戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN-   作:不死身の機動歩兵隊

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新作『コンパチヒーロー戦記』を作ろうと思います。登場するヒーロー達は以下の通りです。

ウルトラシリーズ/ゾフィー

仮面ライダーシリーズ/仮面ライダーディケイド

スーパー戦隊シリーズ/海賊戦隊ゴーカイジャー

スパロボシリーズ/ファイター・ロア

最初はそれぞれのストーリーを進めてから合流させます。


第19話「撃槍の侵食」

‐二課仮設本部・メディカルルーム‐

 

国連直轄特別指定封鎖区域(カ・ディンギル跡地)での戦闘から数十分後。二課は翼達と重傷の真を回収。帰投中に心肺停止した真を運び込み、医療班の大半が懸命な治療を行っていた。

 

医療班班員A

「AEDのチャージ、終わりましたッ!」

 

医療班班長

「全員離れろッ!!」

 

その声に他の医療班班員達は離れ、医療班班長が真の身体に電気ショックを与え、真の身体が跳ね上がるが、心電図には何の変化も無かった。

 

医療班班員B

「くそッ!もう6回目なのにどうしてッ!?」

 

医療班班員C

「最大出力でもダメなのかッ!?」

 

医療班班長

「・・・AEDのリミッター全部外せッ!」

 

医療班班員D

「班長ッ!?」

 

医療班班員A

「本気ですかッ!?」

 

最早これまでかと医療班班員達がそう思った時、医療班班長の言葉に全員が驚く。

 

医療班班長

「他に方法があるかッ!?早くリミッターを全部外せッ!!!

 

医療班班員B・C

「は、はいッ!」

 

医療班班長の指示に従い、医療班班員B・CはAEDのリミッターを全て解除する。リミッター解除されたAEDの電圧数値はレッドゾーンを超え、専用ジェネレータはオーバーロードして火花と煙が上がる。

 

医療班班長

「いくぞッ!!!」

 

キュイィィィーーーーーーバンッ!!!

 

「ブハッ!ガハッ、ガハッ!!」

 

真の身体に機器を当てた医療班班長はスイッチを押して電流を与える。そして真は息を吹き返すと同時専用ジェネレータは爆発し、黒煙が上がる。

 

医療班班員A

「せ、成功だッ!!!」

 

医療班班長

「よしッ!すぐ取り掛かるぞッ!2人はジェネレータを消火だッ!!」

 

その指示に医療班班員達は取り掛かる。その際、別のメヂカルポッドでメディカルチェックを受けていた響は薄っすらと意識が回復する。

 

(ここは・・・あれって・・・)

 

朦朧とする意識の中で響はふと右側を、懸命な治療を受けている真の姿を眼にする。

 

(真・・・さん・・・?)

 

響がそう思ったところで再び意識を失う。

 

‐数時間後 ブリッジ‐

 

真が集中治療を受けている間に二課が超巨大彗星ツイフォンの地球衝突に関する情報収集を終えた後、響のメディカルチェックの結果を弦十郎と了子から響の体内にあるガングニールの浸食によって遠からず死に至る事を知った翼達は苦い顔をする。そして真の容態を聞いた3人は更に驚愕する。

 

クリス

「いつ死ぬか・・・分からないッ!?」

 

「それは一体どういう事ですかッ!?」

 

「教えてくれッ!旦那、了子さんッ!!」

 

了子

「先ずはこれを見て。」

 

了子は奏達にそう言ってガングニールに浸食された響のレントゲンとは別のレントゲンを出す。それに映っていたのは、脳と心臓を除いて全身がボロボロとなった真の体内であった。

 

了子

「脳と心臓以外は全部ボロボロ・・・あの時に私が放ったゼットン軍団との戦闘で負った傷と、これまで受けた攻撃で段々と身体に異常が来していたはずよ。」

 

弦十郎

「3ヵ月前からこの状態でまだ生きているのが不思議だと、医療班から言われた。響君は戦わせなければ問題ないが、真君は・・・」

 

了子

「もうこれ程のダメージを抱えている状態でいつふとした事で死んでもおかしくないわ。」

 

「マジかよ・・・」

 

「今まで私達に悟られずにずっとあの様な状態で戦っていたのか・・・」

 

クリス

「何で、何でそんな大事な事を教えてくれなかったんだよ・・・真兄ちゃん・・・」

 

それを聞いた奏と翼は立ち尽くし、クリスは両手を強く握り締め、顔を俯せてそう呟く。それを見た弦十郎達は少し離れ、小声で話をする。

 

弦十郎

「出来れば、了子君と同じ様に融合したガングニールを真君に頼みたかったが、あの状態では・・・」

 

了子

「えぇ・・・私の考えが間違いじゃなければ、響ちゃんが助かっても・・・真君の命は確実に失われるわ。」

 

