IF〜気がついたら絆レベルカンストした狂王と一緒に呪術廻戦の世界にいた話〜   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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転移マスターの呪術高専時代編
01.原作開始の13年前にオルタニキとトリップしていた話


 いつものように学校に行って、勉強をこなし、息抜きに友達と話して、放課後になったら帰宅する。

 そして、自宅に着いたら風呂に入って夕飯を食べて、宿題があったら宿題を済ませ、ベッドに入ってゆっくり休む。

 部活に通っていない学生なら、こんな生活が当たり前だと言えるだろう。

 なんの変哲もない、刺激も少ない日常生活。だけど私は、その生活が嫌いじゃなかった。

 確かに、たまにつまんないなって思う時があったけど、ずっとこの生活が続けばいいのにと望む方がほとんどだった。

 非日常は魅力的だけど、それにより危ない目に遭うのは嫌だからね。Drrr‼︎みたいなアンダーグラウンドがあるような生活も望んでいない。

 だから、私はこの生活に感謝していたし、これからもこのままでと考えていた。

 ……考えていたんだけど……ね。

 

「おい、マスター。瑠風。さっさと起きろ。」

 

「……んん……春休みなんだからもうちょっと眠らせてよ。」

 

「関係ねぇ。起きろ。」

 

 なぜか私は、本来の自宅とはどこか違うけど、紛れもない自宅である一軒家の中にある自室にて、クー・フーリン・オルタと過ごしていた。

 Fateが存在しないどこかの世界で。

 どうしてこうなってしまったのかはわからない。1週間くらい前、目を覚ましたら、視界いっぱいにオルタニキの逞しい腹筋が広がっていたのである。

 しかも、オルタニキの尻尾はなぜか私に絡みついていたし、オルタニキの手は私の背中に回っているし……明らかに距離感がおかしなことになっていた。

 

 最初、彼と出会した時はかなり固まったものである。

 なんせ彼は私がたまに課金しながら遊んでいたゲーム、Fate/Grand Orderの中で、単体相手のボスに対して猛威を振るう主戦力として必ず編成に入れていたくらいだからね。

 キャラクターとしても大好きだったし、新キャラが出てきた時以外は基本的にマイルームのお気に入りにしていたのだから。

 そんな推しキャラが目の前にいて、変な声が出ない方がおかしいと言うもの。

 実際、目の前でオルタニキがすやぴこと眠っていたのを見た瞬間、間抜けな声を出してしまい、彼を起こしてしまった。

 で、まぁ、一緒に過ごしていくうちにわかったことなのだが、このオルタニキはどうやら私のゲームデータにいたオルタニキと同一人物であるらしい。

 ちなみに、私のデータのオルタニキは、LV.100のスキルマ金フォウマまですでに終了済みであり、絆レベルも自身のサーヴァントの中で一番高かった存在である。

 そのせいか、それら全てのデータを継承して召喚されたらしいこの目の前のオルタニキは、何かと私にくっついてくることがある。

 ことあるごとに膝枕をさせられるし、私が彼の膝の上に(強制的に)座らされたりすることもあったりする。

 でも、距離が近過ぎない?って聞いても、これくらい普通だろうがって返してくるものだから抗議が通用しないし、もはやこのバグ距離をやめさせることを諦めてしまった。

 

 まぁ、そんなちょっとしたオルタニキとの出会い話はこれまでにして……。

 現在、私はオルタニキに起こされている途中である。

 年は2005年。季節は春。月を表すならば3月。

 どうやらこの世界の私は、中学校を卒業したばかりの子どもだったらしく春休みを満喫している状態だったようだ。

 オルタニキがいる理由はわからない。ただ、オルタニキ曰く、この世界に生まれ落ちた際、彼も同時にこの世界に顕現し、私のサーヴァントとなっていたようだ。

 彼を顕現させるために使っているものはどうやら魔力ではなく呪力なんだとか。

 ……もうお分かりだろうか?そう、私は呪術廻戦と呼ばれる漫画の世界の原作前……言うなれば重要人物の一人である五条悟、および原作内で敵として立ちはだかっていた夏油傑、そして、高度な反転術式を使用することができるヒーラーのような存在である家入硝子の3人の学生時代が存在している原作前の時間軸で生活をしていたりする。

 まぁ、だからと言って彼らに会ってるわけじゃないけどね。むしろ、なるべく接触を避けている状態だ。

 だって、私の側にいるオルタニキは魔力の代わりに私の呪力によって顕現している……つまり、ある意味で特級レベルの呪霊として存在しているわけだ。

 接触したら確実に物語に巻き込まれてしまう。まぁ、原作に関わりたい気持ちはあるけどね……呪術高専時代の五条先生ってめっちゃ感じ悪いじゃん。

 わがままなクソガキがそのまま体をでかくした感じだし。ストレスがかかりそうとしか思えないっての。

 

 え?オルタニキに階級をつけるとしたら特級レベルだと言った理由?それはね。なぜか私は呪霊に狙われやすい体質で、低等級から高等級の呪霊と次々引っかかる呪霊を、表情一つ変えずサクサク葬り去るからだよ。

 引っかかった呪霊の中には明らかに未登録と思われる特級呪霊も混ざっていたのに、その呪霊ってばオルタニキが容赦なく放った【抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルク)】を食らって一瞬にして消滅したんだよ?

