戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN-   作:不死身の機動歩兵隊

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遅れてすんません。それとタイトルを変更しました。


第10話「双翼の歌」

未来と響の仲が元に戻った後、ウルトラマンが2人を弦十郎の下に送り届け、ウルトラマンはその場から去る。そして響が報告をしている時。

 

???

「おーい!響、未来!!」

 

響・未来

「真さん!」

 

変身を解いた真が2人の下へ駆け寄り、互いの無事を喜び合う。

 

未来

「それで真さん、クリスちゃんは・・・」

 

「へッ!?未来と真さんはクリスちゃんを知ってるの!?」

 

「まぁ、な。それとすまん、見付けられなかった。けど、幸い被害者は0だってスマホのニュースで聞いたから大丈夫だろうさ。」

 

未来

「そうですか。良かった。」

 

それを聞いた未来と響はホッと胸を撫でおろす。その後、現場に出向いていた弦十郎の計らいで響達は寮へ帰る事になった。真は2人を見送ってからふらわーへと戻った。

 

‐翌日 二課本部‐

 

弦十郎の手回しで外部協力者となった未来と真は響に二課の地下基地内を案内されていた。

 

未来

「あの時はちゃんと見てなかったけど、本当に学校の真下にこんなシェルターや地下基地が・・・」

 

「一体どれだけの資金が注ぎ込まれたんだろうな。(ウルトラアイスポットで全容は既に確認したが、ホント広いな。)」

 

「あ!奏さん!翼さん!」

 

真と未来がそう思っていると、2人を案内をしていた響は基地内の通路の間に設置されている休憩スペースで話をしている奏と翼に付き添いの緒川。そして休憩中の朔也の所へ早足で向かう。それを見た真達は後を追う。

 

「お!響か!」

 

「そちらの2人は確か・・・」

 

未来

「こんにちは。小日向未来です。」

 

「どうも、神永真です。」

 

「私の1番の親友とお世話になった人です!」エッヘン

 

響はそう言って胸を張り、それを見た翼は小さく微笑む。

 

「立花はこういう性格故、色々と面倒を掛けると思うが、支えてやって欲しい。」

 

「そうだな。最初の頃は弦十郎旦那の反対を押し切って現場に向かおうとしてたもんな。」

 

奏の言葉を聞いた未来は目を細めて響の方を向く。対して響は痛い所を突かれ、顔を背ける。

 

未来

「響?」

 

「ア、アハハ・・・」

 

未来が響を問い詰めてる間、真は奏と翼の方に立ち、響達を見詰める。

 

「あんな残念な子ですけど、これからもよろしくしてやってください。」

 

「それは構いません。」

 

「あぁ、何せアタシ達の可愛い後輩だからな!」

 

「ありがとう。改めて、外部協力者になった神永真だ。よろしく頼む。」

 

そう言った真は奏に右手を差し出す。それに奏も右手を出して握手する。その時、奏は覚えのある感覚を感じて不思議そうな顔をする。

 

「奏?」

 

「どうかしたか?」

 

奏の様子に気になった翼と真は訪ねる。

 

「何か、いつも本部に戻る時にウルトラマンの手を握った時の感覚がしてな。何でそう感じたのか不思議でさ?」

 

「あ!それ分かります!私も真さんの手を握った時もそんな感じがしました!」

 

握手を解いた右手をグッパーしながら見詰める奏。それを問い詰められている響は逃げる様にその話に乗っかる。その間に翼は真の手を握って感触を確かめる。

 

「奏の言う通り、確かにこの感触はウルトラマンと一緒・・・これは一体?」

 

(ヤッベェ、バレそう!!)

 

真は内心そう思いながら冷や汗が止まらず、いつ正体がバレるか冷や冷やしていたその時。

 

了子

「あら~♪いいわね!ガールズトーク♪」

 

偶々通り掛かった了子の登場によって響達の意識はそちらに向いた事で真は心の中でホッと胸を撫で下ろす。

 

緒川

「何処から突っ込むべきか・・・取り敢えず僕を無視しないでください。」

 

(そもそもヤローが3人いる時点でガールズトークは成立しないだろ?)

