翠は研究室の機材を使い、遺跡で回収した石板の解析を行なっていた。真矢と諭吉は彼の手伝いをしていた。
羽田諭吉「それにしても阪田さん、またどこか行きましたね」
宇佐美翠「正直言って、こっちの手伝いをしてほしいがアイツがこんな物よりロマンが溢れる物に興味が湧かない訳ないからな」
羽田諭吉「そういえば、阪田さんロマンを求めて考古学研究会のリーダーになったんでしたっけ?」
宇佐美翠「まぁな。だけどアイツのロマンを追求する姿は本気だってことはアイツの行動を見りゃ嫌でも分かるんだよな。今はあの回収されてきた未知の兵器に関心があるみたいだが」
翠と諭吉が雑談をしていると伶花が研究室へとやってきた
阪田伶花「どう?解析進んでる?」
宇佐美翠「ある程度はな。さっき解析出来たのはティガの他にも光の戦士がいたってことかな。それと光は突如現れた放流者にもたらされたってことか」
阪田伶花「ほうほう、ティガのような光の戦士に光をもたらされた放流者ねぇ・・・それについての見当は?」
宇佐美翠「ないな。遺跡に行けば分かるかもしれないが現状が現状なだけに難しいな」
阪田伶花「んじゃ兵器解析のレポートをパラガスさんに届けてくるからついでに頼んでおくよ」
宇佐美翠「兵器解析のレポートか。何が分かったんだ?」
阪田伶花「色々とよ。面白い事になったわ。もしかしたら戦略が向上するかもしれないから伝えてくるの。それじゃまた後で」
伶花は研究室を後にし、翠は自身の席に着いた。解析途中のデータが映し出されているパソコンに目をやり、作業を再開する。諭吉も別の部分の解析を再開し、真矢は資料を整理する。
堺真矢「宇佐美さん、ティガの他にも光の戦士がいたって本当ですか?」
宇佐美翠「あぁ、石板に記されていたよ。その中で最も強い光がティガだった。だからティガは必要とされてるんだろうな今も」
羽田諭吉「大吾君は大丈夫でしょうか?」
堺真矢「大吾君・・」
伶花は司令室へとたどり着き、パラガスに声をかける。
阪田伶花「パラガスさん、これあの異星人が使っていた兵器の解析レポートなんですけど」
パラガス「ほう、では受け取っておこう」
パラガスはレポートをペラペラとめくり、目を通す。ある程度全体を見通し、レポートを伶花に返却する。
パラガス「機械構造について詳しく記載されているな。これならすぐに技術担当に奴らの兵器を応用した兵器が開発できるかもしれないな」
阪田伶花「そうですか!後、翠達が遺跡自体を調べに行きたいと言ってましたよ」
パラガス「遺跡自体をか。確かに有力な情報が得られるかもしれないが・・・分かった、検討しておこう。そう翠くん達にも伝えておくれ」
阪田伶花「了解!」
伶花はパラガスに敬礼をするとそそくさと司令室を後にした。パラガスは少し微笑み、大型スクリーンに目を向ける。するとパラガスの隣に時の界王神が薄い青色の状態で現れる。
パラガス「どうなさいましたか?時の界王神様」
時の界王神「少し妙な事が分かったのよ」
パラガス「妙?それは一体?」
時の界王神「古代のティガと影の戦闘の前後の歴史を確認していたのだけれど、影が現れる前に時空に歪みが生じていたのよ」
パラガス「時空に歪み?それでは・・」
時の界王神「えぇ、おそらくだけどあの影、別の時代から来てる事になるのよ」
パラガス「だとすると一体何故あの時代を選んだのだ?」
時の界王神「確かにあの時代にはティガがいた。でも地球全体を見ると文明はあまり発展してないのよ。地球を狙うならうってつけの時代。そこを狙った結果ティガと戦う事になった。これが私の今の推測よ」
パラガス「やはり情報量が推測するには足りないと言うことか。引き続き調査を続けていく所存でございます」
時の界王神「オッケ、こっちでも調べてみるわ。それじゃ頑張ってね」
時の界王神は消え、パラガスはオペレーターに指示を出す。フリーザ軍の侵攻の被害を抑え込むために。
大吾はポイント133の避難テントで食料配給をしていた。数が少ないが水分や食料を受け取り、感謝を述べる人々が多かった。すると外から音がし、大吾が外を出ると戦車や大型車両が複数台近づき、停車した。TPG隊員の代表がその車両群に近づき、それを確認した車両群から代表が一人降りてきた。
