遂に迎えた。
リーニュ・ドロワット当日。
体育館に生徒達が集まって来る中、
DJを務める流貴、ダイタクヘリオス、
オープニングで踊るフジキセキ、セイウンスカイ。
オーケストラを披露する楽団がスタンバイし、
楽器のチューニング等をしている。
「私達の踊る曲は、
シャカールさんが作ってくれたんですが、
オーケストラまで付くとは驚きですねぇ。」
「俺も驚いた。ファインの顔の広さは、
知ってるつもりだったけど。」
流貴は知る由も無いが、
シャカールがファインのラーメンに付き合い、
知り合いの楽団を招いた形である。
「ところでシャカールさん本人は、
何処に居るんですか?」
「一応来るようには言ったけど、
結局DJの返事もしてねぇみたいだし、
俺達で盛り上げるしかないな。」
「神ったウチらに、任しとけって!
トレピもテンアゲよろ!」
「ああ、派手にカマすぞ!」
「そろそろ私達の出番だね、行こうかスカイ。」
「はいは~い。」
演奏された楽曲は、
オーケストラでありながらもハイスピード、
エレキドラムのツーバスのような音も聞こえる。
(電子組も居るのか?
クラシック専門じゃなさそうだな)
フジとスカイによるダンスは、
社交ダンスのようにゆったりシンクロしていた。
しかしハイタッチの様な動きから、
バラバラのハイスピードなダンスへと切り替わる。
これによって会場を一気に盛り上げる。
____
そして迎えたDJタイム。
トップバッターは流貴。
MCのウマ娘によって紹介が入る。
「さぁ始まりました。
皆さんお待ちかねDJタイム!」
「最初にDJを努めて頂くのは、
DJアクセルさん!カッマッセッ~!」
演奏機材が組まれたステージに立つ流貴。
その出で立ちはクールなスーツスタイル。
ブラックのワイシャツに、
スパンコール入りのシルバーのネクタイ、
上着も黒で統一している。
髪にシルバーのカラーワックスでメッシュを入れ、
ピアスをリングからチェーンに変えている。
ヘッドバンキングに合わせ揺れる事と、
ステージのライトを意識したコーディネートだ。
ステージに一礼して演奏に入る。
PCのセットリストを起動し、
シンセサイザーでオルガン調の演奏が始まる。
その音色に一瞬会場は戸惑うが、
すぐに聞き覚えのある曲に繋がった。
バラエティ番組等にも使用され、
車やF1よく知らない者でも、
殆どの者が知っているであろう曲。
TRUTH 20 anniversary version
By.T-SQUARE
(聞いた事、あるかも。)
(あれ?この曲知ってる!)
会場がノって来た雰囲気を感じながら、
楽団にアイコンタクトを送る。
するとBメロからサックス奏者、
ドラマーが演奏に参加してきた。
(せっかく来てもらったんだ、
一緒に
その様子を体育館の2階から見ているシャカール。
「マジかアイツ。会場だけじゃなく、
楽団までまとめてノせやがった。
やっぱり場慣れしてんだなァ。」
そこに一人のウマ娘が近付いてきた。