戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN-   作:不死身の機動歩兵隊

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真の身バレとスペシャルゲスト達を登場させますッ!漆黒のウルトラマンの正体が判明するかも?


第18話「月下の悲劇」

‐数時間後 ふらわー・真の部屋‐

 

「・・・ハッ!ここは、俺の部屋・・・?」

 

薄っすらと意識が回復し、布団から飛び起きた真は周囲を見ると、そこはふらわーにある自室であった。そして自身に何があったのかを思い出す。

 

「そうだ、ナックル星人の宇宙船を撃ち落とそうとした時に激痛が走って意識を失って・・・ッ!」

 

額に手を当てた時、真はもう1つある事を思い出した。

 

「あの時、俺を助けてくれた漆黒のウルトラマン・・・何で一瞬だけ姿がソフィー姉さんに見えたんだ?」

 

その真の問いに答える者はこの場に誰もいない。

 

‐2日後 新リディアン音楽院‐

 

2日前の出来事から現在。新リディアン音楽院は学園祭で賑わっており、招待された保護者と女生徒達で賑わっていた。そこに体調が少しだけ回復して響達に誘われた真の姿もあった。

 

「えーと、響達の出し物は・・・ん?」

 

響達の教室を真が探していると、眼鏡を掛けた金髪と黒髪のツインテールの女の子の姿を見掛ける。

 

「(あれはフィーネの装者か?一体何をしているんだ?)ドワッ!?」

 

クリス

「わ、悪り!って真兄ちゃんッ!?」

 

真が追い掛け様とした時、曲がり角でクリスとぶつかる。

 

「クリスか。そんなに慌ててどうした?」

 

クリス

「追われてるんだ!さっきから連中の包囲網が「見付けた!雪音さん!」しまったッ!?」

 

するとクリスを追い掛けてきたクリスのクラスメイト3人がやって来た。真はクリスのクラスメイトに事情を聴くと、クリスに勝ち抜きステージで歌ってほしいとの事であった。

 

「成程。クリス、歌ってきたらどうだ?」

 

クリス

「な、真兄・・・真までッ!」

 

「クリスは歌が好きだろ?それと俺的には久しぶりにクリスの歌を聞きたいんだ。覚えてるか?

8年前に自分が作った歌を聞かせるって。その約束を実現させてくれないか?」

 

真の言葉に眼を見開いたクリスは約束を覚えてくれた嬉しさと恥ずかしさに顔を赤くする。

 

クリス

「・・・分かった。けど、1つだけ条件がある。それを聞いてくれるなら歌う。」

 

「ん?」

 

‐3分後 勝ち抜きステージ・会場‐

 

ザワザワ ザワザワ

 

「結構人が多いな。空席残ってるかな?「真さーーーん!」ん?」

 

クリスの条件を了承した道中、クリスのクラスメイト達の質問攻めに1つ1つ答えながら会場へ到着した真は空席を探していると聞き覚えがある声が聞こえた方を見ると手を振る響と未来、翼、奏が座っている所へ向かう。そして丁度空席だった響の右側へ座る。

 

「響達も勝ち抜きステージを見に来たのか?」

 

「はい!」

 

未来

「真さんもですか?」

 

「いや、クリスとの約束とを果たしにな。」

 

「雪音との約束?」

 

「どんな約束だ?」

 

司会

「では、次なる挑戦者の登場ですッ!!」

 

そう真達が話していると、司会と観客達の声が響くと同時にステージ裏から登場してスポットライトに照らされたクリスの姿に響達は驚く。そして曲が流れるが、恥ずかしさと緊張で歌えずにいたクリスは真とクラスメイトの姿を見て徐々に歌い出す。

 

(戦場以外でクリスの歌を聞けて良かった・・・)

 

未来

(真さん?)

 

クリスが歌う中で、いつ死ぬか分からない状況で約束を果たせた事に真は安心と同時に二度と聞けないだろうと哀しい顔をする。そんな真の顔を偶然見た未来はどうしてそんな顔をしているのかと不思議に思うのであった。

 

‐数分後‐

 

クリスが歌い終わると同時に歓声と拍手が会場に響く。そしてクリスは勝ち抜きステージの新チャンピョンとなった。

 

司会

「さぁ、次なる挑戦者はッ!?飛び入りも大歓迎ですよッ!」

 

「出ます。」

 

真が手を上げてそう言うとスポットライトが照らされる。

 

「あ!約束ってもしかして。」

 