 

緒川と真がそう思っているとは露知らず、女性陣は話を進めていく。

 

「了子さんもそうゆうの興味あるんですか?」

 

了子

「モチのロン♪私の恋バナ百物語を聞いたら、夜眠れなくなるわよ~?」

 

未来

「まるで階段みたいですね。」

 

それに苦笑いで答える未来。その逆に響は・・・

 

「了子さんの恋バナ!!きっとウットリメロメロオシャレで大人な物語が♪」

 

ウキウキとはしゃぎ、それに翼は額に指を当ててヤレヤレとした顔をする。

 

了子

「そうね、遠い昔の話になるわね。こう見えて呆れちゃうくらい一途なんだから。」

 

響・未来

「おぉ~~~ッ!!」

 

「以外でした。櫻井女史は、恋と言うより研究一筋かと。」

 

「アタシもそう思ってた。」

 

意外な了子の一面に響達は驚く。

 

了子

「命短し恋せよ乙女って言うじゃない?それに女の子の恋するパワーってすんごいんだから~!」

 

緒川

「女の子ですか・・・」

 

ドガッ!

 

緒川

「グァッ!?」

 

(速ッ!?)

 

余計な事を言った緒川は瞬間的に接近した了子の裏拳にノックアウトされ、真はその速さに驚く。

 

了子

「私が聖遺物の研究を始めたのも、そもそも・・・ッ!?」

 

響・未来

「うんうん!それで!?」

 

了子

「・・・ま、まぁ!私も忙しいから?ここ所で油を売ってはいられないわ!」

 

「・・・・・・」

 

了子が何かを言い掛けそうになり、話を逸らす。真は了子の言い掛けそうになった部分に何かを感じた。

 

緒川

「自分から割り込んできたくせに『ドガッ!』・・・」

 

朔也

「緒川さん!?」

 

「衛生兵ーッ!!」

 

そして背中を(登場から空気になっている)朔也に摩られている緒川がまた余計な事を言うと、今度は後ろ蹴りが直撃して再びノックアウトされる。朔也は倒れた緒川に呼び掛け、真は前職の癖で衛生兵を呼ぶ。

 

了子

「兎にも角にも!出来る女の条件は、どっれだけいい恋してるか尽きる訳なのよ。ガールズ達も~いつか何処かでいい恋、なさいね?んじゃ、バッアァ~イ。」

 

そう言うと了子は手を振りながらそそくさとその場を離脱する。

 

未来

「聞きそびれちゃったね。」

 

「ムムム、ガードは固いか・・・でもいつか!了子さんのロマンスを聞き出してみせる!」

 

響がいつか聞き出そうと意気込んでる時、真は誰にも気付かれない様に了子の後ろ姿を見えなくなるまで見詰めていた。その間、ある程度響達から距離が離れた了子は立ち止まり、先程の雰囲気とは全く違う冷たい雰囲気となる。

 

了子

「・・・らしくない事、言っちゃったかもね。変わったのか・・・それとも、変えられたのか・・・」

 

了子はそう言った後、再び歩き出し、自身の研究室へ向かうのであった。その頃、緒川が回復した後に朔也は仕事に戻り、休憩スペースに残った真達は雑談などで時間を潰していた。そして響は何かを思いつく。

 

「奏さん、翼さん!明日って開いてますか?」

 

「明日か?」

 

「一体何をするの?」

 

「デートしましょう!」

 

奏・翼

「デート?」

 

「まぁ、いきなりそう言われて分からんよな。響の言ったデートは買い物の隠語だ。」

 

響の発言に首を傾げる奏と翼。そこに真が説明する。そして2人は緒川にスケジュールの予定が無い事を確認し、明日は買い物をする事になった。それを真は微笑ましく見ていると。

 

「あ!真さんも参加ですよ。」

 

「ゑ!?」

 

響の一言で真も参加する事になった。

 

‐当日 公園‐

 

「遅いわね。あの子達は何をやってるのよ?」

 

集合場所の公園で響達を待つ奏と翼、そして真。翼は腕時計で時間を確認すると、既に集合時間の10時半を過ぎていた。

 

「いつも通り響の寝坊だろうな。俺の時もそうだったし。」

 

「お!やっと来たみたいだな。」

 

噂をすれば脱兎の如くこちらに向かっている響達の姿が見えた。そして2人は息を切らしながら合流する。

 

「ハァ、ハァ、すみません、奏さん!翼さん!真さん!」

 

未来

「ハァ、ハァ、す、すいません。お察しだと思いますが、響のいつもの寝坊が原因でして・・・」

 

「さて、全員合流できた事だし、行くか♪」

 

「えぇ、時間が勿体ないわ!急ぎましょう!」

 

そう言って先頭を進む翼。その姿には気合が入った感じであった。

 

未来

「ふぁ~」

 

