戦姫絶唱シンフォギア-THE FIRST ULTRAMAN-   作:不死身の機動歩兵隊

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adachiさん、誤字報告ありがとうございます!

追記

作者
「前回はやる気がカツカツで後半(戦闘が)雑になったから今回で挽回、できたらいいな・・・」


「自信持ってくれよ・・・」


第5話「青銅の蛇‐ネフシュタン‐」

‐西暦2043年 1ヵ月と5日後‐

 

「ウリャアアアーーーッ!」

 

夜の市街地で響の回し蹴りが人型ノイズに炸裂。吹き飛ばして他のノイズを巻き込んで炭となる。彼女が正式に二課へ加入後、弦十郎とウルトラマンもとい真の下で鍛えられ、弦十郎からトンデモ武術。ウルトラマンから柔術とCQC。それをどんどん吸収し、2週間前の初戦で問題なく戦える状態へとなった。そこから鍛練と経験を積んでいき、現在では1人でも問題なく戦えるまでに成長を遂げた。

 

ウルトラマン

(短い期間とは言え、ここまで成長するのは予想以上だな。)

 

高台になる建物の上からコスモブラスターを構え、ウルトラマンもとい真は援護射撃を行いながら響の成長速度に驚いていた。それには二課の面々も同様であった。

 

ウルトラマン

「これからも何事もなくこの調子が続いて欲しいが、この数日前から感じる胸のざわつきと嵐の前の静けさは一体・・・」

 

そう思いながらウルトラマンは最後のノイズを撃ち抜き、戦闘は終了。響達と合流し、二課の本部へ送り届け様とした時。

 

ウルトラマン

「ッ!」

 

何者かの視線を感じたウルトラマンは視力を強化し、周囲を見渡す。しかし発見する事は出来なかった。

 

「ウルトラマンさん?」

 

「どうしたんだ?急にキョロキョロして?」

 

「何かあるのか?」

 

ウルトラマン

「・・・いや、気のせいだ。本部へ送るぞ。」

 

そう言われた響達はウルトラマンの手を取り、テレポーテーションで帰還する。この時、遠く離れた建物の屋上の陰から変わった杖を持ち、ワインレッドの服を着た銀髪の少女はウルトラマン達が消えた後、その場から立ち去る。

 

‐翌日 真side‐

 

???

「それでいくら問い詰めても全然話してくれないんですよ。真さん、何か知ってませんか?」

 

「あ~特に何も聞いていないな。(すまん、未来。君の求める答えを話せば再び君を危険に巻き込んでしまう。)」

 

夕方前の時間帯。ふらわーのカウンター席でそう話す響の幼馴染、小日向未来に心の中でそう謝罪する。2年前、迅速に対処すれば彼女達は自分達を誘拐した連中がエイダシク星人に捕食される場面を見る事は無かった。出来る限り彼女達を危険から遠ざけたいが、響は現在進行形でもう止められないだろう。せめて彼女だけでも平穏に過ごしてもらいたいものだ・・・

 

未来

「ッ!?真さん!お好み焼き焦げてますよ!!」

 

「あッ!?ヤッベ!!」

 

未来に気付かされ、慌ててひっくり返す。しかし裏面は見事に焦げていた。

 

「・・・すまん、これは俺が食べるから新しいの作るな。」

 

未来

「いえ、これくらい大丈夫ですよ。そう言えば、この1ヵ月でノイズがよく出る様になってるみたいですけど、真さんもツーリングをする時は気を付けて下さいね・・・あの時みたいにウルトラマンがすぐ助けに来てくれるか分かりませんから。」

 

「・・・あぁ、そうだな。ツーリングは出来る限り控えるよ。」

 

思えばあの時、エイダシク星人()に飛び付かれて倉庫外に出た後、捕食され掛けた時にウルトラマンに助けられたって言う設定だったな。当時その設定で響達に泣きながら心配されたっけ。

 

未来

「そうだ、真さん昨日のニュース見ましたか?」

 

健司

「あぁ、確か明日に流星群が見れるんだったな。」

 

未来

「真さんが良ければ私達と一緒に公園で見に行きませんか?」

 

「そうだな、おばちゃんに確認を取ってから判断するよ。」

 

ふらわーのおばちゃん

「明日なら問題ないよ。折角可愛い嬢ちゃん達に誘われてんだ。行ってあげな。」

 

