IF〜気がついたら絆レベルカンストした狂王と一緒に呪術廻戦の世界にいた話〜   作:時長凜祢@二次創作主力垢

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06.夏油の術式

 彼がもらったという呪術師として活動している人間の名刺。

 そこに記されている電話番号にキャンプ場で起こったことを話した傑と合流した私は、キャンプ場から少し歩いたらたどり着ける川辺へとやって来た。

 川辺付近には既にコヤンスカヤが待っており、私と傑の気配に気づくなり、こちらの方へと視線を向けて来る。

 

「お待ちしておりました、瑠風お嬢様。夏油傑さん。」

 

 そのコヤンスカヤは、いわゆる秘書モードのコヤンスカヤ。私のことをお嬢様と呼ぶ状態の彼女。

 しかし、わずかながらに呪力を滲ませ、人間ではないことを主張する。

 おそらくだけど、傑に気づかせるためだろう。お前の目の前にいる存在は、御子神瑠風に仕えるサーヴァントであると。

 

「!!」

 

 彼女の読みは見事に当たる。わずかに発せられる呪力に傑は警戒心を顕にして、同時に私の前に立ち塞がり、真っ直ぐとコヤンスカヤを……いや、どう見ても私を守ろうとしてる体勢なんですがそれは……。

 

「んふふ。いい反応をしてくださいますねぇ。ですが、ご安心ください。(わたくし)も彼女のサーヴァントです。少々、立場や在り方がバーサーカーとは違いますがね。」

 

 反射的に守ろうとしたの?と内心思いながら傑を見つめていると、コヤンスカヤが面白いものを見たと言わんばかりの反応を見せる。

 呪力による圧迫感を放ちながら、クスクスと揶揄うように笑う姿はまるで悪役のようだけど、これでも一応味方である。

 悪役にしか見えないけど。ある意味悪役で間違いないけど。

 

「……瑠風。彼女が言ってることは本当かい?本当に、瑠風のサーヴァントで間違いないのかい?お嬢様だとか、君のサーヴァントだとか偽りを言って近づいて来てる呪霊じゃないのかな?」

 

「コヤンスカヤ、全く信じられていないよ。」

 

「んもう……ひどい殿方ですねぇ。見ての通り、(わたくし)は誠意を以って真実を話しているだけですのに。」

 

 拗ねたような表情をしながら、真実だと言い返すコヤンスカヤだが、傑の警戒は解ける様子がない。

 コヤンスカヤはかなり抑えて呪力を放出しているのに、ここまで警戒されるってどれだけ異質な呪力なんだ。

 それとも、私が慣れているせいで感覚が狂ってるのだろうか。

 どちらにせよ、このままじゃ埒が開かないし、なんとか信じさせなくては……。

 

「真実だね。彼女は私のサーヴァントであり、普段は父さんの秘書を務めて人に紛れてる。まぁ、彼女を警戒してしまうのも無理はないと思ってるよ。なんせ彼女の正体は、動物たち怨嗟の声より生まれ落ちた厄災神。呪いの塊となんら変わりはない存在だ。私が連れ歩くサーヴァントの中でも危険レベルが段違いだから、その警戒は否定しない。でも、とりあえずは信じてくれないかな?彼女を信じることが無理なら、彼女を信じる私を信じてくれてもいい。まぁ、今はまだ大丈夫さ。もし、何かしてきそうだったら、やっちゃえバーサーカーって言えばいいし、問題はないよ。」

 

「……マスター。確かにその言葉は間違いないのですが、少しばかりひどすぎません?(わたくし)、マスターのサーヴァントですよね?容赦無く同士討ちさせようとしないでくださいません?」

 

「俺は別に構わないがな。瑠風のサーヴァントは俺だけでいい。」

 

「ちょっと狂王さん?殺気を向けないでくださいます?あなたの殺気、(わたくし)の全毛が逆立ち、鳥肌もスタンディングオベーションをしてしまうのですが。」

 

