「お兄ちゃんどうかした?」
「いや、道に迷っちまって」
「森に用なの?」
「いや、レストランに向かってたんだが……」
『……』
「こんな所にレストランなんて無いよ」
「だよな……」
その少年は、何処か達観して冷めた瞳をしていた。
……引き込まれる様な奇麗な琥珀の瞳。
「ジャッポーネに着きましたよ坊ちゃん」
「……ん?あと1分寝かせてくれよ」
……懐かしい夢を見た気がした。
「日本に着いたぜボス」
「ん……サンキューな、ロマーリオ」
親父が急にジャッポーネに行くと言って、学校に乗り込んできたときはスゲー恥ずかしかった。
いつの間にか休暇届出してるし……。
半ば連行されるようにして来たんだが、何でも次期ボンゴレに会うんだとか。
『ブラット・オブ・ボンゴレの最後の生き残り』
俺は、自分の意思で親父の後を次ぐって決めたからいーけど。平和な日本で暮らしてきた中坊に、周りの大人はボスになる事を強制するのだろう。
(きっとつれーんだろうな……)
歳が近いから仲良くしてやってくれって言われたが。
一体どんな奴なんだろうな……。
仲良く出来るなら、それに越した事は無い。
****
「おいツナ」
「どうしたリボーン」
「今日は客が来るから、帰りは4人分の夕食と朝食の材料買って来い」
「それってまさか……」
(マフィア関係者なんじゃ……)
にっ
「それは帰ってきてからのお楽しみだぞ」
(凄まじく嫌な予感がするよ!!!)
****
「ツナ、帰ろうぜ」
大概、帰りは席の近い山本君から話しかけてくる。
「あっ、ゴメン。今日は買い物寄らないといけないから」
「ん?昨日行ってなかったか?」
ちなみに、大体週2で買い物に出かけている。
「リボーンに、お客さん来るから追加で買って来いって。マフィア関係者じゃないと良いんだけど……」
「と言うか、前から思ってたんだが買い物位付き合うぜ?」
「え?いや、良いよ!?いつもの帰り道から、反対側に行かないといけないし!」
「いや、だからそれが別にいいって言ってるんだろ?」
獄寺君が割り込んで来た。
「そうそう、別に帰り急いでる訳でもねーんだし」
「と言うかツナって遠慮しすぎなんだよ!!」
そう言って頭を獄寺君にわしゃわしゃされる。
「えっとそれじゃあ……よろしくお願いします?」
とりあえずそう言ったら二人が笑って、私もつられて三人でわらっていた。
買い物からの帰り道、エコバック4つ分も持っている私を見かねて、二人も荷物持ちを手伝ってくれた。
で、三人で家の前に来たんだけども。
『…………』
家の前に、いかにもヤーさんな(いや、マフィアですけどね)黒いスーツを着た強面の人が沢山いらっしゃいました。
うわ……凄く行きたくない。
けど、行かないといけないんだろうな……。
「えっと……すみません」
『あ?』
一斉にこちらに視線と敵意が向く。
「なんだよ」
地味に睨み返している獄寺君。
(もういやだぁぁあっぁあああああ!!)
夏輝で居ると、こんな人たち平気なんだから凄っい不思議。まあ、そうしてるんだけど。
そんなマフィアさん方は、私の顔を見たとたんざわめいた。
「この顔」
「あぁ間違いない」
「
「この方がボンゴレの御曹司」
「横の二人は守護者の子では?」
「だろうな。あー昔を思い出すぜ」
「えっと……すみません。家に入りたいんですが」
「澤田綱時さんですか?」
「あ…はい」
「さきほどはご無礼を働き、申し訳ございませんでした!」
一人がそう言うと後ろの人たちと一斉に頭を下げる。
「あっ…えっと……」
「あっ荷物持ちます!」
そう言って何人かの人が来ると、私と二人の荷物をひったくって家の中に入っていく。
「リボーンさん方が中でお待ちです」
そう言って私の手を引っ張る。
「えっと二人共今日はありがとう!!また明日!!!」
「あっ…おう……」
「また明日な!!」
戸惑った様子の獄寺君と、普通に笑顔で手を振る山本君が見えた。
「坊ちゃん!ボス!御曹司がお帰りです!!」
そんな事叫ばないで!恥ずかしいから!!!!
とりあえず、玄関口で黒服さん方と分かれる事に成功した私は、リビングに入るなり叫んだ。
「リボーン!!コレどういうことだよ!?」
「おう!お前がツナの息子か!」
金髪のお兄さんがいらっしゃいました。
あー、明らかディーノですね。うん。
「えっと……え?」
「今日は客が来るって言っただろ?」
(明らかに言ってたより人数多いよね!?)
「まぁ、今日のメインゲストは二人で、一人はこのヘッポコだ」
そう言って横に居るディーノさんを指差す。
「ヘッポコ言うなよ!」
そう言うディーノさんは、金髪の好青年と言う感じで、とてもマフィアには見えない。が、マフィアのボスです。
跳ね馬ディーノ又はへなちょこディーノと呼ばれてます。
……後者はリボーンだけか。
あれ?40過ぎているはずだよねこの人。
……ごほんっ。
「まぁなんだ、俺はディーノっつーんだ。キャバッローネのボスでお前の父親の兄貴分だ」
「やっぱりマフィアの人なんだ……」
あからさまに肩を落とした。
「そういえばカールはどうした」
「坊ちゃんなら「あぁぁああああ!?」」
突然叫び声がリビングに響いた。
『?』
「お前!あの時の!!」
そう言ってこちらを指差す高校生位の金髪少年が居ました。やっぱり親子だな。そっくり、目の色が違う。と言うか……。
私、あの人と会った事がある?
本人も全く気がつかないうちにエンカウントしていた様子。
一体何時、何所でなのか!?
と予告風に言って見ました。
がここで連載を停止します。
ご愛読ありがとうございました。
次作の転載を何時始めるかは未定ですが、楽しみにして頂けたらと思います。