パラガスからの指示を受け、大吾はヘリコプターに乗り込む。パイロットは大吾が乗り込んだ事を確認するとヘリポートから離陸し、目的地へと向かった。
一方、ポイント133ではフリーザ軍の尖兵が破壊の限りを尽くしていた。建物からは黒煙と炎が立ち上り、逃げ惑う人々を容赦なく殺戮していった。ブロリーが現場にたどり着いた時には既に、ピッコロとベジータが敵を格闘戦やエネルギー波で薙ぎ払っていた。ブロリーもすぐさま、市民の逃げ場を塞いだフリーザ軍尖兵を蹴りで吹き飛ばす。ブロリーは避難を仰ぎ、被害を拡大しないよう戦う。
ブロリー「次から次へと・・・」
ピッコロ「威力偵察にしては数が多いな。このまま、攻め落とすつもりか?」
ベジータ「どれだけ増えようと奴らを蹴散らすのが俺たちのすべき事だ」
ベジータは白いオーラを身のまわりに身を纏わせる、先よりも荒々しく尖兵を蹴散らしていく。ブロリーも両手に黄緑色のエネルギー弾を溜め、尖兵が集結している部分に目掛けて放ち、その爆風で数を減らす。その光景を遠くから大吾は眺めていた。信じられない事が次から次へと起こり、少し困惑していた。
パイロット「まもなく目標地点です。想像より、戦闘が激しいので着陸はできたとしても離陸は不可能かも知れません。ここで本部に引き上げます」
円佳大吾「ここで降りろって事ですか?」
パイロット「あなたならできると信じてます」
大吾はパイロットの発言に更に困惑しつつも、空中にいるヘリコプターから飛び降りる。空中で大吾はスパークレンスを掲げ、スパークレンスが展開、光が大吾を包み、ティガダークを装着する。地上に砂塵を撒き散らしながら着地する。大吾の周りに数人の尖兵が現れる。
フリーザ軍尖兵A「なんだこいつ?妙な鎧を身に付けてやがる」
フリーザ軍尖兵B「アレがティガって奴じゃないのか?」
フリーザ軍尖兵C「へっ、なら俺が一番乗りだ!」
尖兵がゾロゾロと大吾へ向かってくる。大吾は身構え、一人一人撃退しようとする。相手の打撃や蹴りを腕で防御しつつ、打撃を叩き込む。怯みはするが致命的なダメージは与えられずにいた。大吾は数の暴力により、徐々に体力が削れていった。尖兵たちが距離をとり、右腕に付けたガントレッドから光弾を放つ。大吾は身を守ることしかできず、一方的に撃たれ続けた。胸の中心部にあるクリスタルが青から赤く点滅し、警告音のような音が鳴り響く。大吾は焦りを感じていた。もしこれが時の界王神が言っていたエネルギーが少なくなってきている合図ならこれ以上の戦闘は危険ということになる。光弾の嵐は止み、その中心部には膝をついた大吾がいた。とどめを刺そうと尖兵が近づいてくる。大吾は鎧の中で目を瞑った。もうダメだと諦めた時、紫色のエネルギー波が辺りの尖兵を消し去る。大吾が目を開けるとそこにはベジータが降りてきていた。
ベジータ「こんな雑魚相手に苦戦するとはな」
円佳大吾「すいません」
大吾は俯き、謝罪することしかできずにいた。そんな大吾を尻目にベジータはどこかへ向かっていった。ベジータの向かう先には尖兵の生き残りがいた。身体がぼろぼろで身体を起こそうにも起き上がれない様だ。ベジータは尖兵の胸ぐらを掴み、無理矢理身体を起こす。
ベジータ「貴様らの目的を聞いておこうか。一体なんのためにここに来た?」
フリーザ軍尖兵「ふっフリーザ様の指示で・・サイヤ人と光の・・戦士の威力偵察だ・・・貴様らはフリーザの手によって、跡形もなく・・・」
尖兵は事切れ、ベジータは無造作に掴んでいた手を離す。気づけば尖兵たちは撤退しており、街には原形をとどめていない建物と大吾たち四人しか存在していなかった。大吾は頭部のクリスタルに触れ、ティガダークの鎧を解除した。その数十分後、軍事用ヘリコプターが複数機、現場に到着した。中からは黒の特殊部隊の服装に身に纏った人々が現れ、凄惨なポイント133に散らばっていった。ある者はブロリーやピッコロ、ベジータに敵について戦闘から把握した情報を聞いており、ある者は瓦礫から生存者がいないかを確認し、ある者は尖兵や市民の死体を運んでいた。瓦礫を背もたれに俯いていた大吾に特殊部隊の隊員が近づいてきた。よくみると腕にはTCGと刻まれていた。