「知るか。」

 

 とりあえず私は、傑にコヤンスカヤが味方なのは真実であることを告げる。

 警戒するのも無理はないと言うフォローも入れつつ、彼女がどんな存在であるかも話す。

 すると、傑の警戒は少しずつ緩和していき、最終的には最小限の警戒にまで落ち着かせることができた。

 まぁ、オルタニキが動かない間は大丈夫って言葉がなんとか功を成したかな。

 彼がいるなら、まぁ、大丈夫か……とばかりに納得した様子を見せている。

 

「……正体も明かしましたし、こちらも一旦秘書モードをやめ、厄災神モードでお話し致しましょうか。ああ、ご安心ください。(わたくし)、決してマスターや夏油さんに危害は加えません。そちらの王様も怖いですしねぇ。」

 

 そんな傑の反応に少しだけ拗ねたような表情を見せたコヤンスカヤだが、すぐに頭を切り替えて自身の呪力を解放する。

 その瞬間、彼女の姿は赤と黒が混ざった光に飲み込まれる。

 リソースをふんだんに注ぎ込んだオルタニキ程ではないけど、相変わらず厄災神の気配はおっかないと思いながら、視線を傑に向けてみると、彼は今にもぶっ倒れそうな顔色をしていた。

 こればかりは仕方ないと考える。なぜならコヤンスカヤは怨嗟の塊。獣たちが抱くあらゆる感情から生まれた厄災神。

 宿っている呪力はまず普通じゃない。その量も、質もかなりのものだ。

 特級の中でもかなりヤバイ分類ではないかと思われる。太歳星君ほどではないかもしれないけど。

 

「ようやく本来の姿をお見せすることができました。普段の格好は嫌いではないのですが、やはり少々窮屈ですからねぇ……。これで多少は伸び伸びとできると言うものです。一番は獣としての姿ではありますが、宝具を展開する時以外は、彼方の姿に戻れませんし、多少解放された此方で我慢致しましょう。」

 

 赤と黒が混ざる光が弾けたかと思えば、6の耳と5の尾を持つ白にも近い金の髪を持つ存在が現れる。

 同時に辺りに放たれるのは、息苦しくなるような重圧と、禍々しい強大な呪力。

 常にオルタニキが側にいるからか、特に私は体調の変化を引き起こしていないが、傑は今にも膝から崩れ落ちそうな状態になっている。

 これじゃあ話ができないな……そう判断した私は、すぐに空に手を翳し、ある言葉を紡ぐ。

 

「すぐ楽にしてあげるよ。本当は大きく力を使いたいところだけど、あれを使ったら意識を失っちゃうからね。母さんたちが心配してしまう。まぁ、呪力による悪影響を防ぐだけなら、こっちの方が手っ取り早いからいいか。天雨清澄(てんうせいちょう)。」

 

 静かに言葉を紡げば、一瞬だけ私の呪力が辺りに広がり、呪力により生み出された雨が降り注ぐ。

 これは、私が使える一つの能力で、此方が解除するまでは、強大な呪力による不調を無効にすることができる力だ。

 反転術式のようなものではあるけど、回復はできない。あくまで呪力による不調をなくすだけだからね。

 回復ができれば一番なんだけど、あっちは私の領域展開でしか見せることができない。

 

「……息が…………。」

 

「マスターが使用する呪力の影響を防ぐための特殊な結界ですわ。」

 

「呪力の影響を防ぐための結界?」

 

「はい。マスターの半径5メートル以内に存在しているものに降りかかる呪力を防ぐものでして、その中にいる間は、呪力を浴びた際に発生する不調を打ち消します。(わたくし)たちのマスターは、呪術を独自で習得できるくらいには才能がありまして、いろいろ能力を持ち合わせております。そのうちの一つが此方の能力で、浄化等はできませんが、呪力の影響を防ぐだけでもかなり楽になるでしょう。」