「俺もステージに出る。そう言う約束でな。んじゃ、行ってくる。」

 

そう言って真はステージへ向かう。

 

未来

「真さんの歌、カラオケ以来ですね。」

 

「そうだな。あの時はロボットアニメの曲を歌ってたっけ?」

 

「今日はどの様な曲で歌うのだろうか。」

 

未来達がそう話している間にステージに上がった真はクリスからマイクを受け取る。

 

司会

「それではお名前を伺ってから歌っていただきましょう!」

 

「神永真だ。歌う曲は私が知っているもので構わないか?それのカラオケもある。」

 

司会

「勿論構いませんよ!」

 

そして自身のスマホを操作した真は司会に渡し、司会はステージ裏の生徒に渡す。パソコンに真のスマホを接続してカラオケを流す。

 

「空想と浪漫。そして友情の歌、M八七。」

 

そう言って真は歌い出す。しかしこの学園祭が行なわれている時、ある場所で戦闘が行われていた。

 

‐同時刻 廃港‐

 

セレナ

「キャアアアッ!」

 

マリア

「ッ!セレナッ!!ガァッ!?

 

???

「ほう、こいつは驚きだ。ダガレット製の弾を防ぐなんてな。地球製のスーツにしちゃあ、大した防御力だな。」

 

武装組織フィーネが潜伏していた廃港で、アメリカ特殊作戦軍から派遣された特殊部隊の襲撃を待機していたマリアとセレナが撃退した直後、増援で現れた外星人の傭兵団と戦闘を再開。

その際にウェル博士が召喚したノイズを交えて迎撃するが、身体能力などの実力の差で追い詰められる。そして外星人のリーダー、〔エースキラー〕は倒れているマリア達に近付く。

 

エースキラー

「さて、お前達と同じ装者のおチビちゃん達は何処だ?そいつ等も殺す様に依頼されてんだけど。」

 

マリア

「誰が言うもの―――ガッ!?

 

セレナ

「マリア姉さんッ!この―――ぐはッ・・・!!」

 

その質問に答えるものかと言うマリアに蹴りを入れるエースキラー。それを見たセレナは起き上がって蛇腹剣の一撃を与え様とするが、エースキラーの部下の1人〔ウヴェルヴ星人〕に押さえ付けられる。

 

エースキラー

「まぁいいや。取り敢えずお前らとヘリにいる2人を餌にすれば向こうから来るだろ。ネペンテス、カメラ回せ。」

 

ネペンテス

「畏まりました。」

 

エースキラーのもう1人の部下〔ネペンテス星人〕がカメラを取り出して撮影をする。

 

エースキラー

「ヤッホ~!見ているか?フィーネのおチビちゃん。君達の大事なお仲間は俺達と一緒だよ。隠れてないで出ておいで、さもないと・・・」

 

カメラに向けてそう言い、部下2名に身体と左腕を抑えられたマリアに近付くエースキラー。そして右手に持つY字型アックスをゆっくりと見せ付ける様に上げる。

それを見てエースキラーの意図に気付いたマリアは逃れ様と、セレナはマリアを助け様と藻掻く。だが圧倒的な力に押さえ付けられて抜け出せない。

 

エースキラー

「良くない事が起っちゃうぜ。」

 

マリア

「・・・ッ!」

 

セレナ

「マリア姉さーーーんッ!」

 

そう言ってマリアの左腕を斬り落とそうとY字型アックスを振り落ろすエースキラー。マリアは眼を閉じ、セレナの叫び声が倉庫に響く。

 

エースキラー

「ッ!」

 

その時、何かを感じたエースキラーは後ろへ飛び退く。するとローブを纏った謎の人物の拳が地面に突き刺さり、地面を陥没させる。

 

ローブを纏った謎の人物

「・・・・・・」

 

エースキラー

「へぇー、お前がナックルの奴が言ってたもう1人のウルトラマンか。どういうつもりか知らないが、俺達の仕事を邪魔すんのなら・・・先にお前を殺すぞ。」

 

そう言って殺気を放つエースキラー。残りの部下もローブを纏った謎の人物へ銃口を向け、トリガーを引きかけた瞬間。

 

『ATTACK RIDE:BLAST』

 

その音声と同時に放たれた無数の光弾が傭兵団数名の銃火器を破壊する。

 

エースキラー

「何だッ!?」

 

光弾が放たれた方にエースキラーが向くと、そこにはマゼンタ色を主体とした仮面の戦士がいた。

 

エースキラー

「テメェは「出遅れたけど、アタシ達もいるよ。」ッ!」

 

