「おはようなのなツナ!」
「ようツナ」
昨日、二人に一緒に登校しないかと誘われて、今日は一緒に登校する事になった。
「おっおはよう!!」
「なぁツナ、お前の横に居るのは弟かなんかか?」
「え?」
「チャオッス」
私が声の音源をたどって左下を見ると、そこにはアイツが居た。
「リボーン!!なんで一緒に来てるんだよ!!」
ってか私が家出る直前に起きたはずだよね!?
「そりゃこいつらをファミリーにかんむぐっ!!」
コイツ!?
リボーンの口を全力で塞いだ。
「二人を変なことに巻き込もうとするな!!」
「ファミリー?」
獄寺君が怪訝な顔をする。『
と言うか、それなら山本君も親がマフィアって事になるのだけども。
「ファミリー?家族ごっこか?」
山本君は親子そっくりと言うか……。
いや、マフィアを知っているからの過剰反応で、この反応の方が普通なのかな。赤ん坊が言っている事だし。
って事は山本君は完全に一般人なのかな?
「オレに気安くさわるな」
「イデデデデ!?」
気が付くとリボーンに腕を捻り上げられていた。
「大丈夫かよツナ!!」
「う…うん」
痣にならない程度に痛めつけているのは、さすがというかなんというか。
「ツナに邪魔されたが、もう一回聞くぞ」
「やめっうぶっ!?」
止めようとしたらその前に口を押さえられた。くそっ。『綱時』じゃ避けれないか。隠している時の、出来るのに出来ないもどかしさを押さえて隠した。
そしてリボーンは、とうとうそれを言ってしまった。
「お前ら、ツナのファミリーに入らないか?」
「……お前、何所のファミリーのもんだ?」
え……獄寺、君?
表情を失った獄寺君に、嫌な予感がした。
「おいおい待てよ颯!子の赤ん坊が言っているのはただの家族ごっこだろ?」
「ちげぇぞ、オレはマフィアだからな」
「!!……それはちょっとキツい冗談だぜ小僧」
山本君が悲しみの混ざった苦笑いした。
……これは、どういう事?
「オレが冗談で言っている様に見えるか?」
「!?」
銃を山本君に向けた!?
「2人ともツナの部下になりやがれ」
「銃なんて向けて、何言ってるんだリボーン!!」
2人の間に割り込んで両手を広げた。
「まさかツナ……
この言葉が、獄寺君でなく山本君から出た事に私は驚いた。
やっぱ2人ともマフィアのこと知ってるの!?
「ちっ!?「そうだぞ、ツナは時期ボスになるんだからな」」
すぐ否定しようとしたけど、足を蹴った後に、わざと言葉を
かぶせられた。
「いつまでたってもファミリー勧誘しねえから、オレがでてきたんだ」
「けっ……そう言うことかよ」
リボーンの言葉を聞いて、顔を歪めた獄寺君がそう小さく吐き捨てる。私に向けられた2人の冷たい目線、殺気をわずかに含んだそれに体が震える。
《オレは……お前と友達になれるんじゃないか、そう思ったんだ。なのに……コイツまで!!》
獄寺君の心の声が聞こえて来た。
2人もマフィアの事が嫌い?
守護者の2人が親なら、『沢田家光』みたいにずっと家に帰れなかったって事もある。けど、それだけでこんなに冷たくなる?
いや、むしろ2人は……?
「そういう勧誘なら他所行ってくんねーか」
こんな山本君の冷たい声なんて、初めて聞いた。そのまま獄寺君の肩を叩くと、2人は去ろうとした。
「山本君…獄寺君……」
****
俺が2人の名前を呼ぶ声は、かすれて震えていた。
なんで?
せっかく友達が出来かけてたと思ったのに……。
俺も二人と友達になれると思ってたのに。
「待ちやがれ」
2人の足を止めたのは、リボーンだった。
けど、冷たい目線を送る今の2人に何を言っても、戻って来てくれそうな気がしない。
「ツナはお前らの親父と同じボンゴレだぞ」
「「「はぁ!?」」」
「二人のお父さんと同じって!?」
「沢田綱時は時期ネオ・ボンゴレファミリーのボスになる男だからな」
どや顔するな!!!
