Dragon ball ODYSSEY   作:キセツ

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 思いつきで書いたドラゴンボールとULTRAMANのクロスオーバーです。ブロリーmodを見て着想を得ました。キャラ崩壊やオリジナル設定などが多いので原作ファンの皆様、本当に申し訳ございません。アドバイス等がございましたら是非よろしくお願いします。


受け継がれる光〜覚醒する魂たち〜

 1人の青年が夢を見ていた。その夢には石でできた現代ではあまり見かけない建造物や白い布を着用した人々が存在していた。人々は笑顔である者は会話をし、ある者は農作物を耕していた。そんな何気ない情景に暗雲が立ち込んだ。空に黒い人影が見えたかと思うと一瞬にして周りに炎が燃え上がった。人々は悲鳴をあげ、逃げ惑う。それに容赦なく人影はエネルギーの塊を放つ。どんどん人が死んでいく・・・青年は恐怖で動けずにいた。その時、真横から眩しい光が現れた。その光は影へ向かい、激しい衝突を起こす。衝撃波は空を揺らし、大地に轟音を響かせていた。やがて光と影は力を溜め、エネルギー波を放った。互いのエネルギー波は激しくぶつかり、その後に大きな爆発を起こした。その爆発に青年も巻き込まれた。腕で顔を隠した。少しした後、腕をどかすとそこは真っ暗な空間になっていた。辺りを見回しても何もないただの暗闇だった。すると目の前に青白い光が現れ、そこから白い服装を着飾った巫女のような女性が現れた。

巫女「貴方は光に選ばれました」

青年「光に選ばれた?それはどう言うことだい?」

巫女「いずれわかります・・貴方は闇と戦う運命にあると」

 青年はまだ疑問を覚え、さらに質問しようとすると巫女は腕を青年の顔の前まであげ、手のひらから光の粒子を放ち、青年を包み込む。青年はそこで夢から目覚めた。

 車の中で目覚めた青年。彼は大学の先輩達と共に車でとある遺跡へと向かっている最中だった。青年のは円佳(まどか)大吾。とある大学の考古学研究会に所属している青年だ。大吾は頭を片手で抑え、夢のことを考えた。光と影の衝突・・光から現れた巫女、そして巫女が言った『光に選ばれた』の意味を考えた。その様子を心配したのか隣の座席に座っていた少女に心配された。

少女「大吾君大丈夫?」

円佳大吾「大丈夫だよ真矢さん。ちょっと変な夢を見ただけだから」

 大吾は少女にそう伝えながら微笑む。少女の名は堺真矢。大吾とは同じ学年で研究会で知り合った仲だ。少しして車が止まり、大吾達は車から降りる。目の前には古墳のような大きな遺跡が建っていた。人里から少し離れたところに建てられたこの遺跡には光を讃えていた種族の墓などがあるらしい。大吾達は遺跡へと入っていく。遺跡に向かった研究会のメンバーは大吾と真矢を含め五人だ。研究会のリーダーを務めている阪田伶花、伶花の友達である宇佐美翠、そして気弱で眼鏡をかけた羽田諭吉。その五人はどんどん遺跡の奥へと向かっていった。

羽田諭吉「だっ大丈夫なんですか伶花さん?誰にも許可取ってないんですよね?それに後輩2人まで連れて」

阪田伶花「大丈夫大丈夫。何かあったらその都度対処すれば良いし」

羽田諭吉「その何かがあったらまずいんですよ・・翠君からもなんか言ってくださいよ」

宇佐美翠「なんか言えって言われてもな。こいつがそう簡単に止まる奴じゃないのはお前も十分わかってんだろ?」

羽田諭吉「そうですけどぉ」

 諭吉の不安をよそに五人は進んでいく。遺跡の中は薄暗く、全員が持ってきていた懐中電灯が頼りとなっていた。大吾はふと自分達以外の人の気配に気づく。少し奥の通路に誰かが通っていったように見えた。大吾はそれを追いかけていった。諭吉が静止するもそれを聞かず、人影を追いかけていく。たどり着いた所は開けた場所だった。壁には様々な絵のようなものが描かれていた。奥の方に目をやると棺が一つ置いてあった。棺の元へ向かうとその棺の上におそらく大理石で作られたオブジェクトと石板が置いてあった。石板には古代文字が書かれており、大吾は手に持ち懐中電灯で照らす。そして大吾が解読できた部分を口に出して読む。