TCG隊員「円佳大吾さんですね?」
円佳大吾「はい・・そうですけど」
TCG隊員「こちらをパラガス指令から受け取っております」
TCG隊員の手にはインカムが乗っており、大吾はインカムを受け取り、右耳につけた。インカムを渡した隊員は大吾に一礼するとどこかへ向かって走っていった。するとインカムから女性の声が聞こえてきた。
女性「円佳さん。聞こえるでしょうか?」
円佳大吾「はい・・聞こえます」
女性「了解です。ではパラガス指令との通信に切り替えますね」
円佳大吾「・・はい」
パラガス「こちらTCG本部パラガスだ。初陣ご苦労だった。怪我はないかな?」
円佳大吾「怪我はないです・・怪我は・・・」
大吾は初めての戦闘を経て、自身の無力さを思い知った。ティガの力に選ばれたとしてもフリーザ軍尖兵の一人を倒す事ができなかったのだ。
パラガス「・・君が感じていることはよくわかる。だがティガの力が不完全なのだ。阪田君たちも君の力になろうと石板の解析を進めている。時の界王神様だってそうだ。本来なら手を貸すことはないであろう方が一生懸命にティガについて調べておるのだから」
円佳大吾「だとしても今の僕は本当に必要なのでしょうか?ここ数日、ブロリーさんに特訓をつけてもらっていました・・・でも、それでもアイツらに勝てなかった。それどころか足を引っ張っていた」
パラガス「フリーザ軍の動きはまだない。ポイント133で待機してもらえないだろうか?ブロリーやピッコロ、ベジータには一度本部に戻ってもらうが・・・いつまた奴らが来るか分からない。気休め程度にしかならないかもしれないがそれまでゆっくり休んでくれ」
パラガスとの通信は終わり、大吾は立ち上がる。今は他の隊員たちの手伝いでもしようと大吾は歩き出した。自分に休んだらいる暇はないと。
青い地球が見える宇宙、そこに大きな円盤状の宇宙船が佇んでいた。宇宙船の中から半分機械でできた異性人が地球を覗いていた。そこに紫色の肌をした異性人が入室した。
紫色の異性人「フリーザ様、第一尖兵団からのご報告です」
紫色の異性人は跪いた。フリーザと呼ばれた半分機械の異性人は振り向いた。
フリーザ「そうですか。でどのような情報が得られたのですか?」
紫色の異性人「はい、やはりサイヤ人が現れたようです。数は2、またナメック星人もいたと」
フリーザ「ナメック星人が?ふむ、おそらく『あの時』のナメック星人でしょう」
紫色の異性人「あの時とは一体?」
フリーザは異性人を睨みつける。その目からは明らかに殺気が放たれていた。その殺気に気づいた異性人は汗を流し、話を変えようとする。
紫色の異性人「そっそれとどうやらティガと呼ばれる者も現れたようです」
フリーザ「ティガ?なんです、そのティガとは?」
紫色の異性人は話題転換が成功し、内心に安堵を感じた。そして紫色の異性人は話を続ける。
紫色の異性人「はい、それが単独で調査を進めていた第一尖兵団団長の『イバーム』が発見した地球人の太古から存在する戦士のようです」
イバームとは大吾たちが遺跡で出会った異性人の名のようだ。フリーザは右手で自分の顎を掴み、考えるそぶりを見せる。
フリーザ「ふむ、なるほど。それは良いことを聞きました。そのティガとやらも早々に消しとくべきでしょう」
紫色の異性人「そっそれは何故ですか?」
フリーザ「直感ですよ、直感。ひとまずサイヤ人共を抹殺する事を優先してください。この星を征服する事など簡単な事なのでするから。ひとまず第二尖兵団に準備してもらいましょうか。あなたの部隊も出てもらいますよ、ニューラルさん」
ニューラル「はっ」
フリーザの指示を受け、ニューラルと呼ばれた異性人は素早く、退出していった。それを見送った後、フリーザは再び地球を覗く。
フリーザ「今度こそ、この手で・・・サイヤ人を!」
フリーザは地球を掴むように手を握る。その握った手には殺意が込められていた。
