IF〜気がついたら絆レベルカンストした狂王と一緒に呪術廻戦の世界にいた話〜 作:時長凜祢@二次創作主力垢
傑と共にキャンプ場へと戻ってみると、私の両親と、おそらく……いや、絶対傑の両親と思わしき2人組が私たちに気づき、驚いたように目を丸くしては、こちらの方へと走り寄って来た。
どこに行っていたのかと聞かれ、一瞬私たちは顔を見合わせ、少しだけキャンプ場を探索していたら偶然出会したと同時に告げれば、互いの両親が一瞬目を丸くしたあと、うろつくのは構わないけど、ちゃんと一言言ってから行けと怒られた。
え、君って両親に何も言わずに呪霊の溜まり場にいたの?と言うような表情を同時にして、互いに見つめあってしまった時はちょっと笑いそうになってしまった。
なんで私らシンクロしてるんだ。
まぁ、でもそのあとは一緒にごめんなさいって謝罪したから、お説教は終わったけどね。
で、これがきっかけになったのか、私たちの両親は意気投合し、なんかすごく仲良くなった。
ついでに私と傑はどっちも携帯電話を持っていたのでメアドと番号を交換した。
……スマホだったらLI○Eとかで話しまくれたんだけどなぁ。まぁいっか。
「なんか、私たちの両親仲良くなっちゃったね。」
「本当にね。でも、いいことじゃないかな?」
「まぁね。」
そんなことを思いながらカレーを頬張る。ちなみに、このカレーは互いの母親が作ったものである。
キャンプと言ったらカレーでしょ!と2人して言ったかと思えば、そのままさくさくと作りはじめてしまった。
ちなみに、父親側はカレーを食べながら酒を飲み交わし、なんかお話中。
というか、現在の構図、父親同士、母親同士、子供同士って感じなんだよね。
当然といえば当然だけどさ。
「そう言えば、私に呪いや呪霊のことを教えてくれた人なんだけど、呪霊を祓うことができる呪術師は、術式と言うものを持っていて、それを使って戦うのだと言っていたんだ。瑠風の……バーサーカーを呼び出して使役すると言うそれも術式と呼ばれるものなのかな?」
「んー……かもしれないね。いつのまにか使えるようになっていたから、詳しくはわからないけど。」
「なるほど。私にもあるのかな……」
「そうだなぁ……なんか変なものを拾ったりしたことはある?」
「変なもの?」
「うん。」
「言われてみれば……。確か、呪術師である人と出会った時、変なものを拾った記憶があるよ。」
「どんなもの?」
「これなんだけど……」
親は親で盛り上がってるなぁ……と思いながら、傑と話していると、こちらの質問に何か思い出したように彼は黒い玉を見せて来た。
……どう見ても呪霊団子だなこれ。
「傑。それ、呪霊の塊。」
「え」
「なんでそんなものを持ってるのさ?」
「えっと……私に呪いに関して教えてくれた人の落とし物かと思って……」
「マジか。」
なんでそんな勘違いをしたんだと一瞬ツッコミたくなってしまった。いや、まぁ、きっかけがこれだったんだろうけど、流石にちょっと困惑してしまう。
「おやおや。随分と面白いものをお持ちのご様子で。どうなさったんです?そ・れ?」
「「うわぁ!?」」
まさかの考えに至っていた傑の言葉に引きつった笑みを浮かべていると、背後から聞き慣れた声が聞こえて来た。
私と傑は思わずびっくりして声を出す。そして、慌てて声が聞こえて来た背後の方へと目を向けた。
そこには、キャンプに適した服装でありながらもすごくおしゃれに着こなしているコヤンスカヤの姿があった。
「おや、スカヤくんじゃないか。」
「こんにちは、御子神会長。」
「ああ、こんにちは。スカヤくんもキャンプに来ていたのかい?」
「ええ。本日は会長のご意向により、財閥全体がキッパリと定時上がりになりましたので、私も自然あふれた場所で息抜きをばと思いまして。こちらのキャンプ場のことは絶好のヒーリングスポットで有名だったので、足を運んでみたのです。まさか、会長たちも過ごしていらっしゃるとは思いもよりませんでしたが。」
「せっかくの春休みだからね。娘と妻に、自然の中でのびのびと過ごしてもらおうと思ってここに来てみたんだ。星が綺麗だと聞いてね。瑠風と潮音に見せてあげたくて。」
「なるほど。それで本日の夜をお選びになられて……まぁ、今はプライベートですし、お話はこれまでに致しましょう。」
「それもそうだね。会社でも顔を見合わせている人間と、プライベートまで一緒というのは少し息苦しく感じてしまうだろうし。君もゆっくりと休んでくれ。」
「ええ。そうさせていただきます。ところで瑠風お嬢様。何やら随分と年の近い殿方と一緒ですねぇ。どうなさったんです、その方?」
私たちを蚊帳の外にして、父さんと言葉を交わしていたコヤンスカヤ。
しかし、彼女は不意に私の方に目を向けては、傑について聞いて来た。
「彼は夏油 傑って言って、今日、ここで知り合ったんだよ。ちょっと奥の方でね。」
