戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN-   作:不死身の機動歩兵隊

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先に謝っておきます。詰め込み過ぎて話が長くなってます。すんません。


第22話「撃槍の少女」

巨大星間航行船フロンティアが浮上後、ウルトラマンは極太ビームに吞み込まれた響達の救助に向かい、大型空母の甲板上でも決着が付こうとしていた。

 

ゴーカイジャー

「レンジャーキー!セットッ!」

 

ゴーカイブルー達がゴーカイガレオンバスターへ4本のレンジャーキーを横から挿入し、ゴーカイレッドも後部のシリンダーに自身のレンジャーキーを挿入。ゴーカイシルバーも同様にゴーカイスピアの穂先、ゴーカイシリンダーに自身のレンジャーキーを挿入と同時に回し、必殺技を放つ。

 

『ファイナルウェーブッ!』

 

ゴーカイジャー達

「ライジングストライク(ゴーカイシューティングスター)ッ!」

 

ネペンテス星人

「グアァァァーーーッ!」

 

2つの必殺技にネペンテス星人が敗れるのと同時に奏達もウヴェルヴ星人を倒した。リーダーと幹部を失った生き残りの外星人傭兵部隊は武装解除して降伏。そして調と切歌もシンフォギアを解除して投降。両者達の身柄を確保する。

その間に響と未来を助けたウルトラマンは二課の医療班に運ばれる。変身解除した真も向かう時、海面に光る何かを見た真はウルトラ念力で回収するとそれはスラッシュ光線で弾き飛ばした神獣鏡の扇型アームドギアであった。

 

「・・・・・・」

 

神獣鏡のアームドギアを真は暫く見詰めた後、プランクブレーンの中に仕舞ってメディカルルームへ向かう。それから2時間後、先の戦いで負傷した響達シンフォギア装者と真は回復後、調と切歌からマリア達の救助要請を二課は受ける。余りの即決に2人は戸惑うものの、涙を流しながら感謝する。そして二課はマリア達の救助とウェル博士の身柄拘束の為にフロンティアへ向かう。

 

‐火星宙域‐

 

真達がフロンティアへ向かっている時、ゴーカイジャーを除いたコンパチヒーローズは火星沖でドラコにワインレッドに近い体色をし、昆虫の様な口の部分が特徴的なパワードドラコの大群と激戦を繰り広げていた。

 

コンパチブルカイザー

「カイザー・ブーメランッ!」

 

ディケイドフォーゼ

「ライダーロケットパンチッ!」

 

ゾフィー

「Z光線ッ!」

 

コンパチブルカイザーが両肩のウイング状のパーツを連結して放つカイザー・ブーメランがドラコやパワードドラコを複数斬り裂き、フォーゼにカメンライドしたディケイドのライダーロケットパンチが1匹を殴り飛ばして他の個体を巻き込む。そしてゾフィーの合わせた手の先から発射する、稲妻状のZ光線も複数を撃ち落とす。

 

コンパチブルカイザー

「くッ、倒しても倒しても全然減った気がしねぇッ!」

 

ディケイドフォーゼ

「ボヤく暇があるなら1匹でも多く倒せッ!!」

 

ゾフィー

「えぇ、これ程の数を地球に近付かせる訳にはいかないッ!」

 

攻撃を続けながらドラコやパワードドラコの大群を倒していく3人。既に5時間に渡る戦闘を行っており、物量が全く衰えないドラコの大群も合わせて精神が徐々に削られ、肉体にも疲労が蓄積していく。それでも奮闘していたその時、巨大な気配をゾフィー達は察知すると同時にその姿を現す。

 

コンパチブルカイザー

「このエネルギー量はまさかッ!?」

 

ディケイドフォーゼ

「成程、あれがッ!」

 

ゾフィー

「超巨大怪彗星ツイフォンッ!」

 

ゾフィー達がいる位置から離れた場所に現れた不気味に赤く輝く超巨大怪彗星ツイフォンが通過していく。それを見た3人はツイフォンへ向かおうとするが、ドラコの大群によって阻まれて進行を許してしまう。ゾフィーは即座にウルトラサインを飛ばす。

 

‐同時刻 地球・二課仮設本部‐

 

