戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN- 作:不死身の機動歩兵隊
追記
アンケートの結果、コスモブラスターの外見をGUTSハイパーに決定しました。ありがとうございます!
ノイズとの戦闘後、響は手錠を掛けられ、隣にいる
響
「何で学院に・・・?」
そして車から降り、誰も答える事なく学院の中央棟へ入っていく。ただ1人、ウルトラマンもとい真はある考えに辿り着き、〈ウルトラアイスポット〉を使って地面の下を見る。すると幾何学模様がびっしりと描かれた巨大なエレベーターシャフトに、中規模の地下基地があった。
ウルトラマン
(やはり地下に基地があったか。)
そう思っていると、中央棟の一角にあるエレベーターに辿り着き、その中へ入っていく。緒川は手持ちの通信機を認証装置に翳すと同時に二重にドアが閉まり、手すりが展開される。それに手慣れた感じで二課の3人は手すりに摑まる。それを見て反対側の手すりに摑まるウルトラマン。
響
「あ、あの~これは「掴まれ。」わわッ!?そ、そんな抱きしめなーードアァァァァァァーーーッ!!?」
響は自身を左腕で抱き寄せたウルトラマンに言い掛けるが、エレベーターは急速に降下。その際に響は驚き、悲鳴が鳴り響く。やがて最終階層に到達し、エレベーターから全員が降りる。尚、響は千鳥足でフラフラとしていた。そんな響をウルトラマンは支えていた。
ウルトラマン
「大丈夫か?」
響
「アハハ・・・はい、何とか。」
空元気にそう答える響。それに翼はこう答える。
翼
「愛想は不要よ。これから向かう所に微笑みなど必要ないから。」
そう言われ、響はションボリするが、ウルトラアイスポットで基地全容を見ていたウルトラマンはある一角を見てこう答える。
ウルトラマン
「その台詞はすぐに撤回した方がいい。」
翼
「?」
奏
「そいつはどうしてだ?」
翼は首を傾げ、気になった奏はそう聞き、ウルトラマンはこう返答した。
ウルトラマン
「この扉に先にその答えがある。」
彼らが話してる間に基地の食堂へ辿り着き、扉が開くと同時にクラッカーとパフパフラッパの音や拍手が鳴り響く。そして吊るされた横断幕には「熱烈歓迎!立花響様、ウルトラマン様!」と書かれていた。
弦十郎
「ようこそ!人類守護の砦!特異災害対策機動部二課へ!」
シルクハットを被り、両腕を広げてそう言う弦十郎に、透視光線で中の様子を見て知っていたウルトラマンを除いた4人は目を見開いて驚いていた。
響
「へ?」
翼
「・・・」
奏
「成程な、そういう事か。」
緒川
「アハハ・・・」
完全に歓迎パーティーの雰囲気に響は呆け、翼は額に指を当てて困った顔をし、奏はさっきウルトラマンが言った事に笑いながら納得し、緒川は苦笑いをする。対してウルトラマンはヘルメット越しである女性に視線を向けていた。
ウルトラマン
(あの眼鏡を掛けた白衣の女性・・・異星人では無いが、
ウルトラマンがそう思ってる間に件の女性、櫻井了子はスマホを持って響に近付く。
了子
「さあさあ、笑って笑って♪お近付きのしるしににツーショット写真♪」
響
「嫌ですよ!手錠したままの写真だなんて!きっと悲しい思い出として残っちゃいますよ!それにどうして初めて会う皆さんが私の名前を知ってるんですか?」
弦十郎
「我々二課の前身は、大戦時に設立された特務機関なのでね。調査はお手の物さ。」
何処から出したマジックステッキでマジックを披露してそう言う弦十郎。すると了子は響が所持していた鞄を持ってくる。
響
「アァァァーーーッ!私の鞄!なーにが調査はお手の物ですか!鞄の中身勝手に調べたりして!!」
それから響は手錠を緒川に外してもらい、弦十郎と了子が自己紹介し、テーブルにある料理や飲み物を響とウルトラマンは(ヘルメットのバイザーを半開きにして)堪能した後、弦十郎に協力を要請を2人に持ち掛ける。それに響は自身の身に起きた事を思い出し、それを弦十郎達に問う。弦十郎と了子は互いに顔を見合わせ、了子は頷く。
了子
「まず貴女の質問に答える為にも、2つばかりお願いがあるの。1つは今日の事を誰にも内緒。そしてもう1つは・・・」
そう言って了子は響の腰に手を回し、抱き寄せてぶっ飛んだ事を言う。
了子
「取り敢えず服を脱いでって、あら?」
