夜空は『大空の彼方』求める   作:書人

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*注意事項*
この話は別サイトに投稿していたものを編集後、再掲載したものです。
この話は原作の未来の話になっています。
沢田綱吉・笹川京子が登場しません。
ネタとしてBL表現を使う事があります。
一応主なエピソードを原作と重なる様に進行させるつもりです。


01 始まり

 

「行って来ます」

 

誰も居ない家に向かって、小さく呟いた。

 

 

 

 

父、沢田綱吉。去年22歳。自分が産まれる一年前、マフィア間の抗争に巻き込まれ死亡。

母、笹川京子。去年23歳。自分を出産し、一ヵ月後に死亡。

 

そう。今生きているのは『家庭教師ヒットマンREBORN!』の世界。沢田綱吉が激動の中学を過ごした20年後の未来。『主人公』の居ない物語の中。

 

 

 

 

運動も勉強できない自分。あだ名は『ダメツナ』。日本で生まれて4歳でイタリア暮らし。小5で日本に戻るも、あまりなじめた気がしない。長い森暮らしで、ただでさえひどかったコミュ障が更に悪化したのかもしれない。

 

「お、俺は澤田綱時です。い、一年間よろしくお願いします!!」

 

ごんっ!!

 

頭を勢い良く下げすぎて机に頭を打った。

 

あははは!

今年もよろしくな『ダ・メ・ツ・ナ』!

 

みんなに笑われて余計にパニくる。そんな感じで、始業式もクラスの顔合わせも終え、家へと帰った。

 

悪魔が待っているとも知らずに。

 

 

 

 

「ただいま」

 

誰も居ないのだから、返事が来なくても大して気にせず私は家の中へ入った。

 

「帰ってきたか」

 

え?

 

「ちゃおっす」

 

ちょうどリビングのほうに小さな赤ん坊が居た。漫画で見た通りの黄色いおしゃぶりの最凶の赤ん坊(アルコバレーノ)が。

 

 

****

 

 

「だっ誰!?って言うか不法侵入!!?」

 

「ちげーぞ。今日から、お前の家庭教師になるリボーンだ」

 

赤ん坊のクセに何言ってるのこの子!!

 

げふぅっ!!?

 

「ちげぇぞ」

 

見事な蹴りが俺の頬を刺した。

 

「いったぁあああああ!?」

 

「オレはお前を立派なマフィアのボスに育てるために送られた殺し屋《ヒットマン》だ」

 

「マフィア!!?それにオレがボス!!?」

 

「そうだぞ。お前はネオボンゴレファミリー2代目ボス候補、沢田綱時だからな」

 

俺は停止した。

 

 

「えっと……とりあえずご飯食べてく?」

 

とりあえず、無理矢理落ち着いた俺はリボーンに話しかけた。

 

「もちろんだぞ、それが授業料の代わりだからな」

 

え、そうなの?

 

「……はぁ」

 

なんか俺の家に、押し掛け家庭教師(カテキョー)がやって来た。

 

 

****

 

こうして私とリボーンとの奇妙な共同生活が始まった。

これの時代が違ったら原作が開始したとでも言うべきなのだろう。

 

家に帰ったら、リボーンが居たのにはびっくりした。

 

私は全く沢田綱吉と同じ様には行かない。

私には前世の記憶があるのだから。

 

実を言うと私の頭はそんなに悪くない。むしろ良い。料理も前世から出来る。と言うか両親が居ないのだから家事は自分で出来ないと生活が出来ない。そう……私には両親が居ない。

 

そして私は父親がマフィアなのだと知っていた。

 

漫画で見たままのリボーンが現れた事には驚いたが、いつかはこんな日が来るかもしれないとは覚悟していたのだ。そのために私は『沢田綱吉』をまねて『沢田綱時』として生きて来たのだから。

 

 

 

種はまいてある。

ここからマフィアのボス候補な()がただの一般人の()として生きて行く為。嘘も真もチートで全て塗りつぶして。

さあ、マフィア相手に道化を演じよう。

 

 

死んだお父さん、お母さんへ。

私達はお互いに、秘密を明かす事無く逝ってしまいました。

結構辛い時が多いですが、精一杯第二の人生を生きています。

 

あと、(わたし)本当(なかみ)は女なんです。

 

普通の女の人生を掴むため、今日から頑張ろうと思います。

 

 

 

 

ー最初の挑戦者は世界最強の赤ん坊。

ーまずは本当の(じぶん)を隠す所から。

 




新しく転載始めました。
旧『夜空に輝く星の様に』です。
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