戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN- 作:不死身の機動歩兵隊
追記
後書きにおまけがあります。
7/9 ある方に楽曲コードを指摘されて入れようとしたのですが、自分が下手なせいで出来ませんでした。なので後書きのおまけを削除する事にしました。
西暦2031年 1/2。日本で新東名高速道路谷ヶ山トンネル工事の影響で巨大不明生物が出現。日本政府は緊急事態を宣言。政府は巨大不明生物を「ゴメス」と命名。認定特異災害「ノイズ」よりも想定を遥かに超える甚大な被害を齎すが、自衛隊の総力戦でゴメスを駆除。
同年 1/23。世界各国に再び巨大不明生物第2号が出現。以後「マンモスフラワー」と命名。毒の花粉を撒き散らし、周辺に甚大な被害を与える。現地の官民学の総力を挙げ、マンモスフラワーの弱点を発見。炭酸ガスと火炎放射の二重攻撃により駆除。
同年 6/5。地中海で複数のタンカーが消息を途絶える事件が発生。その9時間後に生き残った船員を海上レスキュー隊が保護。船員から事情聴取を行って得た情報で巨大不明生物による仕業だと判明。EUは巨大不明生物第3号「スダール」と命名。EUは艦隊を出撃。艦隊に被害が及ぶも、駆除に成功。
同年 8月。NASAが帰投した火星探査機に付着していた宝石の様な物を発見。研究所で解析が行われ、熱を加えた途端に肥大化。巨大不明生物第4号が孵化。以後「ナメゴン」と命名。アメリカ陸軍と空軍による長距離砲撃と絨毯爆撃によって駆除。
西暦2032年 6/12。日本に巨大不明生物第5号が出現。以後「カイゲル」と命名。蒲田駅前を予想以上の移動速度で周辺に溶解液をまき散らし、被害を齎す。自衛隊に被害が出るも、駆除。
同年 9月。ロシアの地下核廃棄物貯蔵施設の付近に巨大不明生物第6号が出現。以後「パゴス」と命名。パゴスは放射性物質を捕食後、次の核廃棄物貯蔵施設へと進撃。これにロシア軍は対応するが、放射性物質を含んだ光線で1個師団が全滅。これを危惧したロシア政府は核兵器を使用。代償を払ってパゴスを駆除。
非公式記録:同年 X月。聖遺物「天羽々斬」に適合した最初のシンフォギア装者が誕生。
西暦2033年 2/13。日本の富士山の青木ヶ原から巨大不明生物第7号が出現。以後「ゴルゴス」と命名。自衛隊の総攻撃で一度は撃破されるが、驚異的な再生能力で復活。再度攻撃するも復活し、自衛隊に被害が出るが何度目かの攻撃で核らしき物を確認。そこへ集中砲火をする事で駆除。
同年 3月。日本政府は風鳴機関を改組し、「特異災害対策機動部」を発足。以後、ノイズと巨大不明生物への対策が行われる。
非公式記録:また、裏の顔であるシンフォギアを運用する特異災害対策機動部二課が輸送中であった聖遺物「イチイバル」を紛失。それに伴い、前司令は引責辞任。新しく配属された者が2代目司令となる。
同年 5/8。フランスの首都パリにて約5000人以上の怪奇的な大量誘拐事件が発生。警察・軍による大規模捜査が行われる。数日後、ある民間人の数名が怪奇的な大量誘拐事件の主犯が異星からやって来た怪人「ケムール人」の仕業だと突き止める。民間人と警官・軍隊の連携によって撃退。