すると赤、青、黄、緑、桃、銀を主体とする6人の海賊と、胸にBFのマークがあるロボットがエースキラー達を挟み込む様に立っていた。それを見たエースキラーは苦々しい顔をする。

 

エースキラー

世界の破壊者宇宙海賊スーパーロボット・・・ならローブの奴はゾフィーか。」

 

ゾフィー

「・・・・・・」

 

エースキラー

「ハァ~しゃあねぇ、撤退だ!流石に今の俺達でテメェらと殺り合うのは勘弁だ。」

 

無言で構えるゾフィーを見たエースキラーは溜息を吐いて部下達と共に廃港から撤退する。それを姿が見えなくなるまで見詰めたゾフィーは負傷したマリア達の治癒を始める。

 

赤いアーマーの装着者

「チェ、折角戦えるかと思ったのに相手が帰っちまったよ。」

 

赤い海賊

「それじゃあアタシ達は先に船に戻ってるわよ。」

 

ゾフィー

「うん。付き合ってくれてありがとうマーベラス、ロア。」

 

マーベラス

「あとでカレー食わせてくれよ。」

 

ロア

「俺は大盛でなッ!」

 

そう言ってマーベラス、ロアと呼ばれた人物は上空から現れたガレオン船を模した赤い宇宙船へ仲間共に乗り込む中、マゼンタ色の仮面の戦士はその場に残っていた。

 

ゾフィー

「セカイは戻らないの?」

 

セカイ

「そこの眼鏡の監視だ。」

 

セカイと呼ばれた人物が視線を向けている場所にゾフィーが顔を向ける。するとそこには最低限の荷物とネフィリムが入った籠を持つウェル博士の姿があった。それを見たゾフィーは冷たい眼をした後、マリア達の治癒を済ませる。

 

ゾフィー

「はい。これで動ける様になったと思うけど、余り無理はしないでね。」

 

セレナ

「は、はい。」

 

マリア

「貴女達は一体・・・」

 

ゾフィー

「通りすがりのヒーローかな?」

 

セカイ

「まぁそう言う事だ。」

 

そう言って2人はガレオン船型宇宙船に乗り、その場を離脱。起き上がったマリア達は小さく見えなくなるまでガレオン船型宇宙船を見詰めていた。

 

‐新リディアン音楽院‐

 

廃港の出来事が行なわれていた間、新リディアン音楽院の学園祭で行われた勝ち抜きステージで真が歌い終わった後、調と切歌の登場で響達に緊張が走る。その後、歌い終わった2人は逃走。それを追い掛ける響達と真(尚、本人は身を隠して)。

敷地内の一角まで調と切歌を追い詰める響達。その場で双方の対話の末、切歌が響達二課へ決闘を言い渡し、調は時と場所はこちらが伝えると言い残して撤退。そして弦十郎から連絡が入った響達は仮設本部へ向かう。

 

「・・・次の戦い。何としてでも彼女達の身柄を確保し、彼女達とアメリカ政府の目的を聞かないとな。」

 

柱の陰から姿を出し、校門から出ていく響達の姿を見た真はそう呟くのであった。

 

‐数時間後 東京番外地・国連直轄特別指定封鎖区域(カ・ディンギル跡地)‐

 

ノイズの反応を検知した二課は場所を特定。かつて激戦地だった場所を聞いた響達はすぐに現場へ急行した。

 

「決着を求めるのに、お誂え向きの舞台という訳か・・・」

 

ウルトラマン

「君達も来たか。」

 

響・クリス

「ウルトラマン(さん)ッ!」

 

「先に来てたのか。」

 

先に現場へ駆け付けたウルトラマンと合流した一同は未だゼットン軍団の残骸が残る大地を移動し、半壊したカ・ディンギルへ近付いた時、ソロモンの杖を持ったウェル博士が待ち受けていた。

そして響達の姿を確認すると同時にウェル博士はノイズを召喚。それを見たウルトラマンはコスモブラスターを構え、響達はシンフォギアを纏い、戦闘を開始する。

 

「調ちゃんと切歌ちゃんはッ?」

 

ウェル博士

「あの子達は謹慎中です。だからこうして私が出張って来てるのですよ。お友達感覚で計画遂行に支障をきたされては、困りますので。」

 

大量に迫るノイズを倒していくウルトラマン達。その際に響の問いかけにウェル博士はそう答えた。

 

ウルトラマン

「その計画が、貴様達の成すべき目的か。」

 

ウェル博士

「えぇ、その通りです。ウルトラマン。我々が望むのは、人類の救済ッ!