 

「まぁ、確かに楽になったけど……」

 

「あのままではおそらくですが、夏油さんは倒れていたでしょうねぇ。(わたくし)の呪力……そんなに刺激的でしたか?」

 

「…………。」

 

 ニヤニヤと笑いながら傑に話しかけるコヤンスカヤと、コヤンスカヤに話しかけられて表情を不快感に歪ませる傑。

 どことなく険悪ムードな2人の様子に、私は苦笑いを溢す。コヤンスカヤ、あまり傑を煽らないで。

 

「そんなことよりコヤンスカヤ。傑の術式に関して、君は理解できてるんだろう?そろそろ話してあげたらどうかな?」

 

「おっとそうでした。あまりにも揶揄うのが楽しかったものでつい、本題を忘れてしまうところでしたわ。」

 

 私が紡いだ注意に、コヤンスカヤがすぐに反応を示す。傑は、傑の術式を理解しているのだろうと言う質問に対して肯定する言葉を紡いだコヤンスカヤに驚いたような表情をしては、私の方に目を向ける。

 本当なのか?と言う意味と思われる。

 それに小さく頷けば、傑は静かにコヤンスカヤへと目を向けた。

 

「いったい、私の術式はどんな術式なんだい?」

 

「呪霊を自身が取り込むことにより、その力を使用することができる術式、呪霊操術と呼ばれるものです。」

 

「呪霊操術……。」

 

「ええ。そうですねぇ……試しに見せるのがよろしいでしょうか。先程持ち合わせていた呪霊の塊、一ついただけますか?」

 

「え?ああ……構わないけど……」

 

 コヤンスカヤの言葉を聞いて、傑が静かに呪霊団子を見せる。するとコヤンスカヤは複数あるうちの一つの呪霊団子を取り上げて、それを空へ投げる。

 だが、すぐにそれを5本の尾で包み込むように取り込で、その場で呪霊を発生させる。

 

「うわ!?」

 

「んふふ。いい反応、ありがとうございます。」

 

「……動物型の呪霊だからそれを取ったのか。」

 

「だって毛を持たぬ呪霊ってなんだか嫌ですもの。まぁ、(わたくし)の場合は、吸収した呪霊を作り替える力も持ち合わせてはおりますので、正確にはどれを回収しようが構わないのですが、呪霊を取り込み、その呪霊を使役することを見せるのであれば、作り替えたら意味がないじゃないですか。」

 

「まぁ、そうだけどね……。」

 

 驚く傑を横目にコヤンスカヤと会話を交わす。

 傑の反応にくすくすと笑う彼女は、どことなく楽しげである。

 まぁ、それはそれとしてだ。

 

「これが呪霊操術。この呪霊、見たことあるでしょ?」

 

「あ……ああ。呪術師に出会った時にいた呪霊の姿と同じだよ。これが、呪霊操術?」

 

「はい。呪霊操術とは、降伏させた呪霊を球状にしてから体内に取り込み、自在に使役する術式でして。数の暴力で押し切るだけでなく、術者との連携攻撃を仕掛けることも可能になります。まぁ、その本質は呪霊を介する形で術式を複数使用可能になることですがね。本来、術式は1人の呪術師に1つしか会得できないので、大量の術式を使えるのはかなりのメリットになるでしょうね。」

 

「そうなのか……。えっと、コヤンスカヤさん。どうやって呪霊を取り込めばいいのかな?私は、あなたのように吸収することはできないんだけど……」

 

 呪霊操術がどんな力か教えられた傑が、コヤンスカヤに呪霊の取り込み方を問いかける。

 

「そうですねぇ。人間が呪霊を取り込むには経口摂取以外ないかと。」

 

「経口摂取……」

 

「ええ。まぁ、呪霊操術を扱えるなら例え飲み込んでも体に害が発生することはないでしょうし、安心して経口摂取をすると良いでしょう。」

 

