夜空は『大空の彼方』求める   作:書人

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04 友達とマフィア

「おはようなのなツナ!」

 

「ようツナ」

 

昨日、二人に一緒に登校しないかと誘われて、今日は一緒に登校する事になった。

 

「おっおはよう!!」

 

「なぁツナ、お前の横に居るのは弟かなんかか?」

 

「え?」

 

「チャオッス」

 

私が声の音源をたどって左下を見ると、そこにはアイツが居た。

 

「リボーン!!なんで一緒に来てるんだよ!!」

 

ってか私が家出る直前に起きたはずだよね!?

 

「そりゃこいつらをファミリーにかんむぐっ!!」

 

コイツ!?

 

リボーンの口を全力で塞いだ。

 

「二人を変なことに巻き込もうとするな!!」

 

「ファミリー?」

 

獄寺君が怪訝な顔をする。『獄寺隼人(お父さん)』は最初から裏の人だったけど、ひょっとして獄寺君もそうなのだろうか?

と言うか、それなら山本君も親がマフィアって事になるのだけども。

 

「ファミリー?家族ごっこか?」

 

山本君は親子そっくりと言うか……。

いや、マフィアを知っているからの過剰反応で、この反応の方が普通なのかな。赤ん坊が言っている事だし。

 

って事は山本君は完全に一般人なのかな?

 

「オレに気安くさわるな」

 

「イデデデデ!?」

 

気が付くとリボーンに腕を捻り上げられていた。

 

「大丈夫かよツナ!!」

 

「う…うん」

 

痣にならない程度に痛めつけているのは、さすがというかなんというか。

 

「ツナに邪魔されたが、もう一回聞くぞ」

 

「やめっうぶっ!?」

 

止めようとしたらその前に口を押さえられた。くそっ。『綱時』じゃ避けれないか。隠している時の、出来るのに出来ないもどかしさを押さえて隠した。

 

そしてリボーンは、とうとうそれを言ってしまった。

 

「お前ら、ツナのファミリーに入らないか?」

 

「……お前、何所のファミリーのもんだ?」

 

え……獄寺、君?

 

表情を失った獄寺君に、嫌な予感がした。

 

「おいおい待てよ颯!子の赤ん坊が言っているのはただの家族ごっこだろ?」

 

「ちげぇぞ、オレはマフィアだからな」

 

「!!……それはちょっとキツい冗談だぜ小僧」

 

山本君が悲しみの混ざった苦笑いした。

……これは、どういう事?

 

「オレが冗談で言っている様に見えるか?」

 

「!?」

 

銃を山本君に向けた!?

 

「2人ともツナの部下になりやがれ」

 

「銃なんて向けて、何言ってるんだリボーン!!」

 

2人の間に割り込んで両手を広げた。

 

「まさかツナ……マフィア(こっち)の人間なのか?」

 

この言葉が、獄寺君でなく山本君から出た事に私は驚いた。

 

やっぱ2人ともマフィアのこと知ってるの!?

 

「ちっ!?「そうだぞ、ツナは時期ボスになるんだからな」」

 

すぐ否定しようとしたけど、足を蹴った後に、わざと言葉を

かぶせられた。

 

「いつまでたってもファミリー勧誘しねえから、オレがでてきたんだ」

 

「けっ……そう言うことかよ」

 

リボーンの言葉を聞いて、顔を歪めた獄寺君がそう小さく吐き捨てる。私に向けられた2人の冷たい目線、殺気をわずかに含んだそれに体が震える。

 

《オレは……お前と友達になれるんじゃないか、そう思ったんだ。なのに……コイツまで!!》

 

獄寺君の心の声が聞こえて来た。

2人もマフィアの事が嫌い?

守護者の2人が親なら、『沢田家光』みたいにずっと家に帰れなかったって事もある。けど、それだけでこんなに冷たくなる?

いや、むしろ2人は……?

 

「そういう勧誘なら他所行ってくんねーか」

 

こんな山本君の冷たい声なんて、初めて聞いた。そのまま獄寺君の肩を叩くと、2人は去ろうとした。

 

「山本君…獄寺君……」

 

 

 

****

 

 

俺が2人の名前を呼ぶ声は、かすれて震えていた。

 

なんで?