すっごい楽しみにしていた人みたいだ。

 

「誰かが遅刻した分を取り戻したいだけだ!!」

 

響の小声が聞こえたのか、振り返ってクワッと叫ぶ。

 

「まぁ、落ち着けって翼。そんじゃ改めて行くか!」

 

奏の号令で真達はショッピングモールに向かう。最初に訪れたのは様々な種類のマグカップを売っている店。それからデパート内の映画館で映画を見る。見終わった一行はフードコーナーでソフトクリームを購入する。女子達は普通のソフト。

真は抹茶ミックスを選んだ。それを食べ終えた一行が次に向かったのは定番の服屋となった。そこで気に入った服を選び、購入する。その後、ツヴァイウィングのファン達に追われたりした。

 

‐ゲームセンター‐

 

ファン達の追跡から逃れた一行はゲームセンターに訪れ、リズム、アクション、シューティング、レース、シミュレーション、アーケードゲームなどをプレイした。そして今はクレーンゲームをしている。

 

「翼さんご所望のぬいぐるみは、この立花響が必ずや手に入れてみせます!」

 

「期待はしているが、たかが遊戯に少し次ぎ込み過ぎではないか?」

 

スマホで電子決済を行い、響は奇声を上げてボタンを操作してクレーンでぬいぐるみを確保して取り出し口に向かう途中でポロリと落ちてしまう。

 

「あーーーツ!?」

 

「まぁ、これがクレーンゲームの醍醐味だがらな。ドンマイ。」

 

その後、響が殴って取り出そうとするのを奏達が落ち着かせる間に真が先程のぬいぐるみと、響達の分を確保。それを女子達に渡す。

 

「ありがとうございます、神永さん。」

 

「これくらい構わないよ。」

 

因みに翼は青色の柴犬、奏は朱色の狼、響と未来は黄色と黒のヒヨコのぬいぐるをプレゼントした。それからモール店を出た一行はカラオケ店へ入る。

 

‐カラオケ店内‐

 

「うおぉぉぉーーーッ!!すごいよ私達!トップアーティストと一緒にカラオケに来るなんて♪」

 

未来

「ふふ、そうだね。」

 

(この世界に俺が知ってる曲ってあるかな?)

 

「さて、どの曲に『~♪』ん?」

 

演歌の曲が流れだし、4人は誰が入れたのかと思っていると、翼がマイクを持って前に立つ。

 

「一度こういうの、やってみたかったのよね。」

 

そして演歌を歌う翼。それから各々が選んだ曲を歌っていき、時間が過ぎてゆく。

 

‐数時間後 某高台・公園‐

 

夕方となっていく時間帯で一行は街全体が一望できる高台の公園から見える光景を見ていた。

 

「綺麗な光景だな。」

 

「えぇ、本当に今日は知らない世界を旅している様だわ。」

 

「そんな事ありませんよ!今日の集合場所になった公園やショッピングモール。今日行ってない場所も全部が私や奏さんと翼さん、そしてウルトラマンさんと一緒に守って来た世界です!だから知らないなんて言わないでください。」

 

「ッ!」

 

『戦いの裏側とか、その向こう側とかには、また違ったものがあるんじゃないかな?アタシはそう考えて来たし、そいつを見てきた。』

 

響にそう言われた翼はいつの日かに奏が言った言葉を思い出し、再び目の前の光景をもう一度見る。

 

「そうか・・・これが奏の見てきた世界なのね・・・」

 

「あぁ、これからもアタシ達で守っていこうぜ!」

 

「えぇッ!」

 

翼は強く答え、夕陽に照らされる街を眺める。その後の帰り道。10日後にツヴァイウィングの復帰ステージを行う事を奏達から聞き、そして真達はそのチケットを貰う。

 

「俺の分まで・・・いいのか?」

 

「構わないさ。最高のステージにするから来てくれよな!」

 

「あぁ、分かった。」

 

そして10日後のステージでまた会う事を約束した後、一行はそれぞれの帰路についた。

 

‐10日後 二課本部‐

 

真はライブ会場に向かう前にウルトラマンとして二課へ訪れ、弦十郎にフィーネに関しての新しい情報がないかを聞きに来た時、指令室にノイズ出現の警報が鳴り響く。そして響達に連絡を入れようとする弦十郎をウルトラマンは肩に手を置いて止める。

 

ウルトラマン

「弦十郎、現場には俺が行く。フィーネの情報を聞く前に話をしたな。奏と翼は大事なステージが、そして響達はそれを楽しみにしていると。私はそれを台無しにさせたくない、頼む。」

