魔王系Vtuberやっていたら本物の魔王にされそうです。   作:ゆゆっけ

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70話 SERAPHIMラジオ②

黒惟まお@liVeKROne/今夜ラジオゲスト出演!詳細は固定さんがリツイート

天使(あまつか)沙夜(さや)オフィシャル@amatsuka_official

日本トレンド一位ありがとうございます!

引き続き#SERAPHIMラジオ で感想を投稿して

天使沙夜と黒惟(くろい)まおのサイン入り

SILENT先生描き下ろしデザイン色紙をゲットしましょう!

(スタッフS)

 

エンターテイメント・トレンド

#SERAPHIMラジオ

トレンドトピック:SILENT先生

 

 SILENT先生の描き下ろし色紙というサプライズは私達二人に限らず多くのリスナーを驚かせることに成功したらしく。#SERAPHIMラジオと共にSILENT先生という文字列もSNS上で飛び交っている。その勢いを持って日本のトレンド一位まで駆け上がり、世界に目を向けてみれば現在二位。この調子ならおそらく世界一位になるのも時間の問題だろう。

 普段からSNSでの推し活に慣れているVtuberファンからすればトレンド入りなど日常茶飯事のように思えるが、マーケティングの側から見ればここまでアクティブにSNSへと発信するファンが多いというのは驚きに値するらしい。

 

 そんな話をラジオスタッフともしたなぁと思い出しながらも次々に流れてくる感想の言葉を目にし、自身もSNSへとメッセージを送信する。

 

黒惟まお@liVeKROne/ラジオゲスト出演詳細は固定 @Kuroi_mao 

手元に色紙の原本があるが本当に素晴らしい出来になっているので

是非たくさん感想を投稿して獲得に挑戦してほしい

#SERAPHIMラジオ

 

『トレンド一位おめでとうございます!』

『色紙見たいー!!』

『まお様に当たったりしてw』

『公開楽しみだなー』

 

 どのように抽選するかは聞いていないが万が一私に当たってもそれは除外されるだろう。ひとつ気になるのが先ほどからファンの勢いにも負けていないとあるアカウントが当選してしまったらどうなるか……ということではあるが。

 

リーゼ・クラウゼ@liVeKROne(ライブクローネ)/うたみた出しました!@Liese_Krause 

まお様と一緒に描かれたサイン入り色紙……

#SERAPHIMラジオ

 

『リーゼちゃんはSILENT先生に色々描いてもろてるやろがい!!』

『同じマッマに描いてもらってるんだよなぁ』

『頼めばサインくらい貰えるのでは?』

 

 たまたま目に入ったメッセージを開くと次々にファンから突っ込みが入っていて思わず笑ってしまう。しかし、思い返してみればサインを求められたことはなかったような……リーゼのことだから遠慮しているのだろうか?それとも同期とファンという線引きをしっかりしているのかもしれない。

 私にしたって他からどう見えているかは別として、自らがファンである明日見(あすみ)アカリちゃんと接するときはなるべく気を付けているのだし。

 

……

 

「じゃあ、とりあえずメールの紹介はここまでにしてコーナーに行こうか。天使と魔王の一問一答クイズ!このコーナーはリスナーから募集したものとお互い出し合った質問に相手がどう答えたか当てていくコーナーだ。付き合いが長いお二人なら全問正解できますよね?だってさ、まお」

「まぁ付き合いは長いが……」

「なんだよ自信ないのか?こう言ってるけどまおってかなり人間観察してるからなぁ。あたしのほうが間違えそうなんだけど」

天使(あまつか)は我の事をちゃんとわかっていてくれていると信じているよ」

 

『まお様のたらし力は観察眼によるところが大きいからな』

『沙夜様の全問正解する!』

『まお様はすーぐそういうこと言う』

 

「まずは軽くこれからいこうかな。朝ごはんは何派?これは簡単だな。お互いなんて答えたか当てればいいんだろ?まおはご飯派」

「まぁこれは序の口といったところだな、天使はシリアル派」

「判定は……お互い正解っと、まおは料理うまいからなぁ。今でもちゃんと自分で作ってるんだろ?」

「あぁ、なるべくそうしているよ。天使は牛乳でベッタベタになったやつだろう?」

「そうそう、最後に甘くなった牛乳が最高なんだよなー」

 

『お互い流石』

『時々アウスタで牛乳に沈むシリアルアップしてるもんね』

『まおちゃんって料理うまいんだー』

 