円佳大吾「光の戦士『ティガ』」

 石板を元の場所に戻すと目の前に突然夢に現れた巫女が立っていた。

巫女「お待ちしておりました。大吾」

円佳大吾「なぜ僕の名を?それに待っていたって」

巫女「貴方に伝えたはずです。『光に選ばれた』と」

 巫女は棺の上に乗っていたオブジェクトを手に取り、大吾に渡す。大吾は戸惑いつつもオブジェクトを手に取る。

円佳大吾「これが光に選ばれた証拠なのか?」

巫女「いいえ、これは戦士としての証・・証拠など必要ありません。清く正しく光を信じる者に光は力を差し伸べるのです」

円佳大吾「それがたまたま僕だったのか」

巫女「はい。申し遅れました私の名は『ユザレ』・・貴方を導く為に参りました」

円佳大吾「僕を導くって・・ちょっと!待ってくれ!」

 ユザレは光の粒子となり、徐々に消えていった。大吾は困惑するも足音が近づいて来ることに気づき、そちらに目をやった。

阪田伶花「良かった無事ね。全く一人で動かないでね危ないから」

羽田諭吉「そもそもここに来なければこうならなかったわけで・・」

阪田伶花「はいはい説教は帰ってから聞くわよ。それより円佳君!それ何!?」

 伶花は大吾が持っていたオブジェクトに目をやると大吾に近づき、オブジェクトを奪うような形で手に取り、まじまじと見つめる。

阪田伶花「これ、古代文明の遺産じゃないの〜。よくやったわ円佳君!早速うちの研究室に持ち帰って調べるわよ!」

円佳大吾「あっあのそこに石板がありますよ」

阪田伶花「石板〜ン?パスパス。解読するのめんど〜だから」

宇佐美翠「こっちの方が重要だろ。しょうがないこれは俺が調べるとしよう」

 翠は棺の上に乗っていた石板を持ってきていたバッグに入れ、出口へと向かった。伶花は鼻歌でも歌いそうな上機嫌だったが大吾はそれとは真逆に不安で立ち込んでいた。突如自分の目の前に現れた光の巫女ユザレ。石板に書かれていたティガとは一体なんなのか?頭から離れずにいた。その不安そうな顔を心配そうに見つめる真矢。五人がそれぞれの思いを抱きながら入ってきた出入口から外に出て、車に向かう瞬間、車が突如爆発したのだ。戸惑いを隠せない五人。それして爆発した車の隣に何者かが着地する。外見は肌が紫色で黄色の斑点のような模様が頭にあった。服装も大吾達が身につけているような服でなく、どこか民族が身につけていそうな服装だった。右手にはガントレッドのようなものを装備し、左目には赤色の機械を付けていた。これが大吾の異星人とのファーストコンタクトだった。

異星人「へへへ、やっと姿を現したか。さぁーてどうせ『アレ』持ってんだろ?」

阪田伶花「アレ?アレって何よ?」

異星人「惚けてんじゃねぇよ、今お前が持ってるもんだよ」

 異星人が指を指した。それは伶花が大吾から奪ったオブジェクトだった。伶花は指がどこを指しているのか気づくとオブジェクトと大吾に押しつけた。

異星人「さてとここにお前らにふたつの選択肢を与えてやるよ。まず一つ、『それを俺に渡すか』。二つ、『ここで死ぬか』。さぁどっちか選びな!」

 諭吉は恐怖に震え、大吾に渡すよう進言した。翠と伶花は渡すなと大吾に言い放つ。真矢は異星人の方に目をやっていた。異星人は余裕そうに口角を上げていた。大吾は目を瞑り、息を吐くと異星人に近づく。

円佳大吾「渡せば皆んなを殺さないんだな?」

異星人「あぁそいつをくれれば殺さないかもなぁ」

 異星人はガントレッドを目の前に持っていき、大吾の方を見るとガントレッドを大吾に向けた。

異星人「でもよぉ。別にお前らを生かす理由がねぇんだよなぁ〜。お前らのような戦闘力が低い奴らをな」

 四人は身構える。大吾は一歩引いた。異星人は不敵な笑みを浮かべ、ガントレッドからエネルギー光弾を発射する。諭吉、真矢が目を瞑り、伶花は驚きのあまり硬直化し、翠は大吾の場所へと走り出そうとした。大吾は自分は死ぬと本能的に感じ、オブジェクトとを自分の前に突き出した。その瞬間、オブジェクトの一部分が展開し、そこから眩い光が放たれる。その光は大吾を包み、あまりの眩しさに異星人は手で光を遮ろうとする。光が止み、大吾の姿が露わになった時、誰もが驚いた。黒と銀の甲冑のようなものに身を纏っていたのだ。大吾もまた自身の姿に驚いていた。

