戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN- 作:不死身の機動歩兵隊
‐西暦2043年 3週間後‐
フィーネとの決戦「アース・クライシス」から3週間が経過。世界は禍威獣やノイズによる災害は尽きることなく、人の闘争は終わる事なく続いている。未だ危機は満ち溢れ、悲しみの連鎖は留まらず、いつも通りの様々な日常が時間と共に流れてゆく。
そして激戦となったリディアン音楽院の敷地は国連の管理下に置かれ、現在でも大量に残っている禍威獣第25号「ゼットン」の残骸回収作業が行われ、残骸は国連直轄の研究機関に送られた。
これを機に禍威獣や外星人への対策が世界各国で急ピッチに行われてる中、件の戦姫達は・・・
‐ふらわー‐
フィーネとの決戦と、機密漏洩防止で3週間に渡る軟禁生活の労いを兼ねた祝勝会がふらわーにて行われていた。
響
「う~ん♪久しぶりに食べたおばちゃんのお好み焼きと真さんのカレーお好み焼きがいつもより美味しく感じるよッ!!」
未来
「ほら、響。ほっぺにソースが付いてるよ。それにクリスも。」
クリス
「ん・・・悪りぃ///」
2つのお好み焼きを堪能する響。未来は2人のほっぺに付いたソースを拭き取る。それに照れながらお礼を言うクリス。
奏
「くぅ~ッ!このおつまみ、ビールに凄く合うな!」
翼
「ありがとうございます、真さん。わざわざこの様な催し物を。」
真
「構わないさ。あの激戦で君達はこの地球を、俺達を守ってくれたんだ。だから労わせてくれ。」
奏はビールとおつまみを堪能し、翼は祝勝会を開いた真にお礼を言う。そんな光景を酒と料理を食べながら弦十郎達と了子の姿があった。
弦十郎
「微笑ましい光景だな。」
了子
「そうね。私には眩しい光景だわ・・・」
緒川
「でもこうして、誰1人も欠ける事なく全員で楽しめるのはいい事です。」
緒川がそう言って他の席を見ると、酔いでダウンした藤尭や酒と料理を楽しむ友里。その他二課に所属する面々が思い思いに楽しんでいた。
響
「そうだ!今度クリスちゃんと一緒に全員でデートしようよッ!」
クリス
「ブハッ!で、デートだッ!?///」
真
「あー響が言うデートは(以下略)。」
クリス
「紛らわしい言い方すんなよ!このバカ!///」
翼
「まぁ、紛らわしいのは確かだな。」
奏
「だな。」
未来
「もう、響は唐突なんだから。」
呆れつつ、そう言って微笑む未来。その日のふらわーには笑顔が満ち溢れていた。
真
「ッ!ゴホゴホ!」
響
「大丈夫ですか、真さん?」
未来
「風邪ですか?」
突然咳をし、右手で口を塞ぐ真を心配する響と未来。
真
「あぁ、そうかもな。ちょっと風邪薬を飲んでくるよ。」
真はそう言って厨房から暖簾の掛かった出入口へ入る。そして入った後、真は口を塞いだ右手を見る。すると掌には赤い血が付いていた。
『だが、気を付けてくれ。君は蘇る事が可能だ。それでも君の削れた命と、身体のダメージはそのままの状態になる。もし戦いが続くのであれば・・・』
亡き戦友、エンキの言葉が真の頭の中で再生されると同時に右手を強く握る。
真
「何とかしてみるさ・・・」
そう言った後、真は洗面台で右手を洗い、厨房へと戻る。
-アメリカ・NASA-
ふらわーで祝勝会が行われている頃、NASAでは職員達が今まで以上に慌ただしく動いていた。
NASA職員A
「この映像と計算、何かの間違いじゃないのかッ!?」
NASA職員B
「間違いない!この超巨大彗星がこのままの軌道を辿れば、地球に激突するッ!!」
NASA職員達が見ている人口衛星から送られるライブ映像が映るモニターには、超巨大な赤い彗星が徐々に迫っている場面であった。そして映像は途切れ、モニターにはブロックノイズが走る。
-宇宙-
超巨大彗星の余波で人口衛星は粉々となり、宇宙の塵と化す。超巨大彗星は目の前にあるもの全てを破壊しながら地球へと接近して行く。
「―――ツイフォンッ!」
宇宙に不気味に輝きながら地球へと接近する超巨大彗星。戦姫達とウルトラマンの新たな戦いが刻々と近付く。
第14話END
次回「烈槍の戦姫」