「では次は……これにしようか。自分を動物で例えるとしたら?天使はなんだかんだ言いながら素直に犬と答えてると思う」

「動物かぁ……これ自分で言うのと人から言われるのがあるから結構難しいぞ……まおは……オオカミ!」

「お互い正解みたいだな、オオカミはよくわかったな?」

「むかーしそんな話をしてた気がしてさー。なるほどなぁと思ったから覚えてた。あれはたしかSILENT先生が言い出したんだっけか」

「そうだな。理由はともかく自身では他にいい動物も思い浮かばないのでこう答えるようにしている」

「ぱっと見孤高そうに見えて仲間思いだけどなかなか弱みは見せてこないだっけか」

 

『あー言われてみればまさにだわ』

『SILENT先生とも付き合い長いのかぁ』

『先生もよく見てるなぁ』

『沙夜様はまさしく犬だよねー』

『両方イヌ科なのがまたいいな』

 

 天使は人懐っこい性格からして自他共に認める犬であるし、私にしても(しず)からそう言われてからは頷ける部分もありそう思うようになった。といっても別段一人の方が好きだとか孤高であるように振舞っているつもりはないのだが……。

 

 それからもラジオの中では、その日に食べた昼食だったり、もしも超能力が使えたら?過去と未来どっちにいきたい?など定番の質問が続き、二人とも難なくお互いの回答を答えていく。あまりに正解が続くのでやらせのように見えてしまうかもしれないが、お互い回答済みなので答えた後に内容を変えることはできないしほとんどノーカットで放送されている。

 

 ひとつだけ例外があるとすれば「最近買った高い買い物は?」という問題に対して、迷うことなく「機材!!」と答えた天使に対しその機材について語った部分はほとんどカットされてしまっていた。なんでだ。

 

「それじゃ、次で最後だな……お互いの好きな所と苦手なところ!これ完全に当てられたら結構すごいぜ?まおなら……好きな所はたぶん歌で、苦手な所は……なし!いや、まおはそういう奴なんだって!」

「さて……どうだろうな?苦手なところはすぐにわかったが好きな所か……苦手なところはどうせ、たらしなところだろう?好きな所は……まぁ優しいところとしておくか」

 

『天使ちゃん自信満々じゃん』

『まお様自覚してて草』

『沙夜様は完璧ですから!』

『これは性格出てるなぁ』

 

 このときはあまりに自信満々に苦手なところはない!と答えてくるのでスタジオが微笑ましい空気になったのを覚えている。そんな空気を察してか笑いながら周りにつっこみを入れる天使からして更に笑みがこぼれていたわけだが……。

 

「判定は……、お互い伝え合えって?まぁいいけど。まおの好きなところは……改めて言うのは恥ずいな。誰にでも優しいところで苦手なところも同じで誰にでも優しいところ。って訳でまぁ意味合い的には一応正解かな?」

「まぁ大方予想通りではあったな、天使の好きな所はその歌声と遠慮なくなんでも言ってきてくれること。苦手なところは……見透かされているようでなんだか癪だが……ないよ」

「よっしゃ!だから言ったろ?まおはそういうやつなんだって」

 

『好きな所と苦手なところが一緒なのは深い』

『めっちゃわかりあってるじゃん』

『てぇてぇ』

『本当に仲がいいんだろうなぁ』

『全問正解すごい!』

 

 最後にすこしだけ忖度があったようにも思えるがこれで互いに全問正解。さすがに全問は難しいとは思っていたが意外といけるものだ。中途半端に当たったり外したりするよりかは全問正解か不正解のほうが取れ高的にも良いだろうと思ったのは配信者の悪癖だろうか。

 

「全問正解したが何か賞品とかはないのか?」

「そうだ!どうせ間違えたら何か罰ゲームとか考えてたんだろー?」

 

「全問正解の商品として番組から何かお二人にお送りしたいとおもいます。だってさ」

「それは楽しみができたな」

 

 始める時に「全問正解できますよね?」と煽ってきたくらいだ、罰ゲームの用意があったことはお互い空気から察していた。スタッフからしてもまさか全問正解するとは思っていなかったのであろう、話を振られた時の困り顔は今でも思い出せる。

 どちらかが間違えていれば当人同士でお願い事を叶えるとかでお茶を濁せただろうが二人とも全問正解、カットは挟まれているが二人の無言の圧力に負けて番組から何かお願い事を聞いてもらえるという言質が取れたことも放送に乗っているので了承を得られたと思っていいだろう。

 