異星人「なっなりやがった。こいつが『ティガ』か!」

 そう叫び、異星人は大吾に殴りかかった。大吾はすぐさまその攻撃を避け、異星人の体に組み付く。組み付きながら前進し、そのまま異星人の顔目掛けて殴る。異星人の顔に当たり、少し後退する。

異星人「チッ、まさかティガが現れるとはな・・こいつは一旦引かとするか」

 異星人は宙に浮き、空へ逃げようとする。その瞬間、黄緑色の光弾に当たり、爆発する。地に落ち、体勢を整えようとする。光弾が放たれた所に目をやるとそこには宙に浮いた青年がいた。青年は右手にエネルギーを溜め、先程より大きな光弾を異星人に向けて放つ。異星人は焦りながら逃げようとするも青年がそれよりも速く光弾を放ち、たちまち異星人は悲鳴を上げながら爆発する。五人は唖然としていると青年が降りてきた。

青年「無事で良かったです。とりあえずここで待っていてください。その内迎えが来ると思います」

円佳大吾「あっあの助けてくださりありがとうございます。僕は円佳大吾って言います。今はこんな格好なんですけど・・すいません」

青年「・・・お前がティガか」

円佳大吾「ティガ?あのティガって一体なんなんですか?」

 大吾が青年に質問しようとするとプロペラの音が近づいてきた。一機のヘリコプターが着陸してきた。大吾達は青年にヘリコプターに乗るよう勧められ、乗り込んだ。ヘリコプターは軍事用の為、ある程度の人数が乗れるようだった。ヘリコプターの中には褐色の独特な服装と白いマントのようなものを身につけた男性が待っていた。その男性の左目には大きな傷がついており、髭がそれなりに生えていた。

男性「ご無事でなりよりです。安心してください、今から向かう場所は安全な場所なので気を休めてください」

 その一言を聞き、翠、伶花、諭吉、真矢は椅子に座った。男性は大吾に近づいた。

男性「ティガよ、どうやらまだ力が目覚めていないようだな」

円佳大吾「あの、ティガってなんなんですか?なんで知っているんですか?」

男性「それについては後で詳しく説明するとしよう。それより、額にあるクリスタルを触ってみるといい。そうすればスーツが脱げるはずだぞ」

 大吾は男性に言われた通り、額にあるクリスタルに恐る恐る触れるとスーツ全体が淡い光となり、右手へと集中する。そして先程のオブジェクトへと形を変え、大吾は鎧から解放された。

円佳大吾「あのありがとうございます。先程から助けてもらってばかりで」

男性「心配することはない。これが私たちの仕事だからな」

 それから少し時間が経ち、ヘリコプターがどこかのヘリポートに着陸する。先に男性が降り、建物内へと案内する。少し歩き、エレベーターを経由して開けた場所に案内した。

男性「申し遅れました。パラガスと申します。この『TPG』の指揮などを務めています」

宇佐美翠「TRG?なんじゃそりゃ、聞いたこともない組織名だな」

パラガス「それもそのはず、まだ具体的には活動をしていないからな」

阪田伶花「それは良いとしてパラガスさん、さっきのあの異星人はなんなの?それに円佳君が変身したあのティガってのも」

パラガス「順々に説明していくつもりだ。まずあの異星人について、アレは恐るべき宇宙軍『フリーザ軍』の尖兵。奴らはこの星を自身のものとするために突如として地球に近づいてきたのだ」

 パラガスが左腕を横に大きく振り上げると後ろの大型液晶パネルの画面が変わり、様々な異星人の顔と情報が表れる。画面の中央には他の異星人よりも大きく顔を映しているフリーザ軍の長であろうものが映っていた。

阪田伶花「このいかにも悪人ってのがそのフリーザ軍の長?」

 伶花が指を指し、パラガスに質問をする。

パラガス「その通りだ。この者こそが宇宙の帝王『フリーザ』。私の故郷の星もこのフリーザによって滅ぼされた」

円佳大吾「故郷の星が滅ぼされたってパラガスさんあなたもしかして」

パラガス「私は地球人ではない。私は『サイヤ人』と呼ばれる戦闘民族。しかし故郷を失い、途方に暮れた我々を受け入れたこの地球(第二の故郷)を守る為に我々は尽力を尽くす限りだ」

堺真矢「異星人にも私たちみたい考え方が違うんですね。あのティガについてそろそろ話してもらっても大丈夫ですか?」

パラガス「ではお話ししよう。ティガとは古代文明より存在したある民族を守護していた光の戦士だそうだ。我々もある者の協力により、ある程度の情報を得ることが出来たが不明な部分が多いのは確かなのだ」

