戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN- 作:不死身の機動歩兵隊
作者
「大変お待たせ「し過ぎだ!ド阿呆ッ!!」グビラッ!?」
作者、真のジャーマンスープレックスで犬神家にされる。
真
「読者の皆さん。本当に遅れてすまない。今週は早く出せる様に作者に頑張らせるから楽しみにしてくれ。それじゃ本編に行ってくれ。」
作者
「モゴモゴ(また新しいシリーズ「騎士ガンダム様、只今異世界にお出掛け中」を書こうと思ってます。お楽しみ)!」
‐西暦2043年 数日後・廃屋敷‐
フィーネが拠点としてる廃屋敷の周囲をいつの日か広木防衛大臣を殺害した特殊部隊が静かに接近していた。一方、屋敷内では家主であるフィーネの姿は無く、代わりに了子の姿があった。了子は端末を操作しているところを扉と窓から突入した特殊部隊が現れ、了子はそれに気付いて逃走を図る。しかしそれよりも早く銃撃した特殊部隊によって右脇腹を撃ち抜かれ、その場に倒れる。
特殊部隊隊長
「手前勝手が過ぎたな。聖遺物に関するデータは我々が活用させてもらおう。」
了子
「掠める準備が出来たから、後は用無しって訳ね。徹底してるわ・・・」
右脇腹から大量流血する了子を見ながら接近して英語で話す特殊部隊隊長。その姿を了子は睨みながらそう言う。近づいた特殊部隊隊長は了子を蹴り上げ、未だに流血する姿を見て長くは持たないと判断し、ニヤリと笑う。
しかし了子は右手を撃たれた右脇腹に置くと同時に青い粒子が了子の身体へと流れていく。これに特殊部隊は銃を構え、何時でも射撃可能な態勢に入る。
了子
「グッ、グアァッーーーッ!」
苦痛で苦しみながらも、右脇腹の傷は完全に塞がる。そしてゆっくりと了子は立ち上がる。
了子
「それも、わざと痕跡を残して立ち回るあたりが、品性下劣な米国政府らしい。ブラックアートの深淵を、覗いてすらもいない青二才のアンクルサムが――」
特殊部隊隊長
「――撃てッ!」
特殊部隊隊長の号令と同時に発砲。その場で血しぶきが舞う。
‐数時間後‐
廃屋敷の近くに2台の黒いベンツと、1台の赤い4WDが停車。ベンツからは黒服のエージェント達と、4WDからは弦十郎とマルチコンバットスーツを装着した真もといウルトラマンが降りる。数時間前に場所を特定した弦十郎はエージェント数名と、丁度良く二課に訪れたウルトラマンを加えたメンバーでフィーネの屋敷に来たのであった。
ウルトラマン
「ここが彼女が拠点としていた屋敷か。」
弦十郎
「あぁ、何かしらの情報が入手できれば良いのだがな。」
そう言って弦十郎達は屋敷の内部へ突入する。その道中でウルトラマンはウルトラアイスポットで周囲を見渡すと、幾つかの爆弾がある事に気付き、弦十郎に知らせる。弦十郎は数名のエージェントに仕掛けられた爆弾の解体を頼んだ後、広場へ向かう。するとそこには特殊部隊の遺体と戦闘の跡が残った広場に佇むクリスの姿があった。
クリス
「違う!あたしじゃない!」
ウルトラマン
「落ち着け。我々は君を疑っていない。」
弦十郎
「その通りだ。全ては、君や俺達の傍にいた彼女の仕業だ。」
弦十郎がそう言った後、エージェント達は広場にあるもの全てを調べる。そして1人のエージェントが1つの遺体に置かれていた赤い文字で書かれた紙を弦十郎に渡す。それをウルトラマンと弦十郎が見る。
弦十郎
「I LOVE YOU SAYONARA・・・」
ウルトラマン
「愛してます。さよなら、か。」
2人が掛かれてある文字と意味を言ったその時、突然発生した強い揺れによって広場の一部が崩壊。幸い負傷者は誰も出ておらず、全員無傷であった。
エージェント
「か、禍威獣だ!」
崩れた窓側にいるエージェントの1人がそう叫び、弦十郎達がそちらを向く。屋敷の崖側から少し離れた位置に何処か無機質な白い外見の禍威獣がいた。その姿を見たウルトラマンは目を見開いて叫ぶ。
ウルトラマン
「弦十郎!今すぐ全員を連れてこの場から逃げろ!時間は俺が稼ぐッ!」
弦十郎
「ッ!全員この場から退避だ!急げッ!!」
ウルトラマンの尋常じゃない焦った様子を見た弦十郎はすぐに指示を出し、クリスを連れて屋敷から退避する。
???