そう言い掛けた時、抱き寄せた響は居らず、前を見ると、いつの間に響を助け出して背後に隠し、ヘルメット越しではあるが確実に了子を睨んでいるウルトラマンがいた。
ウルトラマン
「・・・同性でもセクハラ行為は止してもらおう。」
了子
「あ~言い方が悪かったわね。響ちゃんの検査を行いたいのよ。何故彼女がシンフォギアを纏えたのかをね。」
ウルトラマン
「・・・その原因は既に判明している。」
弦十郎
「何だとッ!?」
ウルトラマンの発言に弦十郎がこの場にいる二課の面々を代表してその言葉を発する。響は訳が分からず、ウルトラマンを見詰める。ウルトラマンは周囲を見回した後、ゆっくりと答えていく。
2年前、あのライブ会場の悲劇で響がいた事。そして彼女を守ろうとした奏のシンフォギアの破片が響の心臓付近にある事を説明する。
弦十郎
「しかし、何故それが分かったんだ?」
ウルトラマン
「私の持つ能力の1つで彼女の体内を確認した。そちらでも検査を行えば判明する。」
弦十郎
「分かった。ではこちらから質問をしても構わないか?」
ウルトラマン
「出来る限り答えよう。」
弦十郎
「では、貴方から観測されたエネルギーは何と言うんだ?」
ウルトラマン
「原子番号133の超重元素、スペシウム133だ。それが私のもう1つの姿を構成する。この物質の応用によって、技の使用や、重力を歪めての高速飛行を可能としている。」
ウルトラマンから観測されたエネルギーの正体が判明し、それに了子は研究者の性でブツブツと呟いていた。その時、一瞬だけ了子の瞳が金色に輝いたのをウルトラマンは見逃さなかった。
弦十郎
「では、今の姿は本来の姿では無いのか?」
ウルトラマン
「いや、どちらも本来の姿だ。」
弦十郎
「そうか。なら貴方の来訪目的を教えは貰えないだろうか?」
ウルトラマン
「来訪目的は無い。ただこの
そこからウルトラマンもとい真は一部を伏せて簡潔に話した。別
ウルトラマン
「先程目的が無いと言ったが、私はある人物を探している。」
弦十郎
「そのある人物とは?」
ウルトラマン
「あぁ。この
そう言って何か思い耽る様に天井を見上げるウルトラマン。それだけで余程大切なことだと
ウルトラマン
「では、そろそろ行くとしよう。」
弦十郎
「では地上まで送ろう。」
ウルトラマン
「問題ない。」
そう言ってウルトラマンは隣にいる響に顔を向け、両手を握って欲しいっと言う。響は戸惑いながらもウルトラマンの両手を握る。
ウルトラマン
「飛ぶぞ。」
響
「え?飛ぶってー」
響が言い切る前にウルトラマンと一緒に食堂から一瞬で姿が消えた。
奏
「一瞬で消えた!?」
翼
「まだ他にも能力を持ってるかもしれないわね・・・」
そう話してる間に、響はウルトラマンの〈テレポーテーション〉で自身が住んでいる寮の近くに送り届けられ、突然景色が変わった事に驚いていた。尚、送り届けたウルトラマンはすぐに飛んでいった。
‐翌日‐
指令室で二課の面々と響が揃った時、遅れてウルトラマンがやって来た。その時にテレポーテーションで偶々響と奏、翼の背後に現れ、突然の事で3人は驚く。
響
「うわッ!?」
奏
「うおッ!?びっくりした!!」
翼
「いつの間に・・・ッ!?」
ウルトラマン
「あぁ、すまない。驚かせてしまったな。」
それからウルトラマンの言った通り、昨日行った響の検査でガングニールの破片が確認された。そこから聖遺物とシンフォギアの説明がされた。
了子
「さて、ここまでで分からない所はあるかしら?」
響
「全然分かりません!」
女性・男性オペレーター
「だろうね(おとも)・・・」
それにオペレーターの藤尭朔也と友里あおいはそう言って頷く。
ウルトラマン
「つまり、聖遺物はオーパーツ、ゲームで言うアーティファクト。その破片を加工し、対ノイズ用の鎧型武装にしたのがシンフォギアで、それを開発したのが櫻井博士だ。そう覚えればいい。」
響
「は、はい!覚えやすかったです!それと・・・この力の事、やっぱり誰かに話しちゃいけないのでしょうか?」
弦十郎
「君がシンフォギアの力を持っている事を何者かに知られた場合、君の家族や友人、周りの人間に危害が及び兼ねない。命に関わる危険すらある。」
響
「命に、関わる・・・」
そう言われた響の脳裏には幼馴染と真の姿が浮かび、そして少しだけ俯く。それをウルトラマンもとい真はジッと見守る。
弦十郎
「俺達が守りたいのは機密などではない。人の命だ。その為にも、この力を隠し通して貰えないだろうか。」