羽田諭吉「光の戦士・・そんな凄い人に大吾君はなったんですか?」

パラガス「君たちが目の当たりにした通りだ。しかしながら長い眠りから目覚めたティガはまだ力が不完全な為か、あのような姿になっただと我々は推測している」

宇佐美翠「あの姿が本来の姿じゃないとするならどんな見た目なんだ?」

パラガス「おそらく黒と銀ではなく、光を象徴する色なのではないかと・・これも憶測に過ぎないが」

宇佐美翠「それはわかっていないのか。もしかしたら・・」

 翠はバッグから遺跡から持ち帰った石板を取り出し、パラガスに見せる。

宇佐美翠「こいつならティガについて何か情報が得られるかもな。なぁこの施設でこれを解読させてくれないか?勿論情報提供もする」

パラガス「本当か?それはありがたい。実は君たちに協力を頼もうと考えていた所なのだ」

阪田伶花「協力なら勿論YESよ。アイツらに一泡吹かせてやりましょ」

宇佐美翠「一泡吹かせられるかどうかは分からんがここの施設は俺たちの研究室より良さそうだからな」

羽田諭吉「あっあのぉ僕はどうしたら良いですかね?」

阪田伶花「勿論私に協力してもらうわよ。良いわよねぇ?」

 伶花は圧をかけ、諭吉は渋々了承する。真矢も協力に前向きで残りは大吾の返事次第となった。

パラガス「無理に君が戦う必要はない。戦闘は我々に任せ君は彼らと共にティガの解読をしてくれれば良いんだ。無論協力しないと言う選択肢もある」

 大吾はふと頭にユザレの言葉がよぎった。『闇と戦う運命にある』その言葉が本当なら自分は戦いから逃れないと感じた。戦わずして誰かが傷つき、倒れていく場面を夢で見ていた大吾。彼は深呼吸をし、口を開く。

円佳大吾「やります。ティガに・・光に選ばれたのが僕ならみんなを守りたいです」

パラガス「・・そうかでは君たちを歓迎しよう。ようこそTPGへ」

 そうパラガスが言うと横から女性が現れ、大吾達にワッペンを渡していった。そのワッペンにはTPGの名前が刻んであった。それを袖につけ、真矢、翠、伶花、諭吉は女性の案内のもと、別の部屋へと向かった。大吾とパラガスは更に奥の部屋へと向かった。そこには先程大吾達を助けた青年と戦闘服のようなものを身につけた髪が逆立った顔つきがきつい男性と肌が緑色で額あたりに二本の触角が生えた異星人がいた。

パラガス「紹介しよう。右から私の息子『ブロリー』だ。口数は少ないが我らの戦力の大部分を支えてくれている」

ブロリー「ブロリーです」

パラガス「その隣に居ますのが今は亡きサイヤ人の王『ベジータ王』の息子、『ベジータ』でございます」

 ベジータと呼ばれた男性は大吾を鋭い目で睨んだ。その目に大吾は怯んだ。ベジータは目を閉じた後、目線をパラガスに向けた。

パラガス「そして最後にそこにいる異星人はナメック星人の『ピッコロ』だ」

ピッコロ「ふん、キサマがティガか。どんなヤツかと思えばこんな貧弱そうなヤツとはな。覚悟しとけよ、足を引っ張らないくらいには鍛えてやる」

 ピッコロの言葉に少し自分の身が危ないのではないかと感じとった大吾。

パラガス「さて、君には色々と伝えねばならない事がある。まずは先程話した協力してくれたある者についてだが・・」

 パラガスの言葉を遮るかのように何者かの姿がそこに表れる。身体全体が青白く光っている為、実物がここに居ない事が瞬時に分かった。見た目はピンク色の肌にエルフ耳、髪はオレンジ色の外巻きショートボブでとても小柄でどこか幼さを感じる見た目をしていた。服装はここにいる誰よりも派手であり、大吾も少し興味惹かれていた。

小柄な異星人「ハイハーイ、ワタシがその協力者の『時の界王神』よ。よろしくね大吾クン」

円佳大吾「はっはじめまして」

パラガス「彼女は界王神と呼ばれる言わば神のような存在だ。その中でも彼女は時。つまり、歴史などを司る神なのだ」

時の界王神「そんな大層なものじゃないわ。そんな事より、キミにはいくつか伝えておくべき事があるわ。まず一つ、ティガについて。ティガとは古代文明のとある種族によって作られた光の鎧・・なのは知ってるわよね?」