「ピポポポポポポ・・・ゼットーン・・・」
電子音じみた声を発しながら活動を開始した禍威獣〔人工宇宙恐竜 クローンゼットン・ホワイト〕はゆっくりと屋敷に接近する。ウルトラマンはベーターカプセルを取り出し、変身する。
ウルトラマン
「シャアッ!」
クローンゼットン・ホワイト
「ゼットーン・・・!」
変身と同時に先制攻撃で急降下キックを受けたクローンゼットン・ホワイトは弾き飛ばされる。ウルトラマンは追撃でマウントポジションを取ろうとするが、テレポーテーションで逃げられて失敗する。回避したクローンゼットン・ホワイトはウルトラマンの背後を取り、〈赤色光線〉を連射。背後から攻撃を受けたウルトラマンは吹き飛ばされる。
ウルトラマン
「グアッ・・・!」
クローンゼットン・ホワイト
「ピポポポポポポ・・・ゼットーン・・・!」
立ち上がろうとするウルトラマンの前にテレポートして顔を蹴り上げる。そこから〈ゼットンキック〉で屋敷の方へ蹴り飛ばす。蹴り飛ばされたウルトラマンは崖側にある屋敷の一部にぶつかった後、崖の方に滑り落ちる。ウルトラマンは態勢を立て直そうとするが、テレポートで間合いを詰めたクローンゼットン・ホワイトに首を掴まれ、そのまま崖に押し付けられてしまう。
ウルトラマン
「グ――ッ!」
クローンゼットン・ホワイト
「ゼットーン・・・ピポポポポポポ・・・」
ウルトラマンは抵抗しようとするが、首を強く締め付けられて段々と抵抗できなくなる。クローンゼットン・ホワイトは首を締め付つ、空いている腕で一方的に攻撃する。そしてウルトラマンの意識は遠くなっていく。
ウルトラマン
(不味い、このままでは意識が・・・)
ピコンピコンピコンピコン
視界が黒くなってゆくと同時にカラータイマーは点滅していく。最大の危機にウルトラマンは成す術もなく敗れ去ろうとしたその時、2発の大型ミサイルがクローンゼットン・ホワイトの両膝に直撃する。
クローンゼットン・ホワイト
「ゼットーンッ!?」
ウルトラマン
「ッ!ヘアッ!」
首の締め付けが緩くなり、身動きができる様になったウルトラマンはクローンゼットン・ホワイトを蹴り飛ばして脱出。そこからウルトラスラッシュを合わせたウルトラチョップで右腕を切断。そしてウルトラアタック光線を至近距離で直撃させる。クローンゼットン・ホワイトは全身に罅が広がっていき、木端微塵に爆発する。
ウルトラマン
「ハァ、ハァ、ハァ・・・グウッ!」
クローンゼットン・ホワイトを倒したウルトラマンは肩で息をしながら膝を付き、変身解除されると同時に気絶する。
‐数分後‐
ウルトラマン
「うぅ・・・クリス?」
クリス
「目が覚めたみたいだな。」
目を覚ましたウルトラマンの視界に映ったのは、心配しそうに見るクリスの顔であった。そして現在木陰でクリスに膝枕されている。起き上がったウルトラマンは周囲を確認する。一部が崩壊した屋敷と、本部と連絡する弦十郎の姿があった。
ウルトラマン
「でれくらい気絶していた?」
クリス
「3~4分程度だ・・・もう起きて平気なのか?」
ウルトラマン
「あぁ、問題ない。それと君の援護が無ければやられていた。ありがとう。」
クリス
「別に、ただの気まぐれだ・・・」
そう言ってそっぽを向くクリス。その様子を見たウルトラマンはヘルメット越しでクスリっと笑う。そして連絡を終えた弦十郎がやって来る。
弦十郎
「具合はどうだ?」
ウルトラマン
「問題ない。少し寝たお陰である程度は回復している。」
弦十郎
「そうか。俺達は本部に戻るが・・・」
ウルトラマン
「一旦拠点に戻る。何時でも出撃できる様にスターゼロを調整する。」
クリス
「悪いけど、あたしは・・・」
弦十郎
「一緒には来られないか?」
そう言われたクリスは頷く。
弦十郎
「そうか・・・ならこれを持っておくといい。」
弦十郎はそう言って予備の端末をクリスに投げ渡して自車に乗る。
クリス
「いいのか、あたしに渡して?」
弦十郎
「構わん。限度額内なら公共交通機関が利用できるし、自販機で買い物ができる代物だ。」
そしてエンジンを掛け、弦十郎達が出発する時。
クリス
「カ・ディンギル。」
弦十郎
「ん?」
クリス
「フィーネが言ってたんだ。カ・ディンギルって。それが何なのか分からないけど、そいつはもう完成しているみたいなことを。」
ウルトラマン
「カ・ディンギル(アイツの彼女がそれで何をするかは分からんが、場合によっては実力を持って阻止する!)・・・」
そう考えると同時にウルトラマンは両手を強く握る。
弦十郎
「そうか、情報提供感謝する。これで後手に回るのは終いだ、こちらから打って出てやる!」
