神威は消え去ってもらうことになりました。
「ご来店ありがとうございました〜!!」
「よっしゃ!!やっとこれが手に入った!!」
俺はとある日学校の部活帰りに近くの本屋に最近気になっている本を買いに来ていた。現在の俺は目的の本が入っている袋を片手に持っている。俺はその袋を開けて中に入っている本を再度確認した。
「【インフニットストラトス】……今まで携帯小説の二次作品しか知らなかったが遂に本家の小説を買うことができた……!!」
俺が本屋で買ったのは【インフニットストラトス】という作品で【IS】というパワードスーツが登場する作品である。たしか何やら主人公が超がつくほどの鈍感であることがよく知られていたはずだ。
「取り敢えず帰ったら見るとしますか」
俺はその【インフニットストラトス】が入っている袋を背中に背負っているバックの中に入れていざ家に帰ろうとしていた時だ。何やら周りの人々が俺を見て騒いでいるのだがどうしたのだろうか?ん?何やら俺に向かって俺より年お兄さんが俺に向かって何やら言ってきた。
「君早く逃げろ!!君の後ろに刃物を持った男がいるぞ!!」
俺はそう言われて後ろを見た時だった。俺より年上のお兄さんが言った通り、刃物を持った男が俺の真後ろにいた。タイミングが悪かった俺は振り返ったと同時に、自分の腹に男の持っている刃物が突き刺されている事を腹に走る痛みと、そこから溢れ出る血によって知らされた。
それを認知したのと同時に周りの人々が悲鳴をあげていた。周りの人々が悲鳴をあげている中で俺はやけに冷静になって自分の腹に刺さっている刃物と血を見ていた。
俺を刺した男は懐からまた新しい刃物を出して近くにいる人々に刺そうとしていた。俺はまた違う人々に刺そうとしている男に、腹に刃物が突き刺さっている状態で近付いた。
刃物を持っている男はどうやら小さな小学生の女の子に向けて刺そうとしていた。その女の子は足をくじいているのだろうか地面に座って動けそうにない。
この時、その女の子の周りからは人々はいなかった。どこからか「○○!!」と叫ぶ女の人と男の人がいた。
「あの人達が、あの女の子の親なのか?」
どうやらこの女の子は逃げる時に親と離れてしまったらしい。自分の親を見つけたのか、刃物を持った男の前の女の子が泣きながら自分の親に……
「おかーさん!!おとうさーん!!」
そう叫びながら刃物を持った男を前に泣く女の子。そしてその女の子に刃物を持った男は、その手に持っている俺に刺した刃物とは違う刃物で、その女の子に刺そうと刃物を振りかざした。周りの人々はその光景を見て一段と悲鳴を上げる。
「人生最悪な事だらけだったけど……これが俺の晴れ舞台なのかな?」
現在の俺の状態は最悪中の最悪で口から血を吐き、腹からも血が溢れでている。更には血が出過ぎたのか意識がはっきりとしない。
俺は女の子に振り降ろされようとされる刃物を見た。その瞬間、俺は急いでその女の子の前に立って2本目となる刃物を胸部に深々と刺された。周りの人々は俺が来たことに驚いたのか静まったが、俺が再び刺されたことによって再度人々が悲鳴を上げた。
そんな俺は刃物を持っていた男に向けて血を吐きながらも叫んだ。
「うおおおおおお!!」
「ごふっ?!」
俺はそう言って目の前の刃物を持っていた男に向けて全力でパンチをした。そのパンチは男の顔面に当たった。刃物を持っていた男は、俺のパンチをもろに顔面に受けた為に意識がはっきりとしないのかフラフラしている。俺は更にその男に向けてキックした。これが多分俺が放てる最後の一撃を食らわせた。
「ぐげえぇぇ?!」
俺の最後の一撃となるキックは男の股間に直撃した。刃物を持っていた男は俺のキックを股間に受けて奇声をあげた。周りの男性陣は「うわ……」と言っていた。この一撃で刃物を持っていた男は2mぐらい吹っ飛んで気絶したところを見て俺は安堵した瞬間だった。
「ごふっ……?!」
俺は口から多量の血を吐いて倒れた。多分これは2回も刺されながらも無茶な動きをしていたから体が耐えられなかったのだろう。俺はそのまま眠るように意識を失った。
次回=転生=