西暦2035年 2/27。バルベルデ共和国で人間大の巨大不明生物第8号が首都で大量に出現。以後「タランチュラ」と命名。その殲滅戦の中、とある集落がゲリラの襲撃にあう。その時、集落の住民と何故か無力化されたゲリラが「巨人」を見たと証言する。この出来事から時が経った後、ノイズ災害時に現れる巨人の特徴と合致する「赤いラインと青いランプがある銀の人型生命体」の噂が流れる。これに国連は巨人と銀の人型生命体に関する調査を行う。
同年 3/20。日本に4体目の巨大不明生物第9号が出現。以後「ラルゲユウス」と命名。航空自衛隊が対応するも、取り逃がす。消息は現在も不明。ステルス機能があると予想される。
西暦2036年 4/17。世界各国に大量の隕石群が墜落。国連は隕石群が墜落した現場に調査団と護衛の軍を派遣。同時刻、各国の首都にて謎の怪電波が確認されると同時に隕石群から大量の巨大不明生物が出現。巨大不明生物第10号「ガラモン」と命名。マンモスフラワー以上の被害を受ける。国連はガラモンと怪電波の繋がりに、その対処に関する会議中に「チルソニア遊星人」が現れ、国連に地球侵略を宣言。
国連は軍によるガラモン掃討作戦を行うが、どれも失敗に終わる。何もかも終わりだと思ったその時、宇宙からUFOが墜落。同時に世界各国で猛威を振るっていたガラモンが次々と活動を停止。これに国連は墜落したUFOを調べた結果、チルソニア遊星人の遺体があった為、彼らの宇宙船である事が判明。だがチルソニア遊星人の宇宙船が何故墜落したかは依然として不明。
西暦2037年 9月。世界がある程度復興した後、国連は巨大不明生物を「禍威獣」。及び異星文明人を「外星人」に改名。同時に対策と警戒が行われる。
西暦2038年 1/30。日本に5体目の禍威獣第11号が出現。以後「ぺギラ」と命名。冷凍ガスを放出し、東京に大寒波が発生。都市機能は麻痺し、大パニックに陥る。特異災害対策機動部の天才研究者によって弱点発見が決め手となり、ぺギラを駆除。
非公式記録:同年 X月。アメリカのとある荒野にある聖遺物研究所F.I.S.で行われた完全聖遺物「ネフィリム」の起動実験が成功。だがアルビノ・ネフィリムと化して暴走。レセプターチルドレンのシンフォギア装者が絶唱で止め様とした時、例の銀の人型生命体の出現と同時にネフィリムを鎮圧。ネフィリムは蛹型の基底状態に封じられた。
西暦2039年 5/1。日本にパゴスの同種が出現。周囲に放射性物質が撒き散らされ、広範囲に被害が及ぶも、自衛隊と特異災害対策機動部の連携作戦で駆除。後に「パゴス事案」と呼ばれる。
非公式記録:同年 X月。日本の皆神山で聖遺物発掘チームが聖遺物「神獣鏡」を発見と同時にノイズの襲撃を受ける。そこに現れた銀の人型生命体によって助かるが、発掘チームの半数が死亡。並びに神獣鏡は紛失。その数日後、LiNKERの補助にて聖遺物「ガングニール」に適合したシンフォギア装者が誕生。
同年 7/10。未だネットで話題となっている謎の銀の人型生命体の名前が明確になり、国連はその名を正式名称として採用と同時に世界中に発表する。
そして、2年後の現在。ツインボーカルユニット「ツヴァイウィング」の公演中にノイズが出現。会場はパニックになり、多数の死者が出ていた。その中で、双翼の戦姫がノイズと戦っていた。その様子を逃げ遅れた1人の少女は見ていた。そして足元が崩れ、落ちてしまう。それに気付いた撃槍を纏った戦姫、天羽奏は驚く。
奏
「なッ!?まだ逃げ遅れた奴がいたのか!?」
奏が驚いている間にノイズは奏を無視し、その少女に向かう。
奏
「ッ!させるかーーーッ!!」