 

そう言って弦十郎に頭を下げるウルトラマン。

 

弦十郎

「ウルトラマン・・・やれるか?」

 

ウルトラマン

「任せてくれ。」

 

弦十郎がそう言うと、ウルトラマンは頷き、テレポーテーションでその場から現場へ向かった。

 

ーーーーーー

 

ウルトラマンがテレポーテーションで現場の上空に到着すると、ノイズと交戦中のクリスの姿があった。クリスはガトリングガンの掃射で数を減らすが、要塞型ノイズが新たなノイズを立て続けに召喚されて徐々に物量に押されていく。すると要塞型ノイズは大砲の様な触手をクリスに向ける。

 

ウルトラマン

「させるかッ!!」

 

ウルトラマンは〈急降下キック〉で要塞型ノイズを吹き飛ばして倒す。そして周囲にいるノイズはウルトラスラッシュや〈ウルトラソード〉で減らしていきながらクリスと合流する。

 

ウルトラマン

「無事か?」

 

クリス

「余計なお世話だ・・・」

 

クリスはそう言って他のノイズをガトリングガンの連射で蜂の巣にする。ウルトラマンもスラッシュ光線で撃ち漏らしたノイズを倒していたその時、突如ミサイルがウルトラマンとクリスを襲う。しかしいち早く気付いたウルトラマンはリバウンド光線を展開して防いだ事で2人は無事で済んだ。

ウルトラマン達はミサイルが飛んできた方を向くとそこにはバルタン星人の姿があった。だが普通のバルタン星人ではない。左の巨大な鋏と右には機械式の鍵爪〔アイアンクロー〕を装備し、全身をサイボーグ化した〔メカバルタン〕は機械音を鳴らしながら再び〈アンカーロケット〉を放つ。

 

ウルトラマン

「ッ!」

 

クリス

「この野郎ッ!」

 

ウルトラマンはスラッシュ光線、クリスはBILLION MAIDENで迎撃する。そして爆炎が晴れると同時に巨大化したメカバルタンが襲い掛かる。ウルトラマンも巨大化し、そのまま取っ組み合いとなる。

 

ウルトラマン

「ヘアッ!」

 

メカバルタン

「ビョゥンビョゥン・・・」

 

先にウルトラマンが〈ウルトラパンチ〉で攻撃するが、アイアンクローで受け止められ、右腕を封じられる。メカバルタンは左のハサミ部分をドリルの様に回転させてウルトラマンを殴打する。

ウルトラマンは殴打されながらも逃れようと抵抗するが、痛覚が無いメカバルタンには効果は無く、逃れられない。その時、多数の小型ミサイルと銃撃がメカバルタンに直撃する。

 

メカバルタン

「ッ!?」

 

ウルトラマン

「(今だ!)ヘアッ!」

 

アイアンクローの締め付けが緩まリ、封じられた右腕を解放されたウルトラマンは〈ウルトラチョップ〉をメカバルタンの頭部に叩き込む。そして怯んだメカバルタンを〈背負い投げ〉で投げ飛ばす。

 

ウルトラマン

「シュワッ!!」

 

メカバルタン

「ビョゥンビョゥン・・・」

 

ウルトラマンが倒れたメカバルタンにスペシウム光線を放つが、素早く起き上がったメカバルタンは両腕から放つ赤い必殺光線〈ギガクラッシャー〉で抵抗し、撃ち合いとなる。

メカバルタンは威力を上げて優位を取ろうとする。それをさせまいとウルトラマンも威力を上げる。衝突した部分からは火花が激しく飛び散る。そして優位を勝ち取ったのは・・・

 

ウルトラマン

「デュワッ!!」

 

メカバルタン

「ッ!!??」

 

更に威力を上げたウルトラマンのスペシウム光線がギガクラッシャーを押し切り、メカバルタンに直撃。メカバルタンは全身から火花を散らして倒れ、爆発する。それを見た後、ウルトラマンは少し離れたビルの屋上にいるクリスの方を向く。

 

クリス

「・・・これで貸し借りは無しだ。」

 

そう言うとクリスは現場から立ち去る。それを見届けたウルトラマンは火災を消化してから飛び去る。その後、2曲目が始まる前に滑り込みでライブ会場に着いた真は響達と合流した後、奏と翼の2曲目の歌を聞くのであった。

 

第10話END




次回「戦姫が紡ぐ絆」
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