TPG隊長「我々はTPG。現在、ポイント133の市民の避難テントの設立及び食料配給と警備を現在行なっている」
軍隊代表者「そうであったか。我々は東の都を担当としている防衛軍である。現在より、我々が貴軍らの業務を引き継ぐ」
TPG隊長「その気遣いに感謝する。ただし、一つ条件を提示したい」
防衛軍代表者「その条件とは?」
TPG隊長「我々は撤退せずに貴軍らの援助させていただきたい」
防衛軍代表者「少々待っていてくれ」
代表者は車両群に戻っていった。少し時間が経ち、代表者が再びこちらに向かってくる。
防衛軍代表者「貴軍らの申し出を受け入れる事にした。これからよろしく頼む」
防衛軍代表者は右手をTPG隊長に差し出す。TCG隊長は防衛軍代表者に敬礼をし、右手で握手をする。
TCG隊長「こちらこそよろしく頼む。では早速、現在の状況並びに敵対勢力について詳しく説明する。ついてきてくれ」
TCGの隊員たちは防衛軍に近づき、避難テントや簡易基地の設備についての案内をし始めた。大吾は右耳に装着していたインカムでTCG本部へ通信を行なった。
オペレーター「どうなさいましたか?」
円佳大吾「あの、ポイント133でTCGの現地隊長が防衛軍の人と協力するらしいのですが」
オペレーター「こちらでも確認しました。我々は現地の防衛軍と協力することを前提に組織されてますから」
円佳大吾「そうですか・・あのどうやって確認しているんですか?」
オペレーター「貴方たちのインカムから確認しています」
円佳大吾「そうだったんですね。それではこれで」
大吾はインカムの通信を切り、医療テントへと向かうと防衛軍の軍服に身を包んだ男性の目の前を通りかかった。すると男性は大吾に声をかける。
防衛軍隊員「おい、お前ここで何をしていたんだ?」
円佳大吾「その、防衛軍の代表さんとこちらの隊長が会話していたので気になったので。それで」
防衛軍隊員「ほぉそうだったのか。自己紹介が遅れたな。俺は防衛軍戦闘機部隊隊員、『堀河広登』だ。階級は少尉」
広登は敬礼をし、握手を求める。大吾は握手に応え、お互いに少し微笑む。
堀河広登「それにしても業務を放棄するのはどうなんだ?」
大吾は肩から衛生担当の隊員が持っていた医療バッグを提げていた。大吾は少し焦り、一礼をし、歩き始める。広登も大吾に合わせて歩き始める。多少の雑談をしつつ、広登は戦闘機が数機着陸している場所へと向かい、大吾はそのまま医療テントに向かった。医療テントの机にバッグを置き、中からスパークレンスを取り出し、外へとすぐさま出ていった。すると防衛軍の動きが慌ただしくなり、それに合わせてTCG隊員の動きも慌ただしくなる。大吾は近くを通りかかった隊員に状況説明を求めた。
円佳大吾「何があったんですか?」
TCG隊員「あっあぁ、ポイント102でフリーザ軍から襲撃を受けたらしい。元々防衛軍が駐屯していたらしいが救援要請を出してきたらしい。とりあえず衛生担当のお前は指示があるまでここで待機していてくれ」
隊員は急足で大型トラックに乗り込み、トラックは走り出した。大吾は退院の後を追おうとしたがインカムから通信が入る。
パラガス「大吾くん聞こえるかな?」
円佳大吾「パラガスさん。状況はさっき聞きました。僕は・・どうすればいいですか?」
パラガス「君にも向かってほしいが・・あの時の戦いの傷は癒えたか?」
円佳大吾「だいぶマシにはなりました。やれます」
パラガス「そうか。よし、では現地隊長に事情を伝えておく。彼と一緒に向かってほしい」
通信が途切れ、大吾は現地隊長の元へ急ぐ。装甲車の前で待っていた隊長は大吾を確認すると乗るよう指示を出し、自身も乗り込む。装甲車が発進し、ポイント102へと向かう。現地隊長は大吾にハンドガンを手渡す。大吾はそれを受け取り、使い方を説明を受ける。
TCG現地隊長「良いか?お前は衛生担当なんだ。あまり善戦に立つなよ。それは護身の為に使え」