「……飲み込むのか。」

 

「呪霊を飲み込むってかなり勇気がいることでは?」

 

 やっぱり取り込み方はそれしかないのかと思いながら、呪霊団子を眺めていると、傑が手にしていたそれを口内へと放り込む。

 思わず「あ……」と言う声が出てしまったのは仕方ない。だって、どんな味がするのかを、私は漫画で知っていたから。

 

「ゔおぇ゛……っ!?」

 

「おっふ……」

 

「まぁ、ゲロ不味ですけどね。」

 

「今言うんじゃない。」

 

 傑があまりにも表情を歪めるものだから、釣られて顔を歪めてしまう。

 そりゃそうだ。吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みしたかのような味をしているのだから、はじめて口にした時はそんな反応にもなってしまう。

 今にも吐きそうになってる傑の背中に触れながら、よしよしと優しく撫でてみれば、彼は青い顔をしたままありがとうと言ってきた。

 

「これは相当エグい味をしているご様子で……」

 

「ゔ……ん゛……筆舌し難い味だね……。近い表現をするとしたら……吐瀉物を処理した雑巾を口に入れた感じかな……。」

 

「うわ……」

 

 とりあえず口直しができるように、荷物の中からフルーツの飴を持ってきて正解だった。

 そう思いながら、傑に飴を見せて、食べる?と聞けば、彼は小さく頷いたあと、私が見せた飴を取り上げた。

 でも、すぐには口にすることなく、残りの呪霊団子を口に入れる。無理しない方がいいのではと思ったけど、全部飲み込んだあとで飴を口に入れる方がいいと彼は考えたらしい。

 

「………はぁ……やっと落ち着けた。」

 

「うん。お疲れ様……。」

 

「……いくら術式のためとは言え、んなもん口にしなきゃならねぇとか正気か?」

 

「人間ではそれくらいしか取り込む方法がありませんからねぇ。仕方ないかと思われます。マスターが使うような呪力や呪霊を吸収する術があれば話は別ですが、こればかりは彼女の術式による天性のものですから不可能でしょうね。」

 

「瑠風の術式?」

 

「うん。」

 

 飴玉を舐めながらこちらの術式に興味を示す傑。まぁ、彼には別に教えても構わないかな。

 どうせ、これから関わりが強くなるわけだし。

 

「私が持つ術式は、召来霊術(しょうらいれいじゅつ)と言う術式で、見ての通り、自身の呪力を利用することにより、戦力となる存在を召喚し、戦うものなんだ。降霊術に似ているけど、こっちの場合は降霊するために必要な媒体が必要なくてね。おまけに、全員それぞれ意思があり、完全に制御することはできない。あと、呪霊とは違い、彼ら、または彼女らは、非術師であっても実態を掴むことができる。まぁ、攻撃は呪力を帯びたものじゃないと当てることができないけど。」

 

「それと、召来霊術は自身に縁のある存在の術式や能力を一時的に自身に付与し、使用することが可能です。まぁ、使用したあと、使用した能力によってはぶっ倒れて意識が吹っ飛んでしまいますが、滅多に起こるものではありません。」

 

「で、まぁ、その能力の副作用なのか知らないけど、私は呪霊が持ち合わせていた呪力を吸収することができてね。コヤンスカヤや傑のように、回収した呪霊の呪力を媒体にして、その呪力を持っていた呪霊を呼び出して使役する呪霊操術じみたものも使用できるんだ。若干弱体化はするけど、私の呪力を上乗せしたら、倒した時と同じ強さ、またはそれ以上の強さを与えることもできる。かなり疲れるけどね。」

 

「ちなみに、マスターが現在使用中の天雨清澄に関しては、ただ単に呪力の操作による特殊結界なので、生得術式とはまた違った能力だったりします。」

 

「呪霊を祓ったり、回復なんかの芸当はできない雑魚能力だけどね。」

 

