IF〜気がついたら絆レベルカンストした狂王と一緒に呪術廻戦の世界にいた話〜   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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12.突撃!呪術高専!!

 新たに呪術高専に入学したのは四人の子供たち。一人は御三家からの入学であり、三人は呪術とはあまり繋がりがなかったスカウトによる入学を果たした子供である。

 御三家という肩書きを持つ生徒である五条悟。彼は、六眼と呼ばれる特殊な目を持って生まれていた。

 六眼は他人の術式や呪力を映し出す特異な眼。いろんなものが視え過ぎるからと、普段からさんぐらすをかけて過ごしている五条だが、呪術高専への入学の日、同期組となる存在をなんとなくそれで観察していた彼は、その行動にひどく後悔していた。

 

 ─────……は?何だよこの二人?なんつーもん持ってやがるんだ。

 

 彼の六眼に映し出されていたのは、ある二人組の術式。入学する前に出会ったのか、仲良く話している様子の同期である御子神 瑠風と、夏油 傑が持ち合わせている術式に、愕然としていた。

 まず、最初に驚いたのは夏油 傑の術式だった。彼が持ってる術式は、呪霊を自身が取り込むことにより、それを使役することを可能とする“呪霊操術”。

 呪霊は低級と言えど人体には当たり前だが毒となる。それこそ、かなりの特異体質でもなければ無事であるはずがない。

 だというのに、夏油は複数のそれを取り込んでいても平然としているようだった。

 よくそんなモン使えるよなと、五条は軽く引いてしまう。

 次に、御子神 瑠風の術式に、五条はマジかよと考える。

 彼女が宿している術式は、媒体を必要としない式神に近い存在を呼び出す術式。

 それだけなら別に気にする必要はないのだが、彼女に絡みつく縁があまりにも異常だったため、思わず目を向けてしまった。

 まるでがんじがらめにあってるかのように、瑠風には無数の縁が絡みついている。今確認できる量でも、普通に50以上は超えていた。

 しかし、その縁の糸と思わしきものの太さはバラバラで、強固な太い糸や、ハッキリと見える太さの糸、細めでそこまで強くなさそうな糸など、様々なものがあった。

 中でも一際目立つのが、黒と赤が混ざったかのような縁の糸。その縁の先にいたのは、現在進行形で五条に赤い瞳を向けている青い髪の青年だった。

 

 ─────……めっちゃ見てくんだけどコイツ。つかこれ呪霊でも式神でもなんでもないだろ。能力値やば……。

 

 特に彼が目を引いたのは、その青年が持ち合わせている能力の一つだった。

 それは、あらゆる防御を剥ぎ取るような、そんな厄介な能力だ。

 つまり、彼の目に映る青髪の青年は、自身が持ち合わせている術式である無下限呪術すらも貫通する能力を持ち合わせていることになる。

 

 ─────……なんでこんな奴引き連れてる奴が高専に来てんだよ。

 

 思った以上に厄介な状況に、少しだけ表情を歪める。とりあえず様子見だけはして、もし、目の前の奴や、あの二人組が何かするようだったら、命がけでどうにかしなくてはならないかもしれないと思いながら。

 

 

   ࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶࿐·˖✶

 

 

 とうとうやって来てしまった呪術高専の東京校。同期になるのはやはりと言うか、傑と五条と硝子ちゃんの三人……通称:さしす組である。

 どうせなら自分の名前には「せ」が入っていて欲しかったと少しばかり考える。だって、なんか統一感あるからね。

 でも、残念ながら私の名前は瑠風である。ちょっとしょんぼりしてしまった。

 まぁ、でも、このメンバーの中に入れるというのは、正直言ってかなり嬉しい。

 けど、やっぱりと言うかなんと言うか……めちゃくちゃ五条がこっちを見てくるんだけど?

 

「……瑠風。なんか、すごく視線を感じるのだけど、私だけかな?」

 

「奇遇だね、傑。私もすっごく視線を感じていたところだよ。」

 

 そこまでガン見する?と言う疑問を抱きながら過ごしていると、隣に座っていた傑がコソコソ話をするように話しかけて来た。

 どうやら、傑も五条からの視線を気にしていたようだ。まあ、こうまでガン見されちゃあね……。気になるよね、どうしても。

 おそらく……いや、絶対、彼は私と傑の術式をガン見しているのだろう。

 人体の毒とされている呪霊を複数取り込み、それを使役する能力保持者と、明らかに特級クラスの力を持ち合わせている呪霊とも式神とも言えない何かを使役する能力の保持者となるとなおさらだ。

 

『さっきから鬱陶しいなコイツ。抉っていいか?』

 

『ステイ!!ステイステイステイ!!ダメだからね!?彼はこの世界の重要人物だから手を出したらダメ!!』

 

 何やら物騒なことを念話で伝えてくるオルタニキに、すかさず念話でストップをかける。

 鬱陶しいからって重要人物を殺そうとしないで頼むから!!