地球、ポイント133の避難所で大吾は他の医療担当の隊員の手伝いをしていた。慣れない大吾はヘマしつつも、怪我を負った市民たちを手当していた。避難所には恐怖で怯え、痛みに悶える人が多数いた。大吾はまるで地獄にいるのではないかと思い、神経がすり減っていった。救護隊員が大吾に休憩するよう伝え、大吾は避難所を後にした。少し、崩壊したポイント133を歩いているとインカムから人の声が流れてきた。
宇佐美翠「聞こえるか、円佳?」
円佳大吾「宇佐美先輩?どうしたんですか?」
唐突な翠からの通信に少々慌てる大吾。そんな大吾を気にせず、翠は話を続ける。
宇佐美翠「ティガについて少し分かった事があってだな」
円佳大吾「分かった事?何が分かったんですか?」
宇佐美翠「あぁ、おそらくだがティガは光のエネルギー、ゼペリオンをエネルギー兵器として使用出来る可能性が出てきた」
円佳大吾「ゼペリオンをエネルギー兵器として・・」
宇佐美翠「そうだ。ただし、今のティガじゃ使った瞬間にエネルギー切れを起こす恐れがあるな・・こっちでもティガの力を元に戻す方法を探してるから・・・てっおい!伶花どこ行くんだよ!?」
インカムから微かに伶花が慌ただしく何かをしている音が聞こえる。それを制止するためか翠からの通信が切られた。大吾は肩の力を抜く。ほんの少しでも進展が見られたのだ。このまま彼らに任せればきっとティガの力が元に戻せると。
円佳大吾「・・誰かがやってくれる・・?じゃあ僕は一体何をすれば良いんだ?」
大吾はふと自身の考えに疑問を抱いた。彼らばかりに頼ってばかりで自分は何かしたのか?と。さっきの戦闘がそうだ。ベジータがいなければ自分は何もできず、死んでいた。翠達がいなければティガについて何も知らずにいた。今の自分は本当に必要なのかと。先程の戦闘で感じていた自身への無力感が増していくのを大吾は感じていた。そして自身に対しての怒りすら感じていた時、背後に気配を感じた。振り向くと、そこにはユザレが立っていた。
ユザレ「ティガに選ばれた戦士は誰もが思い悩み、自分自身に苦しめられてきました」
円佳大吾「・・だったとしても、僕には彼らのような強さはない」
ユザレ「強さとは力だけではありません。我々の時代の最後のティガも力こそ他の戦士達と比べて、どこか飛び抜けていたわけではありませんでした」
円佳大吾「力はか・・・僕の前のティガはどうやって自身への劣等感に打ち勝っていたんだ?」
ユザレ「彼は人々の前では自身の悩みは明かしませんでした。私の前で明かしたとしてもほんの少ししか・・・」
大吾は唖然とした。ユザレはなんでも知っているものだと考えたいからだ。でもそれは違った。彼女も人なのだ。他人と違い、死して尚もティガとなった戦士を支える為に幽霊のように現れるだけで。
円佳大吾「その人は導くことは?」
ユザレ「・・出来ませんでした。彼は自らの意志で決め、どれほど傷ついても彼は立ち上がり、最後まで光としてあり続けました・・自身の命をかけてでも」
ユザレは悲しげな顔をしていた。大吾は何とも言えない気持ちに押しつぶされそうになっていた。自分にはそんな事は出来ないと。
ユザレ「私は救いたいのです。戦いによって傷を負ったティガの心を。貴方の心を。そしてあなたにとって最善である未来へ導くために」
円佳大吾「ありがとうユザレ。今の僕は大丈夫だ。先代の話をほんのちょっと聞いて、少し救われた気がしたよ」
ユザレは少し微笑み、光の粒子へとなって消えた。大吾は空を見上げる。今にでも沈みそうな太陽を見つめ、TCGの簡易拠点へと戻っていった。