 収録終わりにも二人で「お願いしますね」と笑顔でお願いした甲斐があったというものだ。

 

「それじゃあ次はこのラジオ共通のコーナー、レコメン!いよいよ発売が来週に迫ったあたしのアルバムSERAPHIMのおすすめポイントをゲストと一緒に話していくよ。じゃあ毎度ながらアルバム情報をSERAPHIMは新規楽曲十曲を収録したオリジナルフルアルバムだ」

「我は直接アルバム制作に関わっている訳ではないからな、いち天使沙夜ファンとして話せればと思っているよ」

 

 楽曲についての話はそれこそ作曲家や楽曲にも参加しているアーティストがゲストとして招かれ、熱いトークと共に隅々まで話されているし収録当日もだいたいどんな話をしたのかは天使からも聞いている。なので語るにしても少し違うアプローチでなければ、おすすめポイントとしては弱くなってしまうだろう。

 

「それで聞いてみてどうだった?」

「楽曲や歌の技術的なところは専門家に任せるとして……今回のアルバムタイトルのSERAPHIMとコンセプトは天使が決めたんだろう?」

「あたしは提案された中からいいなと思ったのを選んだんだけど、あたしって名前が天使じゃん?まぁ名付け親が目の前にいるわけだけど」

 

『え?そうなの?』

『懐かしの天使ちゃん』

『実質親子のようなもん』

 

「最初はちょっとした悪戯心だったんだがな、魔王が天使の歌声に惚れるというのはなんだか物語的だろう?」

 

 天ヶ谷(あまがや)つかさをもじっての天使(てんし)ちゃん。あの当時からして、まさかこんなことになろうとは思ってもみなかったのだが。アーティストとしての名前である天使(あまつか)沙夜(さや)にしても、天使ちゃんじゃあまりに恰好がつかないし類似の名前が多すぎる。

 そこで名付け親としてちゃんとした名前を決めてほしいと言われ編み出した名前である。しっかりと名前の中につかさとあったり、一文字を除いてすべての名前の文字を使っていたり名付けた側から見ても会心の出来だと自画自賛したいほどだ。

 

「あたしのスタート地点でもあるし、せっかくオリジナルのフルアルバムにするならって天使をコンセプトにするのも面白そうだって話になってさ」

「それでSERAPHIMと、この名を提案したものとは気が合いそうだな。天使は意味を知っているか?」

「決める時に結構調べたからまぁ、まおが好きそうだなぁって思ったよ」

 

『天使の九階級か』

『一度は調べてみるやつ』

『オタクなら誰もが通る道』

 

「一説によれば天使は九階級に分かれていると言われていてその第一階級に君臨するのがセラフィム、熾天使だからな。それぞれの曲がこの九階級をテーマにした楽曲なんだろう?」

「正解、やっぱりそのあたりのことはまおが語ってこそだよな」

「まぁヴァーチャル魔王として活動しているからな、そうなると残りの一曲は……?という話になるが、これはもう曲名は発表されていただろうか?」

「このラジオが放送される頃には全部発表されてるし、なんならその曲は今日のラジオで初お披露目」

「では我が言及するより先に聞いてもらった方がいいかもしれないな」

「そうだなそれじゃ、天使沙夜のSERAPHIMからVesfer聞いてください」

 

 その曲名を最初に見た時は思い当たる単語が記憶の中になく、検索してみても意味のある単語でもなく何らかの造語なのだろうと思っていた。そんな曲名だったが楽曲を聞けばすぐにその正体に思い至ることができた。

 

 その名は同一であるにも関わらず明けと宵を司る星を意味する言葉を組み合わせた造語。

 またその片方は堕天した偉大なる天使の名でもある。

 

 アルバムタイトルでもあるSERAPHIMという楽曲から始まり、最後がその第一階級の長であり堕天した者を冠する楽曲であるというのは……よほど企画者はこの手の話が好きだと見える。

 

 それをヴァーチャル魔王でもある私……我が解説するというのだから物語としては出来すぎなのだろう。

 なにせその堕天使は後世では魔王として語り継がれているのだから。

 

……

 

 このあとの解説はよほど物好きくらいしか聞かないような話だし、多分に推測や想像が盛り込まれているのでばっさりカットされていると思っていたのだが、予想に反してほぼノーカット。SNSの反応を見てもこの手の話が好きな者たちは喜んで耳を傾け自説を語っているし、普段そんな話に触れてこなかった者にしてもファンであるアーティストのアルバム制作秘話みたいな形で受け入れられているようだ。