その頃、地球ではフロンティアへ向かう途中の二課は新たな在日アメリカ艦隊を確認して上陸を急ごうとした時、突然海底が隆起。二課仮設本部は浮上するフロンティアの大地が直下から迫り、乗り上げる。

 

「これは一体・・・」

 

了子

「ネフィリムね。ウェルはネフィリムにフロンティアの動力炉を取り込ませてフロンティアを完全制御して端末から月遺跡を遠隔操作。月遺跡から照射されたアンカーで浮上させたみたいね。」

 

マーベラス

「ならフロンティアの施設に乗り込んであの英雄狂を捕まえないとな。その後にもやらなきゃいけない事もある。」

 

弦十郎

「あぁ。ツイフォンもそうだが、今は目前の事態を終息させる!翼達はゴーカイジャーと先行してナスターシャ博士達を確保、その後に緒川と俺はウェル博士の拘束に向かうッ!」

 

あおい

「ッ!司令ッ!本艦に未知の通知が入りましたッ!」

 

朔也

「メインモニターに出しますッ!」

 

そして響を除いた翼達とゴーカイジャーは先行で出撃を行おうとした時、未知の通知が入る。朔也がメインモニターにその通知を表示すると何かのサインが映し出される。

 

「これはウルトラサインだ!しかもソフィー姉さんのッ!」

 

未来

「ウルトラサイン?」

 

マーベラス

「ウルトラマン同士の通信手段だ。アタシはある程度しか読めないけど、ウルトラマンの彼なら完全に読める。それでソフィーは何て連絡した?」

 

「ツイフォンが火星沖を通過。進行阻止を行うがドラコの大群に阻まれ失敗。注意されたし・・・」

 

それを聞いた指令室の全員が息を呑む。自分達に残された時間は無い事を突き付けられる。そして響は一緒に同行すると言う。更に戦力が必要との事で真は調と切歌にも手伝って欲しいと頼む。

 

弦十郎

「ギアの無い響君を戦わせる気は無いぞ。」

 

「戦いじゃありません。人助けですッ!」

 

弦十郎

「減らず口の上手い映画は見せた覚えはないぞ!」

 

未来

「行かせてください。人助けは一番響らしいですから。」

 

了子

「確かに響ちゃんらしいわね。行かせて上げたら?弦十郎君。」

 

未来と了子にそう言われた弦十郎はやれやれとして帰投したらお灸をすえる事で許可する。

 

調

「捕虜に出撃要請何て・・・」

 

切歌

「考えられないデス。」

 

「こっちは人手不足でな。猫の手も借りたいんだ。それに君達はあのクソ博士を除いた仲間を助けたいんだろ。なら目的は一緒だ。大人の俺を信用できないだろうけど。」

 

そう言った真に調と切歌は顔を横に振る。

 

調

「確かに大人は信用できない。でも・・・」

 

切歌

「セレナとアタシ達を救ってくれたウルトラマンとその仲間なら信用できるデス!」

 

「ありがとう・・・ッ!」

 

こうして調と切歌の協力を得た二課とコンパチヒーローズはマリア達の救出とウェル博士の拘束する為に出撃準備に取り掛かる。その最中に真は幾つかある休憩室の1つで未来にある物を渡す。

 

未来

「真さん、これって・・・」

 

「その力をどう使うかは未来次第だよ。よく考えてくれ。」

 

「真さーん!準備が出来ました!行きましょうッ!」

 

「分かった、すぐに行くッ!それじゃあ行って来るな。」

 

ヘルメットを被った真は艦首のハッチへと向かう。それを見送る未来は真から渡されたペンダントを強く握る。

 

‐フロンティア‐

 

二課仮設本部から出撃した真達はフロンティアの施設へと向かう途中でノイズが出現し、行く手を阻む。

 

ゴーカイレッド

「ここはアタシ達が相手をする。アンタ達は先に進みなッ!」

 

「了解ッ!」

 

ゴーカイジャーは道を阻むノイズを倒して道を開き、真達は突き進む。

 

‐ブリッジ‐

 

マリア

「調、切歌ッ!良かった・・・」

 

一方ブリッジからその様子をミニターで見ていたマリアは調と切歌の無事な姿を見てホッとする。逆にウェル博士は頭を掻きながら憎悪が籠った眼差しを向けていた。

 

ウェル博士

「ウルトラマンウルトラマンウルトラマンッ!!!死に体の癖にッ!英雄となる僕の邪魔をするかッ!!こうなったら・・・ッ!!!」

 

マリア

「ドクター!何をするのッ!?」

 

ネフィリムの細胞を打ち込んだ左腕でフロンティアの操作を始めたウェル博士にマリアは叫ぶ。それにウェル博士は悪い笑みを浮かべて言う。

 

ウェル博士

「なぁに、ちょっと防衛システムの起動と僕の可愛いネフィリムの力でおもてなしするだけですよッ!この地球のラストアクションヒーローはこの僕だァァァアアアッ!!!