そう言った後、弦十郎はエージェント達と共に本部へ帰投する。その場に残ったウルトラマンはプランクブレーンから(配色を変えてナンバープレートを取り外した)バイクを召喚して搭乗する。
ウルトラマン
「乗れ。街まで送ってやる。」
クリス
「良いのか・・・?」
ウルトラマン
「構わない。」
その後、クリスに予備のヘルメットを渡したウルトラマンは彼女を乗せて街へ向かう。
‐数十分後 二課本部・指令室‐
クリスの情報提供によって分かった事を響達に伝える為、通信する弦十郎。しかしその場には了子の姿は無い。
弦十郎
「了子君は?」
あおい
「まだ出勤していません。朝から連絡普通でして。」
弦十郎
「そうか・・・」
弦十郎がそう言った後、響は人間離れした特技があるから大丈夫っと言うが、翼は戦闘訓練を積んでいないと否定し、奏も同意する。それに響は首を傾げ、そうなのかと思っていた時、了子から通信が入る。
了子
『や~っと繋がった!ごめんねぇ寝坊しちゃったんだけど、通信機の調子が良くなくて。』
通信機越しでそう言う了子に目を細める弦十郎。一先ず無事かどうかを確認すると、了子は大丈夫だと言う。それに響は安堵する。
弦十郎
「それより、聞きたい事がある。カ・ディンギル。この言葉が意味するものは?」
弦十郎の問いに了子は答える。カ・ディンギル。古代シュメールの言葉で”高みの存在”、転じて天を仰ぐ程の塔を意味すると説明される。
弦十郎
「何者かがそんな塔を建造していたとして、何故俺達は見過ごしてきたんだ?」
その言葉に響達や指令室にいる誰もが気付くはずの巨塔を見過ごしてきた事に不思議に思う。
弦十郎
「だが、ようやく掴んだ敵の尻尾だ。このまま情報を集めれば勝利も同然。相手の隙にこちらの全力を『ヴゥーーンッ!ヴゥーーンッ!ヴゥーーンッ!』ッ!どうした!?」
朔也
「飛行型の超大型ノイズが一度に3体・・・いえ!もう1体出現ッ!!」
‐都市部‐
二課が超大型飛行ノイズを探知したころ、民間人達は突如として出現したノイズにパニック状態と化していた。そこに丁度街に到着したウルトラマン達がいた。
クリス
「こんな街中でッ!」
クリスは超大型飛行ノイズに向かって駆けだそうとするが、肩を掴んだウルトラマンが止める。
ウルトラマン
「待てクリス!今は民間人の避難が優先だ!それに民間人が残った状況では私達は満足に戦えない!」
クリス
「く・・・ッ!分かった!」
そしてウルトラマン達が民間人の避難誘導を始めた頃、先に現場へ急行した響達は超大型飛行ノイズから投下された多数のノイズと戦闘していた。
‐東京スカイタワー‐
ヘリから降下した際に響が超大型飛行ノイズの内1体を撃破してから数分後。合流した奏と翼も加わり、地上にいるノイズを蹴散らしつつ、超大型飛行ノイズへ再度攻撃する。しかし通常の飛行型ノイズと高度差に阻まれ、攻撃は全て命中せずにいた。
響
「空飛ぶノイズ、どうすれば・・・」
翼
「臆するな立花。防人が後退れば、それだけ戦線が後退すると言う事だ!」
奏
「とは言え、これじゃ埒が明かない!」
数を減らした矢先に補充される状況に追い詰められていく響達。そして空を埋め尽くす多数の飛行型ノイズが上空から迫り来るその時、数発のミサイルと弾幕に飛行型ノイズは撃破される。
響
「これって!」
奏
「ウルトラマンか!」
全員が後ろを向くと、こちらに飛んで来るスターゼロの姿があった。そして響達の頭上を通り過ぎると、イチイバルを纏ったクリスが響達の前に降り立つ。
響
「クリスちゃん!」
クリス
「コイツがピーチクパーチク喧しいから、ちょっと出張ってみただけ。勘違い『この場に来た時点で助っ人の様なものだが?』ッ!///」
上空で飛行型ノイズと戦闘しながら通信越しでウルトラマンに指摘されて顔を赤らめるクリス。
響
「クリスちゃーん!ありがとー!絶対に分かりあえるて信じてた!」
クリス
「このバカ!あたしの話を聞いてねぇのかよ!?」
嬉しさでクリスに抱き着く響。それをクリスは引っぺがそうとする。
奏
「響、それくらいにしてやんな。」
翼
「兎に角今は、連携してノイズを――」
クリス
「勝手にやらせてもらう!邪魔だけはすんなよな!」
そう言い放ったクリスは単独で迫り来る飛行型ノイズに弾幕の雨を浴びせる。そして響達は地上にいるノイズを相手にする。数を減らしていく中でクリスと翼はぶつかり、言い合いに発展する。その場面をスターゼロのコックピット越しからウルトラマンは見ていた。
ウルトラマン
「おいおい、今は言い争ってる場合――ッ!?この反応、別の場所にノイズと禍威獣が現れたのか!」
ウルトラマンはすぐにオートパイロットモードに切り替え、ベーターカプセルで変身する。
ウルトラマン
(響達にはすまないが、ここは任せたぞ!)