 それからも何回か呪霊を大量に取り込みましたか?って言いたくなるようなレベルの呪霊とか、宿儺の指持ち呪霊すらも「邪魔だ」の一言と共に容赦なく放たれた【抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルク)】一発を食らっただけでお亡くなりになっていくのを目の前で眺めてみな?

 もはやオルタニキの等級は決まったようなもんでしょ。

 ちなみに、見つけた指は危ないので、匿名で呪術高専に送っておいた。

 多分、学校じゃ大パニックだったんじゃない?

 

 ……と、まぁ、特級すらも一撃で仕留めることができる火力保持サーヴァントなオルタニキは、間違いなく特級クラスの呪霊な訳でして。

 いずれ最強に至る五条悟含め、呪術師にも呪詛師にも会いたくないのである。

 ちなみに、オルタニキになんとなく能力値はどうなってんの?って聞いたら、イ・プルーリバス・ウナムにいた時の俺以上だろうなとの返答をいただきました。怖いよ。

 いったい何がどうしてこうなったとツッコミたくなったし、実際にそうツッコんだ。

 そしたらお前の体、聖杯でも取り込んでんじゃねぇか?とか言われたんだけど冗談ですよね……?FGOジョークだよね?ジョークだと言ってくれ頼むから。

 

 でも、何というか……オルタニキがそう言うのもわからなくもないんだけどね。

 だって、明らかに私の中には無尽蔵の呪力が渦巻いており、それを生成する何かしらの機能が存在しているのがわかるから。

 こう……なんて言うの?違和感みたいなのがあるんだよね。

 体の中に、呪力を生成し続ける機械じみた何かが存在しているような……そんな感じの違和感が。

 もし、本当に聖杯やそれに似通った何かを持っているのであれば、自分が呪霊に狙われやすい理由も、オルタニキのおかしな火力も納得行くんだけど、いったいどこでそれを取り込んでしまったのか……。

 

「………でも、その答えを考えようとすると、頭に靄がかかったような状態になるから考えられないんだよなぁ。」

 

「何がだ?」

 

「ん?ああ、こっちの話だよ。気にしないで。」

 

「そうか。」

 

 思わず呟いた言葉にオルタニキが一瞬反応を示す。すぐにこっちの話だからと返せば、追及するつもりはないのか、さっさと着替えろと言わんばかりに部屋の外へと出て行ってしまった。

 ……過ごすようになってから思ってたけど、オルタ化してるのにそこはちゃんと弁えてるんだな。てっきり気にしないものかと。

 あ〜……でも、本来のクー・フーリンのバーサーカーは裸の女の姿を見せ、羞恥やらなんやらで動揺を誘い、樽に入った冷水を何杯かぶっかけることで元に戻す話があるんだっけ?

 てことは、これはその特性からくるものなんだろうか……。

 オルタニキに羞恥なんて可愛らしい感情があるとは思わないけど。

 

「よし。こんなもんかな。」

 

 そんなことを考えながらも、私はパジャマから私服へと着替える。オルタニキと過ごすにあたり、合わせるように黒や濃紺が中心のコーデになるけど、まぁ、悪くないと思う。

 全部オルタニキが合ってるって言ってくれたものだしね。

 

「着替えたよ、オルタニキ。」

 

「…………。」

 

「………オルタニキ?」

 

 今日のコーデはこれ!と決めて袖を通し、着替え終わったことをオルタニキに伝える。

 しかし、オルタニキは部屋に入ってくるなり、無言で私のことを見つめてきた。

 おかしかったのだろうか……少しだけ不安に思いながら、目の前の狂王を見つめ返す。

 

「……そのオルタニキって呼び方はやめろ。」

 

「え?」

 

「名前の呼び方だ。どうせここにクー・フーリンは俺しかいない。どうせなら名前で呼べ、瑠風。」

 