 

‐真side‐

 

ゴーカイジャーの援護でノイズの大群を突破した俺達は特に増援のノイズに妨害される事なくフロンティア内部へ突入する瞬間、真下から嫌な気配を感じ取る。

 

「総員散開ッ!真下から何か来るぞッ!!」

 

響達

「ッ!」

 

全員が散開した次の瞬間に多数のドロイドが現れ、周囲にはセントリーガンが展開される。あのクソ博士がフロンティアの防衛システムを起動させたか!

 

調

「ここは私達が相手をする。」

 

切歌

「早く行くデスッ!」

 

「君達ッ!?」

 

「ならアタシも残るぜ。人数は多い方がいいだろッ!」

 

「なら私達も行くぞ、雪音ッ!」

 

クリス

「先輩の頼みじゃ仕方ねぇな。おいバカ、真兄ちゃんを頼んだぞ。」

 

「分かった!任せてクリスちゃんッ!」

 

「(人の事は言えないが、そこは響じゃないのか?)乗れ響!一気に突入するぞッ!」

 

バイクの後ろに響を乗せてアクセルを限界まで回して加速し、フロンティア内部に突入すると同時に背後から戦闘音が鳴り響くが振り返らずに突き進む。

 

‐真side END‐

 

‐フロンティア・制御室‐

 

ナスターシャ博士

「加速するドクターの欲望、手遅れになる前に私の信じる異端技術で!」

 

セレナ

「マム!調ちゃんと切歌ちゃんがッ!」

 

セレナの叫びにナスターシャ博士はモニターを見ると多数のドロイドとセントリーガンに戦う調と切歌や翼達が、別のモニターには激しい銃撃に身動きが取れない真と響の姿があった。

 

ナスターシャ博士

「いけないッ!セレナ、貴女はウルトラマンの元へ行きなさい。私はここで解析をして月遺跡にアクセスしてツイフォンの迎撃準備を行います。」

 

セレナ

「でもドクターが何か仕掛けてきたらマムは・・・」

 

ナスターシャ博士

「それでも彼を失う訳にはいきません。行きなさいセレナ。あの日、貴女の命を救った恩人の元に・・・」

 

その言葉を聞いたセレナは少し俯いてから意を決して制御室から走っていく。それを見送ったナスターシャ博士は解析を進めらながらブリッジの様子をモニターに映してウェル博士が止め様とするマリアを打って退室したタイミングで通信を繋ぐ。

 

ナスターシャ博士

「マリア、聞こえますか?」

 

マリア

『マム?』

 

ナスターシャ博士

「フロンティアの情報を解析してツイフォンの衝突を止められるかもしれない手立てを見付けました。最後に残された希望・・・それには貴女の歌が必要です!」

 

マリア

『私の、歌・・・』

 

‐通路‐

 

一方でブリッジへ目指す真達は途中の通路で防衛システムに阻まれ、2人は遮蔽に隠れて真はコスモブラスターで応戦していた。

 

「クソ、何が何でも通らせたくない様だなッ!グァッ!?

 

「真さんッ!?」

 

しかし手数が足りず、遂に光弾が直撃して負傷する。その間にドロイドは接近して2人を排除しようと接近。真は身体に鞭を打ち、響を後ろに隠して銃口を向けたその時!