俺達の会話を聞いていたのか、厨房の奥にある暖簾が掛かった出入口から出てくる。

 

「聞いてたのか、おばちゃん。」

 

ふらわーのおばちゃん

「まぁね。さっきも言った通り、明日なら問題ないから行ってやんな。弁当作ってあげるからね。」

 

真・未来

「ありがとう(ございます)。おばちゃん!」

 

俺はおばちゃんのご厚意に感謝し、明日の流星群を響達と見に行き、平穏な時を送る・・・筈だった。

 

‐当日‐

 

夕方、おばちゃん特性の弁当を持ってバイクで集合場所の公園に向かう途中、ノイズ(連中)の気配を察知する。

 

「・・・ハハハッ、あの雑音共・・・折角響が息抜きと、未来との平穏な時間を過ごす予定をパーにしやがって、マジ許さん!!!

 

その後、未来に遅れると連絡を入れた俺はバイクと弁当をプランクブレーンに収納。周囲に見ている者がいないかを確認した俺はベーターカプセルを取り出し、天に掲げてスイッチを押す。閃光に包まれながら飛翔し、現場へと向かう瞬間。何もない空中から突然光線の攻撃を受ける。

 

‐真side END‐

 

‐響side‐

 

私は地下鉄に出現したノイズと戦いながら駅のコンコースに辿り着くと、他のノイズよりも目立つブドウみたいなノイズがいた。

 

弦十郎

『間も無く翼達も到着する。それまで持ち堪えるだ。くれぐれも無茶はするな。』

 

「分かってます!私は、私に出来る事をやるだけです!」

 

そう返事をした後、自動改札機を飛び越え、ノイズと戦う。すると、ブドウみたいなノイズが幾つか球を放つと同時に爆発していく。そして天井が崩れ、私は下敷きにされた。

 

「見たかった・・・流れ星、見たかった!」

 

そう叫びながら私は瓦礫を吹き飛ばして近くにいるノイズを蹴り飛ばす。そして他のノイズを殴って吹き飛ばしてブドウみたいなノイズを追い掛ける。

 

「未来と、真さんと一緒に流れ星見たかった!!」

 

今日は折角未来と真さんと一緒に流れ星を見る約束をしたのにッ!それを・・・それをッ!!

 

「あんた達が・・・誰かの約束を犯し、嘘の無い言葉を、争いの無い世界を、何でもない日常をッ!略奪すると言うのならッ!!」

 

ホームの壁を叩いた後、私はドス黒い感情に身を任せ、ホームにいるノイズを倒していく。そしてまたブドウみたいなノイズの攻撃を受ける。咄嗟に防御した後に前を見るとブドウみたいなノイズは天井を爆発させて穴を作り、そこから逃げて行く。

 

「ッ!待ちなさい!」

 

私はそれを追い掛け、縦に続く穴を登っていき、地上に出る。

 

‐響side END‐

 

響が地上に出る頃にはセルノイズ*1はヘリで駆け付けた奏と翼によって倒されていた。

 

「お疲れ、響。悪ぃな、遅れちまって。」

 

「は、はい!大丈夫です。」

 

「ッ!2人共避けて!!」

 

翼がそう叫ぶと同時に林の奥から結晶の様な薄紫の鞭が響達を襲うが、奏は槍を振るって攻撃を逸らす。そして翼と奏はアームドギアを構え、林の奥にいるであろう何者かを警戒する。

 

???

「へぇ~、今のを防ぐか。」

 

林の奥から声が聞こえ、そこから人影が出てくる。すると丁度雲に隠れていた月明かりが周辺を照らすと同時に奏と翼は目を見開いて驚いた。

 

「あれは・・・ッ!?」

 

「ネフシュタンの・・・鎧ッ!?」

 

奏と翼は白い鎧を纏った謎の少女の姿を見てそう言う。響は訳が分からず、ただ立ち尽くす。

 

謎の少女

「へぇ、って事はこの鎧の出自を知ってんだ。」

 

「忘れたくても忘れるもんかよ!」

 

「2年前、私達の不始末で失った完全聖遺物・・・まさかこうして巡り合うとは!」

 

そして2人はアームドギアの刀と槍を構え直す。それを見た響は間に立って止めに入る。

 