円佳大吾「はい、お互いなんとかしましょう」
大吾へ指示を出したパラガス。ベジータやピッコロ、ブロリーに対して大吾への援護に向かうよう指示を出そうする。しかし、オペレーターが慌てて、パラガスに報告をする。
オペレーター「パラガス指令、ポイント95にてフリーザ軍の襲撃です。数はポイント102よりも多いとの事です。」
パラガス「何?二ヶ所同時に攻めに入るとは・・・仕方がない。三人はポイント95に向かってくれ」
ピッコロ「ポイント102をアイツ一人に任せるのか?」
パラガスは黙り込む。いくら数が少ないとはいえ、ティガの力は不完全な為、負ける可能性は大いにあった。しかしポイント95の被害を無視するわけにはいかない為、パラガスは三人にポイント95に向かう事を指示した。ピッコロは苦い表情をするが指示に従い、ベジータとブロリーはその後を追う。
パラガス「頼むぞ・・・大吾くん」
広登は戦闘機の中からポイント102の悲惨さを目の当たりにした。複数人の異星人が手からエネルギー弾を建物に撃ち込み、建物は崩壊していった。市民は逃げ惑い、逃げ遅れた人々は次々、異星人に殺されていく。戦闘機部隊は編隊を組み、空を飛ぶ異星人に目がけ、戦闘機に装備されたミサイルや機関砲で迎撃を試みる。しかし、異星人はミサイルはエネルギー弾で爆破し、機関銃は縦横無尽に空を飛ぶ彼らには意味をなさなかった。広登の戦闘機も異星人によって右翼を破壊され、広登は戦闘機の緊急脱出装置を起動し、コクピットから脱出する。パラシュートで降下中、異星人に狙われている事に気づき、パラシュートを急いで切り離そうとする。地上部隊の援護により、ある程度の高さでパラシュートを切り離し、地上へ転げ落ちる。その地上部隊も異星人の猛攻により、大半が壊滅状態だった。大吾がたどり着いた時には防衛軍とTCGの混合部隊が半分しか残っておらず、瓦礫を盾にする為に、走り抜けた。辺りでは爆発が常に起き、そこは激戦区のようだった。大吾は大きめな瓦礫に背をつけ、息を整える。ハンドガンの弾は走り抜けている際、正確に狙わずに乱射していた為、早々に弾切れを起こした。大吾はハンドガンをその場に置き、スパークレンスを取り出す。スパークレンスの中央部分は淡く輝いていた。
円佳大吾「僕は・・今は僕がティガなんだ」
大吾はスパークレンスを空に掲げる。スパークレンスが展開し、光を放つ。光は大吾を包み、ティガダークの姿へと変える。大吾は盾にしていた瓦礫を飛び越え、フリーザ兵の元へと突き進んでいった。ポイント102に現れたフリーザ兵はポイント133に現れたフリーザ兵とは違い、右手にガントレッドを装備しておらず、掌からエネルギー弾を放っていた。その中に、他の兵士とは雰囲気が違う紫色の体色をした異星人がいた。その異星人が他のフリーザ兵に指示を出していた。
フリーザ兵A「ニューラル隊長、妙な奴が走ってきてます」
ニューラル「妙な奴?誰だそいつは?」
フリーザ兵A「アイツです」
フリーザ兵は指を指す。そこには地上に降りて破壊活動をしていたフリーザ兵へと向かっていくティガダークこと大吾だった。
ニューラル「ほう、奴は確かティガだったか。面白い、相手をしてやるとしよう」
ニューラルは地上へと降下し、着地する。数人のフリーザ兵もそれに同伴した。そしてフリーザ兵一人に苦戦を強いられていた。大吾に対して、エネルギー弾を撃ち込み続けた。味方をも巻き込み、大吾は徐々に黒鉛の中へと姿を消していった。
一方、ポイント95では、ブロリー達はフリーザ尖兵たちを薙ぎ払っていた。ピッコロは額に指を当て、指にエネルギーを集中させていた。
ピッコロ「魔貫光殺砲!」
ピッコロは叫び、指に溜めていたエネルギーをフリーザ尖兵に向けて放った。複数の尖兵の胴体を貫き、数を減らしていく。ブロリーも両手に溜めた黄緑色のエネルギー弾を撃ち込む。ベジータはエネルギー弾を放ちつつ、打撃で尖兵たちを蹴散らしていく。
ピッコロ「コイツら・・・囮か」
ベジータ「だろうな。どいつも雑魚ばかりだ。二手に分けて俺たちの勢力を分断するのが目的だったんだろう」