奏はすぐに通り抜けたノイズよりも早く追い抜き、槍を構え、迫りくるノイズを倒していく。だが多勢に無勢、徐々に追い詰められていき、彼女の纏うシンフォギアの輝きが消えてしまう。
奏
「くッ!時限式はここまでか・・・!グッ!!」
そこへ大型ノイズの攻撃が襲い掛かる。奏は手持ちの槍を回転させ、攻撃を防ぐ。それと同時に彼女の纏うシンフォギアに亀裂が徐々に入り始め、遂に砕け散る。そして砕け散った破片は逃げ遅れた少女の胸に深々と突き刺さる。振り返った奏は少女の胸から大量に飛び散る血その光景を目の当たりにする。少女はその勢いで後ろにある瓦礫にぶつかり、力なくその場に倒れる。
奏
「おい、死ぬな!目を開けてくれ、生きるのを諦めるなッ!!」
奏は駆け寄り、少女にそう呼び掛ける。するとそれに反応したのか、少女はゆっくりと目を開く。それを見た奏は安堵と同時に覚悟を決めた顔をし、ノイズの大群へと顔を向ける。
奏
「いつか、心と身体、全部からっぽにして、思いっきり歌いたかったんだよな。今日はこんなたくさんの連中が聞いてくれるんだ。だからアタシも、出し惜しみなしでいく。取って置きのをくれてやる。絶唱。」
そう言って奏は歌を歌う。それは聞いた絶刀を纏った戦姫、風鳴翼は奏が何をやろうとしている事に気付き、急いで駆け寄ろうとするが、その道を他のノイズが行く手を阻む。
翼
「いけない奏!歌ってはダメーッ!!」
翼は涙を流し、奏に止める様に叫ぶ。だがそれでも奏は歌い続ける。そして翼は願った。
翼
(誰か、誰か奏を・・・私の
そう願い、奏が絶唱を歌い切ろうとした瞬間。
ヒュゥゥゥッ
ドオォォォンッ!
上空から光の飛翔体が墜落し、土煙を上げる。絶唱を中断した奏とそれを見ていた翼は腕で顔を庇い、目を瞑る。土煙が収まり、奏達は目を開けて墜落した何かの見た時、目を見開いた。2人が見たのは、国連や二課でも調査と捜索が行われている存在であった。世界中の様々な災害現場で目撃されたその存在の名は・・・
‐ノイズ出現から数十分前‐
???
「はい、豚玉とネギ増しお持ちー。」
とあるお好み焼き店で働く1人の男性がそう言って鉄板付きテーブルに注文の品を置く。
ふらわーのおばちゃん
「真ちゃん、向かいのテーブルに海鮮と豚増し、モダンを持って行って。」
真
「了解でーす。」
ピロロロン ピロロロン
お好み焼き店「ふらわー」に住み込みで働いている神永真はふらわーのおばちゃんから品を受け取り、向かいのテーブルの持って行く。すると店内の隅に設置された天井テレビから緊急速報のアラートが鳴る。
『緊急速報です。今日の夕方、ツヴァイウィングのライブ会場でノイズが出現しました。死傷者は多数出ており・・・』
それを店内にいる全ての人が見ている中、真の左胸に”ある物”が熱くなる。それをそっと手を添える真。
真
「・・・おばちゃん。」
ふらわーのおばちゃん
「・・・気を付けなよ、真ちゃん。」
真
「勿論です。」
真はそう言ってエプロンを脱ぎ、店の裏口から出ると同時に走り出す。常人を逸脱した速度を保ったままジャンプし、近場のビルの屋上に着地。そして真は左胸から全体的に金属物質で構成され、先端は黒く。中には赤い球体が内蔵された棒状の物、ベーターカプセルを取り出して大きく横に振り、スイッチを一度押して左胸の方に持っていってから空に向かって掲げると同時に再度スイッチを押す。閃光と共にプランクブレーンに隔離された真のもう1つの姿を召喚し、彼の周りを渦巻き状に包み込む。閃光が収まると同時にスペシウムで構成されたスーツとインナーを纏った真は光の速さで飛んで行く。この姿となった彼にはもう1つの名がある。その名は・・・