「リボーン!だからオレはマフィアのボスにならないって言ってるだろう!?」
「沢田って…まさか……」
「まじかよ……」
2人は目を見開いてこっちを見ていた。そこにあの身が震える様な冷たさは無かった。
「ツナ」
山本君が真剣な顔で声をかけてきた。
「え?」
「コイツの言っていること本当か?」
「えっ?うん。こいついきなり家に来て、マフィアのボスになれとか言って銃突きつけて来て!!
オレはマフィアのボスに何てなるつもり無いんだ!!
というか2人もボンゴレの関係者なの!?」
その言葉に獄寺君と山本君が目を合わせる。
「「悪かった!!」」
二人同時にオレに頭を下げた。
「俺らてっきり他所のマフィアの奴らかと思って」
「お前は純粋に俺等に話しかけてくれたのに、俺は……っ!?」
山本君がいつの間にか懐から小刀を出して、お腹に当てようとしていた!
「いや、さっきは確かに怖かったけど、俺マフィアのボスとか無いから、2人とも土下座しないで!!山本君切腹しようとかしないで!!?」
慌てて声をかけると獄寺君がガバっと顔を上げたんだけど。
「……ツナっ。お前、なんて心の広い奴なんだ!」
「えっと…え?えぇ!?」
ご……獄寺君?目がキラッキラ輝いてるけど!?どうしたの!?
「俺、ツナならボスになってほしいのな」
山本君。だから俺、ボスになるつもりとか無いんだって!
「小僧!俺等もツナのファミリーに入るぜ!」
「むしろ入れてくれ!!」
今度はリボーンに向けて、頭を下げる二人。
****
その後獄寺君が、原作と同じ獄寺君(犬)になりそうだったので全力で止めた。いや、山本君までボスと言って来たのには焦った。
2人ともそのまま片膝をついて、忠誠を誓います!とかお前等は中世の騎士か、戦国の武士か!とか心の中で突っ込みつつ焦った。
2人共!!ここ普通に人が行き交う往来だからね!!
今は誰もいないけど!!
「あのさ!」
急な大声に二人共ビックリしたようだ。私もすこしビックリしてます。
「あのえっと……オレさ、マフィアのボスとかなる積もりないし。おれさ、恥ずかしいけど友達だれもないんだ」
私、きっと顔が真っ赤なんだろうな、今。
「その…普通に…友達になれたらいいな。だから全然タメ口でいいよ」
「そっか、これからよろしくなツナ!!」
山本君に背中を叩かれた。
顔を上げて獄寺君の方を伺う。
「ねえ、獄寺君。駄目……?」
「っ!?……分かった。よろしく、ツナ」
その言葉にほっと笑う私を見て、二人は優しく笑った。
「良かったな、ツナ。部下が増えたぞ」
「二人は友達だから!」
がっくりとうなだれた。
「……そういえば、2人ってボンゴレ関係者なの?」
「俺ら父親がボンゴレの守護者やってるからな」
そう山本君が答えてくれた。
やっぱり父親がマフィアってこと知ってるんですね。
「えっと…守護者って何?」
いや、本当は知ってるけども。
「「知らないのか!?」」
「コイツは安全のために、今まで
リボーンがドヤ顔で言った。その言い方なんかむかつく!!
「本当の事を言っただけだぞ」
……。
「で、お前らそろそろ急がねーと遅刻するぞ」
「「「うわぁぁあああ!!?」」」
俺達三人は走り出した。
私父さんみたいに遅く出なくて良かった!!
そうだったら絶対風紀委員にボコられてた!!!!
タグに微原作沿いを追加しました。
彼女が辿る大きな筋は『沢田綱吉』と同じで、その上でどう彼女として選んで行くか。
そういう感じで話を進めて行けたらと思っています。