ピッコロ「大吾の奴・・・死んだかもな」
ベジータ「奴がティガだというのならそのくらいの状況、切り抜けてもらわなければ困る」
ベジータを白色のオーラを見に纏い、フリーザ尖兵に突撃する。ピッコロもそれを追うように突撃していく。勢いに身を任せ、フリーザ尖兵の集団を薙ぎ払っていく。フリーザ尖兵たちは恐怖に顔を歪め、目の前で自分だけでも逃れようとする者まで現れた。それを見逃さず、徹底的に潰していってきた。
ニューラル率いるフリーザ兵は立ち込める黒煙に目をやっていた。黒煙が晴れるとそこには、うつ伏せで倒れている大吾の姿があった。弱々しく立ちあがろうとする大吾にエネルギー弾を放ち、後方へ吹き飛ばす。大吾は地面を削りながら吹き飛ぶ。胸の中心部に存在するクリスタルは赤く点滅し、警告音を放っていた。大吾はこの時、初陣と同じで自身に無力感を覚えた。自分では彼らを守ることが出来ないと。拳に力が入り、己の死を意識するようになる。
円佳大吾「僕には・・無理だったんだ。ゼラデスさんのような人にはなれない・・・」
大吾が弱音を吐いていると、後方から防衛軍の戦車部隊の生き残りがニューラルに対し、砲撃を開始した。撃ち込まれた戦車の弾を軽々と避け、エネルギー弾を戦車部隊に浴びさせる。戦車は爆発を起こし、壊滅する。大吾は心に絶望を思い描いていた。勝てるわけがない・・・こんな化け物にと。その時、大吾の脳裏にとある映像が流れ込んできた。何者かが見ている景色をそのまま頭に投影されていた。投影されている本人も大吾の様に倒れ込んでいた。眼中に映り込む景色は皆、炎が燃え広がり、人々が助けを求める絶叫が辺りに響いていた。その者は自身の身体を奮い立たせ、目の前にいる影に向かっていく。何度突き飛ばされ、エネルギー弾を撃ち込まれても立ち上がっていた。その者にも確かに不の感情が芽生えていた。しかし、それを超えた思いが彼を突き動かしていた。負けるわけにはいかない、自分がみんなの光と。大吾はその映像を見終わると辺りを見回す。建物は崩壊し、防衛軍とTCGの混合部隊の生き残りが雄叫びを上げながらフリーザ兵に立ち向かっていた。中には助けを求めている市民もおり、大吾は目の前のニューラルに目を向ける。目の前に映るニューラルの姿が映像の中で見た影と重なった瞬間、大吾の中に一つの感情が生まれた。どんなに打ちのめされても立ち上がるしかない。みんなを救い、奴らを倒す事ができるのは今、自分しかいないのだと。大吾は身体を起こし、全身に力を込める。それに呼応するかのように、ティガダークの鎧が光を浴び始め、やがてその光に全身を包まれる。ニューラルやその付近にいたフリーザ兵と近くにいた混合部隊の隊員たちは驚きを隠せずにいた。その光が晴れるとティガダークの鎧は変貌を遂げていた。鈍い砲金色と黒色から赤と青紫、そして金属光沢を放つ銀色へと姿を変えていた。大型モニターで隊員たちのインカムから送られる映像を見ていたパラガスとオペレーターたちも驚きを隠さずにいた。
パラガス「これが・・・ティガの本来の姿か!」
フリーザ兵の一人が憤りを感じ、大吾へと急接近する。大吾に殴りかかるも右手に装備されている盾状のガントレッドで防がれる。拳を弾かれ、逆に胴体に左ストレートを喰らう。少し、後退し腹を抑え込む。大吾を睨みつけ、更に攻撃を加えようとした時、ガントレッドから放たれた光の刃で胴体を切断され、その場に倒れ込む。その光景を見た残りのフリーザ兵は空中に上がり、大吾に対してエネルギー弾を放つ。大吾はそれを側転やバク転で回避しつつ、ガントレッドからエネルギー光球を放つ。何人かに当たり、地上へ落ちていく。地上に落ちていく間に、混合部隊のロケットランチャーによって爆殺されていく。残りはニューラルだけとなった。ニューラルは下に見ていた地球人によって、自身の部隊が破れる様を見せられ、怒りに頭が侵食されていた。ニューラルは大吾に格闘戦を挑み、ラッシュを繰り出すが全て弾かれ、逆に手痛いダメージを負わされる。ニューラルは怒りと同時に焦りを感じ、後方に後退し、エネルギー弾を連続で放つ。大吾はガントレッドで防御する為に身構え、ニューラルの放つエネルギー弾によって黒煙の中に再び姿を消していった。ニューラルは一通りエネルギー弾を撃ち続けると肩で息をしていた。