 ……どうやらオルタニキ呼びが気に入らなかったご様子です。いつも不満そうな表情をしていたのはそれが理由なのか。

 でも名前呼び……名前呼びねぇ……。

 いや、別に構わないんだよ?うん。実際、ここにいるクー・フーリンはオルタニキだけだから、名前で呼んでも彼以外返事することはないから。

 だけど、どうしてもクーと口にすると勢い余って「クーちゃん」って呼びそうになると言うか、「ニキ」を最後につけて「クーニキ」って呼びそうになると言うか……。

 とにかく、ニックネームが頭から離れないと言うか……。

 

「……クーニキ?」

 

「なぜ余計なもんを付けたがる?却下だ。普通に呼べ。」

 

「クーちゃんって呼びそうにもなるんだけど……」

 

「メイヴを思い出すからやめろ。普通に呼べるだろ。」

 

「え〜と……」

 

「なぜ言い淀む?」

 

「……………クー…………ニキ……。」

 

「……………。」

 

 オルタニキから無言の圧力がかけられる。彼のトゲトゲした尻尾もどことなく不機嫌そうで、かなり大きく揺れている。

 間違いなく怒っていらっしゃるなこれ……。

 

「次、余計なもんを付けて呼んだらどうなるかわかってるだろうな?」

 

「………………。」

 

 かなり重々しいプレッシャーに襲われた。槍を手元に出していないことから、殺すことだけはしないのだろうけど、間違いなくペナルティをつける気でいる。

 いったいどんなペナルティが与えられるかわからない。少しだけ気になりはするが、ここはなんとか名前呼びを……名前呼び……を……。

 

「……ク……クーニ……ゲフンッ……えっと……クーちゃ……じゃなくて……うぐぐ……。」

 

「………………。」

 

 なんとかオルタニキの名前を呼び捨てにしようとするが、どうしても余計なものが付いてしまう。

 そのことにむむむと眉間に皺を寄せながら頭を抱えていると、オルタニキが深く溜め息を吐いた。

 その溜め息から感じ取れるのは呆れの感情。あまりにも呼び捨てに梃子摺っているからか、オルタニキが頭を抱える。

 

「なんで一文字を伸ばしただけの言葉が発せないのかねぇこのマスターは……。」

 

「ごめん……」

 

「謝る暇があるなら練習しろ。呼び方が治るまできっちり見張ってやる。」

 

「ゲッ……」

 

「一回でもくだらない呼び方をしたらその時は覚悟しろ。」

 

「……マジか。」

 

 光のない赤の視線にグサグサ刺されながら、私はオルタニキの呼び方に関する訓練を受けることになり、呼び方の練習は1時間半にも及んだ。

 ちなみに、彼がくだらない呼び方と彼が称する「クーニキ呼び」や、「クーちゃん呼び」、「オルタニキ呼び」をしたら頭を軽くはたかれたり腕をガジガジ噛まれたりしました。

 痛い……。

 

 でも、痛い目に遭いたくないと思いながら気合いを入れて練習したので、なんとかクー呼びができるようになりました。

 

 

 

 




御子神 瑠風
 まさかの最強呪術師の高専時代ルートに突入した異世界からの訪問者。
 サーヴァントを使役して戦うが、基本的に全てやっちゃえバーサーカー!!によるタニキ無双を開催する。
 こちらの彼女は回復とサポートを中心に立ち回るタイプの存在。
 せっかく呪術高専時代五条たちの時代に転移したんだから、思いっきり物語引っ掻き回したろ勢。
 クー・フーリン・オルタの名前をちゃんと呼んでいなかったので痛いお仕置き付きレッスンに強制参加させられた。
 クーって呼べるようになったよ……(白目)


 クー・フーリン・オルタ
 ご存知の通りトップ火力無双を可能にする力を有する歪められたアルスターの光の御子。
 階級は間違いなく特級であり、宿儺の指持ち呪霊すらも【抉り穿つ鏖殺の槍(ゲイ・ボルク)】一発だけで消し飛ばす。
 まさにやっちゃえバーサーカー!!な無双の狂戦士。
 この物語の瑠風のメインサーヴァントであり、瑠風との絆レベルは初っ端からカンスト済み。基本瑠風にべったりくっついてる。
 ずっと瑠風のオルタニキ呼びに不満を感じていたため、クー呼びを安定させるため特訓した。
 「クーちゃん」呼びや「クーニキ呼び」、「オルタニキ呼び」を特訓中に間違って使った場合ははたくか噛つくことにより注意して、なんとかクー呼びを安定させることに成功した。
 ちなみに、噛み付いた理由はオルタニキなりのマーキングでもあるようで、こいつは俺の的な証としても噛み跡をつけていた。

オチアンケート 主人公の恋愛相手は?

  • クー・フーリン・オルタ
  • 夏油 傑
  • 五条 悟
  • むしろ愛され逆ハーEDでよくね?
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