 私の必死さがわかったのか、オルタニキはかなり不満げな表情をしながらも大人しくなる。

 そのことに軽く安堵していれば、傑が苦笑いをこぼした。多分、会話は全くわからないけど、オルタニキが何かしようとしたことは理解できて、それを私がなんとか止めたことに気づいたのだろう。

 

「全員集まってるな。」

 

 そんなことを思っていると、引き戸がガラリと開き、そこから一人の男性が入ってくる。

 原作では学長と言う立場にまで上がっていた、高専さしす組の担任、夜蛾 正道だ。

 お〜……見るからに若い。やっぱり10年前だと結構印象が変わるもんなんだね。

 

「まずはじめに、入学おめでとう。俺は、夜蛾 正道。今日からお前たち四人の担任になる。まあ、担任とは言え、呪術師でもあるため、授業が自習になることがそれなりにあると思うが、そこは了承してほしい。」

 

 新たに現れた呪術廻戦のキャラクターに、軽く心を弾ませていると、手短な自己紹介を夜蛾先生はしてきた。

 その様子に思わずニヤけそうになる。私の呪術廻戦はここから始まるんだね。

 

「今からホームルームを行う。とは言え、ホームルーム時間で話せることはほとんどないんでな。自己紹介や、連携を高めるための会話の場となるだろう。無論、呪術師として登録している以上、呪術師としての仕事も入ってくるわけだが、その際は報告の場としてもこの時間を使うことになるかもしれない。そこら辺は頭に入れておいてくれ。」

 

 ふむふむ……まあ、確かに、自身が払った呪霊に関しての情報を話すのはある意味必要かもしれないね。

 もし、似たような呪霊や、厄介な能力を持った呪霊が現れた時に迅速に伝達することができるし、理には適ってる。

 でもなあ……傑と硝子ちゃんの二人とは仲良くなれるだろうし、話もちゃんとできるだろうけど……次期最強と上手く話せるかはわからないんだよなぁ……。

 仮に私は問題なくても、この時代の彼はちょっと性格がアレな部分があるから、オルタニキ辺りがどうなるか……。

 令呪を切るのだけはしたくないんだけど。

 

「……少し席を外す。」

 

 そんなことを考えていると、夜蛾先生が一言告げて廊下へと出て行った。あ、多分これ、お呼び出しを喰らっちゃったパターンだな。

 となると、この場に残されるのって私ら四人だけ?え、きまず……。

 

「すまない、任務が入った。呪術師は人手不足な部分があるからな。これから先、こう言ったことはいくらかあるだろう。だから、なるべくお前たち四人には、俺がいない時も問題が起こらないくらいには、連携を結んでおいてほしい。では、一旦失礼する。任務が終わり次第すぐに戻るが、俺が席を外している間は頼んだぞ。」

 

 そう言って夜蛾先生は急いでこの場を立ち去ってしまった。うっそでしょ?マジでこの状況になんの?

 勘弁してくれ……。

 

「………どうすんのこれ?」

 

「私に聞かないでくれ……。」

 

 いなくなってしまった担任を困惑して見送りながら、隣にいた傑に話しかける。

 こちらの問いかけを聞いた傑は、引きつった表情をしながら、自分も困惑しているんだと訴えるように告げて来た。

 

「……ちょっといい?」

 

 どうしよう……とこの場を切り抜けるための方法を考えていると、声をかけてくる者が一人。

 視線をそちらに向けてみれば、教室であるにも関わらず、堂々とタバコを咥えている、家入 硝子がそこにいた。

 

 

 




 瑠風
 呪術高専にやってきたマスター。仲良くなれるといいけどと考えながら過ごしていたら、家入に話しかけられた。
 おそらくだが、彼女が一番仲良くなるのは夏油。

 夏油
 瑠風と一緒に呪術高専へやってきた呪術師。五条からの視線がめちゃくちゃ気になった。

 五条 悟
 入学してきた奴らにヤベーの二人が混ざっていて愕然とした次期最強。
 めちゃくちゃ見てくる青髪に、軽く引いていた。
 警戒されてね?俺。

 家入 硝子
 呪術高専へ入学してきたもう一人の女子生徒。
 同性がいてちょっとホッとした。

 オルタニキ
 五条をガン見していた狂王。サングラスの向こうの眼から妙な力を感じ取ったので、無言で見ていたのが真相である。


 
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