円佳大吾「はい、パラガスから聞きました」

時の界王神「そう良かったわ。ティガは昔、その種族の前に現れた自らを神という影によって滅ぼされかけたの。んでその種族の前に突如現れたのがティガ。当時は全身が光で覆われてたみたいでその詳細な姿は説明されてなかったのよ。でもティガは・・光は受け継がれていき、その姿が露わになったの」

円佳大吾「どんな姿をしていたんですか?」

時の界王神「それはね・・あの石板に書かれているわ。ごめんね?こっちにも情報が抜けている部分があるから・・そこは補っていきましょう。さて次に二つ目、これも聞いていると思うけど今のティガは言わば寝起きの状態。まだ力が目覚めてないのよ」

円佳大吾「不完全なんでしたっけ?」

時の界王神「そう不完全体ね。多分戦っていくうちに力が戻っていくと思うけどそれまではそこに彼らに任せてキミは背後から援護してあげてね?」

円佳大吾「あっはい」

時の界王神「さてと・・最後にひとつ。ティガは無限に戦えるわけじゃない。光の中に存在する『ゼペリオン』がスーツ内に存在する限り戦えるわ。もしエネルギーが少なくなったら無理に戦わずに逃げる事、そうじゃないとキミが死ぬかもしれないからね?良いわね?」

円佳大吾「はい・・覚えておきます。ありがとうございます、時の界王神様」

時の界王神「良いってことよ。それじゃあとは任せたわよパラガスクン」

 時の界王神は満足したかのように笑顔でパラガスにバトンを渡し、その場から消えた。パラガスが大吾の方を向き、語りかける。

パラガス「我々もできる限り手助けはしよう。しかしどうしようもない時は君自身の手で切り開くしか方法がないのだ。その為、彼ら三人に特訓をつけてもらう。私には彼らのような力はない。その為、アドバイスを与えようと思う」

円佳大吾「それだけでも僕からしてはとてもありがたいことです。ありがとうございますパラガスさん」

 パラガスは一礼すると先程の部屋へと向かっていった。大吾はブロリーと共に基地内を探索しはじめた。

 それから日にちが経ち、基地内の隊員室に自身の荷物を運び終え、ベッドに座り、一息ついていた。すると部屋の呼び出しブザーがなり、扉を開く。そこにはブロリーが立っていた。

円佳大吾「ブロリーさん、どうしたんですか?」

ブロリー「手は空いているか?」

円佳大吾「えっあぁ手なら空いてますよ」

ブロリー「なら付き合ってくれないか?」

 大吾はブロリーの誘いになり、ブロリーの後をついていく。ここ数日で大吾はブロリーに様々な事を説明してもらっていた。パラガスの言う通り、口数は少ないが礼儀正しく接しやすいと大吾は感じていた。ブロリーと大吾が辿り着いた場所は基地内に存在する訓練室だった。ブロリーが少し距離を立った場所に立ち、大吾に変身することを促す。翠と諭吉の解読により判明した大理石のオブジェクト『スパークレンス』を構え、ティガへと変身する。姿はやはり、黒と暗い銀を基調としたカラーリングでその見た目から『ティガダーク』と呼ばれるようになった。

ブロリー「・・いくぞ」

 ブロリーが少し浮き、ホバー移動で大吾に急接近する。大吾は身構え、攻撃体制に入る。ブロリーの右ストレートを避け、反撃を入れようとする。しかしブロリーの方が速く動き、ボディブローを食らう。大きく吹き飛ばされる大吾。少し中に浮いた後、大の字で地面に激突する。重々しく身体を起こす大吾。その大吾に手を差し伸ばすブロリー。手を掴み、立ち上がり大吾はブロリーに一礼した。

円佳大吾「今回もやられてばかりでしたね。もう少し腕をつけないと実戦で足を引っ張りそうです」

ブロリー「前と比べればまだマシだ。あとはどう伸ばしていくかだ」

 ブロリーの言葉に頷き、大吾はティガの鎧を解除する。その瞬間、訓練室にアラートが鳴り響く。大吾とブロリーは急いで司令室へと向かった。司令室にはパラガスがオペレーターに指示を出しているところだった。

ブロリー「親父、状況は?」

パラガス「ポイント133の街でフリーザ軍の尖兵が暴れている。ベジータとピッコロは既に現場に向かった。お前たちも現場へ急行してくれ」

 ブロリーと大吾は屋上にあるヘリポートへと向かった。ブロリーは屋上に着くと白いオーラを見に纏い、空へ飛び立った。大吾は用意されていたヘリコプターに乗り込み、目的地へと向かった。




 思いつきで書いたものなので疑問に思う部分があると思います。原作を壊している身で申し訳ないのですが次回もお楽しみにしてもらえると光栄です。

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