 

セレナ

「させませんッ!」

 

シンフォギアを纏ったセレナが放った複数の短剣型ビットがドロイドとセントリーガンを斬り裂く。

 

「貴女は!」

 

セレナ

「ブリッジはこちらです。先導します付いて来て下さいッ!」

 

「分かったッ!」

 

真達と合流したセレナは2人を連れてブリッジへ向かう。

 

「さっきは助かった。ありがとう。」

 

セレナ

「いえ、ウルトラマン「名前で良い。」真さんには昔助けられましたから。今度は私が助ける番ですッ!」

 

そして通路を塞ごうとするドロイドとセントリーガンをセレナが倒しながら真達はブリッジへ急ぐ。

 

‐ゴーカイジャー&シンフォギア装者+オマケside‐

 

ドロイドとセントリーガンを相手をしていた翼達。そこへノイズを倒したゴーカイジャーが合流して残りを倒そうとした時、周囲が赤い景色に一変する。

 

「何だこりゃあッ!?」

 

クリス

「いきなり真っ赤になったぞッ!?」

 

「これは一体・・・まさかッ!」

 

ゴーカイレッド

「そのまさかさ。」

 

切歌

「調、あれって・・・」

 

調

「超巨大彗星ツイフォン・・・」

 

彼女達の上空に禍々しく巨大な怪彗星、ツイフォンが遂に姿を現した。そして遠くから戦いを見ていたウェル博士は・・・

 

ウェル博士

「遂に来たかツイフォン・・・この天災から地球を救うのはシンフォギアでもウルトラマンでもないッ!!真の英雄となる僕が救うのさッ!!!」

 

我が世の春の到来にウェル博士は狂笑の声を上げながらその場を去る。

 

‐フロンティア・ブリッジ‐

 

世界中がツイフォンの出現に混乱している中、マリアは世界各地に中継してここまでの経緯を話した。アメリカの国家安全保障局とパヴァリアの光明結社、外星人によって隠蔽された超巨大彗星ツイフォンの地球衝突。そして政界、財界の一角を占有する特権階級が外星人から購入した宇宙船(中古)で脱出を図る等を話した。

 

マリア

「全てを偽ってきた私の言葉が、どれほど届くか自信はない。だが、歌が力になるというこの事実だけは信じてほしいッ!」

 

そしてシンフォギアを纏ったマリアは地球を救う為に歌う。しかし月遺跡の起動には至らず、沈黙したままであった。

 

マリア

「私の歌は、誰の命も救えないの・・・ッ!」

 

膝を突き、四つん這いになったマリアは涙を流す。そしてナスターシャ博士の激励で何とか立ち上がってもう一度歌う時、丁度戻って来たウェル博士に妨害される。

 

マリア

「ぐぁッ!?」

 

ウェル博士

バカチンがッ!!すぐツイフォンを迎撃したら好き勝手出来ないだろうがッ!!!」

 

ナスターシャ博士

『マリア!?』

 

ウェル博士

「あぁ?やっぱりオバハンか。」

 

ナスターシャ博士

『お聞きなさいドクターウェル。フロンティアの機能を使って収束したフォニックゲインを月へと照射し、月遺跡を再起動できれば「あぁうるさいですね!フロンティアを手に入れた以上、もうアンタ達は用済みなんだよッ!そんなに遺跡を動かしたいのなら、月に行ってくればいいだろッ!!」ッ!?』

 

ウェル博士がそう叫ぶと同時に左手を端末に叩きつけ、ナスターシャ博士がいる制御室の打ち上げ装置を作動させる直前!

 

ドカアァァァーーーン

 

ウェル博士

「いぃぃぃッ!?」

 

マリア

「な、何ッ!?」

 

突如ブリッジの入口が爆発し、2人の意識がそちらへ向いた瞬間に煙の中から放たれた1発の光弾がウェル博士の左腕に直撃すると一瞬に凍結する。

 

ウェル博士

「グアァァァーーーッ!僕の、僕の左腕がァァァアァァァーーーッ!!?」

 

「安心しろ、フリーズカートリッジの威力は調整済みだ。下手に動かさない限り捥げはしない。」

 

そう言って姿を現した真を先頭に響達がブリッジへ入る。

 

ウェル博士

「う、ウルトラマンッ!?」

 

「ウェル博士、無駄な抵抗を辞めて投降しろ!」

 

ウェル博士

「誰が貴様にッ!?」

 

セレナ

「させませんッ!」

 

そう言ってウェル博士は傍に置いてあるソロモンの杖を取ろうとするがそれよりも早く飛んできた短剣に遠くへ弾き飛ばされた。

 

「もう一度言う。ウェル博士、無駄な抵抗を辞めて投降しろッ!」

 