「いや、呪力の影響を防ぐだけでもかなり使い道はありそうだけど。」

 

 多分、戦いに向かない能力だから、御三家のお年寄りの皆さんや、古臭い思想を持ち合わせている皆さんからはおもっくそ罵られると思うけどね。

 クソガキ五条からも使えねぇって言われそうだよ。まぁ、本来の術式じゃないからどうでもいいけど。

 

「自分の術式に関して、少しは理解できたかな?」

 

「ああ。教えてくれてありがとう、瑠風。コヤンスカヤさん。」

 

「どういたしまして。」

 

「お役に立てたのであれば何よりです。」

 

 そんなことを思いながら、私たちは傑にしていた能力についての確認等を終了する。

 うーん……文字通りゲロ不味な呪霊団子を経口摂取でしか吸収できないって言うデメリットを無くせないかと思って話してみたけど、やっぱりダメなのか……。

 ……とりあえず、傑には飲み込んだあとの口直しとして飴とかガムを持っといた方がいいかもよってアドバイスしておこうかな。

 

 

 

 




 瑠風
 コヤンスカヤが持ち合わせている強大な呪力により、傑がぶっ倒れないようにと、防壁用の呪術を使用して守っていた。
 自身が使う術式に名前をつけ、オリジナル術式を使う。

 術式名
【召来霊術】……瑠風がメインに使う術式で、彼女の生得術式。効果としては、自身の呪力を媒体にしてサーヴァントを召喚し、使役すると言うシンプルなもの。生まれつき、胸元にあった痣が実は令呪であり、それを利用することにより、サーヴァントに呪力を供給している。
 サーヴァントそのものを召喚するだけでなく、サーヴァントの能力を自身の肉体に召来し、瑠風本人が使用する降霊術のような真似事を可能とするが、降霊術とは違い、能力だけを付与し、自身の術式として、サーヴァントの宝具を使用するもの。
 しかし、使用後は極度の疲労状態に陥るため、大抵疲労と呪力不足の影響で意識を失ってしまうので、使用するタイミングは見極めなくてはならない。
 副作用として、祓った呪霊の呪力を回収し、自身の力を回復する、または、回収した呪霊の呪力を媒体にして、祓った呪霊そのものを召来するという芸当が可能で、呪霊操術に似た術式を使用することができる。
 が、こちらを使った場合、呪霊は基本的に弱体化してしまう上、余程のことがない限り、永久的な使役はできない。

【天雨清澄】
 生得術式とはまた別の術式で、反転術式に近い能力。だが、効果は自信の半径5メートル以内に存在する生き物全体に作用する呪力をシャットダウンし、呪力による不調等を引き起こさないようにする程度のものであり、呪霊を祓うことや、ダメージを回復することはできない。
 だが、使い方によっては、一時的な呪霊の弱体化を狙えると彼女は思っているようで、防壁とデバフ付与能力として使用できないか考えている。


 オルタニキ
 瑠風のサーヴァントは俺だけでいいだろと自信満々に言ってる狂王殿。
 彼女から命令されたら、コヤンスカヤすらも消滅させるつもりだし、他のサーヴァントも消滅させるつもり。
 指示がなければやらないが、コヤンスカヤに関しては、たまにうざったいので黙らせれねぇかなと考えている。

 闇のコヤンスカヤ
 こちらでも人の術式等を平然と見抜く厄災神。夏油が使用する術式、呪霊操術を使用することが可能なため、彼に呪霊操術とは何かを教えた。

 夏油
 コヤンスカヤにより、自身の生得術式を知ることになった救済対象その1。
 文字通りゲロ不味な呪霊団子を口にしなくてはいけないと言うデメリットにかなり不満を抱いたが、使えるものは使っとこうの精神で我慢する。
 瑠風から口直しに飴とかガム持っていたら?と言われ、それがいいかもしれないと溜め息を吐いた。

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