ガンダムの取り留めのない物語たち   作:kurono20

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第1話

「よう、フック船長。」

「フック船長、今日はどの辺で戦うんですかぁ?」

「今回は第7デブリ帯だ。盾を忘れるなよ。」

俺は、部隊内でフック船長と呼ばれている。ジョリー•ロジャーと名付けられた艦の艦長をしているのもそうだ。だが、何よりも。

「キャプテン。ジムコマンドの整備、終わりましたぜ。…本当に今回も、腕は換装しないんで?」

「ああ。このままで行く。」

片手をヒート•ナタに付け替えた、このジムコマンドが原因だろう。

「…今日も、いけるか?ジム。」

愛機に手をつき語りかける。性能は最新のMSに大きく劣る。だがしかし、こいつの乗り心地にはどんな最新機体でも敵わない。何しろ、長年座り続けたシートに、何千時間も動かしたコックピットだ。文字通り、年季が違う。腕を消しとばしてくれたザク•レロから剥ぎ取った、ヒート•ナタにもとっくに慣れて、今じゃこっちのが使いやすい。

「フック船長!発進準備できやした!キャプテンも乗り込んでください!」

「いくぞ!野郎共!敵は皆殺しだ!」

「「おおーッ!!!」」

俺達は、海賊だ。元々どこに所属していたかなど、関係ない。商船を襲い、奪って、一時を生きる。それが生き甲斐であり、また、生きる唯一の手段だ。

「今回のターゲットはアナハイムの船!大物だぞ、絶対に取り逃がすな!」

「「アイアイキャプテン!」」

まずジョリー•ロジャーがビーム砲を斉射し、動きを止める。それからMSで本体を一気に落としきる。それがいつものやり口だ。それで今日まで生きてきた。これでこれからも生きていくんだ。

「フック船長!迎撃です!」

「関係ない!逆に潰してやれ!」

「アイ、キャプテン!」

増設されたバーニアを軽快にふかして駆ける。近づいてくるやつは、ヒート•ナタで切り裂いてやる。…などと考えていても、近づいてくる馬鹿はいるようだ。ドム系列の機体だろうか?機動性は高いようだが、所詮ドム。リックドムならllも合わせて100は潰した。俺の前には無力だろう。

ーーー負けた。

「クソ、ドム如きに!」

「…ドム?こいつのことか?…ハ、いや、こいつはリックディアスさ。…ところで、なあ。フック船長よ。最近この辺にいるって海賊はあんたらか?」

「だったらなんだ。」

「実力が高いと見込んだ。我々が雇いたい。」

「雇うだと?…貴様ら、何を企んでる。」

「何、ただ、我々も信頼出来る戦力が欲しくてね。君らには利用価値がある、と、上が判断した。望むなら最新のMSも用意しよう。…そんなボロじゃなくて。」

「ボロだと?…ああ、いや。いらねぇ。そのMSとやらはな。…テメェに目に物見せてやる。」

「それでこいつに勝つ気なのか?君。…まあ、雇われてくれるって事だよな?…じゃあ、頑張ってくれ。」

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