 

せっかく友達が出来かけてたと思ったのに……。

俺も二人と友達になれると思ってたのに。

 

「待ちやがれ」

 

2人の足を止めたのは、リボーンだった。

 

けど、冷たい目線を送る今の2人に何を言っても、戻って来てくれそうな気がしない。

 

「ツナはお前らの親父と同じボンゴレだぞ」

 

「「「はぁ!?」」」

 

「二人のお父さんと同じって!?」

 

「沢田綱時は時期ネオ・ボンゴレファミリーのボスになる男だからな」

 

どや顔するな!!!

 

「リボーン!だからオレはマフィアのボスにならないって言ってるだろう!?」

 

「沢田って…まさか……」

 

「まじかよ……」

 

2人は目を見開いてこっちを見ていた。そこにあの身が震える様な冷たさは無かった。

 

「ツナ」

 

山本君が真剣な顔で声をかけてきた。

 

「え?」

 

「コイツの言っていること本当か?」

 

「えっ?うん。こいついきなり家に来て、マフィアのボスになれとか言って銃突きつけて来て!!

オレはマフィアのボスに何てなるつもり無いんだ!!

というか2人もボンゴレの関係者なの!?」

 

その言葉に獄寺君と山本君が目を合わせる。

 

「「悪かった!!」」

 

二人同時にオレに頭を下げた。

 

「俺らてっきり他所のマフィアの奴らかと思って」

 

「お前は純粋に俺等に話しかけてくれたのに、俺は……っ!?」

 

山本君がいつの間にか懐から小刀を出して、お腹に当てようとしていた!

 

「いや、さっきは確かに怖かったけど、俺マフィアのボスとか無いから、2人とも土下座しないで!!山本君切腹しようとかしないで!!?」

 

慌てて声をかけると獄寺君がガバっと顔を上げたんだけど。

 

「……ツナっ。お前、なんて心の広い奴なんだ!」

 

「えっと…え?えぇ!?」

 

ご……獄寺君?目がキラッキラ輝いてるけど!?どうしたの!?

 

「俺、ツナならボスになってほしいのな」

 

山本君。だから俺、ボスになるつもりとか無いんだって!

 

「小僧!俺等もツナのファミリーに入るぜ!」

 

「むしろ入れてくれ!!」

 

今度はリボーンに向けて、頭を下げる二人。

 

 

 

 

****

 

 

その後獄寺君が、原作と同じ獄寺君(犬)になりそうだったので全力で止めた。いや、山本君までボスと言って来たのには焦った。

2人ともそのまま片膝をついて、忠誠を誓います!とかお前等は中世の騎士か、戦国の武士か!とか心の中で突っ込みつつ焦った。

2人共!!ここ普通に人が行き交う往来だからね!!

今は誰もいないけど!!

 

「あのさ!」

 

急な大声に二人共ビックリしたようだ。私もすこしビックリしてます。

 

「あのえっと……オレさ、マフィアのボスとかなる積もりないし。おれさ、恥ずかしいけど友達だれもないんだ」

 

私、きっと顔が真っ赤なんだろうな、今。

 

「その…普通に…友達になれたらいいな。だから全然タメ口でいいよ」

 

「そっか、これからよろしくなツナ!!」

 

山本君に背中を叩かれた。

顔を上げて獄寺君の方を伺う。

 

「ねえ、獄寺君。駄目……?」

 

「っ!?……分かった。よろしく、ツナ」

 

その言葉にほっと笑う私を見て、二人は優しく笑った。

 

「良かったな、ツナ。部下が増えたぞ」

 

「二人は友達だから!」

 

がっくりとうなだれた。

 

 

 

「……そういえば、2人ってボンゴレ関係者なの?」

 

「俺ら父親がボンゴレの守護者やってるからな」

 

そう山本君が答えてくれた。

 

やっぱり父親がマフィアってこと知ってるんですね。

 

「えっと…守護者って何?」

 

いや、本当は知ってるけども。

 

「「知らないのか!?」」

 

「コイツは安全のために、今まで裏社会(マフィア)から完全に切り離されてきたからな。マフィアとしてはぺーぺーのぺーなんだぞ」

 

リボーンがドヤ顔で言った。その言い方なんかむかつく!!

 

「本当の事を言っただけだぞ」

 

……。

 

「で、お前らそろそろ急がねーと遅刻するぞ」

 

「「「うわぁぁあああ!!?」」」

 

俺達三人は走り出した。

 

私父さんみたいに遅く出なくて良かった!!

そうだったら絶対風紀委員にボコられてた!!!!

 




タグに微原作沿いを追加しました。

彼女が辿る大きな筋は『沢田綱吉』と同じで、その上でどう彼女として選んで行くか。

そういう感じで話を進めて行けたらと思っています。
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