似非BLタグが輝きます。きっと。
二人が友達になった日の次の日、リボーンが携帯で放課後に屋上へ来いとメールをよこして来た。
……ここは中学校なんだが、なんで居るのかな。
それも今更な話かも知れないけど。
「どうしたんすか?リボーンさん」
そういえば、獄寺君は今日の朝からリボーンさんになっていた。
あとその敬語……ちょっと野球少年入ってない?
「そろそろアジトを確保しようと思ってな」
「ホントっすか!?」
「おおー!いよいよ本格的になるんだな!」
二人が目を輝かせた。
「それで『応接室』を使おうと思ってんだ」
「「「………」」」
痛い沈黙が落ちた。
「風紀委員か…あいつら昔っから、偉そうでむかついてたからな」
そう呟いて獄寺君はニヤリと笑う。
って嘘!?獄寺君行く気満々!?
「おい颯、さすがに風紀委員はまずいのな、あいつが居るし」
山本君はあまり賛成じゃないみたい。良かった……。
応接室はあの
自分が群れるのは言語道断。ただ、五月蝿くしたり風紀を乱しさえしなければ、他人が群れていても手は出されない。……機嫌が悪く無ければ。と言う事らしい。
ほぼ『
『咬み倒す』…殺しはしないらしい。
「オレもそう思う!風紀委員長に咬み倒されちゃうよ…」
「チッ。何だ、情けないなお前達」
《知ってやがったのか》
おーい……。心がこっちに漏れてるよリボーン。
しかも今あからさまに舌打ちしやがったよね。
……はぁ。
と言うか今『切ってる』はずなんだけど。緩んだ能力制御と、リボーンの本心を合わせてため息をはいた。
常に心を見られない様に気を張ると、少し気疲れするだけで、覗く方の制御が弛む。
「仕方ない。もう一つ候補があるからそっちにいくとするぞ」
「おっ準備いいのな」
「ちぇ、久しぶりに暴れたかったのに」
(よかったぁ……)
全力でほっとする私だった。
****
さっきから人気が、無い?
俺達はある部屋の前に着いた。
「ちょっとまって!!」
はっとしたが、気がつくのが遅かった。
ここ『応接室』!!!!
「よさそうな部屋なのな!!?」
もう山本君と獄寺君が中に入ってしまっていた。
そして獄寺君は好戦的に笑っていた。
って獄寺君気が付いてたの!?
「何?君達」
この声って風紀委員長ー!?
「すみません。部屋を間違えたみたいなので、すぐに出ます」
部屋の主を見たらしい山本君が、そう言って頭を下げる。
山本君ナイス!!
「ちょっとこの部屋を戴きにきたんだよ!!」
そう言って獄寺君がパチンコを出す。
ってパチンコ何所にもってたの!?
「「颯・獄寺君!?」」
こうなったら覚悟を決めるしかない!!
怖いから絶対に前は見ない様にして、部屋にいる二人の前へ飛び入った。
「ごめんなさい!!すぐにこの人つれて出て行きますから!!今は見逃してください!!」
頭を90度下げて叫んだ。
「彼は風紀委員に宣戦布告したんだ。敵をここで見逃すほど馬鹿じゃないよ」
「「ツナ!!」」
二人の声に反応して顔を上げたら、トンファーが迫っていた。
「うわぁぁあああああ!?」
目をつむって衝撃を待つ。
…。
……。
………あれ?
何時までも衝撃はやってこなかった。
恐る恐る目を開けると目の前でトンファーが止まっていて、それがゆっくりと引いていく。
その後ろには明らかな驚きの表情をした雲雀さんが居た。
「……ナツ?」
****
………え?
「雲雀…先輩?」
どうして貴方が
「翔也」
「「「?」」」
「翔也で良いって、あの時僕は言ったはずだよ。ナツ」
「え?……え!?」
え?私どこかで雲雀さんと会った!?
……はぁ。
パニくっている私を見て、ため息をつく雲雀さん。
こっちに近づいてくる。
ぎゅっ
「僕にこんな事したのに、忘れたのかい?」
「ひゃっ!?!?!?!?!!?!!!」
耳元でそう呟かれ、全身を震えが走った。
「「「……」」」
その瞬間私の中で何かがフラッシュバックする。
「そういえば君って中身のほうが年上なんだ」
「だけど……フフフ……まだ私より小さい♪」
「わかった。ばいばい翔也」
「またね、ナツ」
………思い出した!!!!!!
グイッ
あの時とは逆で私が押しのける。
そして良く目の前の彼を見る。
恨めしいほど、サラサラの黒い髪。
「…翔……也?」
あの時から大分あどけなさが抜けて、年の割に雰囲気が大人びていた。
「やっと思い出した?」
クスリ
そう悪戯っぽく笑った顔は、ものすごく色香がやばかった。
中身は女なので結構精神的にやばい。風の音が聞こえそうなくらい勢い良く顔をそらす。ヤバイ。顔赤い絶対!!
「えっと……二人はどういう関係なんだ?」
山本君が恐る恐る聞く。
「さぁね、さっきみたいな?」
獄寺君と山本君がさっきのを思い出したのか真っ赤になる。傍から見れば、私も翔也も男なのだ。
二人の脳内ではバラが大輪を咲かせているだろう。
……全力で見たく無い。
「アレは事故だよ!?
っていうか、せ「翔也」…翔也も二人をからかわないで!!」
ヤバイ、パニくりすぎて
「お前ら知り合いだったのか」
リボーンがすごく嬉そうに笑った。
「ナツ、何その赤ん坊?ここは中学なんだけど」
翔也は、今リボーンに気が付いたらしい。おそらく気配を消していたのだろう。さすが世界最強の殺し屋。
「……気にしないでください」
「コイツの家庭教師だぞ」
普通それで信じるか!?
「で、ナツは何でここに来たの?」
翔也がスルーしてくれたのは凄くありがたかった。
「ここをアジトにしようかと思ってな」
リボーンが勝手に話を進めようとする。
「悪いけど、ここは風紀委員が使ってるから他を当たってよ」
はぁ……久しぶりだしうまくできるか。
日本に来てから久しく使う事が無かったから、慎重に行かないと。
「ほらリボーン!見逃してくれてる内にでるぞ!」
そう言って、リボーンから翔也を隠す。
一呼吸
暖かい水に触れている様な、自分の持つ能力が伝えて来る感覚を、背中の方へ広げた。慎重に自分のそれで、別の暖かみを伝えて来る彼のそれそっと包んで自分と繋ぐ。その後少しだけ『私』を彼の中に入れて必要な事を確認した後、小さな壁を作っておいた。
『聞こえる?』
そうして私は直接翔也の心に語りかける。
ビクッ
『ナツ?』
反応があった。
よし。うまく繋がった。
『リボーンは読心術が仕えるから、勝手に保護をかけたから。
この三人は私が女って事知らないから、翔也もばれないようにして。
協力してくれるんでしょ?説明はまた夜にしに行くから』
『分かった』
「戻ろう。二人共」
リボーンを抱えるとそう言った。
「え?あっ…おう」
「説明が欲しいのな……」
きちんと説明はした。
きちんとお酒による暴走事故だと説明した。
「まさか覚えてたなんて……」
本当に覚えてたなんて……。
「アイツもファミリーに誘うぞ」
「リボーン!?」
「「リボーンさん!?」」
何故かは分からないけど、翔也なら軽く受けそう。何となくそんな気がした。
……釘を刺しておこう。
ー再開したのは待ち続けた少年。
ー自己嫌悪をしても確認せずには居れなかった。
主人公の乙女分が発揮されました。
雲雀親子はイケメン。