その会話をした後、響と真を抜いた状態で武装組織フィーネもといF.I.S.への対応を話して解散する。

 

‐3日間後 リディアン音楽院‐

 

無事回復した響は広間の1つで待ち合わせていた翼達と合流する。

 

「いや~面目ない。ご心配おかけしました。」

 

クリス

「意外と元気そうだな。まぁ、いい機会だから暫く休んでな。」

 

「一応ウルトラマンの力で暴走の影響はないと思うけど、弦十郎の旦那から休めって言われたしな。」

 

「はい・・・ホントにウルトラマンさんには助けてもらってばかりです・・・」

 

奏の言葉に響は少し暗い顔をしてそう言う。それを見た奏達も暗い顔をする。

 

「幸いF.I.S.の動きは無いが、もしもの時は私達が動く。立花は身体を休める事に専念してくれ。」

 

「はい、そうします。」

 

話が終わり、4人はそれぞれの場所へ戻る。その際に響は何となく何かを隠されている気がした。

 

‐数時間後 二課仮設本部・メディカルルーム‐

 

(・・・・・・ここは、二課の仮設本部か。如何やら助けられたみたいだな。)

 

メディカルカプセルの中で目覚めた真は自身がいる場所を確認し、助けられた事を知る。

 

(身体は・・・ある程度回復はしているが、果たして何処まで戦えるのか―――ッ!?)

 

そう思いながら少しでも身体を回復する為に再び眠ろうとした時、真はノイズと地球に接近する宇宙禍威獣の気配を感じ取る。

 

「くッ!」

 

メディカルカプセルのハッチを強引にこじ開け、カプセルから出た真は点滴のチューブや心電図のコードを引き取ると同時にアラートが鳴る。職員が駆け付ける前に真はベーターカプセルを自分の手元に引き寄せた後、変身してその場から消える。

 

‐同時刻 ‐

 

その日は何事もなく学校は終わり、下校の合間に響は未来や板場達とふらわーでお好み焼きを食べ終えて寮に戻る道中、響達の横を黒いベンツ3台が通り過ぎて道先に消えた瞬間に爆発。その場へ響達が向かう。

辿り着いた先には煙を上げて大破したベンツと数体のノイズがおり、その足元には炭素が散らばった光景が広がっていた。そして中央には布で包んだ何かを持ち、それを狂笑の顔で見詰めるウェル博士がいた。

 

ウェル博士

「ヒ、ヒヒッ、誰が来てもこいつは絶対に渡しませんよ・・・ッ!」

 

「ウェル、博士・・・ッ!」

 

ウェル博士

「なっ、何で、お前がここにッ!?」

 

響の姿を見たウェル博士はソロモンの杖を操作してノイズを嗾ける。それを見た響は前に出て走り出し、聖詠を歌う。しかしシンフォギアを纏う前にノイズを殴る。

 

未来

「響ッ!?」

 

ウェル博士

「人の身で、ノイズに触れて・・・」

 

それを見た未来は叫び、ノイズに触れて炭素化しない響にウェル博士は驚愕する。その間に響がシンフォギアを纏うと同時に殴ったノイズは倒される。

 

「この拳も!命もッ!シンフォギアだッ!!」

 

そう叫んで構える響。すると薄い光が響を覆い、胸の傷跡も光だす。

 

(力が・・・漲るッ!)

 

ウェル博士

「いつもいつも!都合のいいところで、こっち都合をしっちゃかめっちゃかにしてくれるッ!お前はァァァッ!!

 

そう感じている時に風で飛ばされた枯葉が響に触れた途端、燃え尽きる。それに未来達やウェル博士は驚くも、ソロモンの杖から更にノイズを召喚して抵抗する。しかし数だけのノイズ相手では足止めにもならずに倒されていく。

 

「ハァァァァァァーーーッ!」

 

ウェル博士

「ヒッアァァァァッ!」

 

右腕のバンカーを変形させ、ウェル博士に向かって突っ込む。ウェル博士はノイズを召喚して防壁にするが、突如上空から放たれた光線で倒される。

 

ウルトラマン

「行けッ!響ッ!!」

 

「ありがとうございますッ!」

 

駆け付けたウルトラマンのお陰で防壁代わりのノイズは倒され、無防備となったウェル博士に響の一撃が直撃する寸前で黒い壁に防がれる。

 

「壁?」

 

調

「何と鋸。」

 

すると壁、鋸の後ろから声が聞こえ、響はそちらを見ると、シンフォギアを纏った調と切歌の姿があった。

 

「調ちゃんと切歌ちゃん・・・」

 

調

「この身を纏うシュルシャガナはおっかない見た目よりもずっと、汎用性に富んでいる。防御性能だって不足無し。」

 

