「武聞いたか?」
「アイツの息子の事か?聞いたぜ、隆から」
「……今度こそお守りしないと」
「そうだな、じゃねぇとツナに顔向けできねぇのな」
****
昼は『綱時』、夜は『夏輝』の生活が始まった。
昼はダメツナとして以前よりはマシになったダメライフを送っている。夜は翔也と模擬戦。
まぁ、いつも私が圧勝する。
あと応接室の一件で、『
「そういえばツナ、今日俺んちこねぇか?」
オレが帰ろうとした時、獄寺君がそう聞いてきた。
「いいの!?」
……あれ?
転生してから友達の家とかはじめてかも!
……私、今までどれだけ寂しい生活送ってたんだろう……。
「
獄寺君のお父さんって!!
そう獄寺君の父親は『獄寺隼人』だ。
父さんの守護者は、私をマフィアに引き込もうとするだろう。平和な日常を望む私の……敵。
「颯んちか、久しぶりなのな」
「ちょうど良かったぞ」
肩から聞こえる声に目を向ければ、我が家の小さな居候がそこには居た。
「リボーン!!」
リボーンもそうだが、漫画のキャラクターにあうと言うのは少し複雑な気分だ。
それなりにかつて読んでいた漫画。その『登場人物』にあう事に全く嬉しさが無いかと言われたら違うが、基本マフィア関係者しか居ない事を考えればただ喜ぶ訳にもいかない。
「今日は俺も武と隼人に話しがあったからな」
……名前で呼んでるんだ。
け…結構普通の家だ……。
獄寺君の家はもっと大きなイメージがあったよ……。
おそらく山本君の家は、あのお寿司屋さんだろうけど。
マフィアの幹部の家なのだから、どこぞの極道かあるいはセキュリティがすごい高級マンションを思い浮かべたが、
そこには我が家と大して変わらないサイズの、小さな一軒家があった。いや、むしろ一人暮らしだったのだからウチの方が割にあわず大きいのか?
「ただいまー」
「ほら、ツナも入ろうぜ」
「え、うん!」
そう言って山本君が入っていった。
私もその後を追って獄寺君の家へ入った。
「帰ってきたのかはや……綱吉さん」
奥から出てきたのは見た目がまんま十年後の獄寺隼人だった。そして私のほうを見ると目を見開いて止まった。多分『
彼は私の先を見て悲しそうな顔をしている彼は、中学を卒業して『
容姿そのものは
「ツナ。俺の親父だ」
それに気が付いてはいたのだろう。
けど獄寺君は何も無かったかの様に振る舞い、父親を紹介をした。
「は…初めまして、獄寺君のお父さん。澤田綱時です」
『綱時』は気が付かないまま、頭を下げた。
「久しぶりだな、隼人」
リボーンが私の肩からそう呼びかけた。
「リ、リボーンさん!?お久しぶりです!!」
その一瞬で、彼は私の知っている『
って、大人になっても変って無かった!
「武は少し遅れるって言ってました」
「父さん来るのか?」
山本君がそう聞く。私は心の中で少しだけ固まった。
「オレが呼んだからな、隼人コーヒー出してくれ」
リボーンが私の肩から獄寺君のお父さんの肩に移る。
「俺らは上で遊ぼうぜ」
獄寺君はそう言って、私の腕を引いて部屋へと歩いた。
****
「あの子が……」
「あぁ。ツナの息子『沢田綱時』だぞ」
「まるで生き写しみたいですね」
「綱時の方が優秀だけどな」
リボーンさんは似ている事をを否定しなかった。
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴る。あぁ。
「来たか」
「よっす!」
武は何時しか見た十年後の姿と余り変わらない。ただ顎の怪我が無い。
……あいつもそれなりの年なはずなんだがな。
「久しぶりだな、小僧」
「久しぶりだな、武」
目を細めて言うその言葉には、当事者にしか解らない重みがある。
武に俺は昔、良く突っかかっていた。それも、今では恥ずかしいながら懐かしい思い出だ。
あの日綱吉さんが死んで、その跡継ぎである『
あまり書類などの処理をしない面々の中、必死になってボンゴレを立て直していたから。誰も彼もそんな事をしている場合じゃなくて。
少し落ち着いたと思ったら、リボーンさんは
「そういえば小憎はあれから何してたんだ?」
「ツナの息子『|綱時』の行方を追ってたんだぞ。まさか並森に戻ってきていたとは思わなかったけどな」
「綱時にはあいつ等の監視がついていたんじゃなかったのか?」
「全員潰した」
「「……」」
「ただ……」
「?」
「監視が明らかに少なかった。まるで……すでに襲撃を受けた後みてぇに」
「「!?」」
****
私が転生してからは『綱時』として監視も厳しかったし、友達も居なかったから。誰かの家で遊ぶなんて久しぶりで、凄く楽しかった。
そして一通り遊び終え、時間が絶った後。
オレと話がしたいと父親組に呼ばれた。
「そういえば綱時は自分でご飯作ってるらしいな」
そう言うのは獄寺君のお父さんである。
もう面倒臭いしややこしいし、隼人さんでいっか……。
「はい。オレずっと一人暮らしなので」
「でも、ツナ(オレの父さんの事)だったら絶対料理とか出来なさそうなのな」
「そうなんですか?」
「あぁ、お前の父さんはお前以上のドジだったんだぞ」
リボーンそれは『
否定できないのが少し悔しい。が仕方が無い。
「そういえば今日はオレが寿司握ってきたから食ってけよな」
武さんがそう言った。
「良いんですか!?」
「やったぜツナ!おじさんの寿司メッチャ美味いんだぜ!!」
最近、獄寺君は結構テンションが高い人だと分かった。
「親父の寿司か……久しぶりだな♪」
山本君も嬉しそうだ。
噂(?)の竹寿司の味を堪能出来るかもしれない。
……凄く楽しみかも。
「よしツナ、お前も何か作れ」
「はぁ!?いや、と言うかここ人様の家だぞ!!」
「気にしなくていいぜ、俺も食べてみたいし」
隼人さん!!そんなに簡単に許可出さないで!!
「「オレも食ってみたい!!」」
二人がハモってます。
二人って何か仲の良い兄弟みたいに感じる時がある。
なんかいいな……そう言うの。
「オレも食ってみたいのな」
武さんも同意しました……。
「と言うことだ、なんか作って来い」
「分かりましたよ……」
お寿司の付け合わせか……。
「颯!キッチンに案内してやってくれ!!」
「ツナ!キッチンはこっちだ!」
獄寺君が私の手を引っ張っていった。
……やっぱり茶碗蒸しかな。
「綱時!この茶碗蒸しすんげぇ美味いのな!!」
「だよな!爺ちゃんに言って店において欲しいくらいだ!!」
上記山本親子
「う…うまい」
「すっげぇうめぇ!!お前料理の才能、絶対あるぜ!!」
上記獄寺親子
「……お前の料理センスはママンから継いだんだろうな」
……多分ほめてもらっている。ツンデレ?
と言う感じで好評だった。
こうして、転生して初めての友達の家訪問と、父親の守護者との対面は和やかな空気で終わった。
お久しぶりです。
旧二話をくっつけたので、その分かなり長い文の更新になりました。
次の更新が何時になるか約束は出来ませんが、亀更新でもちまちま更新したいと思います。
そしてやっと出てきました10代目ファミリーです!!
基本子供→苗字 親→名前 で行こうと思っています。