると思ってたんですけどね。」

 

「そこについては結構頭にきてるの。だから目の前の人間を苛めて鬱憤を晴らすことにするわ。」

 

いきなり苛めるってどうよ。

 

「まぁ、そっちがやる気なら別にいいんですけど」

 

『ドライバーオン!』

 

『シャバドゥビタッチヘンシーン!』

 

「あら、勝てる見込みでもあるのかしら?」

 

「勿論、そうじゃなかったら紅魔館で執事なんてしてねぇっての」

 

「やっと素が出てきたわね。」

 

「言ってろ、変身!」

 

『ウォーター!スウィ〜スウィ〜スウィ〜』

 

「さぁ、ショータイムだ。」

 

「せいぜい、私を楽しませなさい!」

 

そう言うと風見は殴りかかってくる。

 

「お望み通りにっと」

 

殴りかかってくる風見の勢いを利用して背負い投げで投げる。

そのまま走って追いかけるがそれは悪手だった。

風見は空中で立て直し、落ちていた日傘のようなものを拾い上げこちらに突きつけてくる。

 

「残念ながら、勝負は一瞬で終わってしまうの。貴方の事は忘れないわ。|指輪執事(リングバトラー)さん」

 

直後俺の体を巨大な光が包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり人間なんてこんな物よね。吸血鬼が雇ったなんて言うから相当な手練れかと思ったんだけどね」

 

『………ク!サイコー!』

 

「!?」

 

「はあああああああああああ!セイハー!」

 

「くっ!」

 

俺が取った行動は相手の虚をつくことだった。リキッドで風見の目を欺き、油断した所でキックストライクでそこを狙う。

まぁ、一か八かかの部の悪い賭けだったが、部の悪い賭けは嫌いじゃない。

だが、風見はキックストライクをしのぎきった。

 

「なるほどね。やるじゃない。好きにすると良いわ。残念ね、小間使いいや、奴隷にしてあげようと思ってたのに。」

 

なんか物騒なこと言ってるけど知らん。

 

「じゃあ、遠慮なく帰る」

 

「また来なさい。その時はお茶でも出すわ」

 

「気が向いたらな」

 

俺はそのままフランの元へと向かう。そのまま今日は疲れたので帰ることにした。

紅魔館に帰ると咲夜に怒られた。なんとか許して貰えたが今度はレミリアに詰問された。さっさと切り札を切ると「うー☆」とかなんとか言ってた気がする。眠い!寝る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彰人が去ってからの向日葵畑

 

そこには『四季のフラワーマスター』風見幽香が大の字になって寝ていた。

 

「相馬彰人、ね。人間にしてはいい男だったわ。吸血鬼の元に置いておくなんて勿体無いわ。絶対私の物にして見せるわ。ふふふ」

 

夜の向日葵畑に一人の妖怪の笑声が響いた。





はい、初めて3000文字行きました。それと、ゆうかりんフラグも立ちました。
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