 

超巨大彗星ツイフォン

 

の衝突にて損なわれる、無辜の命を可能な限り救い出す事だッ!!」

 

響達

「超巨大彗星ッ!?」

 

ウルトラマン

(ツイフォンだとッ!!?)

 

宇宙を指してそう言ったウェル博士の言葉に響達は耳を疑い、彗星の名を聞いたウルトラマンは驚愕し、すぐさまウルトラアイスポットで宇宙を見る。すると不気味に輝きながら地球へ接近するツイフォンの姿を確認した。

 

ウルトラマン

「ウェル博士が言った事は事実だ。ツイフォンは一直線に地球へ向かっている・・・」

 

ウルトラマンの言葉に響達は更に驚愕する。

 

「その超巨大彗星が地球に衝突するのなら、各国機関と政府が黙って「黙っているに決まってるじゃないですかッ!」・・・ッ!」

 

ウェル博士

「対処方法の見付からない極大災厄など、更なる混乱を招くだけです。不都合な真実を隠蔽する理由など、幾らでもあるのですよ。」

 

クリス

「まさかッ!この事実を知る連中ってのは、自分達だけ助かる様な算段を始めている訳じゃッ!?」

 

ウェル博士

「だとしたらどうしますか、貴方達なら?対する私達の答えが・・・ネフィリムッ!!」

 

ノイズを撃ち倒したクリスの問い掛けにウェル博士がそう答えると同時にクリスの真下からネフィリムが出現。その際に吹き飛ばされたクリスは地面に頭を打って気絶。翼はすぐに駆け付ける。その時、何処かに隠れていたノイズが粘着糸で2人を拘束する。

 

「翼ッ!?」

 

ウルトラマン

「クリスッ!」

 

奏とウルトラマンは2人を助け出そうと近付くが、隠れていたもう1体のノイズが放った粘着糸をウルトラマンは寸前に躱すが、奏は拘束されてしまう。

 

「くッ、この様なものでッ!」

 

「クソ!全然千切れねぇッ!」

 

ウルトラマン

「待っていろ!すぐに解くッ!」

 

ウェル博士

「人を束ね、組織を編み、国を建てて命を守護する!ネフィリムはその為の力ッ!」

 

拘束を逃れ様と奏達は藻掻くが全く動けず、ウルトラマンはスペシウムダガーで拘束を解こうとするが、残存するノイズに阻まれる。そこへ更に巨大化したネフィリムが捕食しようと接近する。

 

「させないッ!」

 

拘束されない響はネフィリムにキックを入れ、標的を自身へ向ける。奏達から距離を取らせ、パンチとキックの連撃でネフィリムを追い詰める。両腕のバンカーを引き上げ、右ストレートでネフィリムを吹き飛ばす響。止めの一撃を与え様とした時。

 

ウェル博士

「アース・クライシスの英雄達よッ!その拳で何を守るッ!?そうやって君達は、誰かを守る為の力で、僕と多くの誰かをブッ殺しに来る訳だッ!!!」

 

「ッ!?」

 

ウルトラマン

(不味いッ!)

 

ウェル博士の言葉を耳にすると同時に調が自身に向けていった言葉を思い出した響は動きを止めてしまう。それを好機にネフィリムは襲い掛かる。

 

ウルトラマン

「ウオォォォーーーッ!!!」

 

全力疾走で響の下へ向かいながら変身したウルトラマンは丁度遅れて迎撃の左ストレートを叩き込もうとする響を突き飛ばす。そして・・・

 

ウルトラマン

「グアァァァーーーッ!!!」

 

ネフィリムに左上半身を噛み付かれ、そのまま何度も何度もウルトラマンを振り回して地面に叩き付ける。

 

ウルトラマン

「ぐぅッ!」

 

ネフィリム

「グオッ!!?」

 

ウルトラマンは右腕のスペシウムブレードでネフィリムの下顎から勢い良く突き刺さす。思わぬ反撃に堪らずネフィリムはウルトラマンを離す。そして響の近くに飛ばされて地面に落ちる。

 

「う、ウルトラマンさん・・・ッ!!?」

 

ウルトラマン

「・・・・・・」

 

ピコンピコンピコンピコン

 

響は倒れたウルトラマンを見て絶句する。瞳の光は消え、左上半身の深傷から止め処なく赤い光が溢れ出して血溜まりの様に広がる。

 