了子
「貴女に秘められた力は、それだけ大きなものだとゆう事を分かって欲しいの。」
弦十郎
「人類では、ノイズに打ち勝てない。人の身でノイズに触れる事は、即ち炭となって崩れる事を意味する。そしてまた、ダメージを与える事も不可能だ。たった1つの例外があるとすれば、シンフォギアを纏った戦姫だけ。日本政府、特異災害対策機動部二課として改めて協力を要請したい・・・立花響君。君が宿したシンフォギアの力を、対ノイズ戦の為に役立ててくれないだろうか?」
響
「・・・私の力で誰かを助けられるんですよね。」
それに弦十郎と了子は頷く。
響
「分かりました!私『ヴゥーーンッ!ヴゥーーンッ!ヴゥーーンッ!』ッ!?」
朔也
「ノイズの出現を確認!」
あおい
「出現位置特定!座標でます・・・ッ!リディアンより距離200!」
警報音と同時にオペレーターの2人は自身の席に着き、端末を操作。状況を確認し、報告する。
弦十郎
「近い・・・ッ!」
奏
「行くぞ!翼!」
翼
「えぇ!」
そう言って奏と翼はすぐに格納庫の方へ向かう。その後ろ姿を響は見詰めた後、自身も現場へ向かうと言う。それに弦十郎は反対するが・・・
響
「私の力が、誰かの助けになるんですよね!シンフォギアの力でないと、ノイズと戦う事は出来ないんですよね!だから行きます!」
そして響は指令室を出て行こうとするが、彼女の目の前には、扉を背にして立ち塞がるウルトラマンがいた。
ウルトラマン
「・・・君はここに残れ。」
ただ低く静かではあるが、圧を感じる言葉をウルトラマンは響に放つ。
響
「でも「君の心掛けは立派だ。だがこれは人命が関わっている。今の君では何も守れない。行っても足手纏いと自殺志願者になるだけだ。」ッ!?」
ウルトラマン
「確かにシンフォギアを纏う事でノイズとは戦える。だが、それは決して万能ではない。それは私も当て嵌まる。」
その言葉に響を含め、弦十郎達は目を見開く。
ウルトラマン
「
そう言ってウルトラマンは自身の右手を見る。この世界で最初にできた戦友と、ある女の子の衰弱した母親を助けられなかった記憶が思い浮かぶと同時に右手を強く握る。
ウルトラマン
「だが大切なのは、最後まで諦めない事だ。君がこの道を進むのであれば止めはしない。だがこれだけは覚えてほしい、君の死で悲しむ人達がいる事を。故にここに残り、戦いとはどういう世界かを見て考えてほしい。」
そしてウルトラマンは響の返事と反応を待たずにテレポーテーションで現場に向かう。
‐ノイズ出現現場‐
ウルトラマンが現場の上空にテレポーテーションで到着し、ノイズと交戦中の奏と翼を上空から援護する。
翼
「ッ!ウルトラマンか!」
ウルトラマン
「遅れてすまない。ここから私も参戦させてもらう。」
飛行型ノイズとドックファイトしながらそう言い、飛行型を対処した後、地上のノイズにスラッシュ光線の機銃掃射で数を減らしていく。その姿はA-10を彷彿とさせる。
奏
「やるね~、こっちも負けられないな!」
穂先を回転させた槍から放つ竜巻〈LAST∞METEOR〉がウルトラマンに気を取られたノイズを呑み込んでいく。それから順調に数を減らしていき、やがて最後の1体を翼が斬り伏せた。
奏
「お疲れ、翼。」
翼
「お疲れ様、奏。」
互いを握らった後、ウルトラマンはゆっくりと彼女達の近くに降りる。
奏
「アンタもありがとうな、ウルトラマン。」
翼
「お陰でいつもより速く対処する事が出来ました。」
ウルトラマン
「私は援護をしただけだ。だが礼は受け取っておこう。」
奏
「それと、あの子を・・・響を止めてくれてありがとう。」
ウルトラマン
「聞いていたのか?」
翼
「通信越しで聞いていました。私からも、ありがとうございます。」
ウルトラマン
「構わない。彼女はまともな自衛手段が無い状態だ。それに君がせっかく助けた命が無下にされてはいかん。」
奏
「優しいんだな、アンタは。」
ウルトラマン
「・・・///」
そう言われたウルトラマンは頭の後ろに手を当てて明後日の方向に顔を向ける。それを見た奏と翼はクスリと笑うのであった。その後、駆け付けた現場処理班に後を任せ、ウルトラマンは奏達と一緒にテレポーテーションで二課の指令室に帰投する。その際、奏と翼は初の瞬間移動で驚いていた。
第4話END
次回「青銅の蛇‐ネフシュタン‐」