夜空は『大空の彼方』求める   作:書人

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14 兄貴?

 

「お兄ちゃんどうかした?」

 

「いや、道に迷っちまって」

 

「森に用なの?」

 

「いや、レストランに向かってたんだが……」

 

『……』

 

「こんな所にレストランなんて無いよ」

 

「だよな……」

 

その少年は、何処か達観して冷めた瞳をしていた。

……引き込まれる様な奇麗な琥珀の瞳。

 

 

 

「ジャッポーネに着きましたよ坊ちゃん」

 

「……ん?あと1分寝かせてくれよ」

 

……懐かしい夢を見た気がした。

 

「日本に着いたぜボス」

 

「ん……サンキューな、ロマーリオ」

 

親父が急にジャッポーネに行くと言って、学校に乗り込んできたときはスゲー恥ずかしかった。

いつの間にか休暇届出してるし……。

半ば連行されるようにして来たんだが、何でも次期ボンゴレに会うんだとか。

 

『ブラット・オブ・ボンゴレの最後の生き残り』

 

俺は、自分の意思で親父の後を次ぐって決めたからいーけど。平和な日本で暮らしてきた中坊に、周りの大人はボスになる事を強制するのだろう。

 

(きっとつれーんだろうな……)

 

歳が近いから仲良くしてやってくれって言われたが。

一体どんな奴なんだろうな……。

 

仲良く出来るなら、それに越した事は無い。

 

 

****

 

 

「おいツナ」

 

「どうしたリボーン」

 

「今日は客が来るから、帰りは4人分の夕食と朝食の材料買って来い」

 

「それってまさか……」

 

(マフィア関係者なんじゃ……)

 

にっ

 

「それは帰ってきてからのお楽しみだぞ」

 

(凄まじく嫌な予感がするよ!!!)

 

 

****

 

 

「ツナ、帰ろうぜ」

 

大概、帰りは席の近い山本君から話しかけてくる。

 

「あっ、ゴメン。今日は買い物寄らないといけないから」

 

「ん?昨日行ってなかったか?」

 

ちなみに、大体週2で買い物に出かけている。

 

「リボーンに、お客さん来るから追加で買って来いって。マフィア関係者じゃないと良いんだけど……」

 

「と言うか、前から思ってたんだが買い物位付き合うぜ?」

 

「え?いや、良いよ!?いつもの帰り道から、反対側に行かないといけないし!」

 

「いや、だからそれが別にいいって言ってるんだろ?」

 

獄寺君が割り込んで来た。

 

「そうそう、別に帰り急いでる訳でもねーんだし」

 

「と言うかツナって遠慮しすぎなんだよ!!」

 

そう言って頭を獄寺君にわしゃわしゃされる。

 

「えっとそれじゃあ……よろしくお願いします?」

 

とりあえずそう言ったら二人が笑って、私もつられて三人でわらっていた。

 

 

 

買い物からの帰り道、エコバック4つ分も持っている私を見かねて、二人も荷物持ちを手伝ってくれた。

 

で、三人で家の前に来たんだけども。

 

『…………』

 

家の前に、いかにもヤーさんな(いや、マフィアですけどね)黒いスーツを着た強面の人が沢山いらっしゃいました。

 

うわ……凄く行きたくない。

けど、行かないといけないんだろうな……。

 

「えっと……すみません」

 

『あ?』

 

一斉にこちらに視線と敵意が向く。

 

「なんだよ」

 

地味に睨み返している獄寺君。

 

(もういやだぁぁあっぁあああああ!!)

 

夏輝で居ると、こんな人たち平気なんだから凄っい不思議。まあ、そうしてるんだけど。

 

そんなマフィアさん方は、私の顔を見たとたんざわめいた。

 

「この顔」

「あぁ間違いない」

ボンゴレボス(ちちおや)そっくりですぜ」

「この方がボンゴレの御曹司」

「横の二人は守護者の子では?」

「だろうな。あー昔を思い出すぜ」

 

「えっと……すみません。家に入りたいんですが」

 

「澤田綱時さんですか?」

 

「あ…はい」

 

「さきほどはご無礼を働き、申し訳ございませんでした!」

 

一人がそう言うと後ろの人たちと一斉に頭を下げる。

 

「あっ…えっと……」

 

「あっ荷物持ちます!」

 

そう言って何人かの人が来ると、私と二人の荷物をひったくって家の中に入っていく。

 

「リボーンさん方が中でお待ちです」

 

そう言って私の手を引っ張る。

 

「えっと二人共今日はありがとう!!また明日!!!」

 

「あっ…おう……」

「また明日な!!」

 

戸惑った様子の獄寺君と、普通に笑顔で手を振る山本君が見えた。

 

「坊ちゃん!ボス!御曹司がお帰りです!!」

 

そんな事叫ばないで!恥ずかしいから!!!!

 

 

 

とりあえず、玄関口で黒服さん方と分かれる事に成功した私は、リビングに入るなり叫んだ。

 

「リボーン!!コレどういうことだよ!?」

 

「おう!お前がツナの息子か!」

 

金髪のお兄さんがいらっしゃいました。

 

あー、明らかディーノですね。うん。

 

「えっと……え?」

 

「今日は客が来るって言っただろ?」

 

(明らかに言ってたより人数多いよね!?)

 

「まぁ、今日のメインゲストは二人で、一人はこのヘッポコだ」

 

そう言って横に居るディーノさんを指差す。

 

「ヘッポコ言うなよ!」

 

そう言うディーノさんは、金髪の好青年と言う感じで、とてもマフィアには見えない。が、マフィアのボスです。

跳ね馬ディーノ又はへなちょこディーノと呼ばれてます。

……後者はリボーンだけか。

 

あれ?40過ぎているはずだよねこの人。

 

……ごほんっ。

 

「まぁなんだ、俺はディーノっつーんだ。キャバッローネのボスでお前の父親の兄貴分だ」

 

「やっぱりマフィアの人なんだ……」

 

あからさまに肩を落とした。

 

「そういえばカールはどうした」

 

「坊ちゃんなら「あぁぁああああ!?」」

 

突然叫び声がリビングに響いた。

 

『?』

 

「お前!あの時の!!」

 

そう言ってこちらを指差す高校生位の金髪少年が居ました。やっぱり親子だな。そっくり、目の色が違う。と言うか……。

 

私、あの人と会った事がある?

 





本人も全く気がつかないうちにエンカウントしていた様子。
一体何時、何所でなのか!?
と予告風に言って見ました。

がここで連載を停止します。
ご愛読ありがとうございました。

次作の転載を何時始めるかは未定ですが、楽しみにして頂けたらと思います。
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