その夜、大吾はまた不思議な夢を見ていた。石で出来た建物に囲まれた少し大きい村に大吾はいた。しかし建物はどれもボロボロで至る所から炎が上がっていた。人の気配はなく、大吾は辺りを散策し始めた。散策している途中、大吾は何者かに襲われる。大吾は間一髪のところで回避し、その襲ってきた影を見る。体長は3メートルある二足歩行の獣のような怪物だった。すると後ろから似たような怪物が2体現れる。大吾は後退る。徐々に距離を詰めてくる怪物になす術がないかと焦る大吾。すると自身の右手が光り、その光からスパークレンスが生成される。スパークレンスを空に掲げ、ティガダークとなり、三体の怪物に挑む。飛び蹴りや右ストレートを怪物に命中させる大吾。しかし怪物にはほんの少ししかダメージが入っておらず、逆に怪物の爪や尻尾での攻撃に怯む大吾。一体の怪物に尻尾で薙ぎ払われる大吾。体制を整え、大吾は翠からの情報を思い出し、大吾はゼペリオンエネルギーを使用した技をどう使用すれば良いのか悩む。ユザレを探すが辺りには誰もいない事を再度確認出来るだけで何も情報が得られないままだった。そして大吾は前に似た夢を見た事を思い出し、その光の戦士のエネルギー波の撃ち方を真似る。腕をL字に組み、そこから灰色のエネルギー光線が放たれる。怪物の一体に命中し、その場に倒れる。しかし怪物はまだ2体残っている。もう一度エネルギー光線を放とうとするが胸のクリスタルが赤くなり、警告音が鳴り響く。エネルギー切れが近づき、撃てても1発と言う状況になり、大吾はどちらを狙うべきなのか悩む。悩めば悩むほど怪物は大吾に近づいてくる。訳もわからずエネルギー光線を放とうとすると側面から大吾とは別のエネルギー光線が放たれ、2体の怪物は黒焦げとなった。大吾がエネルギー光線が放たれた方向を向くとそこには白い光に包まれたティガの様な戦士が腕をL字に構え、立っていた。白い光の戦士が辺りを見渡し、何もない事を確認すると頭部のクリスタルに手をかざす。光はかざした手に集まり、スパークレンスに似たオブジェクトを形成し、中から古代ローマのような服装を見に纏った青年が姿を現す。大吾もそれに合わせ、ティガダークの鎧を解除する。
青年「まだ私のように光を捨てていない者がいたとは。無事かい?」
円佳大吾「はい、助けてくれてありがとうございます」
青年「それが私の役目だからね。紹介が遅れた、私は『ゼラデス』最後の光の戦士だ」
円佳大吾「最後の・・・戦士?」
ゼラデス「そうだ。私が最後の光だ」
大吾はゼラデスの案内で村の外れにある巨大な建物に訪れる。そこは現実でも訪れた古墳のような遺跡に似た建物だった。遺跡に入る二人。遺跡の内部は暗く、ゼラデスはスパークレンスの光を頼りに奥へと進んでいく。
円佳大吾「あのゼラデスさん。さっき自分が最後の光だと言ってましたけどあれって」
ゼラデス「そのままの意味だ。私以外の戦士は皆死んだ。だから私しか残っていないのだ。戦える者はな」
ゼラデスは表情を変えずに淡々と答える。二人は大きな広間のような所に到着する。ゼラデスは歩み、石の石碑の前の階段のような場所に腰をかける。大吾に手招きをし、ここに座れと指を指す。大吾は促されるままにゼラデスの隣に座る。
ゼラデス「君もティガに選ばれたようだな。だが迷いがある」
円佳大吾「迷い?」
ゼラデス「そう、迷いだ。でもその迷いは気付きにくいものだ。心を見る力が無いと分からないほどにね」
円佳大吾「でもなんで分かったんですか?まさか・・・」
ゼラデス「そんな力は無いさ。ただ私も似たような迷いがあったんだ。周りが頼りにできるほど強く、自分が弱く感じた。自分は本当に必要かって思った時もあった。でもそんな悩みが今の私を強くしてくれたんだ」
円佳大吾「悩みが強さを?」
大吾は不思議に思った。自分の無力さから感じ取れたのは自身への怒りなどの負の感情だ。ティガの光とは対となるものだ。
ゼラデス「人は生きている限り悩んで悔やんでの繰り返しだ。そんなものに集中しすぎるとキリがない。でもそこから成長することはできる」
円佳大吾「成長ですか」
ゼラデス「そうだ。自分の弱さが悩みの種なら強くなれば良い。だが言葉する事は簡単でも実現する事は難しい。そうだろ?」
円佳大吾「はい。でもそれじゃ解決してませんよ」
ゼラデス「すぐに解決しようとするからまた悩むんだ。誰もがすぐに強くなれるのならそんな悩みなんて生まれはしないさ。時間は限られているが全く成長するわけではない。ほんの少し、感じ取れないほど少しだが確かにこの前の自分より強くなってはいる」