「待ってください!相手は人です!同じ人間です!」

 

鎧の少女・翼

「戦場で何をバカな事を・・・ッ!」

 

「寧ろ、貴女と気が合いそうね。」

 

鎧の少女

「だったら仲良くじゃれ合うかい!」

 

その発言と同時に鎧の少女は鞭を振るう。射線上にいる響を翼は弾き飛ばし、上空に避けると同時に蒼ノ一閃を、その間に奏はSTARDUST∞FOTONを放つ。

が、たった1本の鞭で防がれてしまう。ならばと2人は接近戦を仕掛けるが、それも全て防がれてしまう。そして2人は鎧の少女に蹴り飛ばされる。

 

「グゥ、こいつが完全聖遺物のポテンシャル・・・ッ!」

 

「しかも鎧に振り回されてる訳ではない、この強さは本物・・・ッ!」

 

鎧の少女

「ネフシュタンの力だなんて思わないでくれよな。それに、狙いはハナからお前らじゃねーんだよ。」

 

「そいつはどう言う「キャアァァァッ!」ッ!?響ッ!!」

 

「ッ!?あれは、外星人ッ!?」

 

???

「フォッフォッフォッフォッフォッ。」

 

響の叫び声が聞こえ、そちらに振り向いた2人の視界に飛び込んだのは、セミに似た顔、巨大なハサミ状の両手、宇宙忍者の異名を持つ外星人〔宇宙忍者 バルタン星人〕が右のハサミで響の首を絞め押さえていた。

 

鎧の少女

「あたしの目的はアイツを搔っ攫う事だ。だからお前らはコイツ等と遊んでな。」

 

鎧の少女は杖上の物を取り出し、杖から薄緑の光線が放たれ、それが地面に着弾すると同時にノイズの大群が出現した。

 

「嘘だろ!?」

 

「ノイズを、召喚しただと!?」

 

鎧の少女

「コイツらはあたしが相手をする。バルタン、お前はソイツを連れて行きな。」

 

バルタン星人

「フォッフォッフォッフォッフォッ(分かっている)。」

 

指示されたバルタン星人はゆっくりと飛翔し、公園の広場から離れていく。それを見た奏達は助けに向かうが、鎧の少女と召喚されたノイズの大群によって阻まれてしまう。

 

「クソ、どきやがれッ!!」

 

鎧の少女

「オラオラ!そんなもんかよ!!」

 

「クゥ・・・ッ!」

 

その間にバルタン星人に連れ去られる響は如何にか逃れ様とするが、抜け出せずにいた。そして意識が途切れ掛けていた。

 

(奏さん、翼さん・・・未来、真さん・・・)

 

響が意識を手放すその瞬間、バルタン星人の背後から1発の光線が直撃する。

 

バルタン星人

「フォッ!?」

 

「あっ・・・」

 

背後からの攻撃にバルタン星人は怯み、その反動で響を絞め押さえていたハサミが緩み、響はそのまま落下する。それを光の速さで駆け付けたウルトラマンが受け止め、スライディング着地する。

 

奏・翼

「ウルトラマン!」

 

鎧の少女

「チッ、もう来たか!」

 

ウルトラマンの登場に奏達は奮起し、鎧の少女は苦虫を噛み潰した様な顔をする。その間にウルトラマンは響を近くの木に背を持たせ掛ける。

 

「ウルトラマン、さん・・・」

 

ウルトラマン

「遅れてすまない。後は私が受け持つ。」

 

そう言ってウルトラマンは立ち上がり、振り返る。そこにはウルトラマンを睨むバルタン星人がいた。ウルトラマンはゆっくりと近付き、ある程度進んだ所で立ち止まる。

 

バルタン星人

「フォッフォッフォッフォッフォッ(まさか私が仕掛けた足止めのドローンを突破するとはな。)」

 

ウルトラマン

『あのドローンは貴様の仕業だったか・・・バルタン、即刻この地球から立ち去れ。』

 

バルタン星人

「フォッフォッフォッフォッフォッ(雇われた以上、依頼は達成させてもらう。そして我が同胞の無念を晴らす)!」

 

ウルトラマン

『引く気は無いか・・・!』

 

