世界一の魔法使い系ヒーローを目指すヒーローアカデミア Ⅱ   作:シド・ブランドーMk-Ⅳ(地底の住人)

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悪夢の襲来

 

朝のホームルーム時、教室はなんとも言えない緊張感が流れた。

 

「今日のホームルームは少し特別なことをやってもらう。それは…」

我々の担任、相澤消太のいう特別なことが少しみんなの中でトラウマになりつつあったのだ。そりゃあそうだ。入学初日に最下位除籍なんていう先生の特別なことなど、何を言われてもおかしくなかったからだ。

 

「学級委員長を決めてもらう。」

 

「「「「学校っぽいのキター!」」」」

 

その思いはいい意味で裏切られ、生徒たちは思わずそう叫んだのだった。

そして、

 

「はいはい!俺やる!」

から、

 

「僕の為にあるやつ」

やら

 

「俺がなったら女子のスカート丈30cm!」

などよく分からない立候補をしてる奴もいた。

 

「みんな静粛に!やりたい人がやれるものではないだろう!ここは公平に投票で決めようじゃないか!」

 

「時間内に決めればなんでもいいよ。…じゃあ俺は寝るから。後はよろしく。」

 

──昼食時、職員室にて──

 

「おい黒霧、さっさとヒーロー科のカリキュラムを探すぞ。」

 

「わかりました。」

 

うんうん。予定通り来てるみたいだな。そして屈折魔法を使ってる僕のことには気付いていない…と。

怒られないように分身して相沢先生のところに報告しに行かなきゃね。

そして僕は、3人に分身した。

 

「(写メ撮ってからの)ちょっとちょっとあんた達、何やってんのさ。破損に不法侵入、その上窃盗。自分たちが悪いことやってるって自覚ある?今なら逃げたって言い訳しといてあげるから盗もうとしてるもの諦めて帰った方がいいと思うよ?」

 

「もう気付かれたのか!」

 

「…フッ。ガキ、俺たちは敵だぞ。はいそうですかって大人しく帰るわけないだろ。」

 

だよね。そんなんで帰ったらなんで敵なんかやってんだって話だもんね。

 

「じゃあ悪いけど、拘束させてもらうよ!」

 

ーその頃、雄英高校ゲート前ー

 

相沢先生たちはマスコミの対処に追われていた。

僕はその相沢先生の後ろに姿くらましで現れた。

 

「相沢先生!」

 

急に後ろから現れた僕を見て、マスコミたちは騒ぎ始めたが、今はそんなの関係ない

 

「…天野か、なんだ。いまマスコミの対処で忙しいんだ。あとにしてくれ。そもそも勝手に個性は使ったらだめだろ。」

 

「そんなこと言ってる場合じゃあないんだって!!…職員室に敵が現れたんですよ。僕の分身が相手しています。はやく来てください。」

 

「…⁉分かった。マイク、いったんここは任せる。職員室に用事ができた」

 

「え⁉…マジで⁉」

 

「マイク先生、よろしくお願いします。」

 

ー職員室前ー

 

僕は、職員室に入る前に注意事項を説明しておいた。

 

「先生、手短に言います。僕の分身体はいま奴らと戦っています。もしやられたら急いでそっちの方に行ってください。生徒がやられたのに先生が心配しないなんて違和感ありまくりなんで。あと僕の個性は奴らにテレポートだと認識されています。」

 

「分かった」

 

ー職員室内ー

 

「…おい黒霧、さっさと探せ。俺はこのガキを殺す。」

 

「無視してるんじゃないよ!」

 

そう言うと僕は姿くらましで敵の後ろに回り込む。

 

「無視なんかしてねぇよ。…ところでお前、自分以外はテレポート出来ないのか?自分以外のものもテレポート出来たら勝ち目はあったのにな。まぁ、触っちまったから、もう関係ねえけどな。」

 

そう言われた途端、触られたところから身体が崩れ始めた。

 

「…な、なんだこれ!?」

 

「…見つかりました!例のものです。」

 

「クソども!そこまでだ!」

 

ナイスタイミングだよ相沢先生。

 

「…?誰だ?あのヒーロー。」

 

「アングラ系ヒーローのイレイザーヘッドです」

 

「ふぅん…まぁ今はいいや。残念だったなヒーロー。お前の大切な生徒はもうすぐ死ぬ。もし俺たちを捕まえたとしてもこのガキの命は助からん。」

 

「せん…せい…すみま…せん。」

 

「今はゆっくり休め。あとは俺がなんとかしてやる」

 

「ありがとう…ございます」

 

「覚悟しろよクソども。」

 

結果的にはあの2人は逃がしてしまった。

相沢先生が2人の個性を消したまでは順調だったが、机や机の上にあったものを投げられ目を閉じてしまい、そのすきにワープで逃げられてしまったのだ。

 

「いやぁ、すごい演技でしたね、相沢先生。プロも顔負けですよ。」

 

「そんなこと褒められてもうれしくない。」

 

さすがにそこ褒めてもでれないかぁ。

 

「それに、戦ってる姿もかっこよかったです。」

 

「ハァ…そんなとってつけたようなもので褒めても響かんぞ。それより、俺が来るまでの間、何があったのか放課後に説明してもらう」

 

「あ~、やっぱりだめかぁ。先生クールですねぇ。…わかりました。放課後職員室によりますね」

 

そうは言ったものの、相沢は内心少し喜んでいた。

 

─その日の放課後─

 

「ごめんこいし。僕ちょっと職員室に用事あるから待っててくれない?」

 

「私も着いていっちゃダメなの?」

 

…反則だよ!!良いよって言いたくなっちゃうよ!!