‐現在‐
奏・翼
「ウルトラマン!」
ウルトラマン
「シェアッ!」
ウルトラマンは構えを取ると同時にノイズの大群へ突っ込んでいく。ノイズは迎撃を行うが、その尽くを手刀やリバウンド光線で防がれ、接近された。パンチ・チョップ・キックなどの技を繰り出し、ノイズを蹴散らしていく。すると上空から飛行能力を持ったノイズが突っ込んでくる。
ウルトラマン
「シャアッ!」
ウルトラマンは突撃して来る飛行型ノイズをバク転で避けた後、ウルトラスラッシュを放つ。ある程度距離が縮まると、複数に分裂して残った飛行型ノイズを全て切断する。
そして地上にいるノイズにスラッシュ光線を横薙ぎに連射して葬る。最後に残った大型ノイズは首を大きく振って攻撃する。
ウルトラマン
「デュワ・・・!」
その攻撃でウルトラマンは吹き飛ばされたが、空中で体勢を整えて着地。大型ノイズは踏み潰そうと接近するが、ウルトラマンの腕から放たれた〈ウルトラエアキャッチ〉で動きを静止させられ、そのまま空中へ持ち上げてある程度ライブ会場から離れたら空中で静止させる。
ウルトラマン
「ハアァァァ・・・」
ウルトラマンは腰を低く落とした姿勢を取ると、両腕を広げる。すると両腕に青白い光が収束していく。
少女
「・・・綺麗。」
ぼんやりとこの光景を見た少女がそう呟くと同時に青白い光が限界まで達する。右手を垂直に立て、左手を真横に伸ばしてから十字に組み、スペシウム光線を放つ。あまりの威力にウルトラマンの足元に巨大なクレーターができる。放たれた青白い光線は空中で静止した大型ノイズに直撃。空中で大爆発を起こす。
奏・翼
「・・・・・・」
奏と翼はその威力に唖然とする。一度二課のモニターで目の前で起きた光景を映像で見た事はあった。しかし、実際に見るのとでは段違いであった。その光景に圧倒され、2人は時間が止まった様に固まる。
ウルトラマン
「・・・・・・」
全てのノイズを倒し終えたウルトラマンはクレーターから出た後、固まっている2人を通り越して少女の下へ向かう。そして少女の前でしゃがみ、右手をカラータイマーの方まで持っていき、青白い光が掌に集束。
それを終えると、その掌を少女に向けると同時に暖かな光が少女を包む。まだ胸から出ていた血はほぼ止まり、少女はその暖かな光によって眠りにつく。ウルトラマンは少女の頭を撫でた後、後ろを振り返る。
奏・翼
「・・・・・・」
ウルトラマン
「・・・・・・」
硬直していた奏と翼と目が合う。数秒程見つめ合った後、先に動いたのはウルトラマンだった。2人に近付いたウルトラマンはさっき程の様に暖かい青白い光を放つ。それが2人を包み込むと、傷や疲労が無くなっていた。
奏
「傷が、無くなった!?」
翼
「それに身体が軽い・・・私達の傷と疲労を癒してくれたのか?」
ウルトラマン
「・・・(コクリ)シュワッチ!」
翼の問いに頷いたウルトラマンは空高く飛び上がり、その姿は徐々に見えなくなり、夕焼けの夜空に輝く星となった。
奏
「・・・行っちまったな。」
翼
「えぇ・・・奏。」
奏
「分かってる。あの子の傷はウルトラマンが治してくれたけど、一応病院に連れて行って診てもらわないとな。」
奏と翼はギアを解除した後、奏は少女を背負い、翼と一緒にライブ会場を後にする。こうして戦いは終わった。だがこれは大きな戦いの序章でしかなかった。
第2話END
次回「新たなる戦姫」