ウェル博士

「まだだ、まだ終われないッ!貴様に敗れるくらいならァァァアァァァーーーッ!!!」

 

「何ッ!?」

 

ウェル博士が叫んだ時、凍結した筈の左腕が一瞬で解凍。真達が驚いている隙に端末を操作。すると天井から多数のセントリーガンが現れ、その銃口をマリアへと向ける。

 

マリア

「ッ!?」

 

「貴様ッ!!」

 

ウェル博士

「貴様が英雄なら、危機に瀕した者を助けねといけないよなッ!!!」

 

そして放たれた大量の光線がマリアに迫る。真はすぐに傍へ駆け寄り、自身を盾にして光線からマリアを守る。

 

「グアァァァーーーッ!」

 

マリア

「神永真ッ!!」

 

一斉射で放たれた光線を全て受けて倒れた真。その際にヘルメットの金具が破損して脱げ落ちる。マリアは駆け寄り、抱き起す。尚この瞬間にウルトラマンの正体が世界中に露呈する。

 

ウェル博士

「ハハハハハッ!やった!やったぞッ!あのウルトラマンを倒したッ!!!これで僕は英雄だーーーッ!!ハハハハハッ!!!」

 

「いいえ、貴方は英雄なんかじゃありませんッ!」

 

ウェル博士

「何ィッ!?」

 

セレナ

「彼女の言う通りです。襲って来たアメリカ兵は兎も角、貴方はマリア姉さんと私達のマムやここに来るまで無関係な者達を巻き込むんで害を与えるような貴方が英雄ではありませんッ!」

 

ウェル博士

うるさぁぁぁあぁぁいッ!有史以来、多くの犠牲の上で成り立った数多の英雄が人類支配を成し得なかったのは人の数が多過ぎてその手に余るからだ!だったら僕の邪魔をする者達を含めて支配と管理可能なまでに減らせばいいッ!これはコラテラルダメージダ、必要な犠牲だッ!!

英雄に憧れる僕だからこそ気づいた人類救済の必勝法ッ!!もはやフロンティアは僕の命令じゃないと動かせない!お前らが何をしようが、もうこの地球を救えるのは、英雄たるこの僕だけなんだぁッ!!!」

 

響とセレナの指摘にウェル博士は怒鳴り散らし、犠牲を厭わない内容は全て世界中に聞かれている時点で途絶えている。

 

「それでも諦めません!最後まで私は、私達は未来へ突き進んで行きますッ!!Balwisyall Nescell gungnir tron(喪失へのカウントダウン)

 

そう響が言い切ると同時に聖詠を歌う。するとマリアが纏っていたガングニールが強制解除され、その光は響を包み込む。そして光が弾け飛ぶと同時にシンフォギアを纏った響の姿があった。これにはマリアとセレナ、ウェル博士は驚愕する。

 

ウェル博士

「バカな・・・融合者のお前は適合者じゃないはずッ!なのにどうしてシンフォギアを纏えるんだッ!?「驚いてる・・・みたいだな。」ッ!!?」

 

「その眼でよく見ておけ、彼女にしかない誰かと手を繋ぐ力が起こした奇跡だッ!」

 

マリアに支えられながら立ち上がった真とシンフォギアを纏った響とセレナに包囲される前にウェル博士は逃走。途中で階段から滑り落ちて地面に倒れる。それと同時にブリッジへ弦十郎達が駆け付けるが一足遅く、床に穴を開けたウェル博士の逃走を許してしまう。

 

「弦十郎さん、奴を追ってください。また変な事をされると厄介です。」

 

弦十郎

「勿論そのつもりだ。行くぞ、緒川ッ!」

 

緒川

「はいッ!」

 

そして弦十郎は床に拳を叩きつけ、轟音を生み下の階層へと続く大穴を開けて逃走したウェル博士を追跡する。

 

マリア

「・・・ウルトラ「名前で良い。」神永さん、そして「立花響です!」立花。私では世界を救えない・・・だからお願いッ!この地球を守ってッ!!」

 

「俺は、ウルトラマンは、決して神ではない。どんなに頑張ろうと救えない命もあれば、届かない想いもある。だがそれは俺1人であればの話だ。」

 

「はい、皆で地球を守りましょうッ!」

 

マリア・セレナ

「あ・・・!」

 

そう言って響はマリアとセレナの手を繋ぎ、空いてる手を真が握る。

 