テレポーテーションを使用し、コックピットからウルトラマンの姿は消える。その間、クリスと翼の言い合いに奏が止めに入る。
奏
「落ち着けって翼、それとアンタも。」
クリス
「この前までやりあってたんだぞ。そんな簡単に手を「取り合えるよ!」ッ!」
すると上げていたクリスの右手を響が両手で包み込む。
響
「出来るよ、誰とだって仲良くできる。」
そして響は右手を奏と翼に差し出す。
響
「どうして私にはアームドギアが無いんだろうってずっと考えてた。何時までも半人前は嫌だって思ってた。けど、今は思わない。何も握ってないこの手で皆と手を握り合えるし、仲良くなれるからね!」
奏
「響・・・」
翼
「立花・・・」
奏と翼を互いを見て頷いた後、2人はアームドギアの剣と槍を地面に突き刺して手を繋ぐ。そしてお互いに空いた左手と右手で響とクリスの手を握る。
クリス
「・・・このバカにあてられたのか///」
翼
「そうだと思う。そして。」
奏
「きっとアンタもな。」
クリス
「冗談だろ・・・///」
そう言ってそっぽを向くクリス。それに翼と奏、そして響は全員の心がつながった事に微笑む。すると爆発音が響く。響達は上空を見ると、自動操縦のスターゼロが1体の超大型飛行ノイズを撃破していた。
奏
「おっと、今はノイズの相手をしないとな。」
翼
「しかし親玉を如何にかしないと切りがない。」
クリス
「だったらあたしの出番だな。イチイバルの特性は長射程広域攻撃。派手にブッ放してやる!」
奏
「まさか、絶唱を!」
クリス
「あたしの命は安物じゃねーよ。ギアの出力を高めて放出を抑えつつ、臨界まで貯め込んだエネルギーを一気に解き放ってやる!」
翼
「しかしチャージ中は丸裸も当然、これだけの数を相手にする状況では危険すぎる。」
響
「そうですね。だけど私達でクリスちゃんを守ればいいだけの事!」
クリス
「ッ!」
奏
「それじゃ、時間稼ぎと行くか!」
その場からクリスを残し、響達はそれぞれ別方向から向かって来る地上のノイズを対処する。
クリス
(頼まれてもいない事を・・・これじゃ引き下がれないじゃないか!)
そしてクリスは歌を歌い、エネルギーをチャージする。エネルギーチャージと同時にクリスのギアは変形していき、ガトリングガンと腰部ミサイル射出器の展開に加え、背部に大型ミサイルを左右に各2基、計4基を連装する射出器を形成。アウトトリガーで自身を固定して射撃体勢を取る。全火器の一斉掃射による〈MEGA DETH QUARTET〉の火力によって上空にいる全てのノイズを一掃する。一方、響達も地上のノイズを全て倒し終える。
翼
「やったのか?」
クリス
「あたりめぇだ!」
奏
「よしッ!」
響
「わぁ・・・!」
そしてギアを解除して合流した響達が勝利に喜んでいる時、スターゼロがホバリングで近くに着陸してコックピットが開く。しかし搭乗者であるウルトラマンの姿が無かった。すると不意に響が持っている通信機に連絡が入る。
未来
『響!学校が・・・リディアンがノイズと禍威獣に襲われてるのッ!今ウルトラマンが――』
響
「未来?未来ッ!?」
通信が途切れ、響は声が周囲に響く。そして決戦の時は刻々と近づいてゆく。
第11話END
次回「宇宙最凶の禍威獣」