「奥の方……?ああ、なるほど。そう言うことでしたか。彼はしっかりと暴れてくださいましたか?」
「もちろん。まぁ、現在進行形で不機嫌中だけどね。」
「それは瑠風お嬢様がポッと出の殿方に構いすぎるからでは?後日どうなるかわかりませんよ?」
「……一番私が理解してるから言わないでくれ。」
「おやまぁ……。んふふ。近々、彼のマーキングがべったりとつけられたあなたをみることができそうですねぇ。獣に好かれたりするからこうなるのですよ。これを機に、絆を深める相手はよく考えたほうがよろしいかと。まぁ、お気に入りだったからと彼と過ごし過ぎたお嬢様は、すでに手遅れでしょうけど。」
コヤンスカヤの言葉がぐっさりと突き刺さる。そうだよ、既に手遅れだよ。
やっぱりバーサーカーってちょっとめんどくさ……ゲフンッ。
まぁ、いざと言う時はアビゲイル辺りに協力してもらって、オルタニキの動きを封じてもらおうかな……。無理な気もするけど。
「まぁ、瑠風お嬢様の殿方事情は今は置いておきましょう。王様のお気に入りをイジり過ぎたら、いくら力関係有利と言えど、グッサリと有利不利無視で抉られてしまいそうですし。それよりも、何やら面白いものをお持ちですわね、夏油傑さん?」
「えっと……」
ニヤニヤと笑いながらこちらを揶揄っていたコヤンスカヤだが、そのターゲットを今度は傑に移す。
彼女の蜂蜜のような金色の瞳が向けられているのは呪霊団子。傑は警戒心を少しだけ見せながら、コヤンスカヤを見つめ返す。
「すみません。少しばかりお嬢様方をお借りしますね。ちょっと気になることがありますので。ああ、その前に夏油傑さん。連絡したい方がいらっしゃるのであれば、先に御連絡をば。私とのお話は、少しばかり長くなりそうなので、やっておきたいことは先に済ませておくべきですよ?」
そんな傑の様子など気にしていないのか、コヤンスカヤは私たちの両親に一言そう告げて小さく笑う。
人当たりのいい微笑みは、人を騙すには十分すぎるものであり、彼女はなんの危害も与えないと思わせるようなものだった。
彼女の本性、本来の姿。それらを知っている私とオルタニキは、とりあえず今は危害を加えるつもりはないのだと言う認識をしつつも、何を仕掛けてくるかわからないため、油断だけは決してしない。
まぁ、コヤンスカヤは私の味方だから、余程の気まぐれを起こすか、暇潰しを求めない限り、危害を加えないとわかってはいるけど。
「では、ご両親から了承も得ましたし、済ませることを済ませて、3人でお話し致しましょうか?」
「わかりました。」
「……まぁ、いいけどさ。」
『……何を企んでやがるんだこの狐女。』
完全にコヤンスカヤを信じきっている私の両親と夏油両親、そして傑の5人とは違い、オルタニキと私はコヤンスカヤの目的がよくわからないと言う理由から訝しむ。
彼女は私たちがこんな反応をするとわかっていたのか、それとも気にしていないのか、何かしらの反応を見せることなく、キャンプ場の管理人さんがいるコテージの方へと歩き始める。
……いったい、彼女がしたい話ってなんなんだ?
瑠風
夏油と仲良くお話ししながらカレーをもぐもぐ食べていた。
突然合流して来たコヤンスカヤに驚きつつ、彼女がなんのために合流したのか様子見をしている。
一応、厄介ごとはしてこないと……信じたい。
オルタニキ
相変わらず不機嫌な狂王様。
しかし、突然合流してきたコヤンスカヤが現れた瞬間、不機嫌から警戒モードに移行した。
いったい何を企んでやがるんだこの狐女。
夏油
瑠風と仲良くカレーを食べながら、呪霊に関して話していた。
呪霊に関して教えてくれたた呪術師の落とし物かと思って、いくつか呪霊団子を持っていた。自身が一部の低級呪霊を変えたことに気づかずに。
突然現れたコヤンスカヤにびっくりしたが、悪い人ではないのかな?と考えるが、なんらかの違和感を覚えていたりもする。
御子神天音&御子神
コヤンスカヤが同じキャンプ場に来ていたことに驚いた御子神夫婦。
だが、彼女の仕事っぷりなどは知っているので、完全に信頼と信用を向けている。
夏油夫婦
御子神夫婦と仲良くなった傑の両親。
互いに旦那同士、嫁同士で話しながら盛り上がっていた。
息子の傑が、御子神夫婦の娘である瑠風と仲良くしていることにほっこり。
突然現れたコヤンスカヤには少し驚いたが、やっぱり大きな財閥には綺麗な人が集まるんだ……と別の感想を抱いていた。
オチアンケート 主人公の恋愛相手は?
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クー・フーリン・オルタ
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夏油 傑
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