切歌

「それでも、全力の2人係で如何にかこうにか受け止めてるんデスけどね。」

 

調

「ごめんね切ちゃん、私のヒールだと踏ん張りが余り効かないから。」

 

切歌

「良いって事デスッ!でも、流石にウルトラマンも加わったら不味いデス。」

 

体を固定して調を支える切歌は距離を取った響の隣に降り立つウルトラマンを見てそう言う。対して響とウルトラマンは臨戦態勢を取った時、響の胸の傷跡が強く光り出して鼓動し、ウルトラマンのカラータイマーも点滅し始める。

 

「ぐッ!?」

 

ウルトラマン

「響―――ッ!?」

 

突然苦しくなった響は胸を押さえて膝を付く。ウルトラマンは近付こうとした途端に右足の力が無くなって倒れてしまう。突然の事に調と切歌が戸惑ったその瞬間。

 

ドラコ

「キエェェェッ!キエェェェッ!」

 

調

「禍威獣ッ!?」

 

切歌

「こんな時に現れるなんて最悪デスッ!!」

 

2人がそう言っている間に飛来した円盤形に巻き取られた鞭状の左手を持ったドラコは街を破壊する。調達は急いでウェル博士を連れて離脱しようとするが、破壊された建物の瓦礫が降り注ぐ。

 

ウェル博士

「ヒッイィィィッ!?」

 

調・切歌

「ッ!?」

 

ウルトラマン

「ッ!」

 

それを見たウルトラマンはすぐさまベーターカプセルで巨大化し、降り注ぐ瓦礫から調と切歌+aを助ける。

 

ウルトラマン

「早く逃げろッ!!」

 

そう言われた2人はウェル博士を連れてその場から離脱する。それを確認したウルトラマンは踏ん張りを入れながら立ち上がりる。

 

ドラコ

「キエェェェッ!キエェェェッ!」

 

ウルトラマン

「ぐがッ!」

 

街を破壊していたドラコはウルトラマンの存在に気付き、鞭状の左手で首を絡めとり、ウルトラマンを引き寄せて右手の鎌で攻撃。それが丁度1週間前に負った傷に直撃。

尋常じゃない激痛がウルトラマンを襲い、踏ん張りが効かなくなって膝を付く。ドラコはお構いなく攻撃を続け、激痛で身動き出来ないウルトラマンは防戦一方となる。

 

ウルトラマン

「(不味い・・・意識が薄れ始めて来た!このままでは)

 

「Gatrandis babel ziggurat edenal」

 

ッ!?」

 

「Emustolronzen fine el baral zizzl」

 

絶唱を歌い、右腕の大型バンカーを構えた響はブースターを全開にしてドラコに突っ込む。

 

「ハァァァーーーッ!!!」

 

ドラコ

「キエェェェッ!?」

 

ウルトラマン

「ジュワッ!」

 

眉間に強力な一撃を叩き込まれたドラコが怯んだ隙にウルトラマンは首に巻き付いた鞭を手刀で斬り、そのままウルトラスラッシュを放つ。

 

ドラコ

「キエェェェッ・・・」

 

ドラコは避け様とするが、脳震盪で回避が間に合わずに直撃して倒された。

 

ウルトラマン

「・・・ッ!響ッ!?」

 

「ハァ・・・ハァ・・・」

 

未来

「響ッ!!」

 

ドラコの活動停止を確認し、先程よりも苦しく息を切らしている響の姿を見たウルトラマンは巨大化を解き、身体を引きずりながら近付く。その時、戦闘が始まってから避難していた筈の未来がやって来る。それと同時に響は膝を付く。

 

未来

「響ッ!―――ッ!?」

 

ウルトラマン

「離れろッ!今の響は高熱を帯びている。火傷ではすまないッ!」

 

未来

「でもッ!」

 

ウルトラマン

「響を冷却するッ!だから離れるんだ!未来ッ!!」

 

そう言って未来を下がらせたウルトラマンはウルトラ水流で響を冷却すると蒸気が発生する。暫くして響から高熱が無くなると同時にギアが強制解除され、気絶した響は倒れる。

 

未来

「響ッ!響ッ!!」

 

ウルトラマン

(ヤバイ、もう限・・・界・・・)

 

気絶した響に横で呼び掛ける未来の姿を見たウルトラマンも限界に達して倒れる。そして変身が解かれ、患者衣を着た真の姿が露わとなる。

 

未来

「真さんッ!?」

 

それを見た未来は驚きながらも響と真の名前を呼び続ける。そして現場に到着した奏達と少ししてやって来た二課の輸送ヘリに全員が乗って二課仮設本部へ帰投する。

 

第19話END




次回「繋ぐ手と手・・・戸惑う私の為・・・」
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