外星人しか分からない会話を終えた両者は巨大化し、構えを取る。先手はバルタン星人のハサミから連射して放つ〈白色破壊光弾〉がウルトラマンに直撃する。

ウルトラマンは両腕をV字に交差させた〈ウルトラVバリヤー〉で防ぐ。そしてバルタン星人の攻撃が途切れた瞬間にタックルでバルタン星人を押し倒す。

マウントポジションを取ろうとして飛び掛かるが、バルタン星人の分身移動によって失敗に終わり、逆にマウントポジションを取られたウルトラマンはバルタン星人に殴打される。

 

ウルトラマン

「グゥッ、ジュワッ!」

 

バルタン星人

「フォッ!?」

 

ウルトラマンの裏拳がバルタン星人の顔に当たり、怯んだ隙にウルトラマンは脱出する。そして再び両者は構え、様子を窺いながら円を描く様に移動する。

 

ウルトラマン

「ヘアッ!」

 

バルタン星人

「フォッフォッフォッフォッフォッ!」

 

ウルトラスラッシュを放つウルトラマンであったが、バルタン星人は全身に張り巡らせる〈光波バリヤー〉で防がれてしまう。そこへ間髪入れずにウルトラマンはスペシウム光線を放ち、光波バリヤーを突破するが、バルタン星人の胸部が観音開きになり、そこに填め込まれた特殊な鏡〔スペルゲン反射光〕によって反射されたスペシウム光線がウルトラマンに直撃。後ろに倒れてしまう。

 

ウルトラマン

(光波バリヤーにスペルゲン反射光!このバルタン星人、相当な強者(つわもの)だ!)

 

バルタン星人

「フォッフォッフォッフォッフォッ!」

 

バルタン星人は追撃で〈重力嵐〉を放つ。ウルトラマンはリバウンド光線を展開して防ぐが、段々と追い詰められる。

 

ウルトラマン

(不味い、このままでは・・・ッ!響!?)

 

「オリャァァァーーーッ!!」

 

バルタン星人

「フォッ!?」

 

意識が回復した響は全力の右ストレートでバルタン星人の脚を殴る。バルタン星人は脅威にならない存在と認識していた(地球人)の攻撃に驚き、バランスが崩れて攻撃が中断される。

 

ウルトラマン

(ありがとう、響。さぁ、反撃の時間だ!リミッター解除ッ!!)

 

ピコンピコンピコンピコン

 

胸部のカラータイマーが赤く発光すると同時にウルトラマンは紅く輝き、オーラを放つ。そして両腕に内蔵された引込み式の〈スペシウムブレード〉を通常よりも長刀身*2に展開する。悪寒を感じたバルタン星人は再び重力嵐を放とうとするが、その前に一瞬で距離を詰めたウルトラマンのスペシウムブレードで右腕と胸部を斬る。右腕は切断し、胸部のスペルゲン反射光を無力化する。

 

バルタン星人

「・・・ッ!?」

 

形勢不利と感じたバルタン星人は飛翔して逃走を図るが、それをウルトラマンは見過ごさない。腰を低く落として両腕を広げ、スペシウムエネルギーを収束。

限界まで達すると同時に右手を垂直に立て、左手を真横に伸ばしてから十字を組む。そこからスペシウム光線を凌駕する〈ギガスペシウム光線〉が放たれる。

 

バルタン星人

「フォッフォッフォッ(ば、バカなッ)!?」

 

極太の青白い光線に呑み込まれたバルタン星人は跡形もなく消え去った。

 

鎧の少女

「チッ、潮時か・・・ッ!」

 

それを見た鎧の少女は杖から足止めのノイズを召喚。同時に懐から取り出したスモークグレネードで煙幕を展開して逃走。新たに召喚されたノイズは響達によって倒され、戦いは終わった。響達は疲労困憊で座り込んでいる間、ウルトラマンは鎧の少女の事を考えていた。

 

ウルトラマン

(あの鎧の少女の声・・・信じたくはないが、君なのか・・・)

 

ウルトラマンもとい真の脳裏に、銀髪で歌が大好きな幼い女の子の姿が思い浮かぶのであった。

 

第5話END

*1
ぶどうノイズの正式名。

*2
フレイムトイズの新作。人機巧『ULTRAMAN SUIT』の武器イラストにあるスペシウムブレードを参考。




次回「デュランダル護送作戦」
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