「マリア、今の君は1人じゃない。響達や俺がいる。どんな困難や窮地にも人は手を合わせてきた。例え異世界人の俺でもだ。最後まで諦めず力と知恵と勇気を振り絞って立ち向かう事だ。」

 

マリア

「立花、神永さん・・・」

 

セレナ

「歌いましょう、マリア姉さん。皆で一緒に地球を救いましょうッ!」

 

ナスターシャ博士

『こちらの準備は出来ています。歌いなさいマリア、今度は私も一緒です。』

 

マリア

「セレナ、マム・・・分かったわ。歌いましょう、皆でッ!」

 

マリアが再び決意を固めたその時、セレナのアガートラームと何かを感じた真が懐から出したベーターカプセルが共鳴する様に光り輝く。

 

セレナ

「アガートラームが、共鳴してる?」

 

「これは一体・・・ッ!?」

 

この現象に驚いてる時、真はセレナの後ろに立つ亡き戦友、エンキの姿を見て驚く。

 

「エンキ・・・そうか、アガートラームはお前の・・・」

 

エンキ

「(コクリ)・・・」

 

真の言葉にエンキは頷いて消えた後、アガートラームとベーターカプセルから白と紅の光が飛び出して1つになる。段々と形状を形成して光が弾けるとそこには1つの紅いペンダントが現れ、光を纏ったペンダントはマリアの元へ行く。マリアは無意識に手を伸ばして掴んだ時、自然と聖詠を歌う。

 

マリア

Seilien coffin airget-lamh tron(望み掴んだ力と誇り咲く笑顔)

 

そしてセレナのギアとは形状が異なるアガートラームを纏った2人目の戦姫が誕生したッ!

 

‐ウェル博士side‐

 

新たに誕生したアガートラームをマリアが纏った頃、逃走中のウェル博士は炉心部へと移動していた。

 

ウェル博士

「ソロモンの杖がなくとも、僕にはまだフロンティアがある・・・邪魔する奴らは、重力波にて足元から引っぺがしてやるッ!!さぁ全て喰らいつくせ・・・僕の邪魔をする何もかもを、暴食の二つ名で呼ばれた力を示すんだ!ネフィリィィィーーームッ!!!」

 

その言葉と同時にフロンティアは上昇。ウェル博士の最後の抵抗を行う。

 

‐ウェル博士sideEND‐

 

フロンティア上昇を確認した真達。響はネフィリムと同化した反応路を破壊する為に翼達と合流しに向かう。真も行こうとするが身体のダメージで余り動けずにその場に残り、マリアとセレナを見守る。

 

マリア

「さあ歌いましょう、セレナッ!」

 

セレナ

「はい、マリア姉さんッ!」

 

そして幼き頃から歌って来た大切な歌を紡ぐ。それは世界中に響き渡り、それを聞いた人々は自然と歌を口ずさむ。それは異世界人の真も例外ではなかった。今地球に住む人々の歌は1つとなり、フォニックゲインの光と化してフロンティアに収束。月遺跡に起動する為のエネルギーが確保された。そしてその余ったエネルギーは真の身体を一時的に回復させた。

 

(僅かだがダメージが回復した。これなら戦えるッ!)

 

そして立ち上がった真はベーターカプセルを掲げて変身する。紅い光からウルトラマンが姿を現す。その場面を中継で見ていた人々は目撃する。尚これを見たウェル博士は半ば発狂した。

 

ウルトラマン

「よし!響達の方へ『待ってください、ウルトラマン。いえ、神永さん。』ッ!」

 

ナスターシャ博士

『月遺跡は無事に起動して迎撃システムを作動させましたが、そのエネルギーを感知したのかドラコの群れが迫っています。』

 

ウルトラマン

「だがウェル博士が野放しの状態だ。ここを離れるのは・・・」

 

マリア

「その心配はないわ。」

 

セレナ

「ここは私達が。神永さんは月の遺跡を守ってくださいッ!」

 

マリアとセレナの眼を暫し見詰めたウルトラマンは頷き、ブリッジを出て再びベーターカプセルを点火させて巨大化。急ぎ月へと向かう。マリアとセレナはそれを見送り、響達の元へ向かう。

 

第22話END




次回「遥か彼方、ウルトラの星が音楽となった・・・かの日」
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