円佳大吾「前の自分よりも強く・・・」
ゼラデス「そうだ。強くはなっている。だがまぁそれが実感できるまでは自分に負けない事だな。自分の劣等感や悩みに」
大吾はユザレが言っていた先代ティガの強さが心の強さであることに気付いた。大吾は思い切って聞くことにした。ゼラデスの悩みについて。
円佳大吾「あの、ゼラデスさんは悩みとかありますか?」
ゼラデス「無いと言えば嘘になるかな。他の戦士が死んでいく中私はティガに選ばれたが故に生き残ってしまった。幾度も仲間を失う辛さを味わってきた・・・だが下を向いてはいられない」
ゼラデスは立ち上がり、出入り口へと向かう。大吾も立ち上がる。後を追いかけようとするがゼラデスの背中を見て、足を止めた。ゼラデスの背中が大きく、どんな困難にも打ち勝っていった歴戦の戦士に見え、唖然としていた。
ゼラデス「君も前を向いて歩むんだ!どんな苦しくても辛くても光は・・君の力になってくれる。君の心の強さに」
ゼラデスは最後に振り向き、出入り口から眩い光が大吾を包み込む。大吾は目を瞑り、もう一度目を開くとポイント133の簡易テントに横たわっていた。大吾は近くに置いていたスパークレンスに目を向ける。そこには微かに輝くスパークレンスが置かれていた。
TPG本部でパラガス、ブロリー、ピッコロとベジータが司令室に集まり、会話をしていた。
パラガス「大吾君にはもう少し時間が必要だったのかもしれないな」
ピッコロ「だとしてもだ。奴はまだ心まで戦士にはならないだろう。戦闘能力が身についても心があのままなら状態は変わらんぞ」
パラガス「考えものだ・・あのままの状態が続いてしまうと彼の身が心配になるな」
ベジータ「あの程度で心が折れているのであれば最初から戦わなければ良い。本来のティガの力が出ていないのは奴自身の問題だ」
パラガス「大吾君自身の問題?ティガは眠りが長すぎたが故に力が目覚めていないのでは無いのか?」
ベジータ「アレは奴のどこかしらにある迷いやら悩みやらが問題だ。戦う覚悟が生半可な奴に戦士になる資格はない」
ベジータは大吾の心の弱さが原因と告げる。パラガスや時の界王神は時が時が経ち過ぎたのが原因だと考えていた為、装着車である大吾に問題がある事は考えていないわけではないが可能性はそこまで高くないと考えていた。
パラガス「だが大吾君のどこに問題が?彼は我々のように戦いに長けているという訳ではないのだぞ」
ベジータ「そこだ。だからこそ戦いに迷いが生じる。それが正しいのかどうかを先に考えちまう」
ピッコロ「つまりは奴の価値観を変えれば良いってことか」
ブロリー「それはまずいのではないか?」
パラガス「そうだな・・彼が戦士になるかどうかは彼自身に確かめたい。我々は彼の決断を導く側でありたい」
ベジータは無言で司令室を後にし、ピッコロもそれに続いて司令室を後にした。パラガスは溜め息をし、大型モニターに目をやる。現在の被害はポイント133だけであるがいずれ被害が拡大し、現在の状態ではフリーザ軍に敗北する事になるだろうと考える。
パラガス「・・大吾君の覚悟がティガに影響しているのなら、彼の覚悟が芯から決まったらどうなる?」
パラガスは独り言を呟き、更に考え込む。最悪な結末にしない為に自分には何が出来るか。
時間が空いてしまって申し訳ございません。悩みに悩んだ挙句、やる気が出ずに放置していた時もありました。さて次回はどのようしようか考えるとしましょう。申し訳ございませんが首を長くして気長に待ってもらえると助かります。それでは次回にご期待ください。それと補足なのですがティガの胸中央部に存在するクリスタルについてですが、エネルギー残量が少なくなっている事を示してるのは劇中で明かしましたが他にもティガの鎧自体が危険になった時も鳴るように設定しております。劇中で解説したかったですが私の思考では難しかったのでここで補足として解説させていただきました。