 

「と、まぁ色々と語ってしまったが……面白いテーマを元に作られたアルバムだと思ったよ。もちろんすべての曲を聞かせてもらったが、魔王という縁もあって先ほどの曲は思い入れがあるな」

「いや、ほんとにそこまで語れるなんて思ってもみなかったっていうかさすが魔王様だなと思ったよ」

 

『考察捗る』

『なんか賢くなった気がするー』

『そういうのもっとちょうだい』

『つまりこれって天使が魔王について歌ってる曲ってことじゃ』

 

「そう褒めてもらえると語った甲斐があったよ、歌詞もなかなか我に刺さるというか情景が浮かぶようでな」

「そうか?この曲は初めてあたしが作詞に挑戦したからそう言ってくれると嬉しいな」

 

 どうりで……と自身の経験に当てはめてみればスッと歌詞が入ってくるなと思っていたが、私に向けた曲であると考えるのはいささか自意識過剰だろうか。そう思ってしまうと何だか気恥ずかしくもあったなぁと、この曲を聞くたびに思い出す。

 

「SERAPHIMはヴァーチャル魔王様も絶賛って訳だな!まお沢山語ってくれてありがとう」

「こんなもので良ければいくらでも語れるさ、素晴らしいアルバムなのは我も保障するので是非手に取ってほしい」

 

 あんなに長々と語ったせいもあってラジオの放送時間も残りわずか、こうなるとここから先はカットしてエンディングだろう。

 

「それじゃ名残惜しいけどそろそろ時間みたいだ、まおはこういうラジオは初めてだろ?どうだった?」

「最初は少し緊張してしまったが楽しく話すことができたよ。ラジオパーソナリティ向いているんじゃないか?」

「あたしなんかまだまだ、ゲストさんやスタッフさんがいてこそだから」

「またこういう機会があればお邪魔したいと思ったよ」

「じゃあ二人でラジオでもやるかー、偉い人ーよろしくお願いしまーす」

 

『偉い人頼む』

『まずはラジオクローネゲストだな』

『沙夜様とまおちゃんのラジオ聞いてみたい!』

『番組からのプレゼントで番組プレゼントしよう』

 

「最後にまおから何かお知らせとかあるか?」

「では、普段は配信サイトでの配信が活動のメインなので是非配信に遊びに来てくれると嬉しい。雑談だったり、歌にゲーム、あとは……自己紹介でも名乗っているがliVeKROneという事務所に所属していてな。そこの同期であるリーゼ・クラウゼという魔王見習いの子と一緒にラジオクローネというラジオ番組もやっている。なにか興味を惹かれるようなものがあれば過去の配信も見てもらえれば幸いだ」

「ちなみにあたしのオススメは全部といいたいところだけど特に歌配信と晩酌配信かな、本人は謙遜してるけど歌もうまいし晩酌配信は色々とギャップが見れて面白いと思うよ」

「我の歌なぞ……まぁ見てくれたら嬉しい」

 

『まお様のチャンネルをよろしく!!』

『色々歌ってみた動画見たけど好きです』

『liVeKROneはいいぞ』

『晩酌配信はとてもいいぞ……』

『やはり最初はデビュー配信を見るべき』

 

「昔からそうやってすぐ謙遜する……、それじゃ最後にあたしから改めて。天使沙夜アルバムSERAPHIM発売記念ラジオを聞いてくれたファンのみんなありがとう。無事にこうやって四週間楽しく出来たのもみんなのおかげだと思ってる。そして来週発売のSERAPHIM、あたしの始まりからここまで全部をかけて作った大切なアルバムだから是非みんなに聞いてほしい」

 

『発売楽しみ!』

『もちろん予約済み!』

『待ち遠しいなぁ』

 

「天使沙夜アルバム発売記念SERAPHIMラジオお相手は天使沙夜と」

「黒惟まおがお送りしました」

「四週間ありがとう!ほらまお、いつものアレ」

「は?え、いやお前配信じゃないんだぞ」

「ほーら言わないと終わらないぞーせーのっ」

「はぁ……知らないからな」

「「おつまおー!!」」

 

黒惟まお@liVeKROne/ラジオゲスト出演詳細は固定 @Kuroi_mao 

しっかり最後の挨拶まで使われていたとは……。

おつまお

#SERAPHIMラジオ

 

エンターテイメント・トレンド

#SERAPHIMラジオ

トレンドトピック:おつまお




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マシュマロ
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