「あ、あぁぁぁ・・・」

 

ウェル博士

「いったーーーッ!!!パクついた・・・ウルトラマンをッ!これでぇぇぇーーーッ!!!」

 

響は自身が躊躇してしまった結果に頭を押さえ、ウェル博士は狂喜の笑みを浮かべて高らかに叫ぶ。

 

ウェル博士

「完全聖遺物ネフィリムは、言わば自立稼働する増殖炉。他のエネルギー体を暴食し、取り込む事で更なる出力を可能とするぅッ!さぁ、始まるぞッ!聞こえるか?覚醒の鼓動ッ!この力がフロンティアを浮上させるのだッ!!!」

 

ウルトラマンの血とスペシウム133を取り込んだネフィリムはその言葉通りに赤黒い光を放ちながら進化し、その巨体と悪魔の様な姿を月光が照らす。

 

「よくも・・・」

 

ウェル博士

「へ?」

 

「よくもウルトラマンさんをォォォォォォーーーッ!!!」

 

そう叫ぶと同時に響は黒い衝動に呑み込まれ、咆哮を上げる。

 

「そんな・・・まさかッ!?」

 

「暴走・・・ッ!」

 

ウェル博士

「(ゴクリ)・・・ッ!」

 

「ガアァァァアアァァァッ!!!」

 

暴走した響はネフィリムに狙いを定め、四つん這いとなる。

 

ウェル博士

「まっ、まさかッ!?」

 

「ガアァァァアアァァァッ!!!」

 

暴走した響は一瞬でネフィリムの懐に入り、右ストレート。頭部にハイキック。赤い通り魔の如く完膚なきまでの残虐ファイトが繰り広げられる。

 

ウェル博士

「や、やめろッ!やめるんだッ!!成長したネフィリムは、これからの新世界に必要不可欠な存在だ・・・それを、それをぉぉぉッ!!!」

 

ウェル博士は大型ノイズを召喚。しかし暴走した響に瞬殺。その僅かな隙に逃走するネフィリムに気付いて飛び掛かり、馬乗りの状態で右拳を突き刺す。そしてネフィリムの心臓を引っ張り出す。それを見たウェル博士は両手で頭を押さえ、発狂。

 

「ガアァァァアアァァァッ!!!」

 

響は心臓を放り投げ、死に体となったネフィリムから飛び上がる。右腕を槍上に形成し、そのまま死に体のネフィリムに突き刺すと同時に小規模のエネルギー爆発を起こす。その際に翼達を拘束していたノイズはその余波で消滅する。

 

「響・・・」

 

「立花・・・」

 

クリス

「うッ・・・何だってんだ・・・」

 

「ハァ、ハァ、ハァッ!!!」

 

ウェル博士

「ひッ、ひぃぃぃッ!!」

 

ネフィリムを倒された響が肩で息をしている間にウェル博士は悲鳴を上げながら逃走する。それに気付いた響は追い掛け様とするが、翼達が取り押さえる。

 

「よせ立花!もう良いんだッ!」

 

「眼を覚ませッ!」

 

クリス

「お前、黒いの似合わないんだよッ!」

 

翼達の懸命な呼び掛けも虚しく、振り解かれてしまう。そして凶拳がウェル博士に放たれる瞬間。

 

ウルトラマン

「ゴハッ!」

 

重傷のウルトラマンがその間に入って響の凶拳を受け止め、血を吐きながら響を押さえ込む。

 

「ガアァァァアアァァァッ!!!」

 

ウルトラマン

「全く・・・君のこの手は誰かと繋ぐ為だろ?こんな事、君が1番したくないだろ。」

 

「ガアァァァッ・・・」

 

ウルトラマン

「待ってろ、今戻してやる。」

 

その言葉と共にウルトラマンは響を強く抱きしめ、光を放つ。放たれた光が2人を呑み込んで宇宙へと昇る。やがて光が収まると、ギアが解除された響を抱きしめるウルトラマンの姿があった。

翼達が安堵した時、ウルトラマンは響を横に寝かせると後に変身が解け、後ろへ倒れる。その際にヘルメットとスーツの接続部が外れ、ヘルメットが脱げてウルトラマンの素顔が露わとなる。

 

「なッ!?」

 

クリス

「嘘だろッ!?」

 

「真が、ウルトラマンッ!?」

 

ウルトラマンの正体に驚愕する翼達。地球にツイフォンの脅威が迫る中、果たして真の命は・・・

 

第18話END




次回「撃槍の侵食」
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