でもダメなんだよ!分身とはいえ彼女に向かって舐めプしたら負けましたなんて言えるわけないじゃん!それに心配もかけたくないし!

 

「ごめん。かなり大事な話だから。」

 

「む〜…分かった。じゃあ教室で待っとくね。」

 

「ありがとうね。じゃあちょっと行ってくるわ。」

 

「行ってらっしゃ〜い」

 

──職員室にて──

 

「コンコン…失礼します。相澤先生、今日の出来事を話しに来ました。」

 

「…分かった。校長室に行っててくれ。」

 

そこから僕達は校長室に移動して、校長先生も交えて「敵が来たこと・その個性、何があったか」など相沢先生が来るまでにあったことを全て話た。

 

「5本の指で触ったところを崩壊させる個性とワープの個性か。かなり厄介だな。」

 

「情報提供ありがとう天野くん。…相沢君に知らせたのもグッジョブだったよ。あと、何が目的だったのかはわかるかな?」

 

「すみません。何が目的だったのかはわからないです。あるプリントを手に入れていたのは確認できたんですが、あいつら、例の物としか言っていなかったもんで…」

 

「ありがとう。プリントだったということが分かっただけでも絞れるよ。今日はもうお帰り」

 

「はい。失礼しました」

 

そしてその後、僕はこいしと何事もなく家に帰ったのだった。

 

 

ー敵地ー

 

「聞いてくれ先生、時間割を手に入れるどころか、無謀にも立ち向かってきたヒーロー科の生徒1人を殺ってきたぞ!」

 

「よくやったな弔。これでヒーロー側の信用も落ちる。」

 

先生と呼ばれる人物は、自分の生徒が目的以上の成果をあげたことに喜んでいた。

 

4人はその事に喜んでいたが、どのニュースにもその情報が乗ることは無かった。

 

隠蔽工作なのか、そもそも死んでいないのか、それを確認する手段は当日まで無かった。

 

━━ある日の朝━━

 

そして今日、レスキュー訓練が行われる日がやってきた。

 

一応意味ないとは思うが相澤先生に忠告だけしておこうと思う。

 

「相澤先生。今日のヒーロー基礎学ってなんなんですか?」

 

「今日のヒーロー基礎学はレスキュー訓練だ。…それがどうした。」

 

「いえ、今日の占いで良くないことが起こると出てきたんで、ちょっと気になったんです。…何も無いとは思いますが一応気をつけてください。」

 

「俺は占いとか信じないタイプなんだがな。…だが、お前の個性の練度は評価している。心の中に留めておく。」

 

「先生ってデレることあるんすね。」

 

「…阿保なこと言ってないで席に戻れ。そろそろ授業始まるぞ。」

 

そして昼過ぎ、ヒーロー基礎学の時間がやってきた。予定通り、オールマイトが遅れていて、13号先生の演説が始まった。

 

「…君たちの力は人々を傷つけるためじゃない。助けるためにあるのだと心得て帰ってください。ご清聴、ありがとうございました。」

 

「よし、じゃあまずは…」

 

「先生…占いが当たった。」

 

僕は相澤先生にドームの中を指しながら危険を知らせた。

 

「…!?」

 

「なんだあれ、また入試の時みたいにもう始まってるパターン?」

 

「違う!!…あれは、敵だ!…全員動くなよ!!13号!生徒を守れ!」

 

「13号にイレイザーヘッドですか。先日頂いた教師側のカリキュラムにはオールマイトがここにいるはずなのですが…」

 

「この前のクソども⁉…これが狙いだったのか!」

 

「どこだよ。せっかく大勢引き連れてやってきたのにさぁ…オールマイトがいないなんて…」

 

そこで、俺と目が合った。…いや、あってしまった。

 

「おめぇは!あんときのガキ!なんで生きてやがる⁉イレイザーと戦ってるときに死んだはずだろ⁉」

 

「さぁて…なんでかなぁ」

 

死柄木は驚愕していたが、俺も同じくらい、いや、それ以上にびっくりする光景が目の前にあった。

 

「…!シニスターの連中!?なんであっちの世界にいるはずの敵たちがこっちにいるんだよ!?」

 

「私が連れてきたのさ。魔術師の弟子よ」

 

「…ロキ!?へぇ覚えててくれたんだ。光栄だね、あんたみたいな神に覚えててもらえたなんて。…それよりも、あんた並行世界移動できる術持ってたんだな。」

 

僕がいるせいでかなり変わっちゃったなぁ…敵連合の連中だけなら何とかなりそうだったんだけど、シニスターの連中やらロキがいるならぶっちゃけオールマイトが来ても覆りそうにないんだけど…主にロキのせいで。

 

アベンジャーズに連絡しなきゃまずいかも…

 

「アベンジャーズに連絡しても無駄だぞ。こちらの世界とあちらの世界を分断したからな。何、安心しろ。分断したといっても数日の間だけだ。まぁ、その頃にはすべて終わっているだろうがな」

 

…いやかなりまずいわとりあえず魔術で無理なら科学の力で連絡してみよう。そのための時間稼ぎをしなきゃ!

 

「なにが目的なんだ?」

 

「こちらの世界には父上や兄上のような存在はいない。…つまり!私の邪魔をする奴ら!邪魔できるヤツらはいないって事だ!私はこの世界を支配する!!」

 

「「そんなことさせるわけねぇだろ(ないでしょうが!!)!!」」

 

雄英高校と敵連合の戦いが始まった。

 

ていうか先生たち、俺らの会話聴いてたのか…。まぁそりゃあそうか。

 

更に言えば相澤先生が後で話があるって無言で訴えてくる。

 

…怖い。

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