ニューラル「けっザマァみろ。いきなり姿を変えやがって。所詮は地球人の分際で」
ニューラルはやせ我慢を思わせる笑みを浮かべるが黒煙の中に白い光を確認すると驚きの表情へと変えた。黒煙が徐々に晴れ、大吾の姿が現れた。大吾は腕を水平に広げており、その後腕をL字に組む。右前腕部から白い光が溢れ出し、エネルギーの光線となり、ニューラルに向けて放たれる。光線はニューラルを飲み込み、ニューラルは焦げ、その死体から煙が立ち上っていた。大吾はその場で膝を突き、息を上げる。ニューラルが倒された事により、残りのフリーザ兵は各々逃亡を図る。その姿を見て、混合部隊は自分達が勝ったことを確信し、勝利の雄叫びを上げていた。
それから時間が経ち、救護部隊が到着し、死亡した隊員や市民、フリーザ兵を回収したり、怪我人の治療に当たっていた。大吾は人気の少ないところで座り込み、スパークレンスを眺めていた。今まで大理石のような見た目だったスパークレンスはパールのような輝きを放つ白色に変わり、部分的に金色のディテールが施されていた。展開する部分は透明で中心部にクリスタルが埋め込まれていた。大吾がスパークレンスを眺めていると、背後からユザレが現れる。
ユザレ「目覚ましたね。ティガの力が」
円佳大吾「アレがティガの本来の姿?」
ユザレ「はい・・・本来の姿に戻った事により、今までより戦いやすくはなったと思われます。しかし、それは戦う運命は確定したと言っても過言ではありません」
円佳大吾「後には引けないって事?」
ユザレ「はい、それでもよろしいのですか?」
大吾は目を瞑り、少し考える。今までは自分は戦う力を持っていたとしても救いを求める者に手を伸ばす事ができなかった。今ならできると考え、目を開ける。
円佳大吾「覚悟はできたよ。やれるところまでやってみるつもりだ」
ユザレ「そうですか・・健闘を祈ります。大吾」
ユザレは光となり、消えていく。大吾はそれを見送るとTPG部隊に合流する為に、歩み始めた。
一方、宇宙ではフリーザが自身の宇宙船でティガの覚醒の一部始終を見返していた。いつもより真剣な眼差しはティガこと大吾へと注がれていた。幾ら下級戦闘員の隊長であるニューラルだったとしても、地球で対抗できるのはサイヤ人の生き残りだけだと考えていたのだ。その背後から背丈が大きく、マントを身につけた異性人が現れた。
大柄な異性人「どうだ?フリーザ。地球人はやはり手出しできんだろう?」
フリーザ「そうでもないよパパ。アイツら、力の差がはっきりと分かっているはずなのに抵抗してくるから想像より時間がかかっているよ。それとこのティガとかいう奴も」
フリーザは『パパ』と呼んだ異性人に自身が見ていた映像を見せる。この映像はニューラルの右目につけていた機械『スカウター』から送られた映像だった。その為、視点はニューラルであり、ティガによって倒される瞬間までも記録されていた。
大柄な異性人「ふむ、やはりお前が睨んだ通りこのティガと呼ばれる戦士もサイヤ人と同様、我々にとって危険分子なのは変わりないな」
フリーザ「そうだねパパ。どうする?また尖兵共を送るかい?」
大柄な異性人「その必要はない。我々自ら地球に地に降り立ち、我らの恐ろしさを哀れな地球人に知らしめるのだ!」
大柄な異性人は頭上に拳を掲げる。その後、部下達に指示を出し、降下準備を始める。大柄な異性人とフリーザはお互いに不敵な笑みを浮かべながら、自分達の手に地球が墜ちるその日を待ち侘びていた。
とうとうフリーザが本格的に動き出しそうなラストでしたね。更にティガもティガダークから変化し、本来の姿に変化しました。この先、どの様に活躍するか見ものにしたいところです。では次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。